6 / 45
第6話 噂の定食屋、騎士団員たちの偵察
しおりを挟む
「おい……見たか? 今の団長」
「ああ、見た。信じられん」
北の辺境を守護する『白銀騎士団』の詰め所。
屈強な男たちが集まる休憩室で、ひそひそと深刻な会議が開かれていた。
議題は、彼らのトップである『氷の騎士団長』クラウスについてだ。
「今朝の訓練の後だ。俺、すれ違いざまに挨拶したんだよ。そしたら……」
「そしたら?」
「『ああ、おはよう』って返事されたんだ! あの閣下がだぞ!? いつもなら冷たい目で黙殺するか、無言で頷くだけなのに!」
騎士たちがざわめく。
彼らにとってクラウスは、絶対的な強さを誇るカリスマであると同時に、人間味のない冷徹な上司として恐れられていた。
そんな彼が、ここ数日明らかにおかしい。
「それに、なんだか肌艶も良くなってないか?」
「わかる。殺気が消えて、雰囲気が少し柔らかくなったというか……」
「まさか、女か?」
「ありえん。あの鉄壁の閣下に限って」
喧々諤々の議論が続く中、副団長のガイルがニヤリと笑って立ち上がった。
熊のような巨体に豪快な赤髪を持つ男だ。
「ふっふっふ。お前ら、気にならねぇか? 閣下が毎日、昼時にふらりと抜け出してどこへ行っているのか」
「副団長、まさか知ってるんですか?」
「いや知らん。だが、突き止める価値はある。……行くぞ、野郎ども! 『閣下の秘密の癒やしスポット特定作戦』の開始だ!」
おー!と無駄に野太い声が上がり、暇を持て余していた非番の騎士たちは、こっそりとクラウスの後を尾行することになった。
***
一方、そんなことになっているとは露知らず。
私は『陽だまり亭』の厨房で大量のジャガイモの皮むきに追われていた。
「ふんふ~ん♪」
といっても、包丁は使わない。
ボウルに入れたジャガイモに指を向け、魔法を唱えるだけだ。
「【皮剥き】!」
シュルルルッ!
一瞬で綺麗に皮が剥け、芽まで取れたジャガイモたちが整列する。
これは便利。元々は果物の皮を剥くための貴族向け魔法らしいけど、大量調理には欠かせない。
今日はあのクラウス様が「部下にも美味いものを食わせてやりたい」と言っていたので、少し多めに仕込んでいるのだ。
……まあ、本人は「俺の分がなくなるのは困るから、店は教えたくないんだが」と渋い顔をしていたけれど。
カラン、コロン。
ドアベルが鳴る。
お、さっそくクラウス様が――と思って顔を上げると、そこには見知らぬ男たちが五人ほど立っていた。全員ガタイが良く、目つきが鋭い。
明らかに堅気ではない雰囲気だ。
(えっ、なに? 地上げ屋?)
私が身構えると、先頭にいた赤髪の大男が進み出てキョロキョロと店内を見回した。
「へぇ……こりゃ驚いた。外見はボロい廃屋だと思ってたが、中は随分と綺麗じゃねぇか」
「い、いらっしゃいませ? お食事ですか?」
私が恐る恐る声をかけると、大男は私を見て目を丸くした。
「なんだ嬢ちゃん、一人でやってんのか? こんな路地裏で?」
「は、はい。まだ開店したばかりで……」
「ふうん……。まあいい、腹も減ってるんだ。適当に美味いもん出してくれ」
どうやら普通のお客さんらしい。
騎士風の格好をしているし、もしかしてクラウス様の部下の方だろうか。
「かしこまりました! 今日のランチは『特製デミグラスソースのハンバーグ定食』になります」
私は人数分の水を出し、厨房へと戻った。
彼らは席につくなり、ひそひそと話し始めた。
「おい、本当にここか? 閣下が入っていったのは」
「間違いないです。でも、普通の定食屋ですよ?」
「店主も若くて可愛い子でしたけど、あの子が閣下の相手……ってわけじゃなさそうだしなぁ」
どうやら私のことを噂しているようだ。
まあいい。私の仕事は、美味しい料理でお腹を満たしてあげることだけだ。
フライパンで表面をカリッと焼いたハンバーグを特製のデミグラスソースでじっくり煮込む。
