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14章 目覚め
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「……だから俺とつ、つ、付き合ってくれ。」
未だに繋がれた手は先程よりも震えていた。私は告白したこともないので想像しか出来ないが、途轍もなく勇気がいることは分かる。だから私もちゃんと考えて答えないと。つーくん然り、竜胆さん然り。
しかし、今まで答えが出なかったものに今すぐ答えが出てくるはずもなく。どう答えればいいだろうか、と頭をフル回転させる。
「……、……ご、めんなさい……今すぐ答えは出せません。恋が何者かよく分からないので、これから学んでいきたいと思っています。だから……少し待っていただけると有り難いです。」
これが私に出来る精一杯の誠意。だと思う。
「……分かった。待つ。」
「ありがとうございます。」
「……もしかして恋愛小説を借りたのはそのためか?」
「はい。」
「……何故あのタイミング?」
つーくんはくっと眉間に皺を寄せる。
私はその言葉に、竜胆さんに言われた数々を思い出してしまった。ああ、多分顔の筋肉が強張って変な顔になっていることだろう。
「……誰だ?」
「へ?」
一層眉間に皺を寄せて私に詰め寄るつーくん。誰、とは……?
「……誰があーちゃんにそんな顔させてる?」
「そんな顔って……?」
変な顔になっているのは分かるけど……どんな顔?
「……いや、分からないのならいい。なんでもない。」
私、そんなに変な顔をしていたのかな。もにもにと自分の頬を触ってみるが分からない。あ、でも少しいつもより熱いかもしれない。
「……帰るか。」
「そ、そうですね。」
それ以降、寮に着くまでお互い一言も喋らなかった。少し気まずかったな……
「桃、椿、明日から料理の勉強だ。」
「え? あかねくん急にどうしたの?」
夕ご飯を食べていると急に茜さんがそう話し始める。料理の勉強、とは……? ご飯をもぐもぐ食べながらその話に耳を傾ける。
「今までりんが休日毎食料理してたが、俺達はあと一年で卒業だ。そうすると次の一年間は桃と椿の二人だけになるだろ?」
「そだね?」
「だからどちらも料理出来ねえと休日飯食えなくなるだろ?」
「……はっ! 確かに! 盲点だった!」
「だからこの機会を使って、二人には多少なりとも料理が出来るようになってもらう。」
「二人? どっちか出来る方じゃなくて?」
「ああ。りんはやりたくて一人で作ってるが、意外と大変だからな。分担せえ、ってとこだ。」
「なるへそ!」
「ただし、桃は台所に入る時は木刀持つなよ? 前みたいに調理器具全て壊しかねねぇからな。」
「えへへ?」
「んで包丁使うのは椿って感じか? 桃の能力的に包丁も武器と認識されるかもしれんからな。まな板が真っ二つになりかねねえ。」
「……分かった。」
「じゃあ明日の昼飯から教えてやる。朝飯は俺が作ってやるからな。」
「らじゃー!」
「……ん。」
なるほどなるほど。再来年のことを見据えての話ね。確かに料理出来ないと土日のご飯がなくなるものね。
……私もちゃっかり混ざって料理習おうかな。
「俺も混ぜてー?」
「やめてくれ。」
藤さんも私と同じ考えを持っていたらしい。しかし茜さんにバッサリと切られる。
「藤は全ての料理にチョコを入れかねねぇからな。」
その茜さんの言葉に藤さん以外の皆がさっと顔を青ざめさせる。もちろん私も。確かにチョコを入れられたら大変なことになるよね。味的に。想像しただけで気持ち悪くなってきたかも。
「……ってことで明日から二人頑張れよー。」
とにかくこの話を終わらせたかったらしい。少し強引だが話をまとめて、茜さんはご馳走様と席を立った。
ご飯も食べ終え、特にやることも無かったのでソファに膝を抱えて座る。膝に顎を乗せてぼーっとしていると考えてしまうのはやはり竜胆さんのこと。竜胆さん、早く目覚めないかな……
「おーい、藍さんよーぅ。また辛気臭え顔してんぞー。」
そんなことを考えていると、ぽふ、と頭に何かが乗る。と共に左隣に誰かが座る。声からして茜さんかな。
左隣を向くと茜さんは柔らかく笑っていて、ちなみに頭に乗ったのは茜さんの手だった。
「りんなら大丈夫だ。双子の俺が言うんだからな。だからお前はいつも通り笑ってろ。」
「……すみません。ありがとうございます。」
また暗い顔してたのか。もにもにと頬を抓って強ばりを解す。よし、笑える。
茜さんに笑顔を向けると、その顔を見た茜さんは「よし」ともう一度頭を撫でてくれた。
「……あーちゃん、少し気分転換した方がいい。」
その声と共に右隣につーくんが座り、私の膝に本を一冊置く。
「つーくん……」
「……このままだと精神的に参ってしまう。だから本持ってきた。気が紛れる……かもしれん。」
「……ありがとう。読んでみるね。」
つーくんにも気を遣わせてしまったかな。でもその優しさが心に染みた。
「おい椿、今藍は俺と話してたんだが?」
「……別に一人増えても問題ないだろう?」
さて、早速この本読んでみようっと。パラ、と最初のページを開くと、
「……それよりも何故さっきあーちゃんの頭撫でていた?」
「は? 宥めるにはいいかと思ってだが?」
ふむふむ、読みやすそうだということは分かった。
「……あーちゃんに触れていいのは俺だけだ。」
「はあ? 何言ってんだよ。」
ファンタジー小説なのね。ふむふむ……
「……あーちゃんは俺のだ。」
「それこそ何言ってんだよ。藍は俺が貰い受ける。な、藍。」
「……はい?」
茜さんに呼び掛けられたけど、本に集中していて全く話を聞いていなかった。
「ほら『はい』っつった。だから藍は俺のものー。」
と言いながら私に手を伸ばす茜さん。そしてその手を叩き払ったつーくん。何がどうなっているのやら……?
