『あなた次第』 【本編は完結】

君影 ルナ

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番外編

メリークリスマス!

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 今日は十二月二十四日! そう、今日はクリスマスイブなのです!

 何故私がここまでテンション高いのかというと、それはまさに! 今日の夜、サンタさんが来るからなのです! なんとなく今日は特別な日になりそうな気がする! 思わず笑顔になってしまうのも仕方ないだろう。

「ワクワクするね!」
「……だな。」

 私とつーくんは寮に飾られているツリーを眺めながらお話する。つーくんもワクワクしているのが私にも分かった。やっぱりクリスマスは、サンタさんは特別だもんね!

「……はっ、待って!」
「……どうした?」

 どうしよう、気付いちゃった。去年までと今年で全く違うことが!

「どうしよう! サンタさん、私が寮生活しているの知ってるかな? 間違えて去年まで暮らしていた家に来ちゃって、私がいないからってそのまま帰っちゃわないかな? どうしよう!」

 どうしようどうしようと慌てると、つーくんは私の肩に手を置いて落ち着け、と言う。

「……サンタさんはちゃんと今いる場所を知っててくれると思う。だって俺が花学の中等部に入学した年のクリスマスにもちゃんと来てくれたんだから。」
「そうなんだ! わぁ、サンタさんってすごいんだね!」
「……すごい。」

「お、二人揃ってなに話してんの?」

 話に入ってきたのは藤さん。藤さんはいつものようなニコニコ笑顔。やっぱり藤さんもプレゼント楽しみなのかな?

「藤さん! 今日はクリスマスだねって話してました!」
「楽しみだねぇ。」
「はい!」

 藤さんはそう言って私の頭をポンポンと撫でた。うふふ、楽しみだなぁ。

「あ、今日の夕飯はどんなものになるのかな?」
「……ケーキは山吹が作るって張り切ってた。」
「ケーキ!」

 どんなケーキになるんだろう。でもきっと竜胆さんが作るなら美味しいだろうから期待しかない。楽しみ楽しみ!

「……切るのは俺に任せろ。」
「それは頼もしいね!」

 つーくんはドヤ顔で任せろと言う。切裂を使うだろうことがすぐに理解出来た。きっと綺麗に均等に切ってくれるはずだ。それは確かに頼もしい。ケーキの大きさが均等じゃないと喧嘩になるものね!

 あ、あとはやっぱりプレゼントは何だろう。毎年ドキドキなんだよね。早く明日の朝にならないかな?










 次の日、サンタさんはちゃんと来てくれたらしくプレゼントが枕元に置いてあった。開けてみたらモコモコの靴下が三つも入っていたんだよ!

 今年は特に寒くて、普通の靴下を履いてても寒かったからすごく嬉しいっ!

 やっぱりサンタさんはすごいや。でもなんで欲しいものを毎年的確に持ってきてくれるんだろう。そこが謎なんだよなぁ。




──
※この話の裏話も書いたのですが、どこに載せるか迷っています。もし読みたい方がいらっしゃったら、どこかには載せようかと思います。お気軽に感想欄やツイッターなどでお声がけください。

注)サンタさん信じてない側の話です。
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