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第19章 新たなる力ー―しゃべる刀は無限の可能性!
愛刀・焔に代わる新たる刀は……朱星光月暁!
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夕食が終わり、恭介は聖奈と恭弥を自分の部屋に呼んだ。
「パパ、来たけど何? 私と恭弥、これから特訓を始めたいのだけど。」
聖奈がそう言うと、恭介は聖奈に尋ねた。
「聖奈、今日、朱星光月焔が折れたんじゃないか?」
恭介の言葉に、思い出すように聖奈は鞘に納めてある愛刀・朱星光月焔を見て、顔を青ざめさせた。
「パパ、ごめんなさい。私、パパから貰ったこの焔を折ってしまった。今度の男女混合までにこれって、修理できる? 私これがないと、もう試合できない。」
聖奈は焔を手放すことに動揺しつつも、なんとか冷静を保とうとしていた。しかし、声には焦りが滲んでいた。その様子を見ていた恭弥は、心の中でそっとつぶやいた。
(焔が折れたのは、試合中に見ていた。だけど、こうして改めて見せられると……やっぱりきついよな。聖奈にとって、あの刀はただの武器じゃないんだから。)
恭弥はそう思いながら、土下座までして謝る聖奈の姿に胸が締めつけられるような気持ちになった。
「いや、聖奈、そんなに謝らなくていい。それに、焔は限界を超えていたから、いつ折れてもおかしくなかった。それだけ、聖奈は急激に成長していたんだよ。」
恭介は、まるでこうなることを予測していたように、聖奈を慰めた。
「焔の限界って?」
聖奈は首を傾げながら、恭介を見つめる。
「そう、焔は聖奈の訓練用の刀だったんだよ。そして、焔の代わりはもう用意してある。」
恭介がそう言うと、聖奈も恭弥も驚いた表情で恭介を見た。
「焔の代わり? それはどこにあるんだよ。」
恭弥が尋ねると、恭介はそのまま恭弥の顔をじっと見た。
「まさか?」
聖奈が恭介の顔を見てそう言った。
「そう、聖奈は気づいたね。誰かさんはまだ気が付かないけどな。」
恭介が聖奈と共に恭弥の顔を見る。
「俺? えっ、えっ、どういうこと?」
恭弥はまだ理解できていなかったが、聖奈は恭弥にわかるように説明した。
「恭弥が持っている朱星光月暁ってことだよね。そうよね、パパ?」
聖奈が尋ねると、恭介は頷き、恭弥に朱星光月暁を出すように言った。
恭弥は言われるままに、朱星光月暁を出して恭介に渡す。すると、恭介は朱星光月暁を分解し始めた。恭弥は何が起こっているのかわからなかった。
さらに恭介は、聖奈の焔の柄を取り外し、恭弥の暁の柄と入れ替えた。暁の刀身を聖奈の柄に組み合わせてから、目貫をしっかりと固定し、一本の刀に仕上げると、それを聖奈に手渡した。恭介は聖奈に、使い心地に違和感がないか尋ねた。
聖奈は恭介と恭弥から少し離れた場所で、朱星光月暁をゆっくりと抜いた。
「どうだ。違和感はないか?」
恭介が尋ねると、聖奈は鞘を見つめながら答えた。
「鞘の持つところが少し違和感があるみたいな感じがする。」
恭介は再び聖奈から朱星光月暁を受け取り、じっくりと鞘を見つめた。そして、聖奈がこれまで使っていた鞘を入れ替えて、もう一度渡す。
今度は聖奈が再び離れた位置で抜刀してみると、しっくりとした表情で頷いた。
「さっきの違和感がなくなった。でも、この朱星光月暁は焔より刀身が長いから、全部収まらないよ。」
聖奈がそう言って恭介に暁を渡すと、恭介は少し考えこみ、ある人に連絡を入れた。
「カルス、少しお願いがある。聖奈の鞘を状態はそのままで、暁の長さに合わせてほしい。できるか?」
すると、どこからか声が恭弥と聖奈に聞こえてきた。
『珍しいのう? 恭介がわしに連絡をよこすとは。まあ、ええ。できるぞ。……ほれ、もう合わせた。』
見ると、さっきまで全部収まり切れなかった鞘は、今は完全に収まっていた。
『もう、ええじゃろ?』
カルスがそう言うと、恭介がさらにお願いをする。
「いや、もう一つ。例の“あれ”を出してほしい。」
「例のあれ? はて、なんじゃったかな? わしは“あれ”じゃ分からん。奏やつぐみの“あれ”なら分かるのじゃがな。」
カルスは冗談めかして恭介を困らせた。
「カルス、わざと知らないふりしてないか? 俺の心を読んでいるんだろ?」
『わしゃ、男の子の考えておることは分からん。女子じゃなければな。』
「分かった、カルス。このことは奏に言っておく。後から奏からキツイお仕置きされても、俺は助けないからな。」
