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第7章:再会編
プロローグ
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夢の中で誰かが語りかけてくる。初めは何を言っているかすら分からないほど小さな声だった。それがどんどん大きくなっていき、最近では漸く言葉の形をなしてきた。夢の中で、本能的にその声に従ってはいけないと気がついて、耳を塞ごうとした。でもやっぱりその声は頭の中に響いてくる。
それは甘美な誘いだった。彼女の声を受け入れたらどれほど素晴らしいことだろうか。だけどそれは同時に人間であるということを辞める事を意味している。その声は自分にとって大切な人たち全てを殺す様に誘ってくる。
『殺し狂いなさい。憎い奴を殺しなさい。愛しい奴を引き裂きなさい。愚か者は喰べてしまいなさい。思うがままに殺しなさい。楽しみながら殺しなさい。悲しみながら殺しなさい。お前は何をしてもいい。お前は完全に自由なのだから』
そんな言葉が頭の中で響き続ける。その度に拒絶する。だけどやっぱりその言葉に含まれる毒が自分を徐々に侵食している様に感じる。いつかこの声に完全に飲み込まれたら、一体どうなってしまうのだろうか。それが不安で、それがどこか待ち遠しい。こんな風に考える様になった自分は既に壊れているのかもしれない。それが怖くて、それが嬉しくて。気がつけばいつの間にか声は聞こえなくなっている。いつもの様に夢が終わる事に気がついた。
~~~~~~~~~~
目覚めると大量の汗をかいていた。嫌な夢を見た様な気がする。だがどんなものだったか思い出す事ができない。ただただ怖い夢だったという事だけは覚えている。唐突に大切な人に会いたくなってきた。
「喰べたい」
ボソリと言葉が口から溢れる。しっかりと夕食をとったはずなのに、それでも足りないかの様な飢餓感を感じる。最近いつもそうだ。まるで自分が何か他のモノに作り替えられている様な気がしてゾッとする。そもそも自分は一体何を喰べたいのだろうか。
~~~~~~~~~~
「明日出発するんだってな」
長大な食卓を挟んで向かい側には伯父であるコウランがいた。彼の横には娘であるミコト、さらにその横には彼女の婚約者であるゴウテンが卓についている。後ろにはハンゾーとクロウが立ったまま控えている。
「はい。明日の朝には」
「そうか。じゃあ今日がここでの最後の晩餐ってわけだ」
いつの間にか時間はあっという間に過ぎていた。この1年半は修行に明け暮れてきた。
「それにしても身長もガタイも随分デカくなったな」
「まあなんだかんだで5センチぐらい伸びましたからね」
今では180センチを超えるほどの背丈になり、それに伴って徐々に筋力トレーニングも増やしていった。そのおかげか、体の厚みもかなり増した。身長の話が出た途端、小柄なゴウテンが憎しみのこもった視線を向けてくる。
「それで、まずオリジンに行くんだっけか?」
「そのつもりです」
コウランには既に事情を話している。
「まあ、ダチを救うってぇのは男として当然の義務だからな。それに、どうもオリジンの方がきな臭いっていう話もある。好きな様にしたらいい。ただし解決したらまたこっちに顔出せよ」
コウランがニヤリと笑う。彼曰く、直属の諜報員たちが様々な国に広がって情報を集めているそうだ。特に重点的に調べているのは、ラグナから伝え聞いた神器だ。元より彼らもカムイ・アカツキの遺言で探し続けてきたそうだ。だが今の所見つけるに至っていない。というのも時代ごとに所有者が現れては、その者が死ぬと同時に神器が忽然と消えてしまうのだ。恐らく所有者が死ぬたびにフィリアが回収しているのだろう。
「あ、そうだ。明日は私も行くからね」
「「「は?」」」
ミコトの突然の発言に、ジン達は目を丸くする。
「いやいやいやいやいや、な、ななな何を言っているのかなミコトちゃん!?」
