13 / 127
2章 音霧寮は……
13
しおりを挟む
「すみません、少ししか手伝えなくて。」
山吹さん特製のお弁当も完成し、良いお花見場所があるという桃さんの案内の元、音霧全員で学園内を歩いていた。先頭を桃さんと福寿さん、その後ろを藤さんと柊木さん、またその後ろに山吹さんと私が並んでいる。
結局マスターとの電話の後もう一度山吹さんの手伝いを申し出たが断られ、いつの間にかリビングに集まった皆さんとぽつりぽつりと話していた。
「それは全然苦でもないのでいいんですけど……花蘇芳さんの方こそ大丈夫ですか?」
「私はもう大丈夫です。」
「そうですか。でも無理はしないでくださいね?」
「はい。ありがとうございます。」
マスターに気にするなと言われたのだ。だから気にしなくてもいいのだろう。もし気にしないといけないことなら、マスターははっきりそう言ってくれるから。
というか……
「……それよりも山吹さん、」
「どうされましたか?」
「荷物、私にも持たせてください。言い出しっぺは私なんですよ? それに……私の能力を使えばこの荷物全部一人で持つことも容易です。だから貸してください。」
寮を出る時にも同じことを言った。しかし今現在私は敷物が入った袋一つしか持っていない。それしか渡されなかったのだ。皆さんはそれぞれお弁当やら水筒やら重いものを持っているというのに。それに私の能力を使えば皆さんが持つ荷物全部を一人で持つことも可能だ。だから皆さんがわざわざ持つ必要も無い。
それなのに……
「嫌です。」
有無を言わせないにっこり笑顔で言われる。山吹さんにこれ以上交渉しても無理そうか……。
「む……じゃあ藤さん。」
「無理ー。」
一刀両断。むむ……
「柊木さ」
「は?」
睨まれた。こ、怖い……
「福寿さん、」
ふるふると横に顔を振られる。
「桃さん……」
「えー、馬鹿力が取り柄の僕にそれ言うー?」
くすくす笑いながらそう言われた。身体能力強化のエートスなのは分かっているが、私が持った方が……
「桃が馬鹿力だって認めた!」
「あれだけ認めなかったのにな。」
「もー! 僕は能力のせいで馬鹿力なだけだから認めなかったの! 素だとそんなに力強くないよ!」
あ、そうなんだ。やっぱりエートスという部分以外は普通の一般人と変わらないのか。
「嘘つけ。」
「竹刀持ってない時でもゴリラなくせにー。」
武器を持っている間だけ、という制限がある桃さんは、この話からするともしかしたら竹刀を持ち歩いてるのかもしれない。しかしこの一週間では見かけなかったな。
「それはインドアな皆と違ってちゃんと筋トレとかしてるからだよ! 普通だよ!」
桃さん筋トレしてるんだ。初めて知った。……私も筋トレしようかな。運動能力は低いと自覚しているから。よし、その一環として皆さんの荷物を能力使わずに持とう。
「桃さん、筋トレしたいので私に持たせてください。」
「むーりー! あ、ほら、もう着いたよ!」
皆さんとお話しているうちに目的地に着いたようだ。ふっと目線を先に進めると……
「わあ、綺麗……!」
少し上り坂を登っているとは思っていたが、どうやらここは少し小高い丘のようだった。そこに咲いている一本の桜。
学園の中にこんな素敵な場所があったなんて……。
あ、まず敷物敷かなきゃ。桜の木の近くに敷物を広げる。思ったよりも大きいサイズのそれは、この人数が座っても余裕がありそうなくらいだ。何故寮にこのサイズのがあったんだろう、と考えてしまう。
「藍ちゃんありがとねー。さ、座ろ座ろー。」
敷き終えた瞬間に座り出す藤さん。よっこらしょ、なんて聞こえた気がする。気のせいかな。おじいちゃんみたい。
「お弁当お弁当!」
桃さんは花を見ずに、自分が持っていたお弁当を開け始めた。確かに山吹さん特製のお弁当は楽しみだ。
「桃は花より団子だな。」
くくく、と笑いながら言う柊木さん。まさにその通り。
「いいじゃん別にー!」
「お腹空いたから食べよー。」
口を尖らせて抗議する桃さんと、マイペースを発揮する藤さん。それぞれがそれぞれで話し始めるので、見ていて楽しい。
「食べましょうか。一応多めに作ってきましたから、足りるとは思うんですが……」
大きなお弁当が入った風呂敷が五つもあるのだ。十分ではなかろうか。
「さ、食べましょう。いただきます。」
山吹さんの声に皆さんも続く。私もそれに続いて手を合わせる。
ほとんど山吹さんに作らせてしまったので、後で私が何か料理を振る舞おうかな、と考えたところで、私は今現在スクランブルエッグしか作れないことに気がついた。……料理勉強しようかな。