交互に茜さんとつーくんを見やるが、どちらも顔が怖い。さすが音霧寮(顔面)最恐コンビ(?)。いちごちゃんにも怖がられている二人だものね。私も少し恐怖からか体が震えた。
そして険悪な雰囲気の間に挟まれた私の体は縮こまる。一体二人は何に怒っているのだろう。
「わっ!?」
ぐるぐる考えていた隙にぼふりと私を抱き込んだ茜さん。それに驚いて思っていたよりも大きな声が出てしまった。
ペチペチと茜さんの腕を叩いて離してもらえないかと思ったが、より一層抱き締められるだけだった。
「……柊木、俺の怒りが表面化してしまいそうだ。」
「藤がいるから大丈夫だろ。」
「……。」
今度はぐぐーっと腕を突っ張らせてみるが、私の腕の長さなどたかが知れているし、力の差も大きい。すぐにまた抱き込まれる。ぐぬぬ、どうすれば……
「……あーちゃん、嫌がってる。」
「照れてんだよ。」
「照れてません!」
……あ! 能力使えばいいんだ! 何故今の今まで思いつかなかったんだろう!
そう思いついた瞬間、目を塞がれたのだった。
未だに繋がれた手は先程よりも震えていた。私は告白したこともないので想像しか出来ないが、途轍もなく勇気がいることは分かる。だから私もちゃんと考えて答えないと。つーくん然り、竜胆さん然り。
しかし、今まで答えが出なかったものに今すぐ答えが出てくるはずもなく。どう答えればいいだろうか、と頭をフル回転させる。
「……、……ご、めんなさい……今すぐ答えは出せません。恋が何者かよく分からないので、これから学んでいきたいと思っています。だから……少し待っていただけると有り難いです。」
これが私に出来る精一杯の誠意。だと思う。
「……分かった。待つ。」
「ありがとうございます。」
「……もしかして恋愛小説を借りたのはそのためか?」
「はい。」
「……何故あのタイミング?」
つーくんはくっと眉間に皺を寄せる。
私はその言葉に、竜胆さんに言われた数々を思い出してしまった。ああ、多分顔の筋肉が強張って変な顔になっていることだろう。
「……誰だ?」
「へ?」
一層眉間に皺を寄せて私に詰め寄るつーくん。誰、とは……?
「……誰があーちゃんにそんな顔させてる?」
「そんな顔って……?」
変な顔になっているのは分かるけど……どんな顔?
