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2章 音霧寮は……
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次の日。今日は日曜日なので学校も休み。宿題も終わらせたし、勉強ばかりしているのも疲れるし。他に何かすることは……。
今まではバイト三昧だったから暇なんて無かった。だからいざ暇になるとどうしていいか分からない。
朝ご飯を食べ終え、自分の部屋で猫ちゃんを抱きながら今日の予定を考える。ううむ、何かないかな。このままでは暇すぎて疲れる。
「あ、お花見しよう。」
その一言で、今日の予定は決まった。
玄関で靴を履いて、さて行かんと意気込んでいたその時。
「あれ? あいさんどっか行くの?」
二階から降りてきた桃さんにそう聞かれる。
「あ、はい。ちょっとお花見してこようかと。」
私のその言葉を聞いて桃さんはきらりと目を輝かせた。
「僕も行きたい! あ、そうだ! りんどうくんにお弁当作ってもらおうよ!」
「そ、そんな申し訳ないです。ただ桜をぼーっと見るだけですから。」
「ええー? 僕お花見するならお弁当食べたい! ってことで言ってくるー!」
うんともすんとも言う隙を与えずにリビングへと消えていった。ええと、私はどうしたら?
「藍ちゃん、お花見俺達も行ってもいいー?」
カチャリとリビングから藤さんが出てきた。桃さんが皆さんに話したのだろう。
「もちろんいいですよ。」
「やった! あ、そうそう、竜胆がお弁当作るって張り切ってるから楽しみにしててねー。」
ただの思いつきが大事になってきている気がするのだが。
「では私もお弁当作り手伝います。」
言い出しっぺは私なので手伝わなければ。履いていた靴を脱ぎ、部屋に一旦戻る。そしてクローゼットからエプロンを取り出し、それを持ってリビングへと向かう。
キッチンに着くと既に忙しなく動いている山吹さん。黒いエプロンがよく似合っている。
「山吹さん、手伝います。」
「いいんですか? では、お願いします。」
料理が出来ることは初日に伝えてあるのですんなりとキッチンに入ることが出来た。桃さんと藤さんはキッチンに入ろうとすると止められているのを何度か見ている故に、私がキッチンに入れるか少し不安だったが杞憂だったようだ。
「花蘇芳さんはおにぎりをお願いします。」
「了解です。」
炊飯器を開けるとおにぎりを作るのに十分な量のご飯があった。いつもこれくらい寮に届けられるのだろうか。
「あれ、でもご飯は……」
平日の朝晩は寮に届けられ、お昼はお弁当やら学食やらで食べる……んだったよね? 休日も同じように届けられるものなら、お弁当は作らなくても……?
「休日は三食自分達で作らないといけないんですよ。学校の方針的に生徒の自主性がどうのこうので……」
私の中にぽっと出てきた疑問に山吹さんは答えてくれた。
「へえ……え?」
ということは昨日今日のご飯は音霧の中の誰かが作ったということ?
「もしかして……昨日今日は山吹さんが?」
「はい。音霧の中では私しか料理出来ませんから。」
その言葉に私は驚きが隠せない。え、すごく美味しかったんだけど。特にだし巻き玉子。私好みの出汁の効いた玉子焼きで、シンプルなんだけどとても美味しかった。
というかそのシステムを知っていれば私も山吹さんを手伝ったのに。
「すみません、一人で作らせてしまって。次からは私も作りますよ!」
私は料理出来るからね! なんたって得意料理はスクランブルエッグ!
「ではお願いします。……でも花蘇芳さん、刃物駄目ですよね。大丈夫ですか?」
「え、何故それを……?」
あれ? これも誰にも言っていなかったはずなのに……?