そんなことを考えながらご飯を食べるのだった。
桃side
「美味しかったねえ。」
「ごちそうさまー!」
あんなにたくさんあったお弁当は綺麗になくなった。まあ、大部分が僕とふじくんのお腹に入ったと思うんだけど。
「僕木に登ってくるね!」
木に登ればもっと近くで桜を見られるのではとご飯を食べながら考えていた。だから有言実行! たたたっと駆けてするすると木に登る。この中で運動神経なら僕が一番だと思うんだ。能力抜きにしても。下にいる皆を眺めながらそう考える。
というか皆インドアすぎるんだよ。寮に篭って勉強とか読書とかしちゃってさ。真面目か! って何度も思ったよ。
「あはは、皆ここでも通常運転なんだね。」
ご飯を食べ終えた皆はそれぞれ思い思いの過ごし方だ。
つばっちはどこから出したのか知らないけど本を取り出して読んでるし、あかねくんは寝っ転がって目を瞑っているし、りんどうくんとあいさんはぼーっと花を見ている。
「あれ、ふじくんは……」
姿が見当たらない……
「ここだよ。」
「うわっ、びっくりした!」
木の幹にもたれかかって笑っていた。いつの間に。
「長閑だねえ。」
「だね。」
「っていうか桃、ここはどうやって見つけたのさ。俺の方が桃より一年長くここにいるけど、全く見つけられなかったよ?」
まあ、確かにここは学園の端っこにあるから、探そうと思わない限り見つけられないだろう。
「いつも通りランニングしてたら偶然見つけたー。それもちょうど一週間前くらいに!」
「なんたる偶然。それも一週間前くらいってことは藍ちゃんが来た辺り?」
「うん。その前の日くらいだったかな? あの時はまだ咲き始めって感じでさ、後でまた来ようと思ってたけど忘れてたんだ。」
今日あいさんの提案を聞いた時にここを思い出した。
「へえ、そうなんだ。」
「うん。」
サアア、と風が吹いて花びらが舞う音だけが辺りを支配する。煩い筆頭の僕が静かだからね。僕は常に煩いわけじゃない。
「……桃、今日は静かだね。」
「だって煩くしたら……ダメかなって思って。」
僕でも空気は読むよ。たまに。
「えー、花見ってこんなに静かなもんなのー? なんか嫌だなあ……あ、桃、何か一発芸やってよ。盛り上がるよ?」
「なんで僕なのさ。」
「え、なんとなく。」
なんとなくで僕に振らないでよ。しらけたらやだよ僕。
「やだ。」
「じゃあ……藍ちゃん、何かやってよ。花見なのに静かすぎるから。」
「へ? 私?」
こちらを向いて目を見開いたあいさん。驚いてる驚いてる。まあ、ふじくんはいつもいきなりすぎるからそうなる気持ちもよく分かる。
「そうですね……」
ふじくんの無茶振りに真剣に考えるあいさん。そこまで深く考えなくても大丈夫だと思う。ふじくんの思いつきだし。
「……では、先程から考えていたことを試してみます。上手くいかないかもしれませんが……」
「全然いいよー。」
何が始まるんだろう。
あいさんはすっと立ち上がり、辺りをキョロキョロと見回し始めた。そして一通り見回したのかキョロキョロするのを止め、手を勢いよく上げる。
すると地面に落ちていた花びら達がふわりと浮く。そしてそれらはどんどん上へと移動し……
「わあ……!」
木の上辺りまで移動した花びらは、あいさんの合図でそこからヒラヒラと舞い降りてくる。結構な量の花びらが舞うこの光景はとても幻想的だった。ちなみに風は吹いていない。
「あいさんの能力、すごいね!」
初めて見たあいさんの浮遊の能力。見た人を喜ばせる能力だなあ。
地面に落ちそうになった花びらをまた木の上の辺りまで運び、またヒラヒラと舞わせる。この場所だけ、世界から切り離されたかのような美しさだ。
「実験成功です!」
あいさんはこちらを振り返ってにっこり微笑んだ。あいさんが僕達の前で笑ったのはこれが初めてではなかろうか。
「っ……!」
その笑顔はこの空間も相まってとても綺麗だった。僕はそんなに語彙力もないからそのようにしか表現出来ないのがとても惜しい。
「藍ちゃん……」
上から見ているから、他の皆の様子がよく分かる。皆あいさんの笑顔を見て驚き、そしてその後皆も微笑み返す。
りんどうくんはふうわり笑い、あかねくんは珍しく口元を緩ませ、ふじくんもここ最近で一番柔らかい笑み。つばっちはいつもの黒マスクをしてて分かりづらいけど雰囲気は柔らかい。僕も口元ゆるゆるだ。
あいさんが僕達に初めて見せた笑顔は、これから先きっと忘れることはないだろう。
────
ヤマザクラ
「あなたに微笑む」