「……いや、分からないのならいい。なんでもない。」
私、そんなに変な顔をしていたのかな。もにもにと自分の頬を触ってみるが分からない。あ、でも少しいつもより熱いかもしれない。
「……帰るか。」
「そ、そうですね。」
それ以降、寮に着くまでお互い一言も喋らなかった。少し気まずかったな……
「桃、椿、明日から料理の勉強だ。」
「え? あかねくん急にどうしたの?」
夕ご飯を食べていると急に茜さんがそう話し始める。料理の勉強、とは……? ご飯をもぐもぐ食べながらその話に耳を傾ける。
「今までりんが休日毎食料理してたが、俺達はあと一年で卒業だ。そうすると次の一年間は桃と椿の二人だけになるだろ?」
「そだね?」
「だからどちらも料理出来ねえと休日飯食えなくなるだろ?」
「……はっ! 確かに! 盲点だった!」
「だからこの機会を使って、二人には多少なりとも料理が出来るようになってもらう。」
「二人? どっちか出来る方じゃなくて?」
「ああ。りんはやりたくて一人で作ってるが、意外と大変だからな。分担せえ、ってとこだ。」
「なるへそ!」
「ただし、桃は台所に入る時は木刀持つなよ? 前みたいに調理器具全て壊しかねねぇからな。」
「えへへ?」
「んで包丁使うのは椿って感じか? 桃の能力的に包丁も武器と認識されるかもしれんからな。まな板が真っ二つになりかねねえ。」
「……分かった。」
「じゃあ明日の昼飯から教えてやる。朝飯は俺が作ってやるからな。」
「らじゃー!」
「……ん。」
なるほどなるほど。再来年のことを見据えての話ね。確かに料理出来ないと土日のご飯がなくなるものね。
……私もちゃっかり混ざって料理習おうかな。
「俺も混ぜてー?」
「やめてくれ。」
藤さんも私と同じ考えを持っていたらしい。しかし茜さんにバッサリと切られる。
「藤は全ての料理にチョコを入れかねねぇからな。」
その茜さんの言葉に藤さん以外の皆がさっと顔を青ざめさせる。もちろん私も。確かにチョコを入れられたら大変なことになるよね。味的に。想像しただけで気持ち悪くなってきたかも。
「……ってことで明日から二人頑張れよー。」
とにかくこの話を終わらせたかったらしい。少し強引だが話をまとめて、茜さんはご馳走様と席を立った。
ご飯も食べ終え、特にやることも無かったのでソファに膝を抱えて座る。膝に顎を乗せてぼーっとしていると考えてしまうのはやはり竜胆さんのこと。竜胆さん、早く目覚めないかな……
「おーい、藍さんよーぅ。また辛気臭え顔してんぞー。」
そんなことを考えていると、ぽふ、と頭に何かが乗る。と共に左隣に誰かが座る。声からして茜さんかな。
左隣を向くと茜さんは柔らかく笑っていて、ちなみに頭に乗ったのは茜さんの手だった。
「りんなら大丈夫だ。双子の俺が言うんだからな。だからお前はいつも通り笑ってろ。」
「……すみません。ありがとうございます。」
また暗い顔してたのか。もにもにと頬を抓って強ばりを解す。よし、笑える。
茜さんに笑顔を向けると、その顔を見た茜さんは「よし」ともう一度頭を撫でてくれた。
「……あーちゃん、少し気分転換した方がいい。」
その声と共に右隣につーくんが座り、私の膝に本を一冊置く。
「つーくん……」
「……このままだと精神的に参ってしまう。だから本持ってきた。気が紛れる……かもしれん。」
「……ありがとう。読んでみるね。」
つーくんにも気を遣わせてしまったかな。でもその優しさが心に染みた。
「おい椿、今藍は俺と話してたんだが?」
「……別に一人増えても問題ないだろう?」
さて、早速この本読んでみようっと。パラ、と最初のページを開くと、
「……それよりも何故さっきあーちゃんの頭撫でていた?」
「は? 宥めるにはいいかと思ってだが?」
ふむふむ、読みやすそうだということは分かった。
「……あーちゃんに触れていいのは俺だけだ。」
「はあ? 何言ってんだよ。」
ファンタジー小説なのね。ふむふむ……
「……あーちゃんは俺のだ。」
「それこそ何言ってんだよ。藍は俺が貰い受ける。な、藍。」
「……はい?」
茜さんに呼び掛けられたけど、本に集中していて全く話を聞いていなかった。
「ほら『はい』っつった。だから藍は俺のものー。」
と言いながら私に手を伸ばす茜さん。そしてその手を叩き払ったつーくん。何がどうなっているのやら……?
交互に茜さんとつーくんを見やるが、どちらも顔が怖い。さすが音霧寮(顔面)最恐コンビ(?)。いちごちゃんにも怖がられている二人だものね。私も少し恐怖からか体が震えた。
そして険悪な雰囲気の間に挟まれた私の体は縮こまる。一体二人は何に怒っているのだろう。
「わっ!?」
ぐるぐる考えていた隙にぼふりと私を抱き込んだ茜さん。それに驚いて思っていたよりも大きな声が出てしまった。
ペチペチと茜さんの腕を叩いて離してもらえないかと思ったが、より一層抱き締められるだけだった。
「……柊木、俺の怒りが表面化してしまいそうだ。」
「藤がいるから大丈夫だろ。」
「……。」
今度はぐぐーっと腕を突っ張らせてみるが、私の腕の長さなどたかが知れているし、力の差も大きい。すぐにまた抱き込まれる。ぐぬぬ、どうすれば……
「……あーちゃん、嫌がってる。」
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