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11章 冬休み その二
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しばらく色々考えていたが、ふと先程の言葉が引っ掛かる。
「あれ、柊木さんに私の過去、教えましたっけ?」
『俺達だけお前の過去を知っているのもフェアじゃねえからな』
そう柊木さんは言った。さっきは何も思わなかったが、改めて考えたらおかしい。私は何も話していない。
「あ? ああ、お前が倒れた日に色々話を聞いた。母さんとりんと椿から。」
小雪さんは私のお母さんのことを知っていたみたいだから話をすることも出来るだろう。
そして福寿さんはつーくんだったから昔の私を知っていても何らおかしくはない。
しかし竜胆さんはよく分からない。竜胆さんとは花学に来てから知り合ったのだから、昔の私を知らないはずだ。
「文化祭二日目、藍が小さくなった時があったろ?」
「はい。」
「そん時に過去視の能力使って見たらしいぞ。飛び降りた時のことを。」
「……そうだったんですか。」
私の疑問に的確に答えてくれた。そうか、飛び降りの時の……。よりによってあんな場面を見せてしまったのか。
「だから藍が父さんから加害者扱いされそうになった時、違うと異を唱えたんだ。」
「なるほど……」
確かにあの場面を見れば私が被害者のように見えるよね。でも実際は……? 記憶を思い出したとは言っても、そこだけは未だに分からないでいた。
私は加害者なのか、被害者なのか。
「藍は加害者ではない。というより、五歳かそこらの子供が害をなすことなんて普通出来ないだろう?」
「そう、ですか……?」
「ま、能力使えば或いは、とも思うが……どうだ?」
「能力は小学生の頃に開花したので、その時はまだ……」
「そうか。なら加害者になることも出来なそうだな。それなのに親父は加害者だと言い張って……。無力な子供一人に何が出来るってんだ。」
「あ、はは……」
しかし何か根拠があってそう言ったのだろう。ただの仮定であそこまで断言するとは思えない。だから私の知らない何かが根拠なのだろう。きっと。
「……まあ、これは親父と会わなければいい話。今グチグチ考えてもいいことはねえな。」
「そうですか。では考えないようにします。」
柊木さんがそう言うならそうなのだろう。よし、考えることを放棄しよう。
「ああ。……で、いつになったらタメで話してくれるんだ?」
「う……頑張りま……頑張る。」
「ああ、それでいい。あとは俺のことも茜って呼べ。」
昨夜の竜胆さんといい、ひいら……茜さんといい、何故呼び方に拘るんだろう。
「ひい……茜さん、何故呼び方に拘るんで……拘るの?」
「呼び捨てでいいからな。……何故呼び方に拘るのか、だったか。そうだな、身近に感じるからじゃねえの?」
「身近に……?」
少し考えてみる。ちょうど呼び方を変えた人がいたし、その人に呼ばれたところを思い出してみる。
竜胆さんは少し前まで花蘇芳さんと呼んでいた。ふむふむ。そして最近は藍さんと呼んでいた。ふむふむ。
「確かにそうですね! なんか身近に感じます!」
「だろ? だから俺のことも名前で呼べ。」
「わ、分かりました。忘れていたら教えてください。」
「おう。ほらまた敬語口調になってんぞー。」
「あかねー?」
返事しようとした時、部屋の外から竜胆さんの声が。どうやら茜さんを探しているみたいだ。
「ここにいるんですかー?」
「どしたー?」
部屋に入ってきた竜胆さんは私達を一瞥した後、ずんずんとこちらに早足で来る。にっこにこの笑顔で。
最早ホラーだ。どうしたよ、竜胆さん。
「何を話していたんですか? こんなにリラックスしているあかねは久し振りに見ます。」
「ええと……世間話、ですね。」
「どんな?」
「ええと……本当に特筆すべき話はありませんよ?」
竜胆さん、本当に今日どうしたのだろう。いつもと雰囲気が違いすぎる。どこか具合悪いのかな。
はっ、そうか。具合悪いのか! それなら休まねばだよね。私はベッドから降り、竜胆さんとついでに茜さんも先程まで私が寝ていたベッドに誘導する。
「……は?」
「藍さん? これはどういうことですか?」
が、大人しくベッドに寝てくれるわけでもなく。ベッドの横に二人が並んだ形で止まる。これ以上背中を押してもビクともしない。ふむ、仕方ない。
「うわっ!?」
「ええっ!?」
竜胆さんと茜さんに能力を使って浮かせ、ベッドに寝せる。と同時に掛け布団も掛けておいた。これでよし。
「急にどうしたんですか? びっくりしましたよ。」
「うわー、気抜いててこの未来見てなかったわー。まじ心臓バクバクだ。」
「少しふわっと浮かせただけですよ? そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。」
とか言う私も自分に対しては能力使いたくないんだけど。驚きはしないけどあの浮遊感が慣れなくて。まあ、言わなくてもいい事柄だね。
「いや、今まで生きてきて浮いたこともなければ浮いたまま移動したこともないんだから驚くのは当たり前だろうが。何言ってんだ。」
「寿命が半日ほど縮んだ気がします。」
寿命の縮み具合が微妙な日数。何故そこまで刻んだ。
「でも前に藤さんにも似たようなことしましたけど、何も言われませんでしたよ?」
「はあー? あの藤が何も言わねえのはおかしいだろ。」
そう言われると確かにおかしいかも……? ということであの時のことを思い出してみる。
あれは藤さんの誕生日前の保健室での出来事だったよ、ね……あ、藤さんあの時意識無かったわ。そりゃあ何も言わないよね。あらうっかり。
「……えへへ?」
「何がえへへ、だ。」
「藤さんその時意識無かったです。何も言われないのも当たり前でしたね。」
「ほらやっぱり!」
「……。」
茜さんとのやり取りを、竜胆さんが口を閉ざしたままムスッとして見ていた。
「竜胆さん? そんなに怖かったですか? すみません、もうしませんから!」
機嫌を直してください! 笑顔でない竜胆さん、なんか怖い!
