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シリーズ002
004
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「なるほど、それでこいつを呼び止めたのか」
「そう、『まずはケルベロスにて勧誘を行っている『蒼薔薇の剣姫』と合流しろ』って言われてね。似顔絵と特徴から彼女かな、って聞いてみたら当たりだったんだよ」
本当は、ライに聞くつもりだったと、メレディスは漏らした。
「実際、ケルベロスのことは詳しくないけどさ、目立った冒険者なんてライくらいだろう? だから君に聞けば分かるかと思ったんだけど……やっぱり君も勧誘された?」
「……当たり」
ライは若干忌々しげにフランソワーズを見るが、彼女は飄々としていた。
そんな女騎士を無視して、ライは立ち上がってメレディスの傍に寄り、肩を組んで小声で密談する。
「お前からも何とか言ってくれよ。『事情』知ってんだろ?」
「知ってるけどさ……だからこそ、ボクと組んだ方が良くない?」
「だからって、な……」
密談は終わり、ライは席に着いた。
妙にふさぎ込むライを不思議そうに見つめていたフランソワーズは、メレディスに声を掛けられて慌ててそちらを向いた。
「というわけで、ハイヒールさんには悪いけどこのままボクと一緒に行動してくれる? 今のところは仲間の勧誘くらいしかやることないけど。あ、後彼はボクが説得するから」
「承知しました勇者殿。後、私のことはフランソワーズと呼んでいただいてかまいませんので」
「うん、ボクもメレディスかメルでいいよ。それに畏まらなくてもいいからさ」
「そうか、ではそうさせてもらおう」
さっそく口調を崩すフランソワーズを横目に、ライは再びグラスを口に付けた。
「それでさ、ライ、早速だけど君おすすめの冒険者とか、紹介してくれない?」
「……無理だな」
グラスの中身を飲み干し、通りかかったウェイターに注文を投げかけてから、ライは答えた。
「確かにこの町で腕の立つ奴は何人か知ってるが、なまじ荒事に慣れている分、ヤバい橋を渡りたがらない。無理矢理連れていくなら奴隷の方がまだ逃げずに頑張ってくれてるが……」
そう言ってカウンターの方を指差す。
メレディス達が視線を向けると、そこにはエルザよりも一回り小さい、黒髪をツインテールにした少女がアイスを買っていた。外見は黒のレオタードの上に前掛けのような鎧を身に着け、今は短剣を二本、腰に差している。
ミルズ・バブーシュ。ライの奴隷であり、今日フランソワーズと一緒に仕事をした仲間の最後の一人である。
「俺が聞いている限り、あいつ以上の戦闘力を持っている奴は入荷されていない。異能持ちであることを差し引いてもだ」
「……ライ、一つ聞きたいんだけど」
そういえば初対面だったと、ライは遠巻きにミルズを紹介した。
「ああ、あいつは俺の奴隷のミルズ・バブーシュだ。こっちに来てから手に入れたんだ」
「ああ、うん、それも、だけどさ……」
メレディスは、奴隷とかそう言うのは度外視で別のことを口にした。
「そうじゃなくて、ライ、彼女が奴隷ってことはもしかして君……」
「……ん、ああ手は出してるが、」
一区切り置いて、ライは一つの誤解を解くための言葉を掛けた。
「あいつ異能で歳取らないだけで、あんななりだが俺より年上だぞ」
『はぁああああ……!!!!』
メレディスが男だったよりも驚愕な事実に、フランソワーズも彼と一緒に叫びだした。その声に反応して、ミルズがアイスの入った器を持ったまま、ライ達の元に近寄ってくる。
「どうしたの、ますたぁ?」
「ああ、こいつらお前の方が年上だって知ったらアホみたいに驚いてんだよ」
けらけらと笑うライに、ミルズは別に気にしないと軽く手を振った。
「別に構わない。元々長寿種族の血を被ったから年を取らなくて当然」
「と言ってもメル、エルザよりかは年下だからな。念のため」
いや笑ったと、ライは次の酒のグラスと交換にミルズ用のアイスを注文してから、一息に飲んでメルに声を掛けた。
「さて、軽く散歩してから帰るかな。メル、付き合えよ」
「……ああ、うん、わかった」
