恋も剣も本気です!青春剣士たちのラブ・グラディエーション ~気が付くとは~れむ状態!?~

てんちょう

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第14章 大会直前の練習試合、相手チームは美人なお姉さんだらけです

意地をみせろ!奮起の剣、逆転の幕が上がる

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男子団体の第二試合。三年の先輩たちは奮闘したが、先ほどの聖奈と奈緒の試合で目を覚ました杉浜女子大の猛攻は容赦がなかった。
経験の浅い先輩たちは、その勢いに押されるようにして、またしても全敗を喫してしまう。

そして、次の女子団体戦が始まろうとしていたそのとき――
杉浜の顧問・荻原が手を上げて提案してきた。

「どうも、そちらの男子は弱すぎるようですね。先に男子の第三試合を行ってください。
なんのためのレギュラー選抜かわかりませんから、今回は振り分けの最後の班を出します。
そのあとで、うちの本当のレギュラークラスを女子団体戦に当てますので。」

その言葉に、さすがの恭弥も月詠もカッとなる。
だが、日室はぐっとこらえた表情で、渋々その提案を受け入れた。

「……でも、今度のメンバーは男子の最強メンバーです。油断しないことです。」

そう言い残して、日室はやや不機嫌そうな顔でベンチへと戻っていった。

そして、チーム全体に向けて、静かに言う。

「聞いての通りだ。少し、相手に痛い目を見てもらおうじゃないか。」

日室の視線が、冬季へと向く。

「……冬季。お前には誰よりも期待してる。」

冬季が、ぐっと視線を上げる。

「でもな、そろそろ“氷堂凍夜の弟”って肩書きは捨てていい。お前はもう、自分の名で戦えるだけの力を持ってる。“氷堂冬季”として、ここで立て。」

冬季の胸元を、日室は拳で軽く突いた。

「お前が変われるなら、チームも変わる。……証明してこい。」

その言葉に、冬季は強く頷いた。

その様子を見ていた姫香が、心配そうに近づく。

「冬季……大丈夫?」

「大丈夫。」

冬季は力強くうなずき、人差し指を立てる――ナンバーワンのサイン。

姫香は少し驚いた顔をしたあと、ふっと笑ってうなずいた。

「……冬季、負けたら絶交だから。」

「そんなこと、あるわけない。俺は絶対勝つ。……勝ったら、俺のこと、なんでも言うこと聞いてもらうからな。」

冬季がベンチへ戻ると、月詠がすかさず突っ込んだ。

「冬季先輩、桐生先輩にそんな約束して負けたら、ダサすぎますって。」

「うるせぇ!」

冬季は月詠の頭をぐりぐり。

「絶対に負けねぇよ。姫香は俺の将来の嫁だからな!」

その一言に、恭弥も日下部も笑い声を上げる。

「青春してんなあ……!」

だが、影山だけが少し沈んだ顔をしていた。

「お前らはいいよな、リア充でさ。俺なんか、何にも残せてねぇ。」

それを聞いた恭弥が、耳元に顔を寄せてこそこそと囁く。

「影山先輩、相手は女子です。つまり、“そういう戦い方”ってのもあるんですよ。」

「……マジで?」

恭弥が影山の耳元でこそこそと何かを囁くと、影山の表情がだんだん真剣になっていく。
そして最後には、まるで別人のように生き生きとした顔になった。

(……あー、あの顔、絶対ろくでもないこと吹き込んだわね。)
そんな恭弥の様子を見ていた聖奈は、やや呆れ顔で頬を引きつらせた。

そして、いよいよ試合が始まる。

男子団体第三試合。
旭日中学の最強五人に対するは、杉浜女子大学の“振り分け最後の班”。

だが、彼女たちは本気だ。
特に4回生たちにとっては、ここで結果を出せなければ即・引退。
まさに、人生を懸けた戦いだった。

旭日のメンバーは、
先鋒・日下部
次鋒・冬季
中堅・影山
副将・月詠
大将・恭弥

杉浜女子大学は、
先鋒・江波(4回生)
次鋒・杉下(4回生)
中堅・葉山(2回生)
副将・牧場(3回生)
大将・雨宮(4回生)

「先鋒、日下部。杉浜・江波、前へ。」

主審の合図で二人が中央線に進み出る。
剣技場の空気が、再び張り詰めていく――。
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