MAGIC JOKER

卯月春吉

文字の大きさ
38 / 42
~裁判篇~

037:真実

しおりを挟む
   「ガーネット警部補、それはどういう意味ですか?」



    ハリガネの上部の人間達を信用ならないのは、警察庁の上部に提出したのがきっかけである。
    上部の人間が思ったのは、アトラの視界の中の記憶をDVDを持ってそのまま裁判所に提出流してしまえば、自分達が捕まえた成果が台無しになってしまうという恐怖。
    それで魔力で消滅しようとハリガネはその証拠隠滅罪で逮捕した。
    自分で持ち寄り、結果オールズに渡したという彼れなりの判断である。
   
    省略しながら質問に答えた。


  「上部の人間達はアトラを悪者にしようと証拠隠滅を図る汚い奴等ばかり・・・
     それでアイツらを信用するというのが無理なために知り合いの弁護士に持たせたのがきっかけです」
  「成程・・・」



    ハリガネの内容を理解し、そして尋問へと移った。
    尋問でウィズミーは上部の人間達に信用できないのが何故なのか聞いてきた。
    


  「どうしてそういう風に考えたのですか?
    貴方には信用できないものがあるからアトラ・オルキスの証拠を消そうとしたのではありませんか?」
  「それは無い、俺を引きずり下ろすような輩が居れば俺は徹底的にアイツを逆に引き下ろしてます」
  「何故そこまでして証拠を守ろうとしたのですか?
    彼を最初に信じる事ができなかったのに?」
  


   ウィズミーの鋭い質問にハリガネは淡々と答えた。
  それは信じてやれなかった思い、そして少年こそが被害者だという事だと思い、言った。



  「確かに最初はアイツは何否定しているのかさっぱり分からなかった
    指紋も既に消されているという事はアイツが全部完全犯罪を成功しようと企んでいるだろうと疑心暗鬼に思ったが、あの探偵のお陰でアトラというガキは無実だったという証拠すら無いと明らかにさせた
    “俺は失敗した・・・”と思い、自分の目でもう1回確認しようと証拠を見ながら謝罪した
    それだけです」



  ──────“アトラ・オルキスを相当信じている・・・
   どう見たって犯人はあの子供なのにどうしてそんなに信じられるのかが不思議だ、きっと何か隠しているな・・・”──────



  ハリガネを目を覚まさせようとウィズミーは強い口調でもう一度止めようとする発言をした。



   「ハーメリー・ガーネット警部補、あのDVDは隠蔽をしているかもしれないと思いませんか?
    あれは証拠じゃなくただの作られた嘘の証拠です!
    騙されてはいけません!!
   あの探偵は嘘の証拠を作り上げ、我々を貶めようとしている!!
    この探偵にも証言してもらいましょう!」
  「なんだと?」



    ハリガネは猫おじさんの魔術が信じる事が出来ず、ウィズミーは勝ち誇った表情で早速証言台に立たせた。



   「ユーゴ・トゥエルフ通称猫おじさん、貴方は何故アトラ・オルキスが無罪と言いきれるのかまずは証言をしてください」
  「アトラ君は本当に苦しそでした
   魔力も使えない、そして少年の罪は本当に罰するものかのかを私の魔術で使って確かめた所、彼は無実だったのかと知らされました
    もし自分から行ったとすれば視界は見えるでしょうし、犯行をしたという事も分かるはずです」 
   「ではその魔術でアトラ・オルキスを使ってやってくれませんか?」
  「分かりました」



   アトラは再び呼び出され、スクリーンアイズという魔術を開始する事となった。
   不満げにアトラは言った。


   「猫おじさん、本当にあの人達分かってくれるのかな?
   どう見たって猫おじさんのやり方に対して気に食わない感じだし、成功すればいいけれどさ・・・」 
  「黙っていろ、俺のやり方が本当に怪しいのか奴等の目はこっちへ向いている
    証明するためには分かりやすい証明と冤罪を認める事でしょ」
  「うん・・・」



   そして設置を完了し、アトラは睡眠薬を飲んで眠りに入った。



  「それでは消灯してください」



   アトラの視界の中の記憶が映像化している。
  そして4倍速で成長してから14年くらいになり、そして今の事件当時の様子になった。
   アトラの眠る時間、裁判官達は瞬きせずにじっと観ている。



   「あれ・・・男の足音か?」
   「本当・・・男の足音でしょうか?」
   「アトラ・オルキスに変身する魔法使いの男がいるという事か?」
  「さあ・・・」
  


  裁判官達が男の足音でその映像を監視しているとウィズミーは怪しいという顔をしたままその上映は終わった。
   


  「アトラ・オルキスは事件など無いという事が分かりましたでしょうか?」
  「確かに、成人の男の足音が気になりますし、魔法警察がその男の足取りを調査中だと聞きました」
  「ただ眠っている事で犯人がアトラの部屋を知っている重要人物、そして犯人がクローゼットの中へと入れた事がきっと鍵に・・・」
    「アトラ・オルキスは無罪という事になりますね・・・」



   ウィズミーはその魔術に対して立ち上がって裁判官達の方へと座席空中移動式を裁判官のいる島へと到着し、猫おじさんを指差して大声を張り上げた。



   「異議あり!!」
   「???(裁判官たち)」
   「そもそもあのインチキ魔術でアトラが無地となぜ思うのですか!
    頭をよおく考えてください、この魔術は彼のでっち上げです!
   5年も検事をやっていてインチキ魔術で何度も誤魔化し、騙された私のこの目で分かるのです!」
  「見苦しい事はよした方がいい、ウィズミー検事」
  「貴様・・・」



  裁判官達がいる島へと到着し、ウィズミーの方へと近づいた。


  
  「ユーゴは魔術を使える魔法使い探偵だ
    アンタはアイツの事を知らないが、あの魔術のお陰で冤罪から解き放つ事ができた
    それがインチキだとどうして言える?」
  「あっ・・・あれは私にとってはインチキの何者でもないんだ!
    私は魔術なんてトリックを仕掛けた遊びに信じないぞ!」 
  

  
   そしてウィズミーの顔をくっつき、視線が近すぎて人の顔が見えない。
    オールズは今まで言えなかった怒りをウィズミーにぶつけた。



「インチキ?アンタの容姿こそインチキだ!
   身長を高くし、顔はシャープに体つきはやや筋肉質の細身をどうして魔法で誤魔化そうとしている!?
    本当のアンタは身長が子供くらいのデブだったはずだぁっ!!」



   ウィズミーは全てバラされ、ショックを受けながら本来の姿へと変えた。



   「そうだ・・・私はチビデブだ・・・
     昔から病気持ちだった私はそんなシャープな容姿と175センチ以上の身長に憧れていた・・・
    でも仕方がなかったんだ!結婚するためには容姿端麗が必要だったし、女の子にモテたかったし、憧れの的になれたんだ!
   それが何が悪い!そんな生まれつき持った魔法を使ってやるのが罪なのか?
    私はアンタが憎い!!」


   
   外から何か大きな音がしている、戦争なのか?
   それとも──────
     

  
  「なんだ・・・」
  「魔獣達だ・・・奴等が本当に来たようだな」



   外は裁判所へと大烏に乗ったリセットと虎の男が向かっている。



  「アトラ・オルキスをぶっ倒せるチャンスが到来したわ!
    待ってなさい、今からアンタを見つけて必ず仕留めてみせる!!」



          

                                                ────続
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

《完結》氷の侯爵令息 あなたが子供はいらないと言ったから

ヴァンドール
恋愛
氷の侯爵令息と言われたアラン。彼は結婚相手の伯爵令嬢にとにかく冷たい態度で接する。 彼女は義姉イライザから夫が子供はいらないと言ったと聞き、衝撃を受けるが気持ちを切り替え生きていく。

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

義務ですもの。

あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。

処理中です...