山吹さん特製のお弁当も完成し、良いお花見場所があるという桃さんの案内の元、音霧全員で学園内を歩いていた。先頭を桃さんと福寿さん、その後ろを藤さんと柊木さん、またその後ろに山吹さんと私が並んでいる。
結局マスターとの電話の後もう一度山吹さんの手伝いを申し出たが断られ、いつの間にかリビングに集まった皆さんとぽつりぽつりと話していた。
「それは全然苦でもないのでいいんですけど……花蘇芳さんの方こそ大丈夫ですか?」
「私はもう大丈夫です。」
「そうですか。でも無理はしないでくださいね?」
「はい。ありがとうございます。」
マスターに気にするなと言われたのだ。だから気にしなくてもいいのだろう。もし気にしないといけないことなら、マスターははっきりそう言ってくれるから。
というか……
「……それよりも山吹さん、」
「どうされましたか?」
「荷物、私にも持たせてください。言い出しっぺは私なんですよ? それに……私の能力を使えばこの荷物全部一人で持つことも容易です。だから貸してください。」
寮を出る時にも同じことを言った。しかし今現在私は敷物が入った袋一つしか持っていない。それしか渡されなかったのだ。皆さんはそれぞれお弁当やら水筒やら重いものを持っているというのに。それに私の能力を使えば皆さんが持つ荷物全部を一人で持つことも可能だ。だから皆さんがわざわざ持つ必要も無い。
それなのに……
「嫌です。」
有無を言わせないにっこり笑顔で言われる。山吹さんにこれ以上交渉しても無理そうか……。
「む……じゃあ藤さん。」
「無理ー。」
一刀両断。むむ……
「柊木さ」
「は?」
睨まれた。こ、怖い……
「福寿さん、」
ふるふると横に顔を振られる。
「桃さん……」
「えー、馬鹿力が取り柄の僕にそれ言うー?」
くすくす笑いながらそう言われた。身体能力強化のエートスなのは分かっているが、私が持った方が……
「桃が馬鹿力だって認めた!」
「あれだけ認めなかったのにな。」
「もー! 僕は能力のせいで馬鹿力なだけだから認めなかったの! 素だとそんなに力強くないよ!」
あ、そうなんだ。やっぱりエートスという部分以外は普通の一般人と変わらないのか。
「嘘つけ。」
「竹刀持ってない時でもゴリラなくせにー。」
武器を持っている間だけ、という制限がある桃さんは、この話からするともしかしたら竹刀を持ち歩いてるのかもしれない。しかしこの一週間では見かけなかったな。
「それはインドアな皆と違ってちゃんと筋トレとかしてるからだよ! 普通だよ!」
桃さん筋トレしてるんだ。初めて知った。……私も筋トレしようかな。運動能力は低いと自覚しているから。よし、その一環として皆さんの荷物を能力使わずに持とう。
「桃さん、筋トレしたいので私に持たせてください。」
「むーりー! あ、ほら、もう着いたよ!」
皆さんとお話しているうちに目的地に着いたようだ。ふっと目線を先に進めると……
「わあ、綺麗……!」
少し上り坂を登っているとは思っていたが、どうやらここは少し小高い丘のようだった。そこに咲いている一本の桜。
学園の中にこんな素敵な場所があったなんて……。
あ、まず敷物敷かなきゃ。桜の木の近くに敷物を広げる。思ったよりも大きいサイズのそれは、この人数が座っても余裕がありそうなくらいだ。何故寮にこのサイズのがあったんだろう、と考えてしまう。
「藍ちゃんありがとねー。さ、座ろ座ろー。」
敷き終えた瞬間に座り出す藤さん。よっこらしょ、なんて聞こえた気がする。気のせいかな。おじいちゃんみたい。
「お弁当お弁当!」
桃さんは花を見ずに、自分が持っていたお弁当を開け始めた。確かに山吹さん特製のお弁当は楽しみだ。
「桃は花より団子だな。」
くくく、と笑いながら言う柊木さん。まさにその通り。
「いいじゃん別にー!」
「お腹空いたから食べよー。」
口を尖らせて抗議する桃さんと、マイペースを発揮する藤さん。それぞれがそれぞれで話し始めるので、見ていて楽しい。
「食べましょうか。一応多めに作ってきましたから、足りるとは思うんですが……」
大きなお弁当が入った風呂敷が五つもあるのだ。十分ではなかろうか。
「さ、食べましょう。いただきます。」
山吹さんの声に皆さんも続く。私もそれに続いて手を合わせる。
ほとんど山吹さんに作らせてしまったので、後で私が何か料理を振る舞おうかな、と考えたところで、私は今現在スクランブルエッグしか作れないことに気がついた。……料理勉強しようかな。
そんなことを考えながらご飯を食べるのだった。
桃side
「美味しかったねえ。」