動揺のあまりコウランが叫ぶ。
「そそそそそそそうですよ何を言ってるんだよミコト!?」
同じくゴウテンも興奮して思わず敬語を使い忘れる。一方、彼女の発言にあまり驚いていないのがハンゾーとクロウだ。ハンゾーは顔を片手で隠し、クロウは大きく溜め息をついている。ミコトはそんな彼らの様子に気付いていない。
「なんでって、だってジンと一緒に行くべきだって勘が言っているからよ!」
得意げな表情にその場にいた全員が凍りつく。
「いやいやいやいや、流石にそれはダメだよミコトちゃん!」
「その通りだ! いくら何でも理由が雑すぎる!」
「えー、じゃあ昨日ラグナ様からお告げがあったからです」
どう考えても嘘である事が分かる。そのため一層コウランとゴウテンが騒ぎ出す。そんな彼らの声を聞かない様に、ミコトは両耳を手で塞いで目を閉じている。
「知ってたのか?」
ジンがハンゾーとクロウに近づくと小声で尋ねる。
「いえ。ただ予想はついておりました」
ハンゾーの言葉に苦労が頷く。
「師匠の言う通り、姫様は外に憧れがありますから。絶対に言い出すと思っていました」
「なるほど」
ジンが言い合っている3人に目を向けると、なぜかコウランとゴウテンが土下座をしている。どうやら必死にミコトの考えを改めさせようとしている様だ。だが当然ながらミコトの心は決まっているため、彼らの願いは届かない。
「くっ、ならば俺も、俺も行くぞ!」
「ええ、俺も!」
「お父様は国事があるでしょ。それにゴウテンも」
「国事なんかより俺はミコトちゃんの方が大事だ!」
「うちの領地は俺がいなくても大丈夫なはずだ!」
擦り寄ってくる二人を煩わしそうな顔を浮かべて嗜め始めたミコトを横目に、ジンは溜め息をついた。
「まず俺の意見を聞けよ」
「全くもってその通りですな」
「ええ、まさに」
~~~~~~~~~~~~
翌朝、町の入り口の前にジン達は集まっていた。4人が旅装を整え、あとの2人は彼らの見送りに来たのだ。
「……本当について来るんだな」
「何言ってるのよ、当たり前でしょ?」
ジンの疑問が心底理解できないかの様な表情を浮かべるミコトの横では、ゴウテンが荷物を背負い、死人の様な顔色を浮かべていた。昨日のミコトの同行宣言後、大急ぎで引き継ぎを済ませたらしく、全く寝ていないのだそうだ。先ほどから目を瞑っており、体をゆらゆらと揺らし、時折ガクッと膝が崩れ落ちそうになっている。さらにその横にはハンゾーが最終確認として荷物や武具の確認をしている。そしてそんな彼らを羨ましそうにコウランが眺め、その彼をクロウが慰めている。
「ハンゾー、くれぐれもミコトちゃんを危険な目に合わせるなよ」
「わかっております」
目を真っ赤に腫らして鼻を啜るコウランに真剣な表情でハンゾーが頷いた。昨日、あの後に緊急会議が開かれ、結果としてジンの預かり知らぬ所で、同伴者としてゴウテン、お目付役としてハンゾーが同行する事が決まったのだった。
「ジン、くれぐれも気をつけるんだぞ」
コウランが手で鼻を拭ってからジンに顔を向けて声をかけて来る。
「はい、今までありがとうございました」
「なにかしこまってんだ。お前は俺の甥っ子なんだぞ」
笑いながらジンの肩をバシバシと叩いた。少し汚い。何と無く肩に汁気がついた様な気がしてジンは顔を軽く引きつらせた。
「ゴウテン、ミコトちゃんを守れよ」
そんな彼に気がつかず、コウランは今度はゴウテンに目を向ける。
「へ、あ、はい!命に替えましても」
口から垂れていた涎を拭って、ピンと背を伸ばして返事をする。その様に苦笑しながら最後にコウランはミコトの前に立つ。
「ミコトちゃん」
「なんでしょうか?」
「やっぱり行くつもりなのか?」
「またそれ? 何度も言ってるけど絶対行きます」
「ぐすっ、こんなにパパが頼んでもかい?」
スンスンと鼻を鳴らしながら、尋ねるコウランにミコトがニッコリと笑いかける。それを見てコウランの顔に希望の光が灯る。
「う・ざ・い」
「そんなぁ……」
ミコトの言葉にガックリと膝をつき、瞳から一筋涙がこぼれた。
「ほら皆行こ! バイバイクロウ、それとお父様も」
3人に声を掛けるとスタスタと歩き始めた。ジンたちは慌ててコウランとクロウに挨拶すると、先を行くミコトに追いつくために歩き出した。
それは甘美な誘いだった。彼女の声を受け入れたらどれほど素晴らしいことだろうか。だけどそれは同時に人間であるということを辞める事を意味している。その声は自分にとって大切な人たち全てを殺す様に誘ってくる。
『殺し狂いなさい。憎い奴を殺しなさい。愛しい奴を引き裂きなさい。愚か者は喰べてしまいなさい。思うがままに殺しなさい。楽しみながら殺しなさい。悲しみながら殺しなさい。お前は何をしてもいい。お前は完全に自由なのだから』
そんな言葉が頭の中で響き続ける。その度に拒絶する。だけどやっぱりその言葉に含まれる毒が自分を徐々に侵食している様に感じる。いつかこの声に完全に飲み込まれたら、一体どうなってしまうのだろうか。それが不安で、それがどこか待ち遠しい。こんな風に考える様になった自分は既に壊れているのかもしれない。それが怖くて、それが嬉しくて。気がつけばいつの間にか声は聞こえなくなっている。いつもの様に夢が終わる事に気がついた。
~~~~~~~~~~
目覚めると大量の汗をかいていた。嫌な夢を見た様な気がする。だがどんなものだったか思い出す事ができない。ただただ怖い夢だったという事だけは覚えている。唐突に大切な人に会いたくなってきた。
「喰べたい」
ボソリと言葉が口から溢れる。しっかりと夕食をとったはずなのに、それでも足りないかの様な飢餓感を感じる。最近いつもそうだ。まるで自分が何か他のモノに作り替えられている様な気がしてゾッとする。そもそも自分は一体何を喰べたいのだろうか。
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「明日出発するんだってな」
長大な食卓を挟んで向かい側には伯父であるコウランがいた。彼の横には娘であるミコト、さらにその横には彼女の婚約者であるゴウテンが卓についている。後ろにはハンゾーとクロウが立ったまま控えている。
「はい。明日の朝には」
「そうか。じゃあ今日がここでの最後の晩餐ってわけだ」
いつの間にか時間はあっという間に過ぎていた。この1年半は修行に明け暮れてきた。
「それにしても身長もガタイも随分デカくなったな」
「まあなんだかんだで5センチぐらい伸びましたからね」
今では180センチを超えるほどの背丈になり、それに伴って徐々に筋力トレーニングも増やしていった。そのおかげか、体の厚みもかなり増した。身長の話が出た途端、小柄なゴウテンが憎しみのこもった視線を向けてくる。
「それで、まずオリジンに行くんだっけか?」
「そのつもりです」
コウランには既に事情を話している。
「まあ、ダチを救うってぇのは男として当然の義務だからな。それに、どうもオリジンの方がきな臭いっていう話もある。好きな様にしたらいい。ただし解決したらまたこっちに顔出せよ」
コウランがニヤリと笑う。彼曰く、直属の諜報員たちが様々な国に広がって情報を集めているそうだ。特に重点的に調べているのは、ラグナから伝え聞いた神器だ。元より彼らもカムイ・アカツキの遺言で探し続けてきたそうだ。だが今の所見つけるに至っていない。というのも時代ごとに所有者が現れては、その者が死ぬと同時に神器が忽然と消えてしまうのだ。恐らく所有者が死ぬたびにフィリアが回収しているのだろう。
「あ、そうだ。明日は私も行くからね」
「「「は?」」」
ミコトの突然の発言に、ジン達は目を丸くする。
「いやいやいやいやいや、な、ななな何を言っているのかなミコトちゃん!?」
動揺のあまりコウランが叫ぶ。
「そそそそそそそうですよ何を言ってるんだよミコト!?」
同じくゴウテンも興奮して思わず敬語を使い忘れる。一方、彼女の発言にあまり驚いていないのがハンゾーとクロウだ。ハンゾーは顔を片手で隠し、クロウは大きく溜め息をついている。ミコトはそんな彼らの様子に気付いていない。
「なんでって、だってジンと一緒に行くべきだって勘が言っているからよ!」
得意げな表情にその場にいた全員が凍りつく。
「いやいやいやいや、流石にそれはダメだよミコトちゃん!」
「その通りだ! いくら何でも理由が雑すぎる!」
「えー、じゃあ昨日ラグナ様からお告げがあったからです」
どう考えても嘘である事が分かる。そのため一層コウランとゴウテンが騒ぎ出す。そんな彼らの声を聞かない様に、ミコトは両耳を手で塞いで目を閉じている。
「知ってたのか?」
ジンがハンゾーとクロウに近づくと小声で尋ねる。
「いえ。ただ予想はついておりました」
ハンゾーの言葉に苦労が頷く。
「師匠の言う通り、姫様は外に憧れがありますから。絶対に言い出すと思っていました」
「なるほど」
ジンが言い合っている3人に目を向けると、なぜかコウランとゴウテンが土下座をしている。どうやら必死にミコトの考えを改めさせようとしている様だ。だが当然ながらミコトの心は決まっているため、彼らの願いは届かない。
「くっ、ならば俺も、俺も行くぞ!」
「ええ、俺も!」
「お父様は国事があるでしょ。それにゴウテンも」
「国事なんかより俺はミコトちゃんの方が大事だ!」
「うちの領地は俺がいなくても大丈夫なはずだ!」
擦り寄ってくる二人を煩わしそうな顔を浮かべて嗜め始めたミコトを横目に、ジンは溜め息をついた。
「まず俺の意見を聞けよ」
「全くもってその通りですな」
「ええ、まさに」
~~~~~~~~~~~~
翌朝、町の入り口の前にジン達は集まっていた。4人が旅装を整え、あとの2人は彼らの見送りに来たのだ。
「……本当について来るんだな」
「何言ってるのよ、当たり前でしょ?」
ジンの疑問が心底理解できないかの様な表情を浮かべるミコトの横では、ゴウテンが荷物を背負い、死人の様な顔色を浮かべていた。昨日のミコトの同行宣言後、大急ぎで引き継ぎを済ませたらしく、全く寝ていないのだそうだ。先ほどから目を瞑っており、体をゆらゆらと揺らし、時折ガクッと膝が崩れ落ちそうになっている。さらにその横にはハンゾーが最終確認として荷物や武具の確認をしている。そしてそんな彼らを羨ましそうにコウランが眺め、その彼をクロウが慰めている。
「ハンゾー、くれぐれもミコトちゃんを危険な目に合わせるなよ」
「わかっております」
目を真っ赤に腫らして鼻を啜るコウランに真剣な表情でハンゾーが頷いた。昨日、あの後に緊急会議が開かれ、結果としてジンの預かり知らぬ所で、同伴者としてゴウテン、お目付役としてハンゾーが同行する事が決まったのだった。
「ジン、くれぐれも気をつけるんだぞ」
コウランが手で鼻を拭ってからジンに顔を向けて声をかけて来る。
「はい、今までありがとうございました」
「なにかしこまってんだ。お前は俺の甥っ子なんだぞ」
笑いながらジンの肩をバシバシと叩いた。少し汚い。何と無く肩に汁気がついた様な気がしてジンは顔を軽く引きつらせた。
「ゴウテン、ミコトちゃんを守れよ」
そんな彼に気がつかず、コウランは今度はゴウテンに目を向ける。
「へ、あ、はい!命に替えましても」
口から垂れていた涎を拭って、ピンと背を伸ばして返事をする。その様に苦笑しながら最後にコウランはミコトの前に立つ。
「ミコトちゃん」
「なんでしょうか?」
「やっぱり行くつもりなのか?」
「またそれ? 何度も言ってるけど絶対行きます」
「ぐすっ、こんなにパパが頼んでもかい?」
スンスンと鼻を鳴らしながら、尋ねるコウランにミコトがニッコリと笑いかける。それを見てコウランの顔に希望の光が灯る。
「う・ざ・い」
「そんなぁ……」
ミコトの言葉にガックリと膝をつき、瞳から一筋涙がこぼれた。
「ほら皆行こ! バイバイクロウ、それとお父様も」
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