【R18】勇者の童貞レベルが高すぎる!

桐生彩音

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シリーズ004

005 野外初体験をあなたに

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 私はディル君にキスをした。
 くちびるを奪い、舌をわせて、唾液だえきを口内に流し込む。娼婦のイメージそのままなキスを。
「……ねえ、いつから我慢しているの?」
「っ……」
 少し色っぽすぎたかもしれないけど、今更やめられない。てのひらの感触から興奮していることを感じ取り、このままいくことにした。
 ディル君の宿屋で襲われて以来、私は娼婦の仕事をしていない。つまり、彼が自分で致していない限りは、ずっと溜めていたことになる。そんな状態で戦闘中に色気出されてしまえば、困るのは私だ。
「抜いてあげる。じっとして……」
「ぁ……」
 ディル君の首筋を舐めながら、股座に手を伸ばして、肉棒を取り出した。硬くなり、反り返った部分を軽くこすりながら、自慢のEカップを押し付けていく。
 椅子に座ったままのディル君は、逆らうことなく身を任せていた。
「ねぇ……偶には外で、どう?」
「ミーシャ、さん……」
 普段着だが、下着は娼館御用達のエロいやつだ。ブラウスを開け、来る前にさらしから解放していた胸でぱふぱふしながら、スカートを思い切りたくし上げる。
 ……ロングスカートだから邪魔過ぎる。機会があればミニスカートに挑戦してみようかな。
「ちゃんと支えててね。ん……」
「ああっ!?」
 パンツをずらして、膣内たいないに硬くなったディル君の分身を受け入れる。スカートを降ろし、結合部を隠しながら抱きしめて完成だ。
 後はディル君の精を受け入れるだけでいい。腰だけを動かして、徐々に刺激を与えていく。
「ねぇ、気持ちいい……勇者様?」
「ミッ、ミーシャさん……ああっ!?」
 もうイク、と思った瞬間、私達に突然、衝撃が襲い掛かった。
「あたっ!」
「あうっ!」
 気がつけば、その衝撃でディル君の精液が私の膣内に吐き出された。



 一瞬敵かとも思ったけど、実際は椅子が壊れただけだった。
 椅子もこの小屋と同様に頑丈な方ではない。だから二人掛かりの重圧に耐えきれずに壊れ、私達を地面に叩きつけたのだろう。
「あ~痛い……大丈夫、勇者様?」
「僕は……あの、ミーシャさん」
「ん~?」
 互いに抱き合ったまま、私とディル君は見つめ合っていた。しかしそれに飽きると、私は彼から離れ、並んで地面の上に仰向けになった。星空が見える。
「ミーシャさんは、痛くないんですか?」
「ううん、勇者様がうまいことクッションになってくれたから大丈夫」
「いえ…………心が、です」
 ……うわぁ。
 答えにくいことを聞いてくれるな、ディル君。
「お金なら僕が稼ぎます。初めての女性で入れ込んでしまったことへの謝罪も含めて。だから」
「……やめて」
 それから先は、聞きたくなかった。
「私は自分の意思で、この道を選んだの。どんな目にあっても、あの世で旦那に殴られるとしても、最後まで生き抜く覚悟を持って」
 上半身だけを起こし、ディル君から顔を背けた。どんな顔をしていいのか、分からないから。
「今まで私を買ってくれたことは、素直に嬉しかった。でも……やっぱり勇者様は、もっと素敵な相手を見つけないと駄目」
 ……うん、いい機会かもしれない。
「決めた。私もこの国を出る」
「……え?」
 実は、今回の件が落ち着くまで仕事を休みたい、と出版社に伝えに行った時に、編集長であるイレーネ・シーゲルから、ある誘いを受けたのだ。
 出版社の特派員にならないか、と。
 響きはいいけれど、実質はスパイ行為だ。表向きの情勢から内部情報迄、あらゆる情報をこの国に持ち帰らなければならない過酷かこくな仕事だ。下手をすれば戦闘技術も、身体を売ってでも生き残る覚悟も必要となってくるだろう。
 だから私に、そんな話が舞い込んできたのだ。娼婦の経験もある、記者志望だから。
 返事はこの一件が片付いてからでもいいと言われている。でも、今決めた。
「この件が片付いたら、私はあなたの前から消える。娼婦もやめるけど、追いかけてこないでね」
「ミーシャさん……」
「……だから」
 私は立ち上がり、ディル君から足早に去ろうとした。
「もう忘れていいわよ、旦那や私のこと。ちゃんと相手を見つけて幸せになってね。……その代わり、」
 もしかしたら、もう会わないかもしれないけど、それでも言わなきゃならない。
「この件が片付くまでは、『娼婦』として買った私でいっぱい、練習してね。経験を積んで、ちゃんといい女を捕まえないと……許さないから」
 返事を聞かず、ブラウスを閉じながら私は、ディル君の前から足早に駆け去った。



 これでいい。これが……お互いの・・・・為なんだと自分に言い聞かせながら。
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