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4章 初めての女友達
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※流血注意
────────
あれからずっといちごちゃんと二人、たまにマスターや常連さんも交えて雑談していた。
「さん」よりも「ちゃん」がいいという要望により、呼び名をいちごちゃんに変えたりして。
日が傾いてきた頃、そろそろ帰ろうという話になった。帰ろうと準備し始めたその時、マスターはプレゼントだと長方形の箱をくれた。なんだろうと思い開けてみると、入っていたのはスマートフォンだった。
「これ……!」
「転入祝いだ。それ、必要だろう?」
「はい。後で自分で買ってこようと思ってました。ありがとうございます。」
「おうよ。それ使ってたまに連絡寄越せよ?」
「はい!」
帰ったらマスターに電話してみようと思う。よし、決めた。
ゴールデンウィークではあるがいちごちゃんも家ではなく寮に帰るらしいので、帰り道は同じ。
「学校だとクラスが離れてるから頻繁には会えないかもだけど、お昼休みとかは遊びに行くね!」
「私も行くね。」
A組の私ととF組のいちごちゃん。一番離れているクラス故に授業も被らず、会う機会は少ない。しかし会おうと思えば会える距離にはいるので絶対遊びに行こうと思った。
「あ、ハナズオウ アイ!」
そんな風にのほほんと考えていたその時突如聞こえた声に、私は背筋が凍る。いちごちゃんは私のその反応に首を傾げている。どうしよう、体が固まって歩くこともままならない。逃げたいのに。
「ハナズオウ アイ、転校しちャってどコにいるか分かラなかったカラ、今度イつ会えるかナーって思ってたケド、まタコこニ戻っテキたのネ!」
一人でべらべら喋っている「あの人」。いちごちゃんだけでも逃がさないと危険だ。本名は出さない方がいいかな。
「い、いっちゃん……逃げて。」
「え?」
「お願い、逃げて。」
言い聞かせるようにいちごちゃんの目を見てゆっくり伝える。お願い、時間もないから。
「ハナズオウ アイ、なンでコっち向いてクれないノ?」
「いっちゃん、お願い逃げて!」
「わ、……分かった!」
私の切羽詰まった物言いが伝わったみたい。いちごちゃんは先程まで歩いてきた道を引き返したようだった。
「ネえ、あたシのこと、無視するノ?」
「……そんなわけ……ないじゃ、ない。」
いちごちゃんがいた方とは逆側の背後、声がする方を向くとそこには……
建物の壁に寄りかかったミルクティー色の髪を弄る女の人がそこにいた。顔だけ見ればこの子も可愛い分類に入るのかもしれないが、私からすればただただ恐怖でしかない。顔を見た瞬間に体はより一層固まり、喉も張り付く。
「ねエ、アたしの名前、呼んデ?」
「……ま、き……」
恐怖で声が上手く出せない。かろうじてその二文字は声に出せたが……
「エ、聞こえナいヨ?」
それで満足する人ではない。なんとか声を絞り出す。
「ま、真紀!」
「んふフ、やぁっパりハナズオウ アイは声モ可愛いネ!」
うっとりとした顔でそう言う真紀。真紀にそう言われても微塵も嬉しくない。
「今日モ、見セてよネ? ハナズオウ アイが痛ミに歪ンダ顔ヲ。」
体が思うように動かない私の腕を引き、人通りのない場所へと連れられる。
いちごside
藍ちゃんの気迫に押されて足を動かしたが、如何せんここの地理には詳しくない。さてどうしよう。
……あ、ストレリチアのマスターだったら何か知っているかもしれない。そう考えつき、ストレリチアまで急いだ。
チリン、と音を立てて扉を開ける。
「いらっしゃいま……いちごちゃんじゃないか。どうした?」
「あ、あの……ミルクティー色の髪の女の人が藍ちゃんを呼んで……それで藍ちゃんは私に逃げろ、と言って……それで……」
私自身混乱していて上手く伝えられたとは思えないが、しかしマスターはその言葉を汲み取ってくれたようだ。
「……! そうか。事情は分かった。ここの近くでそれは起きたんだろう?」
「はい。」
「ならここに戻ってくる、か。……教えてくれてありがとうな。あとは俺に任せろ。いちごちゃんは先帰ってな。」
