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第17章 聖奈の完全敗北と喜べない女子団体優勝
その望み、叶えてあげる――咲、阿修羅を起動
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観客席の熱が、朱璃の余裕に呼応するように一気に高まった。
「いいぞ、朱璃ちゃん! そんなチャチな技、ぶっ壊してやれ!」
「新・女子ナンバーワンの実力、もっと見せてくれーっ!」
声援が飛び交うなか、朱璃は面倒くさそうに肩をすくめた。
「うへぇ……やっぱりキモいわ。こういう手のひら返しのファン、ほんと苦手なのよね。ニワカって、一番嫌い。」
彼女の目線が咲へと戻る。
「さ、本当の戦い……始めよっか。準備はできた?」
挑発的な笑みに、咲がわずかに眉を動かす。
「私が、こんな技で手こずってると思ってるの?」
朱璃は小さく笑って言った。
「違う。私はあなたがミコトを破った技が知りたいのよ。発動には、どれくらいかかるのかしら?」
咲は静かに目を細め、不敵に微笑む。
「そう、それがあなたのご所望なら……お見せしましょう。今回は、特別に“朱璃さん専用カスタム仕様”でね。」
咲の口元に、不敵な笑みが浮かぶ。
「なぁに、ちょっと恥ずかしい思いをしてもらうだけだから。……ただし、公衆の面前で正気を保てるかどうかは保証しないけど?」
「何言ってんのよ。無様になるのは、そっちでしょ。」
朱璃のツッコミに、咲は愉快そうにふふっと笑った。
「ふふっ、はい。ご承諾、ありがとう。あなた、私と刀を交えたいって言ってたわよね?なら、その願い――叶えてあげる。」
咲の視線が、ゆっくりと『阿修羅』へと落ちる。
「あなた……私と刀を交えたいって言ったわよね。その願い、叶えてあげる。」
阿修羅が薄桃色の光を放ち始め、咲の周囲に淡く甘い気配が漂い始めた。
「阿修羅……力を貸して。ご褒美は、あの子よ――」
咲の声音が、どこか艶を帯びる。
「面白いわね。なら私も、本気を出してあげる。宵月、行くわよ。」
朱璃も宵月に語りかけると、刀身が青く光を帯びた。
その刹那、朱璃が間合いを一気に詰めた。
咲が展開していた近接術『インドラ』を鮮やかに打ち破り、そのまま阿修羅と激突。
金属の鋭い音が会場に響き渡る。
スローペースだった試合展開が一転、まるでギアが跳ね上がったかのように打ち合いが激化する。
『うおおっ、なんだこれ! 急に打ち合いだ!』
『朱璃ちゃん、攻めてる! あんなの初めて見た!』
『いや、あの子もやばいって……真正面からぶつかってる!』
会場が熱狂に包まれるなか、応援の声は次第に驚嘆へと変わっていく。
「さすがね……手が痺れてきたわ。」
咲が息を整えながら言うと、朱璃が口角を上げて返す。
「何言ってんの、それ私のセリフよ。あんた、やるじゃない。」
宵月が鋭くえぐるような斬撃を放ち、咲は夜叉と阿修羅の両刀を用いてそれを受け流す。
体幹がしっかりしている二人は、まったくバランスを崩さずに打ち合い続けた。
そして、さらに速度が上がっていく。モニターでは両者の姿を追いきれなくなっていく。
「リグ・ヴェーダ・ニア・ブレイク。」
咲が呟き、夜叉で宵月を弾き、阿修羅で朱璃を狙う。
花朱璃のオーラを全開にし、朱璃は攻撃を受け止める。
だが、咲はにやりと笑って小さく囁いた。
「1回。」
「……何よ? 当てた数でも数えてるの? ダメージ、通ってないわよ?」
朱璃が突っ込みながら反撃。
咲はまた夜叉でいなし、阿修羅で再び斬り込んだ。
「リグ・ヴェーダ・ニア・ブレイク。」
再び朱璃の防御に直撃。
「2回目。」
「……あんた、なんなのよ。ちょっと気持ち悪いんだけど。」
咲のにやけた表情が止まらず、朱璃はぞっとしたように一歩間合いを取った。
超高速で繰り広げられていた戦闘が一時的に落ち着き、モニターに二人の姿が久しぶりに映し出された。
息を詰めていた観客が、ようやく一斉に息を吐く。
