22 / 127
4章 初めての女友達
22
しおりを挟む
久し振りに泣いた気がする。何時ぶりだろう。
「……っと、もうこんな時間か。二人とも帰らなくて大丈夫か?」
窓を見やると外は先程よりも薄暗かった。時計を見るともうすぐ六時半。
「いちごちゃん、帰ろっか。」
「そうだね。あ、同室の子に帰るの遅れるって電話してもいい?」
「いいよ。」
そう言って鞄から携帯を取り出して連絡するいちごちゃん。
「藍は連絡しなくていいか?」
マスターにそう聞かれるが……
「皆さんの連絡先知りませんのでどうしようも……」
スマホをプレゼントされたけど、まだ誰の連絡先も入っていない。
「この前俺の携帯に電話した連絡先にならかけられるぞ。履歴残ってるから。」
「……! 成程、その手があった。」
お花見した時のだね。あの時は藤さんの携帯からかけたっけ。ならば……
「借りてもいいですか?」
「おう。……ほらよ。」
ポケットから出した携帯を操作して発信してくれた。それを耳に当てた瞬間電話は繋がった。
『もしもし?』
「あ、あの、藤さんですか?」
『その声は藍ちゃん! 帰ってこないから心配してたよ! どうしたの? 何かあった?』
「あの……色々あって帰るのがもうちょっと遅くなりそうです。」
『無事なんだよね?』
「無事です。元気です。」
『の割には鼻声だよ? 絶対何かあったでしょ?』
「ないです。大丈夫です。」
『……分かった。どうやって帰ってくる?』
「電車です。」
『分かった。じゃあ最寄り駅で待ち合わせしよう。女の子がこんな時間に一人で出歩いているのは危険だからね。』
「え、いや、一人じゃないです。花学の友達と二人です。」
『え、花学に友達いたの?』
「今日出来ました。」
『ふーん、そっか。でも心配だから俺も行くね。決して一人で帰って来ないこと。分かった?』
「は、はい。分かりました。」
『じゃあ最寄り駅の花学側の出口で待ってるねー。』
「ありがとうございます。」
プツリと電話は切れた。
「で、なんだって?」
お礼を言ってマスターに携帯を返すとそう聞かれる。
「あの……花学の最寄り駅まで迎えに来てくださるそうです。」
本当に申し訳なく思う。個人的な事情で藤さんに迷惑をかけてしまった。
「そうか。……ほら、目、冷やしな。」
「ありがとうございます。」
電話している間に持ってきてくれたらしい保冷剤をマスターからもらい、目に当てる。ひんやりしていて気持ちいい。そこまで泣きすぎたわけでもないので、そこそこ冷やせば腫れないだろう。
「藍ちゃんは連絡した?」
「ん、藤さんが最寄り駅まで迎えに来てくれるって。」
「えっ……酸漿 藤さんってそんな優しさを持ち合わせてたんだ……。」
あ、そういえばこの子も音霧の皆さんのこと怖がってたっけ。忘れてた。一緒に帰るの大丈夫かな。不安になってきた。
そうだ、帰るのならば……
「マスター、ここに私の服って置いてましたっけ。」
「幾つかはあるぞ。」
さすがに左腕の辺りがズタズタになったままでは帰れない。服を着替えるか、上に何か羽織るかしないと。
そろそろ冷やすのいいかな、と保冷剤を目から外し、服を選ぶ。
「着替えるのめんどくさいから羽織るのでいいかな……」
それに違う服に着替えて帰ったとして、誰かに着替えた理由を問われるのはちょっと……ね。ということでダボッとしたカーディガンを取り出して羽織る。うん、これなら見えない。
「じゃあ帰ろっか。」
最寄り駅に着き、出口まで行くと藤さんが壁にもたれかかっていた。
「藤さん。遅くなってすみません。」
「お、来たね。気にしないでいいって。……そちらは?」
恐怖の対象である藤さんの目線に固まるいちごちゃん。ここは私がどうにかしないと!