「……待たせてください。」
今日一日で、藍ちゃんはとても思いやりがあって優しい子なのだと分かった。もっと仲良くなりたい、そう思ったんだ。
だからあんなに恐怖に怯えている顔をしている藍ちゃんを放っておくなど出来やしない。そう思っての発言なのだが……
その言葉を聞いたマスターは眉間に皺を寄せて考える。何か私に知られては不味いことでもあるのだろうか。
「……今から戻ってくる藍の姿をいちごちゃんは見れるか? 見ているだけで痛々しいぞ。引き返すなら今だ。」
そんなに酷い姿に……? あのミルクティーさんは藍ちゃんに何をしているの? 思わず眉間に皺が寄る。
「……引き返しません。藍ちゃんはもう私の友達ですから、助けたいです。」
マスターの目をじっと見つめ、決意が固いことを示す。
「……そうか。友達、か。……じゃあ藍の友達のいちごちゃん、一つだけ言わせてもらってもいいか?」
「はい。」
真剣な顔で話し始める。これから話されるのは大事なことなのだろう。一層気を引き締めて耳を傾ける。
「藍と友達でいるなら、どうか藍を裏切らないでくれ。藍にとっても、いちごちゃんにとってもこれは大事なことだから。……それに藍は親しい人からの裏切りに敏感だ。体は覚えているからな。」
……藍ちゃんは誰か親しい人に裏切られたのだろうか。だからこそマスターはそう忠告したのかな。
「もちろん、裏切ったりしません!」
「藍がどんな人間でもか?」
どんな、がどのようなものかは想像がつかないが、
「もちろんです。なんなら血判状でも……!」
「いや、そこまではしなくてもいい。……が、」
「が?」
ここでやっと眉間の皺が解れる。そしてふっと優しく笑った。
「そこまで言ってくれて、ありがとうな。藍をよろしく頼む。」
私も満面の笑みで返す。
「もちろんです!」
その時チリン、と来客を知らせるベルが控えめに鳴る。
「マスター……」
入ってきたのは藍ちゃん。左肩を右手で抑え、顔色も悪くなっている。……あれ、右手の指の間から流れているのって……血? 左腕の辺りの服がボロボロになっているし……一体何があった?
「藍、こっち来い。」
「……ん。」
フラフラと覚束無い足取りで奥に続く扉をくぐる藍ちゃん。
「わ、私も手伝います!」
マスターと藍ちゃんの後を追う。
お店の奥にある部屋で私も藍ちゃんの傷の手当てを手伝った。見せられた傷はどれも痛々しく、私の心も痛くなってきた。左肩を中心に、左腕にも幾つか切り傷が。それに……
こういうことをされるのは初めてではなさそうで。古傷、と言えばいいのだろうか。傷跡が幾つもあった。それのどれもが切り傷のよう。藍ちゃんに一体何が起こっている……?
「いちごちゃん、ごめんね。こんなの見せられたら気持ち悪いでしょ?」
「そんなことない! ……でも、私まで悲しくなってくる。なんで藍ちゃんがこんなことをされるのって。」
「……あの人に弱みを握られちゃったからね。それを言いふらさない代わりに私の苦しむ姿を見たい、って言われて。」
そんな……、
「警察とかに……」
ポロッと零れた言葉に藍ちゃんは首を横に振る。
「あの人の家が結構大きいお家みたいでね、言うことを聞かないなら周りの人がどうなってもいいのかーってあの人に圧をかけられて……。それは駄目だから……私一人が我慢すれば平和だから……」
ミルクティー……名前は知らないが、あなたは私の敵だな。
「じゃあ私は、どんなに辛くなっても藍ちゃんの傍にいるね。」
周りの人に危害が及ばないように我慢しているのなら、私はどんなことがあろうとも傍にいる。決めた。
「いちごちゃん……」
ゆら、と目が戸惑いの色を見せる。
藍ちゃんは優しすぎるんだよ。人に迷惑がかからないように自分だけが辛い思いをするなんて。もうそんなことさせない。
「辛い思いは、半分こしよ?」
「っ……」
ぽたり、ぽたり。今までの辛さを表すかのように藍ちゃんの目から涙が止めどなく流れる。
「藍ちゃんはもう一人で頑張らなくてもいいの。私も一緒に頑張るから。何か対策を考えたりさ。」
微力だとは思うけど。それでも何か力になりたい。
「ありが、とう……」
藍ちゃんは泣きながら、笑った。
今日見た笑顔の中で一番綺麗だったように思う。私もその笑顔に笑って返す。
