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「あなたのおかげで助かりました、ありがとうございます♪」
幼稚園の女の子と俺の身体をした娘さんが俺の前に並んで俺に深々と頭を下げてお辞儀した。
「ち、ちょっとなんですか、いきなり」
突然のことに焦る俺。
「坂の下は交通量も多い道路でした、あなたにぶつかって自転車が止まったのは奇跡です、ありがとうございます、ヘタしたら私と娘は天国行きでした、命の恩人です」
幼稚園の女の子が天使のような微笑みで言った。思わず抱きしめたくなる可愛さ。
「大げさですってば、ただ僕は″ぼっーと″歩いてただけですよ、頭を上げてください」
俺は娘さんのお母さんの声で言った。
「わーい、わたし、ママより大きくなったー、わーい」
はしゃぐ俺の身体をした娘。
「コラ、道端ではしゃがないの」
幼稚園の身体になったお母さんもたいへんだ、背の高い身体の娘を必死で叱ってる。
「ごめんなさい、この子、父親が天国行ってから急にゆうこと聞かなくなっちゃって、困ってるの」
幼稚園の娘の身体をしたお母さんが言う。
「そうなんですね、娘さんも悲しみを紛らわせようとしてるのかもしれませんね」
女声で俺が言う。
「あ、立ち話もなんですから、ウチのアパートに来ませんか、すぐ近くなんです、こんな状況だし」
幼稚園生の母親が言った。
「あ、うーん、まあ、はあ」
俺は返答に困っていた。でも、こんな状況なので仕方ないと思った。俺が自転車を引いて親子が住むアパートに向かった。
ママチャリはアパートの前に停めた。古びた階段を上がる俺たち。2階の通路には洗濯機が何台か置かれている。
「202号室です」
幼稚園生の母親が言う。
「あ、すみません、あなたのポケットに部屋の鍵が」
幼稚園生が俺のスカートのポケットを″ゴソゴソ″漁る。″ウゥッ″なんか女の身体って敏感。ポケットを漁る小さな手がスカート越しに太ももやあらゆる所に触れてる。
「ありました、けど、鍵穴が高くて上手く鍵が挿さりません」
幼稚園生は一生懸命に鍵を鍵穴に挿そうとしている。
「あ、僕が開けましょうか」
俺が言う。
「お、お願いしていいですか」
幼稚園生が困った可愛い顔で俺にアピールしている。つーっ、俺もはやいうちに結婚してたらこんな子いたかもな。
俺は鍵を回して部屋のドアを開けた。
「き、汚えー」
俺がアパートに足を踏み入れたいっせいがこれだ。衣服はそこら中に投げ捨てられており、キッチンの流し台には洗い物が山積みにされていた。俺がイメージしていた奥様の部屋のイメージとはかけ離れていた。これが現状か。
「散らかってますけど、こちらにどうぞ」
幼稚園生がとりあえず衣類を退けて据わる場所をつくった。
「あ、はい」
俺はとりあえず、開けられた畳の上に座った。
「お茶淹れますね」
幼稚園生がモノを避けながら器用にキッチンに向かう。1Kのアパート。昔ながらの丸い椅子に登ってお茶を淹れる幼稚園生。びっちり茶渋がついた湯呑みにお茶を淹れてくれた。
「どうぞ、お茶です」
部屋は汚いが幼稚園生は可愛いな。部屋のタンスの上に旦那さんの仏壇があった。
「あのう、旦那さんにお線香上げていいですか」
俺は立ち上がりお線香をあげる。くまのぬいぐるみやおもちゃで遊んでいる俺の身体。
「それと、厚手がましいかも知れませんが、ここ片付けさせてもらっていいですか」
俺が痺れを切らして言った。
「そんな、命の恩人のお方にそんなことしてもらえません」
幼稚園生が言う。
幼稚園の女の子と俺の身体をした娘さんが俺の前に並んで俺に深々と頭を下げてお辞儀した。
「ち、ちょっとなんですか、いきなり」
突然のことに焦る俺。
「坂の下は交通量も多い道路でした、あなたにぶつかって自転車が止まったのは奇跡です、ありがとうございます、ヘタしたら私と娘は天国行きでした、命の恩人です」
幼稚園の女の子が天使のような微笑みで言った。思わず抱きしめたくなる可愛さ。
「大げさですってば、ただ僕は″ぼっーと″歩いてただけですよ、頭を上げてください」
俺は娘さんのお母さんの声で言った。
「わーい、わたし、ママより大きくなったー、わーい」
はしゃぐ俺の身体をした娘。
「コラ、道端ではしゃがないの」
幼稚園の身体になったお母さんもたいへんだ、背の高い身体の娘を必死で叱ってる。
「ごめんなさい、この子、父親が天国行ってから急にゆうこと聞かなくなっちゃって、困ってるの」
幼稚園の娘の身体をしたお母さんが言う。
「そうなんですね、娘さんも悲しみを紛らわせようとしてるのかもしれませんね」
女声で俺が言う。
「あ、立ち話もなんですから、ウチのアパートに来ませんか、すぐ近くなんです、こんな状況だし」
幼稚園生の母親が言った。
「あ、うーん、まあ、はあ」
俺は返答に困っていた。でも、こんな状況なので仕方ないと思った。俺が自転車を引いて親子が住むアパートに向かった。
ママチャリはアパートの前に停めた。古びた階段を上がる俺たち。2階の通路には洗濯機が何台か置かれている。
「202号室です」
幼稚園生の母親が言う。
「あ、すみません、あなたのポケットに部屋の鍵が」
幼稚園生が俺のスカートのポケットを″ゴソゴソ″漁る。″ウゥッ″なんか女の身体って敏感。ポケットを漁る小さな手がスカート越しに太ももやあらゆる所に触れてる。
「ありました、けど、鍵穴が高くて上手く鍵が挿さりません」
幼稚園生は一生懸命に鍵を鍵穴に挿そうとしている。
「あ、僕が開けましょうか」
俺が言う。
「お、お願いしていいですか」
幼稚園生が困った可愛い顔で俺にアピールしている。つーっ、俺もはやいうちに結婚してたらこんな子いたかもな。
俺は鍵を回して部屋のドアを開けた。
「き、汚えー」
俺がアパートに足を踏み入れたいっせいがこれだ。衣服はそこら中に投げ捨てられており、キッチンの流し台には洗い物が山積みにされていた。俺がイメージしていた奥様の部屋のイメージとはかけ離れていた。これが現状か。
「散らかってますけど、こちらにどうぞ」
幼稚園生がとりあえず衣類を退けて据わる場所をつくった。
「あ、はい」
俺はとりあえず、開けられた畳の上に座った。
「お茶淹れますね」
幼稚園生がモノを避けながら器用にキッチンに向かう。1Kのアパート。昔ながらの丸い椅子に登ってお茶を淹れる幼稚園生。びっちり茶渋がついた湯呑みにお茶を淹れてくれた。
「どうぞ、お茶です」
部屋は汚いが幼稚園生は可愛いな。部屋のタンスの上に旦那さんの仏壇があった。
「あのう、旦那さんにお線香上げていいですか」
俺は立ち上がりお線香をあげる。くまのぬいぐるみやおもちゃで遊んでいる俺の身体。
「それと、厚手がましいかも知れませんが、ここ片付けさせてもらっていいですか」
俺が痺れを切らして言った。
「そんな、命の恩人のお方にそんなことしてもらえません」
幼稚園生が言う。
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