追われる勇者と帰還の旅

MIYU1996

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ブラックさんの心情、わかったこと

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主はいったいなんなんだろか。
我の主は異世界人のアリサ殿だ。
だがどう見てもひ弱な体付きに加え女だ。
確かに魔力量はこの世界の魔族の王と名乗る者に、匹敵するほどあったが我は、弱そうだからと言う理由で主と戦った。そして我を負かして見せた。
我自身は自分でなら転移ができる。だがまさか、異世界人とは言え人間に我を転移させられるほどの空間魔法の使い手がいるとは思ってもいなかった。
我は真っ逆さまに頭から落ちてしまい地面に激突し負けてしまった。
お恐ろしい、異世界人は恐ろしと思ってしまった。
だが話したり、特訓したりをするにつれ、主は優しい存在だと知っていった。
そして今日朝から寝る時間までこの世界に召喚されていた勇者の異世界人の話しを聞いて我は主に話し掛けられた。
我の話しを聞いて我が危険だと思われたら、今の主と魔王、そして勇者の三人に攻められたら。さすがの我も完全に殺られてしまうだろ。だがそれでも今の主には、本当のことを伝えたいと思った。
話したあと主は我を攻めるような声を欠けなかった。
そして我のかわりとして置き換えられたであろう魔王のこと。
それで我は一つ納得した。
昔の世界よりも魔王の質と勇者の質が上がっていたことにだ。
昔の世界では違いなく我より強い生物はいなかった。龍ですら我が現れたことで、同士以外は別空間に身を隠したというのに、我に匹敵するかそれ以上の創造間違いなく、神が関わっていること。
そのことを主に
うん?
「すぅすぅ」
もう寝てらっしゃる。
まぁ明日は、戦闘の日だ集まった時に今晩我がきずいてたことを伝える必要があることにかわりない。
我に明日は時間を貰うとしよう。
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