「……怖かったのは怖かったけどそれに対して怒っている訳ではないんですけどね。なんで前よりあかねと仲良さげなのさ。藍さんは私のなのに。」
ボソッと何かを呟いた竜胆さん。あまりにも小さな声だったので聞こえなかった。
「へ? すみません、もう一度お願いします。小さくて聞こえませんでした。」
「……なんでもないです。それより、私達よりも藍さんの方が休まなければいけないのではないですか? ちなみに言っておきますが私達は元気ですよ。」
「そうなんですか……?」
様子がおかしかったのは何か別の理由があるのかな。風邪とかではないらしいので少し安心した。
安心したついでにふと気付いたことが。
あれ、福寿さんの嘘看破の能力を使ったら、茜さんが繕ってることが分かるんじゃない?
茜さん自身の元々の性格に『嘘をついていた』のだから、福寿さんの能力に引っかかるのでは?
そうしたら福寿さんも茜さんの性格とか過去とかについて聞くはずだよね……? それなのに『私以外には言っていない』……?
どういうことだろう。
この謎が解明されるのはこれより少し後のことだった。
「あれ、柊木さんに私の過去、教えましたっけ?」
『俺達だけお前の過去を知っているのもフェアじゃねえからな』
そう柊木さんは言った。さっきは何も思わなかったが、改めて考えたらおかしい。私は何も話していない。
「あ? ああ、お前が倒れた日に色々話を聞いた。母さんとりんと椿から。」
小雪さんは私のお母さんのことを知っていたみたいだから話をすることも出来るだろう。
そして福寿さんはつーくんだったから昔の私を知っていても何らおかしくはない。
しかし竜胆さんはよく分からない。竜胆さんとは花学に来てから知り合ったのだから、昔の私を知らないはずだ。
「文化祭二日目、藍が小さくなった時があったろ?」
「はい。」
「そん時に過去視の能力使って見たらしいぞ。飛び降りた時のことを。」
「……そうだったんですか。」
私の疑問に的確に答えてくれた。そうか、飛び降りの時の……。よりによってあんな場面を見せてしまったのか。
「だから藍が父さんから加害者扱いされそうになった時、違うと異を唱えたんだ。」
「なるほど……」
確かにあの場面を見れば私が被害者のように見えるよね。でも実際は……? 記憶を思い出したとは言っても、そこだけは未だに分からないでいた。
私は加害者なのか、被害者なのか。
「藍は加害者ではない。というより、五歳かそこらの子供が害をなすことなんて普通出来ないだろう?」
「そう、ですか……?」
「ま、能力使えば或いは、とも思うが……どうだ?」
「能力は小学生の頃に開花したので、その時はまだ……」
「そうか。なら加害者になることも出来なそうだな。それなのに親父は加害者だと言い張って……。無力な子供一人に何が出来るってんだ。」
「あ、はは……」
しかし何か根拠があってそう言ったのだろう。ただの仮定であそこまで断言するとは思えない。だから私の知らない何かが根拠なのだろう。きっと。
「……まあ、これは親父と会わなければいい話。今グチグチ考えてもいいことはねえな。」
「そうですか。では考えないようにします。」
柊木さんがそう言うならそうなのだろう。よし、考えることを放棄しよう。
「ああ。……で、いつになったらタメで話してくれるんだ?」
「う……頑張りま……頑張る。」
「ああ、それでいい。あとは俺のことも茜って呼べ。」
昨夜の竜胆さんといい、ひいら……茜さんといい、何故呼び方に拘るんだろう。
「ひい……茜さん、何故呼び方に拘るんで……拘るの?」
「呼び捨てでいいからな。……何故呼び方に拘るのか、だったか。そうだな、身近に感じるからじゃねえの?」
「身近に……?」
少し考えてみる。ちょうど呼び方を変えた人がいたし、その人に呼ばれたところを思い出してみる。
竜胆さんは少し前まで花蘇芳さんと呼んでいた。ふむふむ。そして最近は藍さんと呼んでいた。ふむふむ。
「確かにそうですね! なんか身近に感じます!」
「だろ? だから俺のことも名前で呼べ。」