そして二人分の飲み代(ミルズのアイス代を含む)を置いてから、ライ達は女性陣を置いて店を後にした。
「そう、『まずはケルベロスにて勧誘を行っている『蒼薔薇の剣姫』と合流しろ』って言われてね。似顔絵と特徴から彼女かな、って聞いてみたら当たりだったんだよ」
本当は、ライに聞くつもりだったと、メレディスは漏らした。
「実際、ケルベロスのことは詳しくないけどさ、目立った冒険者なんてライくらいだろう? だから君に聞けば分かるかと思ったんだけど……やっぱり君も勧誘された?」
「……当たり」
ライは若干忌々しげにフランソワーズを見るが、彼女は飄々としていた。
そんな女騎士を無視して、ライは立ち上がってメレディスの傍に寄り、肩を組んで小声で密談する。
「お前からも何とか言ってくれよ。『事情』知ってんだろ?」
「知ってるけどさ……だからこそ、ボクと組んだ方が良くない?」
「だからって、な……」
密談は終わり、ライは席に着いた。
妙にふさぎ込むライを不思議そうに見つめていたフランソワーズは、メレディスに声を掛けられて慌ててそちらを向いた。
「というわけで、ハイヒールさんには悪いけどこのままボクと一緒に行動してくれる? 今のところは仲間の勧誘くらいしかやることないけど。あ、後彼はボクが説得するから」
「承知しました勇者殿。後、私のことはフランソワーズと呼んでいただいてかまいませんので」
「うん、ボクもメレディスかメルでいいよ。それに畏まらなくてもいいからさ」
「そうか、ではそうさせてもらおう」
さっそく口調を崩すフランソワーズを横目に、ライは再びグラスを口に付けた。
「それでさ、ライ、早速だけど君おすすめの冒険者とか、紹介してくれない?」
「……無理だな」
グラスの中身を飲み干し、通りかかったウェイターに注文を投げかけてから、ライは答えた。
「確かにこの町で腕の立つ奴は何人か知ってるが、なまじ荒事に慣れている分、ヤバい橋を渡りたがらない。無理矢理連れていくなら奴隷の方がまだ逃げずに頑張ってくれてるが……」
そう言ってカウンターの方を指差す。
メレディス達が視線を向けると、そこにはエルザよりも一回り小さい、黒髪をツインテールにした少女がアイスを買っていた。外見は黒のレオタードの上に前掛けのような鎧を身に着け、今は短剣を二本、腰に差している。
ミルズ・バブーシュ。ライの奴隷であり、今日フランソワーズと一緒に仕事をした仲間の最後の一人である。
「俺が聞いている限り、あいつ以上の戦闘力を持っている奴は入荷されていない。異能持ちであることを差し引いてもだ」
「……ライ、一つ聞きたいんだけど」
そういえば初対面だったと、ライは遠巻きにミルズを紹介した。
「ああ、あいつは俺の奴隷のミルズ・バブーシュだ。こっちに来てから手に入れたんだ」
「ああ、うん、それも、だけどさ……」
メレディスは、奴隷とかそう言うのは度外視で別のことを口にした。
「そうじゃなくて、ライ、彼女が奴隷ってことはもしかして君……」
「……ん、ああ手は出してるが、」
一区切り置いて、ライは一つの誤解を解くための言葉を掛けた。
「あいつ異能で歳取らないだけで、あんななりだが俺より年上だぞ」
『はぁああああ……!!!!』
メレディスが男だったよりも驚愕な事実に、フランソワーズも彼と一緒に叫びだした。その声に反応して、ミルズがアイスの入った器を持ったまま、ライ達の元に近寄ってくる。
「どうしたの、ますたぁ?」
「ああ、こいつらお前の方が年上だって知ったらアホみたいに驚いてんだよ」
けらけらと笑うライに、ミルズは別に気にしないと軽く手を振った。
「別に構わない。元々長寿種族の血を被ったから年を取らなくて当然」
「と言ってもメル、エルザよりかは年下だからな。念のため」
いや笑ったと、ライは次の酒のグラスと交換にミルズ用のアイスを注文してから、一息に飲んでメルに声を掛けた。
「さて、軽く散歩してから帰るかな。メル、付き合えよ」
「……ああ、うん、わかった」
そして二人分の飲み代(ミルズのアイス代を含む)を置いてから、ライ達は女性陣を置いて店を後にした。
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