刃物、特にハサミを見ると血の気が引くのはいつものこと。ちなみに一昨日倒れたのは寝不足も重なったからで、いつもいつも倒れるわけではない。
「椿と茜から聞きました。椿は花蘇芳さんが倒れた瞬間に居合わせて知り、茜は能力を使って未来を見て知ったらしいです。それに花蘇芳さん、得意料理は包丁を使わないものですよね?」
鋭いなあ……。確かに刃物を使わない料理を極めようと考えた故の得意料理なのだ。しかし、ふわとろなスクランブルエッグが作れるから別にいいと思う。
「え? 藍ちゃんも刃物駄目なの?」
山吹さんと話していたら、ひょこっと現れた藤さんが驚いていた。私も藤さんが急に現れて驚いた。
「はい。」
「わあ! 同士!」
ぱあ、と表情を明るくさせながらハイタッチを求める藤さん。
「あ、すみません、おにぎり作っていますので……」
お米の粒が藤さんの手に付いてしまう。
「ああ、ごめんごめん。」
あれ、同士ということは藤さんも刃物が駄目なのだろうか。
「藤はキッチンに入ってこないでください。食材が無駄になってしまいます。」
「へいへい。」
し、辛辣だ……。普段穏やかな山吹さんがここまで言うなんて。渋々とキッチンを出ていった藤さんは出入口に立ってこちらを覗いている。
「花蘇芳さんすみませんね。藤にはキッチン出入り禁止令を出していますので……。」
「い、いえ……」
藤さんは一体何をしたのだろうか。ちょっと気になるかも。
「で、藍ちゃんはなんで刃物駄目なのー?」
「私は……」
あの人の顔が頭に過ぎる。
「ある人にハサミを向けられて……刺されて……それで怖くなりました。」
「そっか。やっぱり刃物向けられるのはまじで怖いし痛いもんね。分かるー。」
藤さんも似たような経験をしたのだろうか。
「殺意を向けられるのは……怖いよ。」
ぽつりと零れた藤さんの呟きは、私の耳にしっかりと届いた。殺意、か。
『ベラ──て──ょ!? ──の分、あた──さないと!!』
「……?」
なんだ、今の。ヒステリックに叫ぶ女の人の声が断片的に頭の中で再生される。この声は聞いたことがない人のもの。
それなのに私はこの声を……
「花蘇芳さん? どうされましたか?」
「藍ちゃん、大丈夫?」
今までこんなことなかったのに……急に何故?
「花蘇芳さん、休んでいてください。」
握っていたおにぎりを山吹さんに取られ、手を洗うように促される。私は何も考えられない中、促された通り手を洗う。
「藤、花蘇芳さんのことをよろしくお願いします。」
「あいよー。」
「私はお弁当を作りますから。」
「ほーい。藍ちゃん、行こ?」
「……はい。」
藤さんに促され、リビングにあるソファに座った。
藤side
急に困惑した表情を浮かべた藍ちゃん。俺が呟いた瞬間からそうなったよね。
殺意を向けられるのは怖い、そう俺は呟いた。その呟きに対して反応しているのだとしたら。藍ちゃんも誰かに殺意を向けられたことが……? もしかして刃物が怖いってことに関係してるのかな。
「藍ちゃん、どしたのさ。」
「……分かりません。何が起こっているか。」
俺の呟きに反応はしたけど、何故反応したのかは分かっていないみたいだ。
「急に頭の中で知らない人の声が……断片的に……聞こえて……」
「声?」
それも断片的に?
「知らない人のはずなのに……どこか懐かしさを感じるんです。何故でしょう。」
……? 知らないのに懐かしさ? どういう事だ?
「……マスターに……聞いてみようかな。」
マスター? 俺、今の話もよく分かってないのに、新しく登場人物が出てきた。俺も困惑。
「すみません、電話、借りてもいいですか?」
「いいよ。俺の携帯でいい?」
ここには固定電話が無いから連絡する時は携帯を使うしかない。ちなみに藍ちゃん以外は皆携帯を持っている。
ポケットから携帯を取り出して藍ちゃんに渡す。
「ありがとうございます。……私も携帯電話持った方がいいですかね。」
「携帯持ってた方が便利だよー?」
「そうですよね……」
先程よりは落ち着いてきたかな。でも……俺の携帯を手に取って固まった。どうしたんだろう。
「す、すみません。使い方が分かりません。」
「……ふっ、そうだよね。持ってないもんね。ちょっと待ってて……」
確かに持っていなければ使い方なんて知らないよね。盲点だった。
ササッと電話番号を入力する画面にする。
「はい、後は番号入れるだけ。番号は覚えてる?」
「ありがとうございます。番号は覚えてます。」
ゆっくり確実に電話番号を入力し、電話し始めた。俺暇だなー。
「あ、マスターお久し振りです、藍です。……はい、元気です。」
いつもより少し藍ちゃんの表情が柔らかい。親しい人なのかな、マスターって。
「今日電話したのはですね、ついさっき頭の中で断片的に叫び声がしたんです。それも、知らない女の人の声で。それで、知らないはずなのに懐かしさを感じました。何故でしょう?」
藍ちゃんが分からなくてマスターさんが知っているとは思えないけど……。
「……そうですか。本当に気にしなくていいんですね? ……分かりました。気にしない方向で行きます。……え? それは大丈夫です。皆さんとても優しいです。……大丈夫ですって。心配しすぎです。もう私は高校二年生ですよ? ……あ、借りた電話なのでそろそろ。もう少ししたらまた顔出しますから。……はい、じゃあまた。……藤さん、ありがとうございます。」
「なんだってー?」
「気にするな、だそうです。知らない声なら本当に知らない人なんだろうからって。」
「そっか。」
マスターと話して元気を取り戻した藍ちゃん。
「ご迷惑かけてすみません。もう大丈夫です。」
「迷惑とか思ってないからいいよー? 心配はしたけど。まあ、大丈夫になったならよかった。」
「ありがとうございます。」
刃物が無理同士、今よりもっと仲良くなれそう。そう思った。
今まではバイト三昧だったから暇なんて無かった。だからいざ暇になるとどうしていいか分からない。
朝ご飯を食べ終え、自分の部屋で猫ちゃんを抱きながら今日の予定を考える。ううむ、何かないかな。このままでは暇すぎて疲れる。
「あ、お花見しよう。」
その一言で、今日の予定は決まった。
玄関で靴を履いて、さて行かんと意気込んでいたその時。
「あれ? あいさんどっか行くの?」
二階から降りてきた桃さんにそう聞かれる。
「あ、はい。ちょっとお花見してこようかと。」
私のその言葉を聞いて桃さんはきらりと目を輝かせた。
「僕も行きたい! あ、そうだ! りんどうくんにお弁当作ってもらおうよ!」
「そ、そんな申し訳ないです。ただ桜をぼーっと見るだけですから。」
「ええー? 僕お花見するならお弁当食べたい! ってことで言ってくるー!」
うんともすんとも言う隙を与えずにリビングへと消えていった。ええと、私はどうしたら?
