子連れの界渡り

みき

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私たちは温かな雰囲気の中で食事をする。


私の目の前には、野菜たっぷりスープの中に一口大のパンが入っているものと一口大にカットされた果物が置かれていた。

ロルフさんたちの目の前には私と同じスープ、ただ中にはパンが入ってない。バスケット籠の中にロールパンのような小さなめのパンが5つ入っていた。
それと、何の肉かわからないが300gはあるだろう厚切りステーキが2枚。彩りが綺麗なサラダと果物が置かれている。あと、優愛用の小さな取り皿が置かれていた。



ロルフさんが自分のスープを優愛用の取り皿に分け入れ、スプーンですくって“ふーふー”と冷ます。

それをパカンと口を開けて待ち構える優愛へ。


何て愛らしい風景なんだろう。



そううっとりと眺めていたら、


バサっ


と何かが落ちた音が横から聞こえ、私の視線は音のあった場所へ向けた。





その場所には一人のこれまた美形の男性がこちらを(特にロルフさん)をア然とした様子で見つめていた。
その男性の足元にはシーツらしきものが落ちていた。

先程の音はこのシーツが落ちた音らしい。





男性の身長はロルフさん程ではないが日本人の私から見れば十分高い。
ただ、ロルフさんとは違って細身の体格で肌が色白。黒に近いグレイの“つやさら”ロングヘアーと右の目尻にある泣き黒子が何とも色気を誘う。

その反面、男性の胸元まである髪は濃紺の紐で結んであり、服装も清潔そうな白シャツに皺が一つもない濃紺のパンツを着こなし、きっちりとした性格で真面目そうな印象を受けた。




優「おうましゃん。」
とア然としまま固まっている男性を見た優愛がそう言った。


優愛の声で“はっ!”と我に返ったその男性は、落としたシーツを拾い、こちらへと近付いてきた。


「マスター、シーツ替えておきましたよ。」
と男性がロルフさんに言う。


ロ「あぁ、忙しい時に悪かったな。助かった。」
とロルフさんはさっきまでの表情と打って変わり、仏頂面をして男性を労う。


でも、さっきわかったことは







耳たぶがほんの少し赤く染まっていると、たとえ仏頂面であっても、照れてるだけってこと。








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