「今日友達になった空木 いちごちゃんです。」
「は、はじめまして。空木 いちごです。」
「ふーん。ま、藍ちゃんの友達って言うなら。よろしくねー。」
……あれ、いつもより藤さんの雰囲気が刺々しい気がする。笑顔なのに、笑ってない。そのことに不安になり、右手で藤さんの服を掴む。
「藤さん、いちごちゃんは優しいです。辛くても傍にいてくれるって言ってくれました。何も心配することはないと思います。」
私のその言葉に、ふっと藤さんの笑みが消える。その表情、初めて見た。
「……本音を言えば、俺はまだその子を信用出来ないね。」
もしかしたら今までこうやって人を避けてきたのかもしれない。エートスだとバレないように。でも、そしたら……
「なら! 信用してもらえるように頑張ります! 私、藍ちゃんと生半可な気持ちで友達になりたいと言ったわけじゃありません!」
「いちごちゃん……」
「どうだか。」
口ではどうとでも言えるでしょ、そう聞こえた。
私はエートスだったから、最初から皆さんの優しさに触れることが出来たのだろうか。逆に言えば私がエートスでなければ、音霧の皆さんの優しさを知ることはなかったのだろうか。それは……
「藤さん、確かに人間は思っていないことも喋れます。でも……疑うよりも、私は信じたいです。……駄目でしょうか。」
私が人を信じたいと思えたのは、音霧の皆さんの優しさに触れたから。怖くない人もいることを知ることが出来たからだ。
だから今度は私の番。他生徒に音霧の皆さんは怖くないと、音霧の皆さんに怖くない人もいるということを、私が行動して分かってもらいたい。
「……はあ、分かったよ。でもやっぱりすぐには信じられないかな。」
ガシガシと頭をかき、溜息をつく。しかし、その表情は先程より鋭くない。
「ありがとうございます。」
「藍ちゃんには勝てないね。」
そう言っていつもの笑みを返してくれた。そのことにほっとする。
いちごちゃんはといえば、その笑顔を見て「おお……! 藍ちゃんすごい!」なんて言っていた。それも目をキラキラさせて。どこら辺がすごいんだろう。
「……帰ろっか。」
藤さんはぽん、と私の頭に一回手を置き、先に歩き出した。服を掴んでいた右手も解き、その手をいちごちゃんに差し出す。
「いちごちゃん、帰ろ。」
「うん!」
「ねえ、今日何があったの?」
いちごちゃんを寮に送り──花学には音霧寮と募希寮の二つがあり、いちごちゃんは募希寮だ──、音霧寮までの道を藤さんと二人で歩いていた時にそう聞かれた。
何があったとはどのことを指しているのだろうか。しかし今日起こったことで特筆すべき点は見当たらない。
「何があった、とは……?」
「ふーん、まだそう言うわけ? ……電話した時鼻声だったでしょ。あれ、何?」
「あ、れは……いちごちゃんの優しさに触れて感極まってしまって……」
あれ、正直に言ってしまったけど……何故そうなったか聞かれたら嫌だなあ。真紀のことはあまり知られたくない。気分いい話ではないから。
「そっか。俺達も藍ちゃんに優しくしてるつもりだけどそんな反応してくれないよねー。もっと頑張らないといけないかな?」
「……皆さんには充分よくしていただいてます。」
「えー、そうかなあ。」
「はい。」
他の人にもこんな風に優しく笑っていれば怖がられることもないと思うけど……。そこはまあ、これからの動き方で幾らでも変えられるだろう。
頑張らなきゃ。一人で意気込むのだった。
「……っと、もうこんな時間か。二人とも帰らなくて大丈夫か?」
窓を見やると外は先程よりも薄暗かった。時計を見るともうすぐ六時半。
「いちごちゃん、帰ろっか。」
「そうだね。あ、同室の子に帰るの遅れるって電話してもいい?」
「いいよ。」
そう言って鞄から携帯を取り出して連絡するいちごちゃん。
「藍は連絡しなくていいか?」
マスターにそう聞かれるが……
「皆さんの連絡先知りませんのでどうしようも……」
スマホをプレゼントされたけど、まだ誰の連絡先も入っていない。
「この前俺の携帯に電話した連絡先にならかけられるぞ。履歴残ってるから。」
「……! 成程、その手があった。」
お花見した時のだね。あの時は藤さんの携帯からかけたっけ。ならば……
「借りてもいいですか?」
「おう。……ほらよ。」
ポケットから出した携帯を操作して発信してくれた。それを耳に当てた瞬間電話は繋がった。
『もしもし?』
「あ、あの、藤さんですか?」
『その声は藍ちゃん! 帰ってこないから心配してたよ! どうしたの? 何かあった?』
「あの……色々あって帰るのがもうちょっと遅くなりそうです。」
『無事なんだよね?』
「無事です。元気です。」
『の割には鼻声だよ? 絶対何かあったでしょ?』
「ないです。大丈夫です。」
『……分かった。どうやって帰ってくる?』
「電車です。」
『分かった。じゃあ最寄り駅で待ち合わせしよう。女の子がこんな時間に一人で出歩いているのは危険だからね。』
「え、いや、一人じゃないです。花学の友達と二人です。」
『え、花学に友達いたの?』
「今日出来ました。」
『ふーん、そっか。でも心配だから俺も行くね。決して一人で帰って来ないこと。分かった?』
「は、はい。分かりました。」
『じゃあ最寄り駅の花学側の出口で待ってるねー。』
「ありがとうございます。」
プツリと電話は切れた。
「で、なんだって?」
お礼を言ってマスターに携帯を返すとそう聞かれる。
「あの……花学の最寄り駅まで迎えに来てくださるそうです。」
本当に申し訳なく思う。個人的な事情で藤さんに迷惑をかけてしまった。
「そうか。……ほら、目、冷やしな。」
「ありがとうございます。」
電話している間に持ってきてくれたらしい保冷剤をマスターからもらい、目に当てる。ひんやりしていて気持ちいい。そこまで泣きすぎたわけでもないので、そこそこ冷やせば腫れないだろう。
「藍ちゃんは連絡した?」
「ん、藤さんが最寄り駅まで迎えに来てくれるって。」
「えっ……酸漿 藤さんってそんな優しさを持ち合わせてたんだ……。」
あ、そういえばこの子も音霧の皆さんのこと怖がってたっけ。忘れてた。一緒に帰るの大丈夫かな。不安になってきた。
そうだ、帰るのならば……
「マスター、ここに私の服って置いてましたっけ。」
「幾つかはあるぞ。」
さすがに左腕の辺りがズタズタになったままでは帰れない。服を着替えるか、上に何か羽織るかしないと。
そろそろ冷やすのいいかな、と保冷剤を目から外し、服を選ぶ。
「着替えるのめんどくさいから羽織るのでいいかな……」
それに違う服に着替えて帰ったとして、誰かに着替えた理由を問われるのはちょっと……ね。ということでダボッとしたカーディガンを取り出して羽織る。うん、これなら見えない。
「じゃあ帰ろっか。」
最寄り駅に着き、出口まで行くと藤さんが壁にもたれかかっていた。
「藤さん。遅くなってすみません。」
「お、来たね。気にしないでいいって。……そちらは?」
恐怖の対象である藤さんの目線に固まるいちごちゃん。ここは私がどうにかしないと!