「わ、分かりました。忘れていたら教えてください。」
「おう。ほらまた敬語口調になってんぞー。」
「あかねー?」
返事しようとした時、部屋の外から竜胆さんの声が。どうやら茜さんを探しているみたいだ。
「ここにいるんですかー?」
「どしたー?」
部屋に入ってきた竜胆さんは私達を一瞥した後、ずんずんとこちらに早足で来る。にっこにこの笑顔で。
最早ホラーだ。どうしたよ、竜胆さん。
「何を話していたんですか? こんなにリラックスしているあかねは久し振りに見ます。」
「ええと……世間話、ですね。」
「どんな?」
「ええと……本当に特筆すべき話はありませんよ?」
竜胆さん、本当に今日どうしたのだろう。いつもと雰囲気が違いすぎる。どこか具合悪いのかな。
はっ、そうか。具合悪いのか! それなら休まねばだよね。私はベッドから降り、竜胆さんとついでに茜さんも先程まで私が寝ていたベッドに誘導する。
「……は?」
「藍さん? これはどういうことですか?」
が、大人しくベッドに寝てくれるわけでもなく。ベッドの横に二人が並んだ形で止まる。これ以上背中を押してもビクともしない。ふむ、仕方ない。
「うわっ!?」
「ええっ!?」
竜胆さんと茜さんに能力を使って浮かせ、ベッドに寝せる。と同時に掛け布団も掛けておいた。これでよし。
「急にどうしたんですか? びっくりしましたよ。」
「うわー、気抜いててこの未来見てなかったわー。まじ心臓バクバクだ。」
「少しふわっと浮かせただけですよ? そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。」
とか言う私も自分に対しては能力使いたくないんだけど。驚きはしないけどあの浮遊感が慣れなくて。まあ、言わなくてもいい事柄だね。
「いや、今まで生きてきて浮いたこともなければ浮いたまま移動したこともないんだから驚くのは当たり前だろうが。何言ってんだ。」
「寿命が半日ほど縮んだ気がします。」
寿命の縮み具合が微妙な日数。何故そこまで刻んだ。
「でも前に藤さんにも似たようなことしましたけど、何も言われませんでしたよ?」
「はあー? あの藤が何も言わねえのはおかしいだろ。」
そう言われると確かにおかしいかも……? ということであの時のことを思い出してみる。
あれは藤さんの誕生日前の保健室での出来事だったよ、ね……あ、藤さんあの時意識無かったわ。そりゃあ何も言わないよね。あらうっかり。
「……えへへ?」
「何がえへへ、だ。」
「藤さんその時意識無かったです。何も言われないのも当たり前でしたね。」
「ほらやっぱり!」
「……。」
茜さんとのやり取りを、竜胆さんが口を閉ざしたままムスッとして見ていた。
「竜胆さん? そんなに怖かったですか? すみません、もうしませんから!」
機嫌を直してください! 笑顔でない竜胆さん、なんか怖い!
「……怖かったのは怖かったけどそれに対して怒っている訳ではないんですけどね。なんで前よりあかねと仲良さげなのさ。藍さんは私のなのに。」
ボソッと何かを呟いた竜胆さん。あまりにも小さな声だったので聞こえなかった。
「へ? すみません、もう一度お願いします。小さくて聞こえませんでした。」
「……なんでもないです。それより、私達よりも藍さんの方が休まなければいけないのではないですか? ちなみに言っておきますが私達は元気ですよ。」
「そうなんですか……?」
様子がおかしかったのは何か別の理由があるのかな。風邪とかではないらしいので少し安心した。
安心したついでにふと気付いたことが。
あれ、福寿さんの嘘看破の能力を使ったら、茜さんが繕ってることが分かるんじゃない?
茜さん自身の元々の性格に『嘘をついていた』のだから、福寿さんの能力に引っかかるのでは?
そうしたら福寿さんも茜さんの性格とか過去とかについて聞くはずだよね……? それなのに『私以外には言っていない』……?
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