廻道めぐるは決まった道しか散歩しない

卯月春吉

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第8話:間巴の腐女子の理屈

好きなもの

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   委員長の好きなものはボーイズラブと喫茶店で私たちと一緒に寛ぐ事、それが1日の趣味である。
   時に勉強をしながらその店に訪れるが、それ以外の日はその図書カバーに包んだ腐女子本を見ながら頼んだケーキを食べながら過ごす事もしていると言う。
   
   その過ごし方はまるでOLのようだ。
   私もその1人として2人で水曜日は一緒に過ごしている。



  「お待たせしました。
      エスプレッソでございます。」
   「ありがとうございます。」

  「間さんはエスプレッソがよく苦手にならずに飲んでいるね。」
   「まあね、この苦味が好きでいつも飲んでいるの。
    インスタントのやつも含めてだけど。」
  「そうなんだ…。
     ブラックコーヒーとか飲まないの?」
  「あれはちょっと苦味のパンチが低くて私にはちょっと足りない感じがして甘いに近いかもね。」
 「甘い?」
  

 
    委員長の舌は大人を越えた苦味を感じる事ができる。
    だけど私や彼女のようなクリーム大好き系な者にとっては理解し難いように思う。
    
    だけどそれが委員長だからこそ舌の個性が発揮されているからである。
    頭脳派はエスプレッソが好きなんだろうか?私は疑問に思った。



   「それじゃあまた一緒にのんびりして過ごそうね~!」


 
    手を振りながら駅へと向かって歩いて行った。
    帰り道、2人でいつものようにその道へ歩きながら話した。



  「明日木金頑張れば土日休みだ~…。」
  「貴方そればっかりね、他に一言無かったかしら?」
  「ないよ。」



    疲れ切る私に他にという言葉を言われても流石に思いつくのも難しく、要求は求めて欲しくない方だ。

    だが、他人が聞けばなんだかその一言だけじゃなくてもっと他にいい一言が無いだろうか思うだろう。
    私はそんな気持ちすら無く、ただ甘えていたのかもしれない。

   彼女は一言を発した。

        

  「夏休みあと2週間で終わりそうね…。」
  「なんだか寂しくなってきた…。」
  「そうね。
    長期休暇は私にとっては退屈でとてもいいものだったわ…。」
  「どんな風に過ごしたの?」
  「間さんとアニマイルカフェで銀盤に恋してのフェアでお昼をいただいたし、サッカー部アニメの“インサイト”という映画を見たりしたわ。」
  「インサイト…。
    それってどういう内容のアニメなのかな?」


   部活アニメ、それがアニメになるとは分からなかった私にとっては初耳だった。
    もし彼がいたら、『知ってる!』と言うだろう。
   アニメ好きなのは彼も少し共通する点があり、気が合うと思い込んでいる。

    “インサイト”というアニメの内容を明かした。



  「部活に入った事もない素人の少年がサッカーを始めて成長をする高校サッカーアニメよ。」
  「なるほどね…。
    上ノ江君が好きそうなアニメだよね。」
  「上ノ江君はもうご存知だったそうよ。」
  「そうなの!?」



   “流石スポーツアニメオタク、情報が早くてビックリだよ…”



   「委員長もそのアニメを見ているけど『ホモっぽいシーンが沢山ある!』とか言ってるけどあれは腐女子の子しかそんな目で見る事しかできないから、貴方は常識人で良かったわね。」
  「間さんって…一体どんな方向に向かっているんだろう…。」
  「間さん暇そうだから今日でも明日でも良いんじゃないかしら?」
  「そうだね、聞いて見るよ。」



    委員長は腐女子であり、私の目には見えないものがある。
    霊を見ているというわけでもなく、ただ腐女子目線という恐ろしく不思議に捕えられている。

    帰って夕飯食べた後、電話をかけた。

    
   
  《ピリリリリっ!》



     自宅にいる委員長は勉強中だった。
   宿題は夏休みが始まった先月に終わり、数学検定とかを勉強している。
    電話を手を取り、早速出た。

  「もしもし?」
  「間さん?勉強中だった?」
  「大した勉強でも無いわよ。」
  「ところでどうしたの?」
  「ちょっと気になった事があって間さんに聞きたかったんだけど…。」
  「何?」
  
  「間さんって腐女子なの?」
  「へ?」



    “やばい変な聞き方をしてしまった!”



 ──── 私は焦った。



 「ごめん!失礼な聞き方だったよね!
   言い方悪かったら反省します…。」
 「いいよ、別に変な聞き方だと思っていないから安心して?」

   委員長に変な感じに思われないで安心したが、一歩間違えれば怒っているかもしれないと思った。

   委員長はその理由を話す。


     

                                                             続
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みんなの感想(1件)

non
2017.11.10 non

おもしろかったです

解除

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