「今日友達になった空木 いちごちゃんです。」
「は、はじめまして。空木 いちごです。」
「ふーん。ま、藍ちゃんの友達って言うなら。よろしくねー。」
……あれ、いつもより藤さんの雰囲気が刺々しい気がする。笑顔なのに、笑ってない。そのことに不安になり、右手で藤さんの服を掴む。
「藤さん、いちごちゃんは優しいです。辛くても傍にいてくれるって言ってくれました。何も心配することはないと思います。」
私のその言葉に、ふっと藤さんの笑みが消える。その表情、初めて見た。
「……本音を言えば、俺はまだその子を信用出来ないね。」
もしかしたら今までこうやって人を避けてきたのかもしれない。エートスだとバレないように。でも、そしたら……
「なら! 信用してもらえるように頑張ります! 私、藍ちゃんと生半可な気持ちで友達になりたいと言ったわけじゃありません!」
「いちごちゃん……」
「どうだか。」
口ではどうとでも言えるでしょ、そう聞こえた。
私はエートスだったから、最初から皆さんの優しさに触れることが出来たのだろうか。逆に言えば私がエートスでなければ、音霧の皆さんの優しさを知ることはなかったのだろうか。それは……
「藤さん、確かに人間は思っていないことも喋れます。でも……疑うよりも、私は信じたいです。……駄目でしょうか。」
私が人を信じたいと思えたのは、音霧の皆さんの優しさに触れたから。怖くない人もいることを知ることが出来たからだ。
だから今度は私の番。他生徒に音霧の皆さんは怖くないと、音霧の皆さんに怖くない人もいるということを、私が行動して分かってもらいたい。
「……はあ、分かったよ。でもやっぱりすぐには信じられないかな。」
ガシガシと頭をかき、溜息をつく。しかし、その表情は先程より鋭くない。
「ありがとうございます。」
「藍ちゃんには勝てないね。」
そう言っていつもの笑みを返してくれた。そのことにほっとする。
いちごちゃんはといえば、その笑顔を見て「おお……! 藍ちゃんすごい!」なんて言っていた。それも目をキラキラさせて。どこら辺がすごいんだろう。
「……帰ろっか。」
藤さんはぽん、と私の頭に一回手を置き、先に歩き出した。服を掴んでいた右手も解き、その手をいちごちゃんに差し出す。
「いちごちゃん、帰ろ。」
「うん!」
「ねえ、今日何があったの?」
いちごちゃんを寮に送り──花学には音霧寮と募希寮の二つがあり、いちごちゃんは募希寮だ──、音霧寮までの道を藤さんと二人で歩いていた時にそう聞かれた。
何があったとはどのことを指しているのだろうか。しかし今日起こったことで特筆すべき点は見当たらない。
「何があった、とは……?」
「ふーん、まだそう言うわけ? ……電話した時鼻声だったでしょ。あれ、何?」
「あ、れは……いちごちゃんの優しさに触れて感極まってしまって……」
あれ、正直に言ってしまったけど……何故そうなったか聞かれたら嫌だなあ。真紀のことはあまり知られたくない。気分いい話ではないから。
「そっか。俺達も藍ちゃんに優しくしてるつもりだけどそんな反応してくれないよねー。もっと頑張らないといけないかな?」
「……皆さんには充分よくしていただいてます。」
「えー、そうかなあ。」
「はい。」
他の人にもこんな風に優しく笑っていれば怖がられることもないと思うけど……。そこはまあ、これからの動き方で幾らでも変えられるだろう。
頑張らなきゃ。一人で意気込むのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる