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第二章 休日は楽しいはず
私が宇宙一の色魔です!
しおりを挟む「あの……代価って操のことですよね?」
茜さんが、
「操というより、その生体の全て、身も心もですよ」
「それだけの代価を支払うと、どうなるのですか?」
「美子の加護の傘が、その者をを覆うことになるのですよ」
「失礼ですが……その……皆さん……」
「私もクリームヒルトもね、ヴァランティーヌも本人は望んでいるでしょうね」
「姉さん、口が軽いですよ、そこまで喋らなくても!全くもう……」
「そうです、私が宇宙一の色魔の吉川美子です!」
「代価のお話は気にしないで下さい、今回はボランティア、スピンクスの腕試しということです!」
「もし……私を差し出せば……私たちを守ってくれるのですか……」
「イフの話ですね……少なくとも、貴女と貴女の知り合いを守ることになるでしょう……」
「もし……例えば……あの少女たちも一緒に差し出せば……」
「……少なくとも一族、善狐でしょうが、その総意としてですね……善狐の一族に、一つの世界を与えましょう……」
「この世界ではなくて?」
「そう、滅びかけている世界ではなく……」
「……それはいつとお聞きしても?」
「その住人の心がけ次第……しかしいつかは必ず……」
茜さんが、
「腹のさぐりあいはやめましょう、美子、貴女は関わりたくないでしょう、まじめに受けないことね」
「稲田先生、私たちはこの星に対しては関わりたくない、ただ貴女の一族に対してなら、考えもしましょう」
「くれぐれも言いますが、私たちは関わりたくないのです」
「ここには休暇で来ているのです、だから一年で退散しますよ、これ以上のお話はありません、おかえり下さい」
こうして吉川姉妹は、稲田真白との話を切り上げたのですが、稲田真白は決意した。
「お電話をお借り出来ませんか?」
「どうぞ」
稲田先生は電話をかけました。
「私、真白です、確認いたしました……お話をお願いできませんか……」
「吉川美子さま、不躾ですが、電話を代わってくれませんでしょうか」
美子が代わりました。
「吉川美子ともうします、はい……それはそちらしだいでしょう、私は無理強いは嫌いですし、強要されるのはもっと嫌いです……」
「助ける理由は、私には無いではありませんか……あの三人を……確かに綺麗な娘達ですが……配下の者の犠牲の上に乗るのですか?貴女も差し出す……」
「そこまでの覚悟ですか……分かりました……お会いいたしましょう、来られますか?ではお待ちしています、稲田先生、代わって下さい」
電話を代わり稲田先生は、打ち合わせをしています。
そして電話を置くと、
「いまからこちらに宇賀さまと、三人の娘がきます、どうぞ、私たちををご収納頂けませんか……」
「そしてお願いです、私たち一族を救って下さい!」
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