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第一章 セレスティア・デヴィッドソンの物語 パープル・ウィドウ

被告席

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 百合の幹部会議が始まりった。
 上杉忍とセレスティア・デヴィッドソンは、被告席である。

「今回、急遽お集まりいただいたのは、テラの三級市民地域に、本来二級に予定されていた、高等女学校を設立した件です」
「このことは、三級を二級にしたいとの、被告の思いがさせたことです」

「しかし二級に昇格させて、五年制といえど高女を設立するという事は、メイド任官の女専課程に、編入可能という事になり、女官の採用を扱う、私たち百合の会議の管轄を犯すことになります」

「先ごろ、二級においての高女設立は、百合の会議としても致し方ないことと認めましたが、三級においての設立は認めていません」

「技芸学校は、該当地域の執政官の専権事項、百合の会議は関知しませんが、メイド任官の女専課程に編入可能の高女は、意味が違います」

「将来の女官を育成する八年制高女、その高女へ編入できる特典のある五年制高女は、百合の会議としては重大な関心事、将来の女官の事ですから、しかしヴィーナス様――ミコは公式にはヴィーナスとよばれる――のおっしゃるには、二級昇格は認めてもよい、したがって五年制高女設立についても認めるとのご意向です」

 冒頭、アナスタシアがこのように話した。

「しかし、それでは処罰しないことと考えるのか?」
 と、ゼノビアが口を開く。
「処罰は必要である、このことはミリタリーの総意である」
 シウテクトリも発言した。

「それについては、とりあえず次の事が決定されています」
 と、サリーが二人の降格について、ミコの裁定を発表するが、
「ミコ様の裁定に、口をはさむのは憚れますが、あえて申し上げます、少し甘いのではありませんか?」
 天照大神(あまてらす)が異議を唱える。

 ミコが、
「二人には降格以外に、懲罰を考えています」
「まず最初に、主人の命令に逆らったのですからね」
 そう言って、まずセレスティアを自身の膝の上に腹ばいにさせると、お尻をプルっと剥き平手でたたく。
 あまりのことで、セレスティアは真っ赤になった。

 三発だけだが、かなりの音がしてお尻は真っ赤に、そのまま下半身を出したままで、立っているように命じられたのだ。
 なぜか逆らえない……

 同じように忍もお尻を叩かれている、それを眺めているとセレスティアは、身体がうずくのを感じたるのだ。
 
 そのあと二人は、とんでもないものを身につけるように命じられる。
 大人用のオムツ……

 死にたいような羞恥心だが、しびれるような感覚、おずおずと二人は身につける。

 そしてさらにミコは、こう言ったのである。
「明日一日は外さないように、軟禁します、お風呂もなし、トイレもなし、その為のオムツですから、でも懲罰はこれからよ」

 百合の幹部会議のメンバーは興奮している。
 なんとなくサリーも、もじもじしているようだ。
 二人へのスバンキングに触発されたようである。

「二人への懲罰は、魔女の毒薬料理を食べてもらう事です」
 このミコの言葉に、エラムの女たちの間から悲鳴が上がった。

 皆この意味が分かったようである。

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