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008:結果
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2時間後、アトラは目が覚めた。
ここはまだ夜のリビングだが、その画像が映された事も知らない。
寝ぼけ眼のままぼーっとしていると4人が右横からじーっと見られた。
「うおおおっ!?」
びっくりしたアトラは壁へと尻を引きずるように下がった。
「すまん、ついな」
「猫おじさんびっくりさせるなよ・・・」
「アトラ!いい報告があるの、びっくりしないでね?」
「??」
何なのか分からないアトラは猫おじさんの結果を知る事となる。
「実は君の事実が見えた。
寝ているままで君がやったという証拠すらも無かったし、無実だよ。」
「本当?猫おじさん?」
「ああ」
嬉しくなり、喜びを山の噴火するようにジャンプして飛び上がった。
「よっしゃー!!
無実だったらあの裁判官たちや警察たちの間違えていた事が明らかになるんだな!
これで俺も魔法界に戻れるんだ~っ!!」
喜びながら少年は少し感動の涙を流しながら自分はやっていなかったという事が明らかに証明してくれると猫おじさんに希望を持った。
喜ぶ少年にいい事を返したと安心しながら笑顔を浮かべた。
「猫おじさんありがとう!
俺、やっと魔法界に帰れるのが楽しみだよ!」
「喜ぶのはまだ早いよ、魔法警察とも話さなきゃいけないし、事情聴取をまたしなきゃいけないからな。」
「そうなんだ・・・」
「安心しろ、ちゃんと明らかになったんだ。
聴取とはいえ、警察達が自分達の誤認を認め、やがて裁判とか起こして俺たちは勝つだろうよ」
「ああ!」
そして帰る時間、玄関先で母は猫おじさんのケースカバンを渡した。
黒い帽子を被り、母はその男に挨拶する。
「色々とありがとうございました」
「明らかになって私し共も嬉しいです」
「私もです」
「猫おじさん、また会おうな」
「ああ、余り魔法をつかうなよ」
「え?」
「君がここで魔法を使ってしまえば、家族達の身が危険に晒されるからね
魔獣が出た時はいつでも俺を呼んでくれ」
「分かった!」
「アトラの事は俺とミューラがちゃんと見る」
「おっ・・・おい・・・」
「よろしく頼む」
猫達と猫おじさんは立ち去り、家中猫の足跡で泥だらけになった。
ラウルが床を拭きながら愚痴を吐きながら言った。
「全く・・・猫おじさんが来るとすぐ猫達の足跡だらけで汚くなっちまう・・・」
「でも猫達可愛かったよ?」
「それとまた別だ」
「また会えればいいけどな・・・」
「会えるんじゃないか?
魔獣達、どうせお前の所にやって来るだろ」
「まあ、そうだな」
そう言いながらラウルとアトラは床を拭いた。
綺麗になるのは時間がかかるが、性質の為、仕方がないと思いながら早めに切り上げようと雑巾を何枚も使った。
一方猫おじさんの方はその話の通りの場所に電話した。
「もしもし、魔法警察ですが?事件ですか?事故ですか?」
「猫おじさんだけど、ハリガネ君いる?」
「はり・・・がね・・・」
ハリガネと呼ぶ人物はアトラを逮捕した刑事だった。
取り調べ室でその男は外を眺めていると巡査が受話器を持ってきた。
「ガーネット警部補、猫おじさんという人物からです」
ハーメリー・ガーネット警部補28歳、通称ハリガネ。
髪型はまっすぐなオカッパに近いショートヘアで、髪色は銀髪というまるでハリガネのような感じをあだ名で勝手に呼ばれている。
他人分析が得意で、魔法能力はアイデータというロボットのような生まれつき特殊魔法を持つ1人である。
ハリガネはしかめっ面になりながら受話器を持った。
「あだ名で呼ぶなって昔っから言ったろうが、その癖が治らなきゃ俺はテメェの電話に出ねぇぞ」
「ハリガネ君、実は君の捕まえた少年の事実が判明したんだ」
「ハア?」
「彼は無実、操られた後もないし、彼が自発的に動いたという痕跡もない」
「なんだと?
そんな、俺の調べでは監視カメラでそのガキの正体だって映っていたはずだったんだ!」
────“俺はこの目で見た、確かにそのガキの姿がきっちり見えてその警備員が顔をやられた姿もあった・・・
アイツの信じる根拠は一体なんだ?
