千年生きた伝説の魔女は生まれ変わる〜今世の目標は孤独死しないことなのじゃっ!〜

君影 ルナ

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冒険者編

3-16

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「さて、見回り再開じゃな。」
「……。」
「……。」

 気を取り直してぽてぽてと三人で道をゆっくり歩くが、先程までの騒がしさが嘘のようじゃ。はて、何故マルとアルタはこんなにも静かなんじゃろうか。

 もしかしてワシと話す話題がもう尽きたとか? それなら何かワシから話題を振った方が良いのか? うーむ、話題話題……

 何かないかと眉間に皺を寄せて熟考するが、しかし良い案は思いつかなかった。

 よし、どうにもならないから一人で違うことを考えよう。あ、ちゃんと見回りしながらじゃがな。

 まずは魔法について……

「レ、レタアちゃん……」
「……んむ? アルタ、どうした?」

 魔法について考えようとしたちょうどその時、アルタは話しかけてきた。マルは未だにぼぅっとしている。まあ、街は今のところ平和なのでそのまま放っておいても良いじゃろう。

「レタアちゃんが幼児なのは……本当?」
「む、そんなことか。そうじゃな。今年で六歳じゃ。」
「そっか……六歳……(十九歳差、か……ギリいける……かな?)」

 はて、そんなに驚くことか? ……いや、まあそうか。仮の見た目じゅうごに反して実際の年むっつが若すぎるからな。驚くのも仕方ないか。ふむふむ。

「そういえばアルタは幾つなんじゃ?」
「僕? 二十五だよ。」
「ほぉー……」

 会話を続けるためにワシから質問しておいて何じゃが、何て返答すれば良いじゃろうか。ううむ、分からん。曖昧な返事に、アルタは別に気にした様子は見せなかった。じゃあいっか。

「レタアちゃん、年上は恋愛対象に入る?」
「……ん?」

 急に話が変わったが、アルタの言わんとしていることが分からん。年上が恋愛対象になるか、だと……?

 そうじゃなぁ、ワシから見れば年上イコールすぐ死ぬという等式が頭の中で出来上がってしまうからなぁ。恋愛対象としてはちょっと……

 まあ、ワシより年下でもすぐ死ぬから恋愛対象としてはちょっとなぁ……などと考えてしまうがな。

 どんなに頑張っても皆百年そこらで死んでしまうから、結果的にワシがいつも置いてかれる。何度も言うが、ワシは千年以上生きられるのじゃから。

「僕のこと好きにはならない? もちろん、恋愛対象として。」
「……は?」

 一人でぐるぐる考えていると、アルタは爆弾発言をする。

 ワシは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたじゃろう。それくらい驚いてしまった。

 アルタを好きになるか、じゃと……?
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