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あれからずっといちごちゃんと二人、たまにマスターや常連さんも交えて雑談していた。
「さん」よりも「ちゃん」がいいという要望により、呼び名をいちごちゃんに変えたりして。
日が傾いてきた頃、そろそろ帰ろうという話になった。帰ろうと準備し始めたその時、マスターはプレゼントだと長方形の箱をくれた。なんだろうと思い開けてみると、入っていたのはスマートフォンだった。
「これ……!」
「転入祝いだ。それ、必要だろう?」
「はい。後で自分で買ってこようと思ってました。ありがとうございます。」
「おうよ。それ使ってたまに連絡寄越せよ?」
「はい!」
帰ったらマスターに電話してみようと思う。よし、決めた。
ゴールデンウィークではあるがいちごちゃんも家ではなく寮に帰るらしいので、帰り道は同じ。
「学校だとクラスが離れてるから頻繁には会えないかもだけど、お昼休みとかは遊びに行くね!」
「私も行くね。」
A組の私ととF組のいちごちゃん。一番離れているクラス故に授業も被らず、会う機会は少ない。しかし会おうと思えば会える距離にはいるので絶対遊びに行こうと思った。
「あ、ハナズオウ アイ!」
そんな風にのほほんと考えていたその時突如聞こえた声に、私は背筋が凍る。いちごちゃんは私のその反応に首を傾げている。どうしよう、体が固まって歩くこともままならない。逃げたいのに。
「ハナズオウ アイ、転校しちャってどコにいるか分かラなかったカラ、今度イつ会えるかナーって思ってたケド、まタコこニ戻っテキたのネ!」
一人でべらべら喋っている「あの人」。いちごちゃんだけでも逃がさないと危険だ。本名は出さない方がいいかな。
「い、いっちゃん……逃げて。」
「え?」
「お願い、逃げて。」
言い聞かせるようにいちごちゃんの目を見てゆっくり伝える。お願い、時間もないから。
「ハナズオウ アイ、なンでコっち向いてクれないノ?」
「いっちゃん、お願い逃げて!」
「わ、……分かった!」
私の切羽詰まった物言いが伝わったみたい。いちごちゃんは先程まで歩いてきた道を引き返したようだった。
「ネえ、あたシのこと、無視するノ?」
「……そんなわけ……ないじゃ、ない。」
いちごちゃんがいた方とは逆側の背後、声がする方を向くとそこには……
建物の壁に寄りかかったミルクティー色の髪を弄る女の人がそこにいた。顔だけ見ればこの子も可愛い分類に入るのかもしれないが、私からすればただただ恐怖でしかない。顔を見た瞬間に体はより一層固まり、喉も張り付く。
「ねエ、アたしの名前、呼んデ?」
「……ま、き……」
恐怖で声が上手く出せない。かろうじてその二文字は声に出せたが……
「エ、聞こえナいヨ?」
それで満足する人ではない。なんとか声を絞り出す。
「ま、真紀!」
「んふフ、やぁっパりハナズオウ アイは声モ可愛いネ!」
うっとりとした顔でそう言う真紀。真紀にそう言われても微塵も嬉しくない。
「今日モ、見セてよネ? ハナズオウ アイが痛ミに歪ンダ顔ヲ。」
体が思うように動かない私の腕を引き、人通りのない場所へと連れられる。
いちごside
藍ちゃんの気迫に押されて足を動かしたが、如何せんここの地理には詳しくない。さてどうしよう。
……あ、ストレリチアのマスターだったら何か知っているかもしれない。そう考えつき、ストレリチアまで急いだ。
チリン、と音を立てて扉を開ける。
「いらっしゃいま……いちごちゃんじゃないか。どうした?」
「あ、あの……ミルクティー色の髪の女の人が藍ちゃんを呼んで……それで藍ちゃんは私に逃げろ、と言って……それで……」
私自身混乱していて上手く伝えられたとは思えないが、しかしマスターはその言葉を汲み取ってくれたようだ。
「……! そうか。事情は分かった。ここの近くでそれは起きたんだろう?」
「はい。」
「ならここに戻ってくる、か。……教えてくれてありがとうな。あとは俺に任せろ。いちごちゃんは先帰ってな。」
「……待たせてください。」
今日一日で、藍ちゃんはとても思いやりがあって優しい子なのだと分かった。もっと仲良くなりたい、そう思ったんだ。
