恋も剣も本気です!青春剣士たちのラブ・グラディエーション ~気が付くとは~れむ状態!?~

てんちょう

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第8章 特訓終了、でも帰ったら修羅場が待っていた

強すぎる執事、竜ケ崎!その実力、最強クラス!

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竜ケ崎との実戦形式の特訓が始まった。恭弥はまず、竜ケ崎の動きをよく見ることにした。

「それでは、綾野様まいります。」

竜ケ崎はそう言うと、いきなり大技を繰り出してきた。

「奥義、無限大蛇。」

その瞬間、恭弥の目の前に無数の大蛇が、前方一八〇度すべてから押し寄せてくる。

「うわぁ。前方に逃げ場がない。後ろに引くしか……。」

焦る恭弥に、咲が鋭く言った。

「恭弥、後ろに逃げてはダメ。前方のひとつに中技を叩き込みなさい。」

その言葉に従い、恭弥は前方の大蛇に向かって技を放った。

「閃光一閃、エリアシューティングライトニング!」

すると、無数にいたはずの大蛇は一瞬で消えた――そう思ったが、実際には幻だった。恭弥はそのまま前方へ駆け抜け、後ろを振り返ると、さっきまでいなかった大蛇の群れが、恭弥が下がろうとした場所に一点集中攻撃をしていた。

咲の助言に従っていなければ、間違いなく直撃を受けていた。

「危なかった……。咲、ありがとう。」

恭弥がそう言うと、咲ははにかむように微笑んだ。

「おや、外してしまいましたか。これで大半の人は後ろに下がって、大蛇に食われるのに。まあ、咲お嬢様のアドバイスを素直に聞いたのは満点です。でも、次はありませんよ。」

竜ケ崎はそう言うと、素早く間合いを詰めてきた。

「恭弥、見てる場合じゃない。攻めなさい。それしか、竜ケ崎には触れられないわよ。」

咲の声に背を押され、恭弥も前へ出た。

「インドラ。スターライトブレイク!」

連続で中技を繰り出すが、竜ケ崎はひらりとかわす。

「おぉ、これは咲お嬢様の技。私は綾野様に嫉妬してしまいそうです。咲お嬢様の技を使うとは……許せませんね。あなたにはお仕置きが必要かと。」

最初は手加減しようとしていた竜ケ崎だったが、その考えを捨て、恭弥を本気で攻めにかかった。

「これは、あなたがいけないんですよ。咲お嬢様の技を使うから。朱天、右近、金剛、山嵐!」

四つの中技が、牙を剥いて恭弥に襲いかかる。

「なっ……! 同時に四つも来るなんて!」

恭弥も反応し、小技と中技を同時に発動した。

「カーリー、ラクシュミー、風月、ボルト!」

技のうち二つは相殺に成功したが、朱天と山嵐の威力は上回り、恭弥は背中にダメージを受けてしまう。幸い、直撃ではなかったため、判定からは外れた。

(危なかった……でもこの人、強い。繰り出す技のスピードが早すぎる。しかも、遠近両刀……。対抗するなら、あれしかない。でも、俺にできるか……?)

恭弥は、なおも攻めてくる竜ケ崎に対抗するには、最終奥義「ゾリアック」を使うしかないと感じていた。

「ダメもとだ……。エターナルサンダーボルト、ガネーシャ!」

中技を放ちながら、恭弥は自分の間合いから三歩下がる。そして、下半身を踏ん張り、身体を目いっぱいねじって、バネのように反転させた。

「最終奥義、十二の奥義よ、今ここに集え――超新星爆発消滅奥義・ゾリアックぅぅ!」

恭弥の周囲から、まるで十二の奥義が放たれたように見えた。だが、実際には恭弥が習得した八つだけが発動し、範囲も二四〇度にとどまっていた。

その迫力に、咲も思わず息をのんだ。

(すごい……恭弥。私でもまだ六つしか出せないのに、それを八つも……。)

竜ケ崎も僅かな逃げ場しかなく、大きなダメージを受けた。

だが、その代償は大きかった。

恭弥の下半身が耐えられず、ゾリアックは制御不能に。放った技の余波がすべて自分に返ってきてしまい――

結果、恭弥は自ら消滅してしまった。

『勝負あり、勝者・竜ケ崎。』

ステージに虚しくコールが響いた。
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