「藍ちゃん、お花見俺達も行ってもいいー?」
カチャリとリビングから藤さんが出てきた。桃さんが皆さんに話したのだろう。
「もちろんいいですよ。」
「やった! あ、そうそう、竜胆がお弁当作るって張り切ってるから楽しみにしててねー。」
ただの思いつきが大事になってきている気がするのだが。
「では私もお弁当作り手伝います。」
言い出しっぺは私なので手伝わなければ。履いていた靴を脱ぎ、部屋に一旦戻る。そしてクローゼットからエプロンを取り出し、それを持ってリビングへと向かう。
キッチンに着くと既に忙しなく動いている山吹さん。黒いエプロンがよく似合っている。
「山吹さん、手伝います。」
「いいんですか? では、お願いします。」
料理が出来ることは初日に伝えてあるのですんなりとキッチンに入ることが出来た。桃さんと藤さんはキッチンに入ろうとすると止められているのを何度か見ている故に、私がキッチンに入れるか少し不安だったが杞憂だったようだ。
「花蘇芳さんはおにぎりをお願いします。」
「了解です。」
炊飯器を開けるとおにぎりを作るのに十分な量のご飯があった。いつもこれくらい寮に届けられるのだろうか。
「あれ、でもご飯は……」
平日の朝晩は寮に届けられ、お昼はお弁当やら学食やらで食べる……んだったよね? 休日も同じように届けられるものなら、お弁当は作らなくても……?
「休日は三食自分達で作らないといけないんですよ。学校の方針的に生徒の自主性がどうのこうので……」
私の中にぽっと出てきた疑問に山吹さんは答えてくれた。
「へえ……え?」
ということは昨日今日のご飯は音霧の中の誰かが作ったということ?
「もしかして……昨日今日は山吹さんが?」
「はい。音霧の中では私しか料理出来ませんから。」
その言葉に私は驚きが隠せない。え、すごく美味しかったんだけど。特にだし巻き玉子。私好みの出汁の効いた玉子焼きで、シンプルなんだけどとても美味しかった。
というかそのシステムを知っていれば私も山吹さんを手伝ったのに。
「すみません、一人で作らせてしまって。次からは私も作りますよ!」
私は料理出来るからね! なんたって得意料理はスクランブルエッグ!
「ではお願いします。……でも花蘇芳さん、刃物駄目ですよね。大丈夫ですか?」
「え、何故それを……?」
あれ? これも誰にも言っていなかったはずなのに……?
