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第19章 新たなる力ー―しゃべる刀は無限の可能性!
意志の持つ愛刀~受け継がれる能力~
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恭介は深くため息をついて、聖奈にお願いした。
「聖奈、棒読みでいいから、言ってくれ。」
その言葉に、聖奈は軽く睨むような視線を向けた。
「パパがそんなことを言うなんて、ちょっと幻滅した。」
恭介は苦笑いを浮かべながら立ち上がった。
「俺だって本当は言わせたくないよ。やっぱり奏に頼んでくるか……。」
そう言って部屋を出ようとしたとき、聖奈は肩を落としながらも諦めたように口を開いた。
「……わかったわよ、言えばいいんでしょ。
えっと、カルス様。お願いを聞いてくださったら、今度、私の寝顔を見てもいいですよ……」
その瞬間、恭弥が思わず聖奈を見つめ、そして恭介に詰め寄った。
「父さん、聖奈に何言わせてんだよ!」
すると、タイミングを計ったようにカルスの声が聞こえてきた。
『ふむ、よろしい。その聖奈ちゃんの願い、聞き届けたぞ。』
そして、恭介の手元に一つの木箱が転送されてきた。
『ではのう、恭介。それに聖奈ちゃわん。』
声はそこで途切れた。
「すまん、聖奈。このことは奏には内緒にしてくれ。きっと俺、怒られる……」
恭介が頭をかきながら謝ると、恭弥が口を開いた。
「それでさ、俺の朱星光月暁はどうして聖奈に渡したんだ? それに、聖奈が暁を使うなら、俺は何を使えばいいんだよ。」
その問いに、恭介は頷きながら話を始めた。
「よし、説明しようか。
もともとこの朱星光月暁は、聖奈のために用意された“意思を持つ刀”だったんだ。でも、当時の聖奈にはこの刀を扱える力がなかった。刀身が長くて重すぎたからな。」
「それで、焔を使ってたってこと……?」
聖奈が目を見開いて尋ねると、恭介は頷いた。
「そうだ。焔は訓練用として造られた刀だ。一方で、暁には“戦闘経験”を積ませる必要があった。だから、適性のある恭弥に一時的に託していたんだ。」
「戦闘経験……?」
「そう。暁は戦いの記憶を蓄積する刀だ。そして、恭弥と共に戦った記録は、今こうして聖奈に引き継がれている。聖奈は、暁が経験してきたことをそのまま感じ取ることができる。」
恭介の言葉に、聖奈は再び朱星光月暁を抜き、じっと見つめた。すると、刀身がぼんやりと光を放ちはじめる。
「聖奈、呼んでごらん。暁の名前を。」
恭介に促され、聖奈はそっと声に出した。
「……暁。」
すると、刀が一際強く輝き、聖奈の心に直接語りかけてきた。
『主よ。我は待っておりましたぞ。ついにその域に達されたのですね?』
刀が語りかけてくる感覚に、聖奈は驚きながらも、すぐに理解した。
「パパ、これって……?」
「言っただろう。暁は意思を持つ刀だ。聖奈のために作られた、お前だけの相棒だよ。」
聖奈は刀を見つめながら、ぽつりと呟いた。
「私のための……私を助ける刀。なんだか、咲の夜叉と阿修羅みたい。」
その言葉に呼応するように、暁が語りかけてきた。
『夜叉、阿修羅……ああ、あの刀か。主、我は恭弥殿と交えておりますゆえ、すでに対策はできております。いまは“帝釈天”という名だったか。あれは厄介な刀でしたな。
だが、我は主を守るためにここにいる。そして、主が今考えている“策”を補佐する準備も万全にございます。』
「私が今考えてることまでわかるの?」
『もちろん。我は、かつて宿っていた焔の記憶も、この柄と鞘から読み取ることができました。ですので、扱いは以前と同様に。』
聖奈と暁の間には、まるで会話のような意思疎通が成立していた。
「すごいよ、パパ……この暁、本当に私の思い通りに動いてくれる。」
聖奈は幼い頃のように目を輝かせて話しかけ、恭介もその姿に微笑んだ。
しかし、次の瞬間、聖奈は恭弥に目を向けて顔を曇らせた。
「ねえ、パパ……。私が暁を使うなら、恭弥は何を使うの?」
聖奈の声には迷いがあった。
彼女の手にあるのは、これまで恭弥が大切にしてきた愛刀――暁だった。
奪ってしまったような気がして、素直に喜べなかったのだ。
「聖奈、棒読みでいいから、言ってくれ。」
その言葉に、聖奈は軽く睨むような視線を向けた。
「パパがそんなことを言うなんて、ちょっと幻滅した。」
恭介は苦笑いを浮かべながら立ち上がった。
「俺だって本当は言わせたくないよ。やっぱり奏に頼んでくるか……。」
そう言って部屋を出ようとしたとき、聖奈は肩を落としながらも諦めたように口を開いた。
「……わかったわよ、言えばいいんでしょ。
えっと、カルス様。お願いを聞いてくださったら、今度、私の寝顔を見てもいいですよ……」
その瞬間、恭弥が思わず聖奈を見つめ、そして恭介に詰め寄った。
「父さん、聖奈に何言わせてんだよ!」
すると、タイミングを計ったようにカルスの声が聞こえてきた。
『ふむ、よろしい。その聖奈ちゃんの願い、聞き届けたぞ。』
そして、恭介の手元に一つの木箱が転送されてきた。
『ではのう、恭介。それに聖奈ちゃわん。』
声はそこで途切れた。
「すまん、聖奈。このことは奏には内緒にしてくれ。きっと俺、怒られる……」
恭介が頭をかきながら謝ると、恭弥が口を開いた。
「それでさ、俺の朱星光月暁はどうして聖奈に渡したんだ? それに、聖奈が暁を使うなら、俺は何を使えばいいんだよ。」
その問いに、恭介は頷きながら話を始めた。
「よし、説明しようか。
もともとこの朱星光月暁は、聖奈のために用意された“意思を持つ刀”だったんだ。でも、当時の聖奈にはこの刀を扱える力がなかった。刀身が長くて重すぎたからな。」
「それで、焔を使ってたってこと……?」
聖奈が目を見開いて尋ねると、恭介は頷いた。
「そうだ。焔は訓練用として造られた刀だ。一方で、暁には“戦闘経験”を積ませる必要があった。だから、適性のある恭弥に一時的に託していたんだ。」
「戦闘経験……?」
「そう。暁は戦いの記憶を蓄積する刀だ。そして、恭弥と共に戦った記録は、今こうして聖奈に引き継がれている。聖奈は、暁が経験してきたことをそのまま感じ取ることができる。」
恭介の言葉に、聖奈は再び朱星光月暁を抜き、じっと見つめた。すると、刀身がぼんやりと光を放ちはじめる。
「聖奈、呼んでごらん。暁の名前を。」
恭介に促され、聖奈はそっと声に出した。
「……暁。」
すると、刀が一際強く輝き、聖奈の心に直接語りかけてきた。
『主よ。我は待っておりましたぞ。ついにその域に達されたのですね?』
刀が語りかけてくる感覚に、聖奈は驚きながらも、すぐに理解した。
「パパ、これって……?」
「言っただろう。暁は意思を持つ刀だ。聖奈のために作られた、お前だけの相棒だよ。」
聖奈は刀を見つめながら、ぽつりと呟いた。
「私のための……私を助ける刀。なんだか、咲の夜叉と阿修羅みたい。」
その言葉に呼応するように、暁が語りかけてきた。
『夜叉、阿修羅……ああ、あの刀か。主、我は恭弥殿と交えておりますゆえ、すでに対策はできております。いまは“帝釈天”という名だったか。あれは厄介な刀でしたな。
だが、我は主を守るためにここにいる。そして、主が今考えている“策”を補佐する準備も万全にございます。』
「私が今考えてることまでわかるの?」
『もちろん。我は、かつて宿っていた焔の記憶も、この柄と鞘から読み取ることができました。ですので、扱いは以前と同様に。』
聖奈と暁の間には、まるで会話のような意思疎通が成立していた。
「すごいよ、パパ……この暁、本当に私の思い通りに動いてくれる。」
聖奈は幼い頃のように目を輝かせて話しかけ、恭介もその姿に微笑んだ。
しかし、次の瞬間、聖奈は恭弥に目を向けて顔を曇らせた。
「ねえ、パパ……。私が暁を使うなら、恭弥は何を使うの?」
聖奈の声には迷いがあった。
彼女の手にあるのは、これまで恭弥が大切にしてきた愛刀――暁だった。
奪ってしまったような気がして、素直に喜べなかったのだ。
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