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第一話 近所のカフェ
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ある日、妻からお気に入りのカフェを見つけたから、一緒に行こうよと誘われた。
「居心地がよくて、メニューもどれも美味しいし、それに店長さんと話が合うの」
妻の春奈はいつになく楽しそうだ。
「カフェの中で手作りのコスメも売っててね。シャンプーとかリップとか」
「ふーん」
俺は正直あまり興味が持てなかった。手作りコスメと普通のと、違いがよく分からない。
「店長さんは女の人でね、東京から引っ越してきて、夫婦でお店を開いたんだって」
「へえ、東京からわざわざ」
「ね、今度七都も一緒に行ってみようよ」
あまりに妻が催促するので、俺は結局うんと答えた。
子供が生まれて以来、専業主婦の妻に育児を任せっぱなしだった。
そんな妻が、お気に入りのカフェに一緒に行こうというのだ、それくらいの家族サービスはしてやるべきだ。
その時の俺は、まさかその後あんなことが自分の身に起こるとは思うはずもなく、単純にそう考えていた。
「居心地がよくて、メニューもどれも美味しいし、それに店長さんと話が合うの」
妻の春奈はいつになく楽しそうだ。
「カフェの中で手作りのコスメも売っててね。シャンプーとかリップとか」
「ふーん」
俺は正直あまり興味が持てなかった。手作りコスメと普通のと、違いがよく分からない。
「店長さんは女の人でね、東京から引っ越してきて、夫婦でお店を開いたんだって」
「へえ、東京からわざわざ」
「ね、今度七都も一緒に行ってみようよ」
あまりに妻が催促するので、俺は結局うんと答えた。
子供が生まれて以来、専業主婦の妻に育児を任せっぱなしだった。
そんな妻が、お気に入りのカフェに一緒に行こうというのだ、それくらいの家族サービスはしてやるべきだ。
その時の俺は、まさかその後あんなことが自分の身に起こるとは思うはずもなく、単純にそう考えていた。
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