恋も剣も本気です!青春剣士たちのラブ・グラディエーション ~気が付くとは~れむ状態!?~

てんちょう

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第8章 特訓終了、でも帰ったら修羅場が待っていた

怪我⁉でも大丈夫!神の万能薬で現代医学が騒然!

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恭弥はバーチャル空間から強制転送され、その場に倒れ込む。すでに足腰には力が入らず、立ち上がることさえできなかった。

(失敗だ……足が持たなかった……。)

「くそーぉー!」

悔しさに拳を床に叩きつける恭弥。

そんな彼に、咲は何と言葉をかけていいのか分からなかった。

恭弥は竜ケ崎に抱えられ、メディカルセンターへと運ばれた。

そして『検診中です3号』の結果が表示された。

「両足の筋肉が軽い裂傷を起こしております。一週間は安静にしないといけませんね。」

医師の言葉に、恭弥の視界が暗くなる。

咲の表情も曇っていった。

「私が……ゾリアックなんか教えたばかりに、恭弥がこんなにも……。」

咲の目から、涙がこぼれ落ちた。

「咲、泣かないで。俺が無謀だっただけだよ。でも、俺は大丈夫。明日もトレーニングを続けるよ。俺の身体は、そんなに軟じゃない。」

恭弥は強がってみせるが、どう見ても、トレーニングできる状態ではなかった。

「ダメです。成長期に無理すると、将来大変なことになります。医者として認めることはできません。絶対安静です。」

医師が強く言うと、咲も頷く。

しかし、恭弥は聞こうとしなかった。

「綾野様、失礼ですが……咲お嬢様に対して、その言い方は失礼千万。何様のおつもりですか? あなたが良くても、咲お嬢様にとって綾野様は――言いたくはありませんが、必要な存在です。そんなお嬢様を無下にするとは……万死に値します。今すぐ謝ってください。」

竜ケ崎の言葉に、恭弥も咲を見る。

今にも泣きそうな咲に、恭弥は言った。

「咲、心配しなくても大丈夫。この薬を飲めば、元通りさ。」

恭弥は首からぶら下げていたお守りの中から、粉薬を取り出した。

「それは何?」

咲が尋ねると、恭弥は自慢げに答えた。

「これは、神様が俺に与えてくれた万能薬さ。もしもの時にって、母さんが神カルスにお願いして、治癒師リィオティーナが煎じてくれた特効薬なんだ。」

その言葉を聞いた医師は、慌てて言った。

「そんな得体の知れない薬を使われても、状況は変わりません。何ですか、その薬は。」

医師が取り上げようとするも、恭弥はその前に少しだけこぼしながらも、残りを飲み干した。

「先生、これを見てください。綾野君の足が急速に治っていきます!」

看護師の声に、医師もモニターを見て、目を見張った。

「なぜだ……? この裂傷は一週間はかかる傷のはずだ。『検診中です3号』でも、そう出たはずだ。それなのに、どうして……。」

神の使徒・治癒師リィオティーナは、神々の中でも特に優秀な存在だった。その右に並ぶのは、同じ治癒師フィオレンティーナくらい。だが、完全回復まで至るのは、リィオティーナだけだった。

現代医学では想像もつかない、神ならではの奇跡。
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