「ふぅー。なんか見えないけど、物凄い戦いだって事だけ分かる。」
「わかる、わかる。なんか息を止めて見ちゃうよな。」
束の間の静寂が、またすぐに切り裂かれる。
ふたたび火花が飛ぶ中、二人の激突が再開され
「いいぞ、朱璃ちゃん! そんなチャチな技、ぶっ壊してやれ!」
「新・女子ナンバーワンの実力、もっと見せてくれーっ!」
声援が飛び交うなか、朱璃は面倒くさそうに肩をすくめた。
「うへぇ……やっぱりキモいわ。こういう手のひら返しのファン、ほんと苦手なのよね。ニワカって、一番嫌い。」
彼女の目線が咲へと戻る。
「さ、本当の戦い……始めよっか。準備はできた?」
挑発的な笑みに、咲がわずかに眉を動かす。
「私が、こんな技で手こずってると思ってるの?」
朱璃は小さく笑って言った。
「違う。私はあなたがミコトを破った技が知りたいのよ。発動には、どれくらいかかるのかしら?」
咲は静かに目を細め、不敵に微笑む。
「そう、それがあなたのご所望なら……お見せしましょう。今回は、特別に“朱璃さん専用カスタム仕様”でね。」
咲の口元に、不敵な笑みが浮かぶ。
「なぁに、ちょっと恥ずかしい思いをしてもらうだけだから。……ただし、公衆の面前で正気を保てるかどうかは保証しないけど?」
「何言ってんのよ。無様になるのは、そっちでしょ。」
朱璃のツッコミに、咲は愉快そうにふふっと笑った。
「ふふっ、はい。ご承諾、ありがとう。あなた、私と刀を交えたいって言ってたわよね?なら、その願い――叶えてあげる。」
咲の視線が、ゆっくりと『阿修羅』へと落ちる。
「あなた……私と刀を交えたいって言ったわよね。その願い、叶えてあげる。」
阿修羅が薄桃色の光を放ち始め、咲の周囲に淡く甘い気配が漂い始めた。
「阿修羅……力を貸して。ご褒美は、あの子よ――」
咲の声音が、どこか艶を帯びる。
「面白いわね。なら私も、本気を出してあげる。宵月、行くわよ。」
朱璃も宵月に語りかけると、刀身が青く光を帯びた。
その刹那、朱璃が間合いを一気に詰めた。
咲が展開していた近接術『インドラ』を鮮やかに打ち破り、そのまま阿修羅と激突。
金属の鋭い音が会場に響き渡る。
スローペースだった試合展開が一転、まるでギアが跳ね上がったかのように打ち合いが激化する。
『うおおっ、なんだこれ! 急に打ち合いだ!』
『朱璃ちゃん、攻めてる! あんなの初めて見た!』
『いや、あの子もやばいって……真正面からぶつかってる!』
会場が熱狂に包まれるなか、応援の声は次第に驚嘆へと変わっていく。
「さすがね……手が痺れてきたわ。」
咲が息を整えながら言うと、朱璃が口角を上げて返す。
「何言ってんの、それ私のセリフよ。あんた、やるじゃない。」
宵月が鋭くえぐるような斬撃を放ち、咲は夜叉と阿修羅の両刀を用いてそれを受け流す。
体幹がしっかりしている二人は、まったくバランスを崩さずに打ち合い続けた。
そして、さらに速度が上がっていく。モニターでは両者の姿を追いきれなくなっていく。
「リグ・ヴェーダ・ニア・ブレイク。」
咲が呟き、夜叉で宵月を弾き、阿修羅で朱璃を狙う。
花朱璃のオーラを全開にし、朱璃は攻撃を受け止める。
だが、咲はにやりと笑って小さく囁いた。
「1回。」
「……何よ? 当てた数でも数えてるの? ダメージ、通ってないわよ?」
朱璃が突っ込みながら反撃。
咲はまた夜叉でいなし、阿修羅で再び斬り込んだ。
「リグ・ヴェーダ・ニア・ブレイク。」
再び朱璃の防御に直撃。
「2回目。」
「……あんた、なんなのよ。ちょっと気持ち悪いんだけど。」
咲のにやけた表情が止まらず、朱璃はぞっとしたように一歩間合いを取った。
超高速で繰り広げられていた戦闘が一時的に落ち着き、モニターに二人の姿が久しぶりに映し出された。
息を詰めていた観客が、ようやく一斉に息を吐く。
「ふぅー。なんか見えないけど、物凄い戦いだって事だけ分かる。」
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