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第15章 予想を超えたクラブ選手権予選開始します
迫る運命の一戦――中都中学の罠を破れ!
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旭日中学の緊迫した空気を切り裂くように、車椅子の音が静かに響いた。
振り返ると、そこには凍夜がいた。
まだ完治していないはずの身体を押して、応援に駆けつけたのだ。
「みんな、頑張っているな。冬季も日下部も、今まで通りでいい。
それに流斬、お前だってこの団体に残った3年だ。胸を張れ。
お前の力は本物だ。……俺も、もうすぐ完治する。恭弥のおかげでな。
だから、何としても、勝ち残ってくれ。」
凍夜の声が、静かに、しかし確かにチームの胸に響いた。
咲と茜も、その“秘密”を知る者として、黙って頷いた。
(――恭弥が密かに凍夜に与えた、あの特別な薬。)
即効性はあるが、完治には何度かに分けて使用する必要がある。
それでも凍夜の回復ぶりは、誰の目にも明らかだった。
メンバーたちの強張った顔に、ほんの少し笑みが戻った、その時――。
冬季が青ざめた顔で駆け戻ってきた。
「大変だ、相手……布陣を大きく変えてきた!」
咲が即座に反応し、試合表をのぞき込む。
目を走らせた途端、その眉間に深い皺が寄った。
「やられたわ……。」
中都中学は、冬季と日下部に格上をぶつけ、影山への負担を最大限に増やす作戦に出たのだった。
「しかも、副将と大将の順番入れ替え……特例を使われたわね。」
地区予選では、通常の順番変更は10回まで許されるが、副将・大将の交代は特例でたった2回まで。
中都中学は、その貴重な特例をこの場で切った。
凍夜も険しい表情を浮かべた。
影山は拳を握りしめ、机を見つめていた。
(俺が、勝たなきゃ……。
でも、また負けたら……皆の夢が、終わる……。)
プレッシャーに押し潰されそうになる。
主審が選手たちを中央に集めた。
選手、監督、コーチ――全員がバーチャル世界のサブステージへ転送される。
旭日中学は、顧問も咲も女子団体決勝に出ており、帯同できない。
残るは凍夜と副主将の日室だけ。
――頼れるのは、己と、仲間の力だけだ。
サブステージに上がると、モニターが一斉に解禁され、観客たちの歓声が爆発した。
(バーチャル観戦では、試合開始まで別試合を見るルール。その反動か、熱狂ぶりが凄まじい……!)
「いよいよ、昨年の地区予選王者・中都中学の登場だ!」
「旭日中学も侮れないよ!女子団体、無傷で決勝進出だし!」
「聖奈ちゃんの弟が出るんでしょ?これは見逃せないわ!」
そんな声援が飛び交うたびに、影山の心拍が早くなる。
手が、震える。
(……怖い。でも、逃げるわけにはいかない。)
そして――
中央線には、先鋒の日下部と、巨躯の郷田が並び立った。
圧倒的な体格差。
郷田は見下ろすような視線を日下部に向けた。
「それでは、先鋒戦、始めます!」
主審の声が、静まり返った空間に高らかに響き渡った――。
振り返ると、そこには凍夜がいた。
まだ完治していないはずの身体を押して、応援に駆けつけたのだ。
「みんな、頑張っているな。冬季も日下部も、今まで通りでいい。
それに流斬、お前だってこの団体に残った3年だ。胸を張れ。
お前の力は本物だ。……俺も、もうすぐ完治する。恭弥のおかげでな。
だから、何としても、勝ち残ってくれ。」
凍夜の声が、静かに、しかし確かにチームの胸に響いた。
咲と茜も、その“秘密”を知る者として、黙って頷いた。
(――恭弥が密かに凍夜に与えた、あの特別な薬。)
即効性はあるが、完治には何度かに分けて使用する必要がある。
それでも凍夜の回復ぶりは、誰の目にも明らかだった。
メンバーたちの強張った顔に、ほんの少し笑みが戻った、その時――。
冬季が青ざめた顔で駆け戻ってきた。
「大変だ、相手……布陣を大きく変えてきた!」
咲が即座に反応し、試合表をのぞき込む。
目を走らせた途端、その眉間に深い皺が寄った。
「やられたわ……。」
中都中学は、冬季と日下部に格上をぶつけ、影山への負担を最大限に増やす作戦に出たのだった。
「しかも、副将と大将の順番入れ替え……特例を使われたわね。」
地区予選では、通常の順番変更は10回まで許されるが、副将・大将の交代は特例でたった2回まで。
中都中学は、その貴重な特例をこの場で切った。
凍夜も険しい表情を浮かべた。
影山は拳を握りしめ、机を見つめていた。
(俺が、勝たなきゃ……。
でも、また負けたら……皆の夢が、終わる……。)
プレッシャーに押し潰されそうになる。
主審が選手たちを中央に集めた。
選手、監督、コーチ――全員がバーチャル世界のサブステージへ転送される。
旭日中学は、顧問も咲も女子団体決勝に出ており、帯同できない。
残るは凍夜と副主将の日室だけ。
――頼れるのは、己と、仲間の力だけだ。
サブステージに上がると、モニターが一斉に解禁され、観客たちの歓声が爆発した。
(バーチャル観戦では、試合開始まで別試合を見るルール。その反動か、熱狂ぶりが凄まじい……!)
「いよいよ、昨年の地区予選王者・中都中学の登場だ!」
「旭日中学も侮れないよ!女子団体、無傷で決勝進出だし!」
「聖奈ちゃんの弟が出るんでしょ?これは見逃せないわ!」
そんな声援が飛び交うたびに、影山の心拍が早くなる。
手が、震える。
(……怖い。でも、逃げるわけにはいかない。)
そして――
中央線には、先鋒の日下部と、巨躯の郷田が並び立った。
圧倒的な体格差。
郷田は見下ろすような視線を日下部に向けた。
「それでは、先鋒戦、始めます!」
主審の声が、静まり返った空間に高らかに響き渡った――。
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