あのガキに何を質問したのか気になるが、どうせアイツの事だ
次の日に俺たち刑事に見せる気だと思うが、もし冤罪なら・・・”────
階級が降格するのは当たり前だと覚悟をするが、猫のおじさんが一体どうやって暴いたのか分からない
「その罪を着させたのも君
冤罪となれば、君は罪に問われるかもしれないよ?」
「・・・・・・・・・」
猫おじさんの脅しに勘弁したか、ハリガネは椅子に座った。
「分かった、そのガキと共にここへ来い。
俺の証言が本当か、テメェの証言が本当かこの目で聴取してやる」
「ありがとう、ハリガネ君」
「だからそのあだ名止めろ!
時間と場所は後日伝える、その間『只今電話に出ておりません』は無しだからな!」
「りょーかーい」
「じゃあな」
その電話を切り、自分のやって来た事が失敗に終わったようだと感じた。
アトラの魔法は泡だが、その魔法を知っている人物が扮して警備員の顔をやったというのもある。
男は考えた。
────“アイツの能力は猫を引き寄せて調査させる魔法、卒業後は探偵として活躍をしていると聞くが・・・どうやってそれが分かったのかだ・・・
アイツは昔からそうだ。友達と遊ぶ事や勉強をするよりも猫と遊んだりし、探偵になるのが夢を持つ奴だった
だが、探偵になって何を考えているのかよく分からない奴へと成長しやがった・・・
とんでもねぇ化け物を友人に持つといつか噛みつかれるというのはこういう事か・・・────
ハリガネは天井を見上げ、瞳を閉じながら恐さを思った。
そしてハリガネと電話で交渉した猫おじさんはアトラのためにもう一度、魔法界へ聴取しようと向かって行った。
アトラたちの方はやっと猫の足跡が消えて一息つき、ソファーに座った。
「ハア~っ!!」
ラウルが思い切り大きな溜息を吐く。
足を開き、ダラっとした感じで仰向けにする姿はまるで帰ってきた親父のようだった。
「猫おじさんが来るっていう事は猫の沢山の足跡も拭くのも2時間かかるっていう事なのね・・・」
「何しろ“猫おじさん”だからな」
「でも来てくれたから俺の本当の事実が白だっていう事が判明したんだ
この大変さを気に感謝したい」
「悠長だなお前」
「そうか?」
「そんな風に思える」
2人の表情がなんだか喜びに思っていなかった事、それは自分が帰ってしまえばきっと現実世界に二度と戻らないのだろうと思ったからだ。
取り敢えず聞いてみる────
「いつか俺が魔法界へ戻ったら2人はどう思う?」
──── その質問が3人の気持ちを揺るがす事になると誰もが予想していなかった。
────続
ここはまだ夜のリビングだが、その画像が映された事も知らない。
寝ぼけ眼のままぼーっとしていると4人が右横からじーっと見られた。
「うおおおっ!?」
びっくりしたアトラは壁へと尻を引きずるように下がった。
「すまん、ついな」
「猫おじさんびっくりさせるなよ・・・」
「アトラ!いい報告があるの、びっくりしないでね?」
「??」
何なのか分からないアトラは猫おじさんの結果を知る事となる。
「実は君の事実が見えた。
寝ているままで君がやったという証拠すらも無かったし、無実だよ。」
「本当?猫おじさん?」
「ああ」
嬉しくなり、喜びを山の噴火するようにジャンプして飛び上がった。
「よっしゃー!!
無実だったらあの裁判官たちや警察たちの間違えていた事が明らかになるんだな!
これで俺も魔法界に戻れるんだ~っ!!」
喜びながら少年は少し感動の涙を流しながら自分はやっていなかったという事が明らかに証明してくれると猫おじさんに希望を持った。
喜ぶ少年にいい事を返したと安心しながら笑顔を浮かべた。
「猫おじさんありがとう!
俺、やっと魔法界に帰れるのが楽しみだよ!」
「喜ぶのはまだ早いよ、魔法警察とも話さなきゃいけないし、事情聴取をまたしなきゃいけないからな。」
「そうなんだ・・・」
「安心しろ、ちゃんと明らかになったんだ。
聴取とはいえ、警察達が自分達の誤認を認め、やがて裁判とか起こして俺たちは勝つだろうよ」
「ああ!」
そして帰る時間、玄関先で母は猫おじさんのケースカバンを渡した。
黒い帽子を被り、母はその男に挨拶する。
「色々とありがとうございました」
「明らかになって私し共も嬉しいです」
「私もです」
「猫おじさん、また会おうな」
「ああ、余り魔法をつかうなよ」
「え?」
「君がここで魔法を使ってしまえば、家族達の身が危険に晒されるからね
魔獣が出た時はいつでも俺を呼んでくれ」
「分かった!」
「アトラの事は俺とミューラがちゃんと見る」
「おっ・・・おい・・・」
「よろしく頼む」
猫達と猫おじさんは立ち去り、家中猫の足跡で泥だらけになった。
ラウルが床を拭きながら愚痴を吐きながら言った。
「全く・・・猫おじさんが来るとすぐ猫達の足跡だらけで汚くなっちまう・・・」
「でも猫達可愛かったよ?」
「それとまた別だ」
「また会えればいいけどな・・・」
「会えるんじゃないか?