だからあんなに恐怖に怯えている顔をしている藍ちゃんを放っておくなど出来やしない。そう思っての発言なのだが……
その言葉を聞いたマスターは眉間に皺を寄せて考える。何か私に知られては不味いことでもあるのだろうか。
「……今から戻ってくる藍の姿をいちごちゃんは見れるか? 見ているだけで痛々しいぞ。引き返すなら今だ。」
そんなに酷い姿に……? あのミルクティーさんは藍ちゃんに何をしているの? 思わず眉間に皺が寄る。
「……引き返しません。藍ちゃんはもう私の友達ですから、助けたいです。」
マスターの目をじっと見つめ、決意が固いことを示す。
「……そうか。友達、か。……じゃあ藍の友達のいちごちゃん、一つだけ言わせてもらってもいいか?」
「はい。」
真剣な顔で話し始める。これから話されるのは大事なことなのだろう。一層気を引き締めて耳を傾ける。
「藍と友達でいるなら、どうか藍を裏切らないでくれ。藍にとっても、いちごちゃんにとってもこれは大事なことだから。……それに藍は親しい人からの裏切りに敏感だ。体は覚えているからな。」
……藍ちゃんは誰か親しい人に裏切られたのだろうか。だからこそマスターはそう忠告したのかな。
「もちろん、裏切ったりしません!」
「藍がどんな人間でもか?」
どんな、がどのようなものかは想像がつかないが、
「もちろんです。なんなら血判状でも……!」
「いや、そこまではしなくてもいい。……が、」
「が?」
ここでやっと眉間の皺が解れる。そしてふっと優しく笑った。
「そこまで言ってくれて、ありがとうな。藍をよろしく頼む。」
私も満面の笑みで返す。
「もちろんです!」
その時チリン、と来客を知らせるベルが控えめに鳴る。
「マスター……」
入ってきたのは藍ちゃん。左肩を右手で抑え、顔色も悪くなっている。……あれ、右手の指の間から流れているのって……血? 左腕の辺りの服がボロボロになっているし……一体何があった?
「藍、こっち来い。」
「……ん。」
フラフラと覚束無い足取りで奥に続く扉をくぐる藍ちゃん。
「わ、私も手伝います!」
マスターと藍ちゃんの後を追う。
お店の奥にある部屋で私も藍ちゃんの傷の手当てを手伝った。見せられた傷はどれも痛々しく、私の心も痛くなってきた。左肩を中心に、左腕にも幾つか切り傷が。それに……
こういうことをされるのは初めてではなさそうで。古傷、と言えばいいのだろうか。傷跡が幾つもあった。それのどれもが切り傷のよう。藍ちゃんに一体何が起こっている……?
「いちごちゃん、ごめんね。こんなの見せられたら気持ち悪いでしょ?」
「そんなことない! ……でも、私まで悲しくなってくる。なんで藍ちゃんがこんなことをされるのって。」
「……あの人に弱みを握られちゃったからね。それを言いふらさない代わりに私の苦しむ姿を見たい、って言われて。」
そんな……、
「警察とかに……」
ポロッと零れた言葉に藍ちゃんは首を横に振る。
「あの人の家が結構大きいお家みたいでね、言うことを聞かないなら周りの人がどうなってもいいのかーってあの人に圧をかけられて……。それは駄目だから……私一人が我慢すれば平和だから……」
ミルクティー……名前は知らないが、あなたは私の敵だな。
「じゃあ私は、どんなに辛くなっても藍ちゃんの傍にいるね。」
周りの人に危害が及ばないように我慢しているのなら、私はどんなことがあろうとも傍にいる。決めた。
「いちごちゃん……」
ゆら、と目が戸惑いの色を見せる。
藍ちゃんは優しすぎるんだよ。人に迷惑がかからないように自分だけが辛い思いをするなんて。もうそんなことさせない。
「辛い思いは、半分こしよ?」
「っ……」
ぽたり、ぽたり。今までの辛さを表すかのように藍ちゃんの目から涙が止めどなく流れる。
「藍ちゃんはもう一人で頑張らなくてもいいの。私も一緒に頑張るから。何か対策を考えたりさ。」
微力だとは思うけど。それでも何か力になりたい。
「ありが、とう……」
藍ちゃんは泣きながら、笑った。
今日見た笑顔の中で一番綺麗だったように思う。私もその笑顔に笑って返す。
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