紋章が舌に浮かび上がるとか聞いてない

ぽんちゃん

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第三章

61 エリート組に囲まれる ※

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 ※無理矢理描写有り。m(_ _)m
  苦手な方はブラウザバックお願いします。







───────────────────────



 危険地帯に来てから慌ただしい日々を送り、気付けば三ヶ月が経っていた――。

 あれからレイドは二週間ほどで回復し、今は前線で活躍している。

 レイドは同級のエリート組に囲まれている為、夕食を共にすることは無くなったが、食後に必ず重傷者用のテントに来て、どんな魔物を倒したのかを語っていく。

 何が理由かはわからないが、苛立つことも多いようで、毎度のように手の甲に口付けを強請られるようになった。

 俺を友達と言っておきながら、下僕かなにかと勘違いしているのかと思ったが、口付けを送るとはにかむので、多分ギリギリ友達なんだと思う。



 夕食後に川で衣類を洗い、凍える手に息を吹きかけて温める――。
 
 もうすぐ春を迎えるのだが、山奥だからひどく冷えるのだ。

 それに寒気がするから、少し熱っぽいのかもしれない。

 自身に癒しの力が使えないことがわかっているのだから、無理せずに誰かに頼めば良かったなと、少しだけ後悔した。

 それでも救護班の連中は雑用をサボるし、彼らを待っていられない俺は、自分がやった方が早いとさっさと済ませるようにしている。



 あらかた作業を終えて、纏めた衣類を手にして立ち上がると、わらわらと集まってきたエリート組の生徒達に取り囲まれていた――。

 赤、オレンジ、青の目がチカチカするような派手な髪色のガタイの良い三人に見下ろされる。

「お前さ、レイド様に気に入られてるからって調子に乗るなよ?」
「レイド様だけじゃないぜ。団長だってそうだ」
「俺達より弱いくせに、生意気なんだよ」

 戦闘後で気性が荒くなっているのか、学園で常に成績の良かった三人組が、突っかかってくる。

 いちいち相手にしていられないと無言で通り過ぎようとすると、洗い終えた衣類をはたき落された。

「あ~あ、汚れた。やり直し」
「おい、さっさとやれよ? お前が出来ることなんて、雑用くらいしかねぇんだからよ!」

 ゲラゲラと下品に笑う奴らに舌打ちしてやりたかったが、彼らの後ろに十人はいる。

 まともに戦っても勝てる気がしない。

 それに、こんな奴らでも剣の腕はピカイチなんだから、ここで揉めても仕方がないと、俺は無表情のまま地面に落ちた衣類に手を伸ばした。

「っ……」
「ああ、悪い。足が滑った」

 ぐりぐりと右手を踏まれて、痛みに顔が歪む。

「踏んでる」
「クッ、ああ、そうだな?」

 わかっていてやっているのだから、退かす気は無いらしい。

 腹が立って睨みつけるが、余計に笑い声が大きくなるだけだった。

「なんだよ? なにか文句でもあるのか?」
「汚い足を退かせよ」
「あ? 誰に口聞いてんだよ」
「お前なんか知らねぇよ。名前を覚えて貰いたいなら、こんなところで俺を構ってないで、魔物を倒すことに集中しろよ」
「つっ……コイツ!!」

 赤髪の青年に胸倉を掴まれて殴られるのかと身構えるが、他の連中が止めに入る。

「顔は駄目。すぐにバレる」
「っ、わかってる! だが、こいつの態度が気にくわねぇ! 腹が立って仕方ない!」
「まあまあ。俺達も同じ気持ちだって」
 
 へらりと笑った青髪の青年が、なにか企むような不敵な笑みを浮かべた。

「躾が必要なんだよねぇ~」
「ああ。なるほど」
「えっ、まじ?! さすがにヤバイって……」
「大丈夫大丈夫。こいつの穴が裂けたところで、誰もわかんねぇよ。実際この三ヶ月、こいつが誰かとやってるところなんて見てないだろ?」

 にたりと笑った三人に、俺は今の会話でこれから何をされるのかが分かってしまった。

 慌てて逃げようとしたが、ガッチリと身体を押さえ込まれる。

 以前ギルバート様に言われたことを思い出す俺は、勝手に膝が震えていた。

「離せっ」
「離すわけないじゃん、馬鹿なの? あー、でも謝ったら許してあげても良いけど」
 
 何に対して謝れば良いんだよ、と思いながらも、さすがに強姦されるのは恐ろしいので、素直に謝罪の言葉を吐いた。

「――すみませんでした」
「なにそれ、全然気持ちがこもってなぁい」
「っ、すみませんでした! もう、いいだろ?」
「クククッ……許すわけねぇだろ、バーカ!」

 地面に押し倒されて、頭を強打する。
 服を破かれて、冷たい夜風にぶるりと震えた。

「かっわい~、震えてやんの!」
「やめろっ」
「無駄口叩けないように口に突っ込んでやりたいけど、噛みちぎられそうだよねぇ~」

 頭がぐわんぐわんする中、必死に抵抗するが、手足を押さえつけられて、動きを封じられる。

「どうせ初めてだろ? 優しくするよぉ~?」
「ハハッ、嘘つけよっ!」
「あれがないから、一回いかせるか」
「ええ! 優男なんですけど」
「だってこのままだと、絶対きついだろ……。俺が!」
「プハッ! 自分のためかよっ!」

 本格的にまずいと思い叫ぼうとしたが、口を手で覆われる。

 下着を下ろされて、寒さと恐怖に縮こまる陰茎を握られる。

「んんん!!!!」
「ほらほら暴れないの。気持ち良いことするだけだから。ね?」

 こういうことに慣れているのか、手際が良すぎて身震いする。
 
 恐ろしいはずなのに、久々だったせいで、扱かれると気持ちとは裏腹に身体は反応していた。
 
「んっ…………んん…………」
「乳首も可愛がってあげるねぇ」
「っ、」

 それだけはやめてくれと目を見開くが、くりくりと弄られて、びくりと体が飛び跳ねる。

 呼吸が苦しく、熱に犯されて頭がぼーっとする中、強姦魔の手で快楽を得てしまう自分が情けなくて泣きたくなる。

「ん、んぅ、ンンン────ッ」
 
 呆気なく射精してしまい、悔しすぎて涙が溢れた。

 俺の口を塞いでいた赤髪がニタリと顔を覗き込んできたが、絶句するような表情で俺を凝視する。

「っ、は……ぁ……はぁ……」
 
 手が外れて、必死に空気を吸い込む。

「っ、やべぇ、エロすぎんだろ……」
「やれるか心配だったけど、普通に勃起したわ」
「ああー! 俺もう我慢できねぇ!」

 下穿きを寛げて扱いた奴らが、俺の体に白濁をぶっかける。
 
 ドロドロと気持ち悪いが、犯されるなら一人でも少ない方がいい……と思ったが、こいつらすぐに復活してやがる。

 最悪だ。
 ぎゅっと目を瞑って、諦めた時――。
 
「お前ら、こんなところで……っ、イヴ?!」

 驚愕に目を見開いたレイドと視線が合い、鬼の形相に変化する。

 何の躊躇もなく俺の足の間にいた青髪の男をぶん殴ったレイドが、脱いだ上着を俺の汚れた体に巻きつけた。

「お前ら……絶対に許さねぇからな」

 有無を言わさぬ態度のレイドに横抱きにされて、助かったと安堵したら、自然と涙が溢れた。

 ぐずぐず泣いている俺の顔を胸元に隠したレイドは、遅くなってごめんと謝罪する。

 助けに来てくれただけで嬉しかったと伝えたかったが、口が回らなかった。

 ざわざわと人の声が聞こえくる。

(俺はなんとか服を着ている状況だが……。いろいろとやばくないか?)

 周囲の反応を恐れて胸元に強く顔を埋めると、レイドの腕の力も強くなる。

「おい、ギルバート。川辺にいる奴ら、全員半殺しにしとけ。俺も後で行くから殺すなよ」
「わかった」
 
 珍しく何の絡みもなく素直に返事をしたギルバート様の冷淡な声が聞こえたが、顔を上げる間もなく、走り去る音が聞こえた。

「俺のテントに行くから」

 小さく頷くと、レイドが早足になる。

 川辺にいたせいで熱が上がってしまったらしい。

 体がだるくてたまらない俺は、そのまま眠りについていた――。


















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