魔獣達、どうせお前の所にやって来るだろ」
「まあ、そうだな」
そう言いながらラウルとアトラは床を拭いた。
綺麗になるのは時間がかかるが、性質の為、仕方がないと思いながら早めに切り上げようと雑巾を何枚も使った。
一方猫おじさんの方はその話の通りの場所に電話した。
「もしもし、魔法警察ですが?事件ですか?事故ですか?」
「猫おじさんだけど、ハリガネ君いる?」
「はり・・・がね・・・」
ハリガネと呼ぶ人物はアトラを逮捕した刑事だった。
取り調べ室でその男は外を眺めていると巡査が受話器を持ってきた。
「ガーネット警部補、猫おじさんという人物からです」
ハーメリー・ガーネット警部補28歳、通称ハリガネ。
髪型はまっすぐなオカッパに近いショートヘアで、髪色は銀髪というまるでハリガネのような感じをあだ名で勝手に呼ばれている。
他人分析が得意で、魔法能力はアイデータというロボットのような生まれつき特殊魔法を持つ1人である。
ハリガネはしかめっ面になりながら受話器を持った。
「あだ名で呼ぶなって昔っから言ったろうが、その癖が治らなきゃ俺はテメェの電話に出ねぇぞ」
「ハリガネ君、実は君の捕まえた少年の事実が判明したんだ」
「ハア?」
「彼は無実、操られた後もないし、彼が自発的に動いたという痕跡もない」
「なんだと?
そんな、俺の調べでは監視カメラでそのガキの正体だって映っていたはずだったんだ!」
────“俺はこの目で見た、確かにそのガキの姿がきっちり見えてその警備員が顔をやられた姿もあった・・・
アイツの信じる根拠は一体なんだ?
あのガキに何を質問したのか気になるが、どうせアイツの事だ
次の日に俺たち刑事に見せる気だと思うが、もし冤罪なら・・・”────
階級が降格するのは当たり前だと覚悟をするが、猫のおじさんが一体どうやって暴いたのか分からない
「その罪を着させたのも君
冤罪となれば、君は罪に問われるかもしれないよ?」
「・・・・・・・・・」
猫おじさんの脅しに勘弁したか、ハリガネは椅子に座った。
「分かった、そのガキと共にここへ来い。
俺の証言が本当か、テメェの証言が本当かこの目で聴取してやる」
「ありがとう、ハリガネ君」
「だからそのあだ名止めろ!
時間と場所は後日伝える、その間『只今電話に出ておりません』は無しだからな!」
「りょーかーい」
「じゃあな」
その電話を切り、自分のやって来た事が失敗に終わったようだと感じた。
アトラの魔法は泡だが、その魔法を知っている人物が扮して警備員の顔をやったというのもある。
男は考えた。
────“アイツの能力は猫を引き寄せて調査させる魔法、卒業後は探偵として活躍をしていると聞くが・・・どうやってそれが分かったのかだ・・・
アイツは昔からそうだ。友達と遊ぶ事や勉強をするよりも猫と遊んだりし、探偵になるのが夢を持つ奴だった
だが、探偵になって何を考えているのかよく分からない奴へと成長しやがった・・・
とんでもねぇ化け物を友人に持つといつか噛みつかれるというのはこういう事か・・・────
ハリガネは天井を見上げ、瞳を閉じながら恐さを思った。
そしてハリガネと電話で交渉した猫おじさんはアトラのためにもう一度、魔法界へ聴取しようと向かって行った。
アトラたちの方はやっと猫の足跡が消えて一息つき、ソファーに座った。
「ハア~っ!!」
ラウルが思い切り大きな溜息を吐く。
足を開き、ダラっとした感じで仰向けにする姿はまるで帰ってきた親父のようだった。
「猫おじさんが来るっていう事は猫の沢山の足跡も拭くのも2時間かかるっていう事なのね・・・」
「何しろ“猫おじさん”だからな」
「でも来てくれたから俺の本当の事実が白だっていう事が判明したんだ
この大変さを気に感謝したい」
「悠長だなお前」
「そうか?」
「そんな風に思える」
2人の表情がなんだか喜びに思っていなかった事、それは自分が帰ってしまえばきっと現実世界に二度と戻らないのだろうと思ったからだ。
取り敢えず聞いてみる────
「いつか俺が魔法界へ戻ったら2人はどう思う?」
──── その質問が3人の気持ちを揺るがす事になると誰もが予想していなかった。
────続
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