ソースは、牛骨と香味野菜を三日間煮込んだ……というのは嘘で、魔法で旨味を急速抽出した時短ソースだ。でも味は本格派。
グツグツと煮える音と、濃厚な香りが店内に漂い始める。
「……おい、なんだこの匂い」
「すげぇ美味そうな匂いがするぞ……!」
背後からゴクリと喉を鳴らす音が聞こえてきた。
よしよし、掴みはオッケー。
「お待たせいたしました! 熱いのでお気をつけくださいね」
鉄板の上でジュウジュウと音を立てるハンバーグを、彼らの前に配膳する。
肉汁とソースが絡み合い、半熟の目玉焼きがトッピングされた魅惑のビジュアル。
大男はフォークを握りしめて言った。
「……まあ、匂いだけは合格だな。どれ、いただくとしようか」
彼らは一斉にハンバーグを口に運んだ。
そして次の瞬間。
「「「う、美味いっ!!!」」」
野太い絶叫が店内にこだました。
「なんだこれ!? 肉がふわっふわだぞ!」
「噛んだ瞬間、肉汁が爆発した!」
「このソース、パンにつけただけで無限に食えるぞ……!」
さっきまでの警戒心はどこへやら。
屈強な男たちが、まるで子供のような笑顔でハンバーグにがっついている。
その光景を見ながら私は微笑んだ。
ふふふ、チョロい。
……じゃなくて、作り甲斐があるわね。
こうして『陽だまり亭』は、騎士団長だけでなく、その部下と思わしき人たちの胃袋までもガッチリと掴んでしまったのである。
「ああ、見た。信じられん」
北の辺境を守護する『白銀騎士団』の詰め所。
屈強な男たちが集まる休憩室で、ひそひそと深刻な会議が開かれていた。
議題は、彼らのトップである『氷の騎士団長』クラウスについてだ。
「今朝の訓練の後だ。俺、すれ違いざまに挨拶したんだよ。そしたら……」
「そしたら?」
「『ああ、おはよう』って返事されたんだ! あの閣下がだぞ!? いつもなら冷たい目で黙殺するか、無言で頷くだけなのに!」
騎士たちがざわめく。
彼らにとってクラウスは、絶対的な強さを誇るカリスマであると同時に、人間味のない冷徹な上司として恐れられていた。
そんな彼が、ここ数日明らかにおかしい。
「それに、なんだか肌艶も良くなってないか?」
「わかる。殺気が消えて、雰囲気が少し柔らかくなったというか……」
「まさか、女か?」
「ありえん。あの鉄壁の閣下に限って」
喧々諤々の議論が続く中、副団長のガイルがニヤリと笑って立ち上がった。
熊のような巨体に豪快な赤髪を持つ男だ。
「ふっふっふ。お前ら、気にならねぇか? 閣下が毎日、昼時にふらりと抜け出してどこへ行っているのか」
「副団長、まさか知ってるんですか?」
「いや知らん。だが、突き止める価値はある。……行くぞ、野郎ども! 『閣下の秘密の癒やしスポット特定作戦』の開始だ!」
おー!と無駄に野太い声が上がり、暇を持て余していた非番の騎士たちは、こっそりとクラウスの後を尾行することになった。
***
一方、そんなことになっているとは露知らず。
私は『陽だまり亭』の厨房で大量のジャガイモの皮むきに追われていた。
「ふんふ~ん♪」
といっても、包丁は使わない。
ボウルに入れたジャガイモに指を向け、魔法を唱えるだけだ。
「【皮剥き】!」
シュルルルッ!
一瞬で綺麗に皮が剥け、芽まで取れたジャガイモたちが整列する。
これは便利。元々は果物の皮を剥くための貴族向け魔法らしいけど、大量調理には欠かせない。
今日はあのクラウス様が「部下にも美味いものを食わせてやりたい」と言っていたので、少し多めに仕込んでいるのだ。
……まあ、本人は「俺の分がなくなるのは困るから、店は教えたくないんだが」と渋い顔をしていたけれど。
カラン、コロン。
ドアベルが鳴る。
お、さっそくクラウス様が――と思って顔を上げると、そこには見知らぬ男たちが五人ほど立っていた。全員ガタイが良く、目つきが鋭い。
明らかに堅気ではない雰囲気だ。
(えっ、なに? 地上げ屋?)
私が身構えると、先頭にいた赤髪の大男が進み出てキョロキョロと店内を見回した。
「へぇ……こりゃ驚いた。外見はボロい廃屋だと思ってたが、中は随分と綺麗じゃねぇか」
「い、いらっしゃいませ? お食事ですか?」
私が恐る恐る声をかけると、大男は私を見て目を丸くした。
「なんだ嬢ちゃん、一人でやってんのか? こんな路地裏で?」
「は、はい。まだ開店したばかりで……」
「ふうん……。まあいい、腹も減ってるんだ。適当に美味いもん出してくれ」
どうやら普通のお客さんらしい。
騎士風の格好をしているし、もしかしてクラウス様の部下の方だろうか。
「かしこまりました! 今日のランチは『特製デミグラスソースのハンバーグ定食』になります」
私は人数分の水を出し、厨房へと戻った。
彼らは席につくなり、ひそひそと話し始めた。
「おい、本当にここか? 閣下が入っていったのは」
「間違いないです。でも、普通の定食屋ですよ?」
「店主も若くて可愛い子でしたけど、あの子が閣下の相手……ってわけじゃなさそうだしなぁ」
どうやら私のことを噂しているようだ。
まあいい。私の仕事は、美味しい料理でお腹を満たしてあげることだけだ。
フライパンで表面をカリッと焼いたハンバーグを特製のデミグラスソースでじっくり煮込む。
ソースは、牛骨と香味野菜を三日間煮込んだ……というのは嘘で、魔法で旨味を急速抽出した時短ソースだ。でも味は本格派。
グツグツと煮える音と、濃厚な香りが店内に漂い始める。
「……おい、なんだこの匂い」
「すげぇ美味そうな匂いがするぞ……!」
背後からゴクリと喉を鳴らす音が聞こえてきた。
よしよし、掴みはオッケー。
「お待たせいたしました! 熱いのでお気をつけくださいね」
鉄板の上でジュウジュウと音を立てるハンバーグを、彼らの前に配膳する。
肉汁とソースが絡み合い、半熟の目玉焼きがトッピングされた魅惑のビジュアル。
大男はフォークを握りしめて言った。
「……まあ、匂いだけは合格だな。どれ、いただくとしようか」
彼らは一斉にハンバーグを口に運んだ。
そして次の瞬間。
「「「う、美味いっ!!!」」」
野太い絶叫が店内にこだました。
「なんだこれ!? 肉がふわっふわだぞ!」
「噛んだ瞬間、肉汁が爆発した!」
「このソース、パンにつけただけで無限に食えるぞ……!」
さっきまでの警戒心はどこへやら。
屈強な男たちが、まるで子供のような笑顔でハンバーグにがっついている。
その光景を見ながら私は微笑んだ。
ふふふ、チョロい。
……じゃなくて、作り甲斐があるわね。
こうして『陽だまり亭』は、騎士団長だけでなく、その部下と思わしき人たちの胃袋までもガッチリと掴んでしまったのである。
1,119
あなたにおすすめの小説
【完結】女嫌いの公爵様に嫁いだら前妻の幼子と家族になりました
香坂 凛音
恋愛
ここはステイプルドン王国。
エッジ男爵家は領民に寄り添う堅実で温かな一族であり、家族仲も良好でした。長女ジャネットは、貴族学園を優秀な成績で卒業し、妹や弟の面倒も見る、評判のよい令嬢です。
一方、アンドレアス・キーリー公爵は、深紅の髪と瞳を持つ美貌の騎士団長。
火属性の魔法を自在に操り、かつて四万の敵をひとりで蹴散らした伝説の英雄です。
しかし、女性に心を閉ざしており、一度は結婚したものの離婚した過去を持ちます。
そんな彼が、翌年に控える隣国マルケイヒー帝国の皇帝夫妻の公式訪問に備え、「形式だけでいいから再婚せよ」と王に命じられました。
選ばれたのは、令嬢ジャネット。ジャネットは初夜に冷たい言葉を突きつけられます。
「君を妻として愛するつもりはない」
「跡継ぎなら、すでにいる。……だから子供も必要ない」
これは、そんなお飾りの妻として迎えられたジャネットが、前妻の子を真心から愛し、公爵とも次第に心を通わせていく、波乱と愛の物語です。
前妻による陰湿な嫌がらせ、職人養成学校の設立、魔導圧縮バッグの開発など、ジャネットの有能さが光る場面も見どころ。
さらに、伝説の子竜の登場や、聖女を利用した愚王の陰謀など、ファンタジー要素も盛りだくさん。前向きな有能令嬢の恋の物語です。最後には心あたたまるハッピーエンドが待っています。
※こちらの作品は、カクヨム・小説家になろうでは「青空一夏」名義で投稿しております。
アルファポリスでは作風を分けるため、別アカウントを使用しています。
本作は「ほのぼの中心+きつすぎないざまぁ」で構成されています。
スカッとする場面だけでなく、読み終わったあとに幸福感が残る物語です。
ちょっぴり痛快、でも優しい読後感を大切にしています。
※カクヨム恋愛ランキング11位(6/24時点)
全54話、完結保証つき。
毎日4話更新:朝7:00/昼12:00/夕17:00/夜20:00→3回更新に変えました。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる