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四月
12 桃side
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「あれ、あいさん?」
誰だろうと思っていたら、あいさんだった。それも寝てる。とても気持ち良さそうに。あいさんのこんなに穏やかな顔、初めて見た。まあ、まだ会って間もないから知らない顔はたくさんあるだろうけどね。
「……これは起こせないね。」
でも目覚めたらお喋りしたいなって思うから、僕は木の根元に座ってあいさんが目覚めるのを待つ。
「桜、満開だね。」
やっぱり寄り道して正解だったよ。桜は綺麗だし、あいさんもいたし。
あ、そうだ。あいさんが起きるまで暇だから桜の写真でも撮ってみようかなー? 携帯を取り出して空にかざしてみる。
「今日はお天気だから桜が映えるね。」
まずは一枚パシャリ。雲のない青空と桜が画面に入るように映す。うんうん、綺麗に撮れた。
「もう一枚……」
眠るあいさんを中心に、桜と青空も入れる。パシャリ。
撮れた写真を見ると……
「あいさんが音霧の皆にすら怖がられるのってなんでだろう。」
ふと疑問に思う。あのりんどうくんが仲間のはずのあいさんを見定めるように見つめていた。警戒する理由が何かあるのかな? 馬鹿な僕には分からないや。
ま、僕はここに来てからエートスになったからね。他の皆とは年季が違う。エートス素人の僕には分からないことがあるのかもしれない。うん、そうに違いない。そうじゃないと説明がつかない。
じゃあ僕に出来ることはほとんど無いか、と木にもたれながら考える。
ピロン
「うおっ、びっくりした。」
完全に気を抜いていたのでビクッと肩を揺らしてしまった。あいさんはまだ寝てるかな、と振り返ってみるとまだ寝ていた。良かった、起こしてない。
そのことに安堵し、僕は先程鳴った携帯を取り出す。どうやらりんどうくんからのメールだったらしい。
『桃、もうそろそろ朝ご飯の時間ですよ。』
「もうそんな時間か……」
ぐぅ、とお腹も鳴る。じゃあそろそろ帰ろ……
「あいさん……どうしよう。」
きっとあいさんも朝ご飯食べてないよね? それなら起こして一緒にご飯食べに帰るのもいいと思う。あいさんがここに来て一度も一緒にご飯食べたことないから、今日は一緒にご飯食べたいな。
「でも……起こしたくないなー。」
こんなに穏やかな顔で寝てるのを起こすのも申し訳ないと思ってしまう。でもなあ……
「最近暖かくなってきたとは言え、ここでずっと寝てたら風邪引くよね?」
だから起こしても怒られなはず。うん、そうだそうだ、そうに違いない。
自分で自分を納得させて、あいさんを起こすことにする。
「あいさーん、風邪引くよー?」
少し大きめの声で呼びかけても起きない。よほどぐっすり眠っているのだろう。
よし、じゃあ……
「よいしょ、」
僕もあいさんがいる枝まで登る。そして隣に座ってあいさんの肩を揺する。
「あいさーん、おーきーてー。」
「すぅ……」
あれ、起きない。えー、どうしよう。きっと起きたらあいさんもお腹空いてるよね。置いていくという考えはこの時全く無かった。
「……よし、運んじゃえ!」
それしか思いつかなかったんだもん! よし、そうしよう!
誰だろうと思っていたら、あいさんだった。それも寝てる。とても気持ち良さそうに。あいさんのこんなに穏やかな顔、初めて見た。まあ、まだ会って間もないから知らない顔はたくさんあるだろうけどね。
「……これは起こせないね。」
でも目覚めたらお喋りしたいなって思うから、僕は木の根元に座ってあいさんが目覚めるのを待つ。
「桜、満開だね。」
やっぱり寄り道して正解だったよ。桜は綺麗だし、あいさんもいたし。
あ、そうだ。あいさんが起きるまで暇だから桜の写真でも撮ってみようかなー? 携帯を取り出して空にかざしてみる。
「今日はお天気だから桜が映えるね。」
まずは一枚パシャリ。雲のない青空と桜が画面に入るように映す。うんうん、綺麗に撮れた。
「もう一枚……」
眠るあいさんを中心に、桜と青空も入れる。パシャリ。
撮れた写真を見ると……
「あいさんが音霧の皆にすら怖がられるのってなんでだろう。」
ふと疑問に思う。あのりんどうくんが仲間のはずのあいさんを見定めるように見つめていた。警戒する理由が何かあるのかな? 馬鹿な僕には分からないや。
ま、僕はここに来てからエートスになったからね。他の皆とは年季が違う。エートス素人の僕には分からないことがあるのかもしれない。うん、そうに違いない。そうじゃないと説明がつかない。
じゃあ僕に出来ることはほとんど無いか、と木にもたれながら考える。
ピロン
「うおっ、びっくりした。」
完全に気を抜いていたのでビクッと肩を揺らしてしまった。あいさんはまだ寝てるかな、と振り返ってみるとまだ寝ていた。良かった、起こしてない。
そのことに安堵し、僕は先程鳴った携帯を取り出す。どうやらりんどうくんからのメールだったらしい。
『桃、もうそろそろ朝ご飯の時間ですよ。』
「もうそんな時間か……」
ぐぅ、とお腹も鳴る。じゃあそろそろ帰ろ……
「あいさん……どうしよう。」
きっとあいさんも朝ご飯食べてないよね? それなら起こして一緒にご飯食べに帰るのもいいと思う。あいさんがここに来て一度も一緒にご飯食べたことないから、今日は一緒にご飯食べたいな。
「でも……起こしたくないなー。」
こんなに穏やかな顔で寝てるのを起こすのも申し訳ないと思ってしまう。でもなあ……
「最近暖かくなってきたとは言え、ここでずっと寝てたら風邪引くよね?」
だから起こしても怒られなはず。うん、そうだそうだ、そうに違いない。
自分で自分を納得させて、あいさんを起こすことにする。
「あいさーん、風邪引くよー?」
少し大きめの声で呼びかけても起きない。よほどぐっすり眠っているのだろう。
よし、じゃあ……
「よいしょ、」
僕もあいさんがいる枝まで登る。そして隣に座ってあいさんの肩を揺する。
「あいさーん、おーきーてー。」
「すぅ……」
あれ、起きない。えー、どうしよう。きっと起きたらあいさんもお腹空いてるよね。置いていくという考えはこの時全く無かった。
「……よし、運んじゃえ!」
それしか思いつかなかったんだもん! よし、そうしよう!
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