刃物、特にハサミを見ると血の気が引くのはいつものこと。ちなみに一昨日倒れたのは寝不足も重なったからで、いつもいつも倒れるわけではない。
「椿と茜から聞きました。椿は花蘇芳さんが倒れた瞬間に居合わせて知り、茜は能力を使って未来を見て知ったらしいです。それに花蘇芳さん、得意料理は包丁を使わないものですよね?」
鋭いなあ……。確かに刃物を使わない料理を極めようと考えた故の得意料理なのだ。しかし、ふわとろなスクランブルエッグが作れるから別にいいと思う。
「え? 藍ちゃんも刃物駄目なの?」
山吹さんと話していたら、ひょこっと現れた藤さんが驚いていた。私も藤さんが急に現れて驚いた。
「はい。」
「わあ! 同士!」
ぱあ、と表情を明るくさせながらハイタッチを求める藤さん。
「あ、すみません、おにぎり作っていますので……」
お米の粒が藤さんの手に付いてしまう。
「ああ、ごめんごめん。」
あれ、同士ということは藤さんも刃物が駄目なのだろうか。
「藤はキッチンに入ってこないでください。食材が無駄になってしまいます。」
「へいへい。」
し、辛辣だ……。普段穏やかな山吹さんがここまで言うなんて。渋々とキッチンを出ていった藤さんは出入口に立ってこちらを覗いている。
「花蘇芳さんすみませんね。藤にはキッチン出入り禁止令を出していますので……。」
「い、いえ……」
藤さんは一体何をしたのだろうか。ちょっと気になるかも。
「で、藍ちゃんはなんで刃物駄目なのー?」
「私は……」
あの人の顔が頭に過ぎる。
「ある人にハサミを向けられて……刺されて……それで怖くなりました。」
「そっか。やっぱり刃物向けられるのはまじで怖いし痛いもんね。分かるー。」
藤さんも似たような経験をしたのだろうか。
「殺意を向けられるのは……怖いよ。」
ぽつりと零れた藤さんの呟きは、私の耳にしっかりと届いた。殺意、か。
『ベラ──て──ょ!? ──の分、あた──さないと!!』
「……?」
なんだ、今の。ヒステリックに叫ぶ女の人の声が断片的に頭の中で再生される。この声は聞いたことがない人のもの。
それなのに私はこの声を……
「花蘇芳さん? どうされましたか?」
「藍ちゃん、大丈夫?」
今までこんなことなかったのに……急に何故?
「花蘇芳さん、休んでいてください。」
握っていたおにぎりを山吹さんに取られ、手を洗うように促される。私は何も考えられない中、促された通り手を洗う。
「藤、花蘇芳さんのことをよろしくお願いします。」
「あいよー。」
「私はお弁当を作りますから。」
「ほーい。藍ちゃん、行こ?」
「……はい。」
藤さんに促され、リビングにあるソファに座った。
藤side
急に困惑した表情を浮かべた藍ちゃん。俺が呟いた瞬間からそうなったよね。
殺意を向けられるのは怖い、そう俺は呟いた。その呟きに対して反応しているのだとしたら。藍ちゃんも誰かに殺意を向けられたことが……? もしかして刃物が怖いってことに関係してるのかな。
「藍ちゃん、どしたのさ。」
「……分かりません。何が起こっているか。」
俺の呟きに反応はしたけど、何故反応したのかは分かっていないみたいだ。
「急に頭の中で知らない人の声が……断片的に……聞こえて……」
「声?」
それも断片的に?
「知らない人のはずなのに……どこか懐かしさを感じるんです。何故でしょう。」
……? 知らないのに懐かしさ? どういう事だ?
「……マスターに……聞いてみようかな。」
マスター? 俺、今の話もよく分かってないのに、新しく登場人物が出てきた。俺も困惑。
「すみません、電話、借りてもいいですか?」
「いいよ。俺の携帯でいい?」
ここには固定電話が無いから連絡する時は携帯を使うしかない。ちなみに藍ちゃん以外は皆携帯を持っている。
ポケットから携帯を取り出して藍ちゃんに渡す。
「ありがとうございます。……私も携帯電話持った方がいいですかね。」
「携帯持ってた方が便利だよー?」
「そうですよね……」
先程よりは落ち着いてきたかな。でも……俺の携帯を手に取って固まった。どうしたんだろう。
「す、すみません。使い方が分かりません。」
「……ふっ、そうだよね。持ってないもんね。ちょっと待ってて……」
確かに持っていなければ使い方なんて知らないよね。盲点だった。
ササッと電話番号を入力する画面にする。
「はい、後は番号入れるだけ。番号は覚えてる?」
「ありがとうございます。番号は覚えてます。」
ゆっくり確実に電話番号を入力し、電話し始めた。俺暇だなー。
「あ、マスターお久し振りです、藍です。……はい、元気です。」
いつもより少し藍ちゃんの表情が柔らかい。親しい人なのかな、マスターって。
「今日電話したのはですね、ついさっき頭の中で断片的に叫び声がしたんです。それも、知らない女の人の声で。それで、知らないはずなのに懐かしさを感じました。何故でしょう?」
藍ちゃんが分からなくてマスターさんが知っているとは思えないけど……。
「……そうですか。本当に気にしなくていいんですね? ……分かりました。気にしない方向で行きます。……え? それは大丈夫です。皆さんとても優しいです。……大丈夫ですって。心配しすぎです。もう私は高校二年生ですよ? ……あ、借りた電話なのでそろそろ。もう少ししたらまた顔出しますから。……はい、じゃあまた。……藤さん、ありがとうございます。」
「なんだってー?」
「気にするな、だそうです。知らない声なら本当に知らない人なんだろうからって。」
「そっか。」
マスターと話して元気を取り戻した藍ちゃん。
「ご迷惑かけてすみません。もう大丈夫です。」
「迷惑とか思ってないからいいよー? 心配はしたけど。まあ、大丈夫になったならよかった。」
「ありがとうございます。」
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