「ごちそうさまー!」
あんなにたくさんあったお弁当は綺麗になくなった。まあ、大部分が僕とふじくんのお腹に入ったと思うんだけど。
「僕木に登ってくるね!」
木に登ればもっと近くで桜を見られるのではとご飯を食べながら考えていた。だから有言実行! たたたっと駆けてするすると木に登る。この中で運動神経なら僕が一番だと思うんだ。能力抜きにしても。下にいる皆を眺めながらそう考える。
というか皆インドアすぎるんだよ。寮に篭って勉強とか読書とかしちゃってさ。真面目か! って何度も思ったよ。
「あはは、皆ここでも通常運転なんだね。」
ご飯を食べ終えた皆はそれぞれ思い思いの過ごし方だ。
つばっちはどこから出したのか知らないけど本を取り出して読んでるし、あかねくんは寝っ転がって目を瞑っているし、りんどうくんとあいさんはぼーっと花を見ている。
「あれ、ふじくんは……」
姿が見当たらない……
「ここだよ。」
「うわっ、びっくりした!」
木の幹にもたれかかって笑っていた。いつの間に。
「長閑だねえ。」
「だね。」
「っていうか桃、ここはどうやって見つけたのさ。俺の方が桃より一年長くここにいるけど、全く見つけられなかったよ?」
まあ、確かにここは学園の端っこにあるから、探そうと思わない限り見つけられないだろう。
「いつも通りランニングしてたら偶然見つけたー。それもちょうど一週間前くらいに!」
「なんたる偶然。それも一週間前くらいってことは藍ちゃんが来た辺り?」
「うん。その前の日くらいだったかな? あの時はまだ咲き始めって感じでさ、後でまた来ようと思ってたけど忘れてたんだ。」
今日あいさんの提案を聞いた時にここを思い出した。
「へえ、そうなんだ。」
「うん。」
サアア、と風が吹いて花びらが舞う音だけが辺りを支配する。煩い筆頭の僕が静かだからね。僕は常に煩いわけじゃない。
「……桃、今日は静かだね。」
「だって煩くしたら……ダメかなって思って。」
僕でも空気は読むよ。たまに。
「えー、花見ってこんなに静かなもんなのー? なんか嫌だなあ……あ、桃、何か一発芸やってよ。盛り上がるよ?」
「なんで僕なのさ。」
「え、なんとなく。」
なんとなくで僕に振らないでよ。しらけたらやだよ僕。
「やだ。」
「じゃあ……藍ちゃん、何かやってよ。花見なのに静かすぎるから。」
「へ? 私?」
こちらを向いて目を見開いたあいさん。驚いてる驚いてる。まあ、ふじくんはいつもいきなりすぎるからそうなる気持ちもよく分かる。
「そうですね……」
ふじくんの無茶振りに真剣に考えるあいさん。そこまで深く考えなくても大丈夫だと思う。ふじくんの思いつきだし。
「……では、先程から考えていたことを試してみます。上手くいかないかもしれませんが……」
「全然いいよー。」
何が始まるんだろう。
あいさんはすっと立ち上がり、辺りをキョロキョロと見回し始めた。そして一通り見回したのかキョロキョロするのを止め、手を勢いよく上げる。
すると地面に落ちていた花びら達がふわりと浮く。そしてそれらはどんどん上へと移動し……
「わあ……!」
木の上辺りまで移動した花びらは、あいさんの合図でそこからヒラヒラと舞い降りてくる。結構な量の花びらが舞うこの光景はとても幻想的だった。ちなみに風は吹いていない。
「あいさんの能力、すごいね!」
初めて見たあいさんの浮遊の能力。見た人を喜ばせる能力だなあ。
地面に落ちそうになった花びらをまた木の上の辺りまで運び、またヒラヒラと舞わせる。この場所だけ、世界から切り離されたかのような美しさだ。
「実験成功です!」
あいさんはこちらを振り返ってにっこり微笑んだ。あいさんが僕達の前で笑ったのはこれが初めてではなかろうか。
「っ……!」
その笑顔はこの空間も相まってとても綺麗だった。僕はそんなに語彙力もないからそのようにしか表現出来ないのがとても惜しい。
「藍ちゃん……」
上から見ているから、他の皆の様子がよく分かる。皆あいさんの笑顔を見て驚き、そしてその後皆も微笑み返す。
りんどうくんはふうわり笑い、あかねくんは珍しく口元を緩ませ、ふじくんもここ最近で一番柔らかい笑み。つばっちはいつもの黒マスクをしてて分かりづらいけど雰囲気は柔らかい。僕も口元ゆるゆるだ。
あいさんが僕達に初めて見せた笑顔は、これから先きっと忘れることはないだろう。
────
ヤマザクラ
「あなたに微笑む」
0
あなたにおすすめの小説
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる