3 / 5
1-3
しおりを挟む
俺は片っ端から部屋に散らばる衣類をかき集めて洗濯機に入れて洗濯機を回す、そしてキッチンの汚れた食器を洗い始めた。俺は一人暮らしが長かった為に家事はお手の物だ。畳や床もせっせと掃除機で掃除して2時間程で片付いた。″ピカーッ″見違える部屋になった。
「ありがとうございます、すっかり綺麗になりました」
部屋を見て感動する幼稚園生とおっさん娘。目を輝かせている。
「命の恩人様にこんなことまでしてもらうなんて、申し訳ありません」
土下座している幼稚園生。そんな仕草も可愛いく思えた。″ぐるぐるぐる″おっさん娘のお腹が鳴る。
「お腹へった」
おっさんが騒ぐ。
「あ、もうこんな時間か、お腹も減るよね、ごめんね」
俺が部屋の掛け時計をみるともう時刻は夜の6時をさしていた。会社から帰宅してたのがたしか午後3時ぐらいだからな。
「娘さんの晩御飯って」
俺は何気なくきいた。
「すみません、あんなことがあったのですっかり買い物も忘れてました」
幼稚園生が答えた。まあ、予想通りの答えだと思った。
「そうですよね、僕が勝手にお掃除はじめちゃったのもあるし、失礼ですが冷蔵庫開けさせてもらいます」
俺はキッチンの冷蔵庫を開けて中を覗いた。
しばらくして″キラリン″部屋のちゃぶ台の上に並べられている料理の数々。
「いただきまーす」
おっさん娘が子供用のスプーンで掬ってご飯とおかずを食べ出す。
「すみません、冷蔵庫のものを勝手に使っちゃって、チャーハンとオムレツ、味噌汁にキャベツのサラダ、唐揚げぐらいしか出来なくてすみません」
俺は他人の家で勝手なことをしたと思い申し訳なさそうに言う。
「いいえ、ありがとうございます、冷蔵庫にたいしたもの入ってなかったのにこんな種類の料理を作れるなんてすごいですね、感動しかありません、お米も炊いてもらったし、男の人なのにすごいですね」
幼稚園生がなぜかとてつもなく感動しているのがわかった。
「はい、一人暮らしが長かったもので、あ、でも、今、僕のこの体は女ですよねぇ」
俺は自分の大きな胸を見下ろす。女だったことをあらためて思い出す。
「そうですね」
幼稚園生が笑顔になる。
「僕とあなたの分も作ったので食べましょう、ほんとお腹空きました」
俺が笑顔で言う。
「私は、未用 茜(みようあかね)と言います、そして娘は美千代(みちよ)と言います」
幼稚園生が眩い笑顔で言う。
「あ、申し遅れました、僕、新藤 幸一(しんどうこういち)幸せの幸と一番の一で″こういち″と言います」
俺も正座しなおして名乗った。
「幸一さんですか、幸せ一番と書くんですね、わかりました」
幼稚園生が微笑んで言う。
「でも、全然幸せじゃないですけどね、ずっと独りだし」
俺は俯いた。
「さっ、食べましょう、足も崩してください」
幼稚園生も食事を始めた。
「この唐揚げおいしい」
幼稚園生が口に手をあてながら上品に女らしく食べている。不思議な光景だった。でも、可愛い。
「(思う)ひとと食事するなんて久しぶりだな、いつも自分のマンションで深夜にひとりで食べていたから、なんだか嬉しい」
俺の目からうれし涙が溢れそうになった。
「今日は泊まってってくださいね、私の体をしたあなたがいなくなると娘が泣いちゃうかもしれませんし」
幼稚園生の顔で言われると断れない。
「あ、はい、わかりました」
俺はやもえないと判断した。
「ありがとうございます、すっかり綺麗になりました」
部屋を見て感動する幼稚園生とおっさん娘。目を輝かせている。
「命の恩人様にこんなことまでしてもらうなんて、申し訳ありません」
土下座している幼稚園生。そんな仕草も可愛いく思えた。″ぐるぐるぐる″おっさん娘のお腹が鳴る。
「お腹へった」
おっさんが騒ぐ。
「あ、もうこんな時間か、お腹も減るよね、ごめんね」
俺が部屋の掛け時計をみるともう時刻は夜の6時をさしていた。会社から帰宅してたのがたしか午後3時ぐらいだからな。
「娘さんの晩御飯って」
俺は何気なくきいた。
「すみません、あんなことがあったのですっかり買い物も忘れてました」
幼稚園生が答えた。まあ、予想通りの答えだと思った。
「そうですよね、僕が勝手にお掃除はじめちゃったのもあるし、失礼ですが冷蔵庫開けさせてもらいます」
俺はキッチンの冷蔵庫を開けて中を覗いた。
しばらくして″キラリン″部屋のちゃぶ台の上に並べられている料理の数々。
「いただきまーす」
おっさん娘が子供用のスプーンで掬ってご飯とおかずを食べ出す。
「すみません、冷蔵庫のものを勝手に使っちゃって、チャーハンとオムレツ、味噌汁にキャベツのサラダ、唐揚げぐらいしか出来なくてすみません」
俺は他人の家で勝手なことをしたと思い申し訳なさそうに言う。
「いいえ、ありがとうございます、冷蔵庫にたいしたもの入ってなかったのにこんな種類の料理を作れるなんてすごいですね、感動しかありません、お米も炊いてもらったし、男の人なのにすごいですね」
幼稚園生がなぜかとてつもなく感動しているのがわかった。
「はい、一人暮らしが長かったもので、あ、でも、今、僕のこの体は女ですよねぇ」
俺は自分の大きな胸を見下ろす。女だったことをあらためて思い出す。
「そうですね」
幼稚園生が笑顔になる。
「僕とあなたの分も作ったので食べましょう、ほんとお腹空きました」
俺が笑顔で言う。
「私は、未用 茜(みようあかね)と言います、そして娘は美千代(みちよ)と言います」
幼稚園生が眩い笑顔で言う。
「あ、申し遅れました、僕、新藤 幸一(しんどうこういち)幸せの幸と一番の一で″こういち″と言います」
俺も正座しなおして名乗った。
「幸一さんですか、幸せ一番と書くんですね、わかりました」
幼稚園生が微笑んで言う。
「でも、全然幸せじゃないですけどね、ずっと独りだし」
俺は俯いた。
「さっ、食べましょう、足も崩してください」
幼稚園生も食事を始めた。
「この唐揚げおいしい」
幼稚園生が口に手をあてながら上品に女らしく食べている。不思議な光景だった。でも、可愛い。
「(思う)ひとと食事するなんて久しぶりだな、いつも自分のマンションで深夜にひとりで食べていたから、なんだか嬉しい」
俺の目からうれし涙が溢れそうになった。
「今日は泊まってってくださいね、私の体をしたあなたがいなくなると娘が泣いちゃうかもしれませんし」
幼稚園生の顔で言われると断れない。
「あ、はい、わかりました」
俺はやもえないと判断した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる