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12章 冬休み その三
75 竜胆side
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「……わたし、きえなくてもいいの?」
迷子のように不安そうにする藍さん。そんな心配しなくてもいいんだけどね。
多分藍さんは花蘇芳の花言葉を気にしているのだろう。だからその不安を取り払ってあげたい。その一心で言葉をかける。
「もちろん。ずっと私の隣にいてください。絶対離したりなんてしませんから。むしろ藍さんが離れたいと言っても離してなんかやりませんよ。囚われている花言葉がなんだって言うんですか。私はそれを気にする程の軽い気持ちで言っているわけではありませんからね。」
その言葉を聞いた藍さんはくしゃりと顔を歪め、ぼろぼろと涙を溢れさせる。
「うっ……くっ……」
「抑えなくていい。思いっきり泣いていい。私が拭ってあげますから。」
「うっ……うわぁぁぁん」
「よしよし。」
藍さんと向き合うように私は移動し、ぎゅーっと抱き締め直して頭を撫でる。すると藍さんも私の背中に腕を回してきた。少しは信頼してくれているのかな、と嬉しくなる。
「……やっぱり俺は対人ではポンコツなんだな。辛い時必要なのは絶対的な味方、か。一つ学んだな。」
茜はぽつ、とそれだけを呟いて台所を出ていった。その声は自分の実力不足に対しての悲しさと、一つ学べたことに対しての嬉しさが混じっていたようだった。
「ぐすっ、ぐすっ」
泣ききって少し落ち着いてきたらしく、はっと私から離れる。
「ごめ、なさ……」
「なんで謝るんですか?」
「だって、私……迷惑を……」
迷惑なんて少しも思わないのになあ。むしろ……
「悲しんでいるあなたを愛する。」
「え? それ、さっきも……」
「リンドウの花言葉です。まあ、他にもありますけど。だから迷惑だなんて思いませんよ。むしろ悲しんでいる藍さんも見ていたいなあって。あ、もちろんそれ以上に笑顔も見せてくれると嬉しいですけどね。」
私のその言葉に数秒固まったと思えば、いつぞやのようにぼふっと顔が赤くなった。
「あ……あわわ……」
いつもの藍さんに少し戻ったようだ。そのことにほっとした。目にまだ残る涙を指で拭き取ってやる。
「それで? 藍さんへの好意を持っている私に抱きついてきたということは……期待してもいいんですか?」
藍さんをなるべく自然に『死』から遠ざけたい。恋愛系の話に持っていけば藍さんはそのことばかりに頭が行くだろうし、それに私を意識してもらえる。一石二鳥だね。
「え……えと……あの……」
ふふ、目が泳いでる。可愛い。
「どうされました?」
「ええと……わ、私……花学に来てから初めて友達が出来て、だかられ、恋愛とかを考える程の余裕が……なくて……」
余裕がないということは、今までそんなことを考えたこともないということだろう。よかった。過去の男の心配をしなくていいんだね。
と考えついたその時はたと気づく。……あれ、私ってこんなに嫉妬深い人間だったっけ、と。
「ゆっくりでいいですよ。私のことを考えてくれるのなら。でも答えが出たら教えてくださいね。」
「わ、分かりました。」
とは言ったが、藍さんが私を選ばない時私はどうなってしまうのだろう。……いやいや、弱気になるな。私を選んでもらえるように頑張るのだ。
そんな決意を込めて藍さんの頬に口付ける。
「ひゃいっ!?」
前回も今回もいい反応をしてくれる。こうも反応がいいともっと悪戯してみたくなるなあ。思わず笑みが深くなる。
「な、なんか企んでません?」
「いえ、何にも。見間違いでは?」
「うーん……?」
こういう所では鋭いのに自分に向かう好意には気が付かないんだからなあ。まあ、私も一週間程前にようやく自分の気持ちに気がついたところなので人のことを言える立場ではないのだが。
自分の気持ちを自覚してから見えてきたものもある。
桃は『恋愛? ナニソレオイシイノ?』みたいな反応をしそうだし、藤は他の人を見ている気がする。だからこの二人は警戒しなくても大丈夫。しかし後の二人は……
椿はきっと自分では気づいてないだろうが藍さんのことを好いているように思える。幼い頃から探していたあーちゃんだったというのも大きいだろう。要警戒。
そしてあかねは……分からない。家にいた時辺りから態度が軟化したようだったからなあ……。分からないのなら一応警戒しておこうか。今後の動き方をもう一度見直す。
「さ、もう夜遅いですし、今は寝てしまってまた明日になってから色々考えればいいと思いますよ。主に私のこととか。」
「う……」
少しおどけたように言ってみたが、やっぱりまだ不安そうだ。囚われる花言葉を気にしているのだろう。一緒にいればその花言葉が付いて回るから、と。ならば一応知識として教えておくか。逃れる方法もあることを。
「藍さん、花蘇芳の花言葉から逃れられる方法はあるのですが……聞きたいですか?」
「えっ!? あるんですか!?」
「ありますよ? ……一応。」
「教えてください!」
そこまで花蘇芳の花言葉から逃れたいのか。まあ、私にも利がある方法だから教えないわけがないけれども。
「今すぐ変えることは無理な方法なのですが……それでも聞きますか?」
年齢的にね。
「もちろん! 花蘇芳の花言葉から逃れられるのなら!」
「分かりました。花蘇芳から逃れるには……藍さんが『山吹』になればいいんですよ。」
「……ん?」
意味が分かっていないみたいだ。ポケラっとしている。じゃあ分かりやすく具体例を出してみるか。
「藍さんのお母さんは元々『幸せは必ずやって来る』という花言葉に囚われた家の人だったようです。そして結婚して花蘇芳になったことで囚われる花言葉が花蘇芳に変わったらしいですよ。ということでそれを応用して藍さんも山吹になれば、花蘇芳からは離れられるのではないでしょうか。」
藍さんのお母さんの話は父さんから聞いた話なのだが……しかし結局旧姓は教えてくれなかったな。私が知る家なのだろうか。
元々花言葉には疎く、自分の名前の花言葉しか調べていなかったからなあ。後で調べてみようかな。
「そ、それって……」
ぼふ、と顔が赤くなる。あ、やっと理解したね。
「け、けけけけ……」
「まあ、何年か後の話にはなりますがね。」
敢えて言ってはいないが、別に私でなければならないことは無いのだが。まあいいか。
さあ、私の元へおいで……
迷子のように不安そうにする藍さん。そんな心配しなくてもいいんだけどね。
多分藍さんは花蘇芳の花言葉を気にしているのだろう。だからその不安を取り払ってあげたい。その一心で言葉をかける。
「もちろん。ずっと私の隣にいてください。絶対離したりなんてしませんから。むしろ藍さんが離れたいと言っても離してなんかやりませんよ。囚われている花言葉がなんだって言うんですか。私はそれを気にする程の軽い気持ちで言っているわけではありませんからね。」
その言葉を聞いた藍さんはくしゃりと顔を歪め、ぼろぼろと涙を溢れさせる。
「うっ……くっ……」
「抑えなくていい。思いっきり泣いていい。私が拭ってあげますから。」
「うっ……うわぁぁぁん」
「よしよし。」
藍さんと向き合うように私は移動し、ぎゅーっと抱き締め直して頭を撫でる。すると藍さんも私の背中に腕を回してきた。少しは信頼してくれているのかな、と嬉しくなる。
「……やっぱり俺は対人ではポンコツなんだな。辛い時必要なのは絶対的な味方、か。一つ学んだな。」
茜はぽつ、とそれだけを呟いて台所を出ていった。その声は自分の実力不足に対しての悲しさと、一つ学べたことに対しての嬉しさが混じっていたようだった。
「ぐすっ、ぐすっ」
泣ききって少し落ち着いてきたらしく、はっと私から離れる。
「ごめ、なさ……」
「なんで謝るんですか?」
「だって、私……迷惑を……」
迷惑なんて少しも思わないのになあ。むしろ……
「悲しんでいるあなたを愛する。」
「え? それ、さっきも……」
「リンドウの花言葉です。まあ、他にもありますけど。だから迷惑だなんて思いませんよ。むしろ悲しんでいる藍さんも見ていたいなあって。あ、もちろんそれ以上に笑顔も見せてくれると嬉しいですけどね。」
私のその言葉に数秒固まったと思えば、いつぞやのようにぼふっと顔が赤くなった。
「あ……あわわ……」
いつもの藍さんに少し戻ったようだ。そのことにほっとした。目にまだ残る涙を指で拭き取ってやる。
「それで? 藍さんへの好意を持っている私に抱きついてきたということは……期待してもいいんですか?」
藍さんをなるべく自然に『死』から遠ざけたい。恋愛系の話に持っていけば藍さんはそのことばかりに頭が行くだろうし、それに私を意識してもらえる。一石二鳥だね。
「え……えと……あの……」
ふふ、目が泳いでる。可愛い。
「どうされました?」
「ええと……わ、私……花学に来てから初めて友達が出来て、だかられ、恋愛とかを考える程の余裕が……なくて……」
余裕がないということは、今までそんなことを考えたこともないということだろう。よかった。過去の男の心配をしなくていいんだね。
と考えついたその時はたと気づく。……あれ、私ってこんなに嫉妬深い人間だったっけ、と。
「ゆっくりでいいですよ。私のことを考えてくれるのなら。でも答えが出たら教えてくださいね。」
「わ、分かりました。」
とは言ったが、藍さんが私を選ばない時私はどうなってしまうのだろう。……いやいや、弱気になるな。私を選んでもらえるように頑張るのだ。
そんな決意を込めて藍さんの頬に口付ける。
「ひゃいっ!?」
前回も今回もいい反応をしてくれる。こうも反応がいいともっと悪戯してみたくなるなあ。思わず笑みが深くなる。
「な、なんか企んでません?」
「いえ、何にも。見間違いでは?」
「うーん……?」
こういう所では鋭いのに自分に向かう好意には気が付かないんだからなあ。まあ、私も一週間程前にようやく自分の気持ちに気がついたところなので人のことを言える立場ではないのだが。
自分の気持ちを自覚してから見えてきたものもある。
桃は『恋愛? ナニソレオイシイノ?』みたいな反応をしそうだし、藤は他の人を見ている気がする。だからこの二人は警戒しなくても大丈夫。しかし後の二人は……
椿はきっと自分では気づいてないだろうが藍さんのことを好いているように思える。幼い頃から探していたあーちゃんだったというのも大きいだろう。要警戒。
そしてあかねは……分からない。家にいた時辺りから態度が軟化したようだったからなあ……。分からないのなら一応警戒しておこうか。今後の動き方をもう一度見直す。
「さ、もう夜遅いですし、今は寝てしまってまた明日になってから色々考えればいいと思いますよ。主に私のこととか。」
「う……」
少しおどけたように言ってみたが、やっぱりまだ不安そうだ。囚われる花言葉を気にしているのだろう。一緒にいればその花言葉が付いて回るから、と。ならば一応知識として教えておくか。逃れる方法もあることを。
「藍さん、花蘇芳の花言葉から逃れられる方法はあるのですが……聞きたいですか?」
「えっ!? あるんですか!?」
「ありますよ? ……一応。」
「教えてください!」
そこまで花蘇芳の花言葉から逃れたいのか。まあ、私にも利がある方法だから教えないわけがないけれども。
「今すぐ変えることは無理な方法なのですが……それでも聞きますか?」
年齢的にね。
「もちろん! 花蘇芳の花言葉から逃れられるのなら!」
「分かりました。花蘇芳から逃れるには……藍さんが『山吹』になればいいんですよ。」
「……ん?」
意味が分かっていないみたいだ。ポケラっとしている。じゃあ分かりやすく具体例を出してみるか。
「藍さんのお母さんは元々『幸せは必ずやって来る』という花言葉に囚われた家の人だったようです。そして結婚して花蘇芳になったことで囚われる花言葉が花蘇芳に変わったらしいですよ。ということでそれを応用して藍さんも山吹になれば、花蘇芳からは離れられるのではないでしょうか。」
藍さんのお母さんの話は父さんから聞いた話なのだが……しかし結局旧姓は教えてくれなかったな。私が知る家なのだろうか。
元々花言葉には疎く、自分の名前の花言葉しか調べていなかったからなあ。後で調べてみようかな。
「そ、それって……」
ぼふ、と顔が赤くなる。あ、やっと理解したね。
「け、けけけけ……」
「まあ、何年か後の話にはなりますがね。」
敢えて言ってはいないが、別に私でなければならないことは無いのだが。まあいいか。
さあ、私の元へおいで……
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