恋も剣も本気です!青春剣士たちのラブ・グラディエーション ~気が付くとは~れむ状態!?~

てんちょう

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第15章 予想を超えたクラブ選手権予選開始します

突破か、敗退か――男子団体、運命を賭けた準々決勝

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予選リーグ初日。
女子団体、男子団体の試合が続いていた。

聖奈率いる女子団体は危なげなく勝ち進み、次はいよいよ地区予選決勝を迎えていた。
一方、恭弥たち男子団体はというと――

恭弥と月詠は安定した勝利を挙げたものの、日下部と冬季はギリギリの一勝ずつ。
なんとか勝ちを拾っていたが、苦しい戦いだった。

そして今――
準々決勝、ここで勝たなければ県リーグへの道が閉ざされてしまう。
追い込まれた状況だった。

さらに深刻なのは、影山の不調。
ここまで一勝もできず、不安を抱えたまま準々決勝を迎えようとしていた。

聖奈たちは女子団体の試合を終えると、すぐに男子団体の応援に駆けつけた。
ベンチに集合し、咲を中心に即席の戦略会議が始まる。

咲の指示に、日下部も冬季も大きく頷いた。
だが、影山だけは、暗い表情のままだった。

準々決勝直前。
影山はベンチの隅で、静かに拳を握りしめていた。

「今度こそ、勝たなきゃいけない。……負けたら、チームが終わる。」

焦りと不安。
頭ではわかっていても、体が、心がついてこない。
恭弥も、どう声をかけていいかわからず、ただ影山を見守るしかなかった。

(……せめて、凍夜主将がいてくれたら……。)

恭弥は、ふと目線を落としながら、次の相手・中都中学の情報を見つめた。

――中都中学校。
地区予選常連、昨年は県大会2位。

レギュラーは3年生3人、2年生2人のバランス型。
轟木(大将)、五十嵐(副将)は全国でも有名な強豪。
先鋒の郷田は、身長190cm超え。圧倒的な力技が持ち味だ。
次鋒の駒木は、九州地区個人優勝の実力者。冬季でも苦戦は必至。
中堅の村山は粗削りながら、勢いは侮れない。

咲はパッドを片手に、冷静に作戦を練る。

「日下部君。先鋒の郷田君には近づかず、遠距離で攻めて。」
「冬季君がカギになる。ここで取れないと厳しいわ。」
「相手は順番の入れ替えもあり得るから、対応できるようにして。」

咲は影山にも声をかけた。

「先輩、きっと決め手になるのは先輩です。
いつもの力が出れば、絶対に大丈夫ですから!」

咲は全力でフォローした。
だが、その一方――

中都中学側も、旭日中学のデータを徹底的に分析していた。

「相手は副将と大将頼みのチームだ。今回は順番を入れ替えるぞ。」

中都の監督は冷静な目で指示を出す。

「郷田を先鋒、次鋒に五十嵐、中堅に駒木、副将に村山、大将に轟木。
これで影山を確実に仕留める。氷藤や日下部は上位選手で潰す。弱点を突け。」

メンバーたちは大声で気合を入れる。

(来る……強敵が――!)

恭弥たちも、気持ちを切り替えて気合を入れた。

絶対に負けられない、準々決勝の火蓋が切って落とされようとしていた――!

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