『それだけは勘弁じゃ。でも、わしは男に利用されるのが嫌だからなぁ。そうじゃ、そこの娘に甘い声でわしにお願いしてもらえれば、わしはやる気になるぞ。それ以外は、いやじゃ。』
カルスはそう言って、駄々をこねた。
「パパ、来たけど何? 私と恭弥、これから特訓を始めたいのだけど。」
聖奈がそう言うと、恭介は聖奈に尋ねた。
「聖奈、今日、朱星光月焔が折れたんじゃないか?」
恭介の言葉に、思い出すように聖奈は鞘に納めてある愛刀・朱星光月焔を見て、顔を青ざめさせた。
「パパ、ごめんなさい。私、パパから貰ったこの焔を折ってしまった。今度の男女混合までにこれって、修理できる? 私これがないと、もう試合できない。」
聖奈は焔を手放すことに動揺しつつも、なんとか冷静を保とうとしていた。しかし、声には焦りが滲んでいた。その様子を見ていた恭弥は、心の中でそっとつぶやいた。
(焔が折れたのは、試合中に見ていた。だけど、こうして改めて見せられると……やっぱりきついよな。聖奈にとって、あの刀はただの武器じゃないんだから。)
恭弥はそう思いながら、土下座までして謝る聖奈の姿に胸が締めつけられるような気持ちになった。
「いや、聖奈、そんなに謝らなくていい。それに、焔は限界を超えていたから、いつ折れてもおかしくなかった。それだけ、聖奈は急激に成長していたんだよ。」
恭介は、まるでこうなることを予測していたように、聖奈を慰めた。
「焔の限界って?」
聖奈は首を傾げながら、恭介を見つめる。
「そう、焔は聖奈の訓練用の刀だったんだよ。そして、焔の代わりはもう用意してある。」
恭介がそう言うと、聖奈も恭弥も驚いた表情で恭介を見た。
「焔の代わり? それはどこにあるんだよ。」
恭弥が尋ねると、恭介はそのまま恭弥の顔をじっと見た。
「まさか?」
聖奈が恭介の顔を見てそう言った。
「そう、聖奈は気づいたね。誰かさんはまだ気が付かないけどな。」
恭介が聖奈と共に恭弥の顔を見る。
「俺? えっ、えっ、どういうこと?」
恭弥はまだ理解できていなかったが、聖奈は恭弥にわかるように説明した。
「恭弥が持っている朱星光月暁ってことだよね。そうよね、パパ?」
聖奈が尋ねると、恭介は頷き、恭弥に朱星光月暁を出すように言った。
恭弥は言われるままに、朱星光月暁を出して恭介に渡す。すると、恭介は朱星光月暁を分解し始めた。恭弥は何が起こっているのかわからなかった。
さらに恭介は、聖奈の焔の柄を取り外し、恭弥の暁の柄と入れ替えた。暁の刀身を聖奈の柄に組み合わせてから、目貫をしっかりと固定し、一本の刀に仕上げると、それを聖奈に手渡した。恭介は聖奈に、使い心地に違和感がないか尋ねた。
聖奈は恭介と恭弥から少し離れた場所で、朱星光月暁をゆっくりと抜いた。
「どうだ。違和感はないか?」
恭介が尋ねると、聖奈は鞘を見つめながら答えた。
「鞘の持つところが少し違和感があるみたいな感じがする。」
恭介は再び聖奈から朱星光月暁を受け取り、じっくりと鞘を見つめた。そして、聖奈がこれまで使っていた鞘を入れ替えて、もう一度渡す。
今度は聖奈が再び離れた位置で抜刀してみると、しっくりとした表情で頷いた。
「さっきの違和感がなくなった。でも、この朱星光月暁は焔より刀身が長いから、全部収まらないよ。」
聖奈がそう言って恭介に暁を渡すと、恭介は少し考えこみ、ある人に連絡を入れた。
「カルス、少しお願いがある。聖奈の鞘を状態はそのままで、暁の長さに合わせてほしい。できるか?」
すると、どこからか声が恭弥と聖奈に聞こえてきた。
『珍しいのう? 恭介がわしに連絡をよこすとは。まあ、ええ。できるぞ。……ほれ、もう合わせた。』
見ると、さっきまで全部収まり切れなかった鞘は、今は完全に収まっていた。
『もう、ええじゃろ?』
カルスがそう言うと、恭介がさらにお願いをする。
「いや、もう一つ。例の“あれ”を出してほしい。」
「例のあれ? はて、なんじゃったかな? わしは“あれ”じゃ分からん。奏やつぐみの“あれ”なら分かるのじゃがな。」
カルスは冗談めかして恭介を困らせた。
「カルス、わざと知らないふりしてないか? 俺の心を読んでいるんだろ?」
『わしゃ、男の子の考えておることは分からん。女子じゃなければな。』
「分かった、カルス。このことは奏に言っておく。後から奏からキツイお仕置きされても、俺は助けないからな。」
『それだけは勘弁じゃ。でも、わしは男に利用されるのが嫌だからなぁ。そうじゃ、そこの娘に甘い声でわしにお願いしてもらえれば、わしはやる気になるぞ。それ以外は、いやじゃ。』
カルスはそう言って、駄々をこねた。
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