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八話
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神官達に響めきが走る。しかしリナは、自身の技術を褒められてご機嫌だ。
「うふふ。中腰が多いのかな? 腰の周りの筋肉が固まってましたからね。このくらいなら、しっかり解せば大丈夫!」
なんだ、ただのマッサージだったのかと安堵する。
「目一杯腰を振ってもらいましたからね!」
「いやいやリナちゃん、それは不味いでしょう」
やっぱり黒だったのか!? 実態はどうあれ、口に出してはいけないとゾーイは止める。
「え? 腰だけじゃダメだった? 勿論、他にもできます! 膿を出す系と舐めて治す系があるんだけど……誰か協力してくれる人ー!!」
そうじゃないんだ! 慌てて見渡せば、幸い手を挙げている者は…………いた。よく見ると多くの者が、目立たないように小さく、それでいて確実に挙げている。
「うんうん、女の人も大丈夫ですよー! 私くらいになると、男女問いませんからね」
それじゃあと選び始める前に、シェナが口を出した。
「もう大丈夫ですよ~。実力は皆さんに十分伝わったと思います。――ほらほら、皆さん聖職者なんですからね~。あからさまにガッカリしなーい」
審査員である神官達のテンションが駄々下がりになった。
「それでは、ディフェンディングチャンピオン暫定聖女であるゾーイさん、お願いします!」
「え? 今?」
奇しくもリナと全く同じ台詞から、完全にアウェーなゾーイの挑戦が始まった。
彼女は全く悪くないのに、神官のジト目が刺さる。だが、ここで棄権するのも違う気がする。第一流されてここまで来ただけなので、失う物はない。まだ一度も貰ったことのない聖女の給金だけだ。結構な提示額だったので、正直惜しいが仕方がない。
最後に一花咲かせて見せる!
ゾーイは正面にスックと立った。
左手で鼻を摘み、握った右手を頭の天辺に。息を詰め、フンっと気合を入れる。
ググッと右手に力が込められていく。
「ハッ!!」
右手がパッと開かれると彼女の頭に見事な大輪の花が咲いた――。
ゾーイは負けた。
「うふふ。中腰が多いのかな? 腰の周りの筋肉が固まってましたからね。このくらいなら、しっかり解せば大丈夫!」
なんだ、ただのマッサージだったのかと安堵する。
「目一杯腰を振ってもらいましたからね!」
「いやいやリナちゃん、それは不味いでしょう」
やっぱり黒だったのか!? 実態はどうあれ、口に出してはいけないとゾーイは止める。
「え? 腰だけじゃダメだった? 勿論、他にもできます! 膿を出す系と舐めて治す系があるんだけど……誰か協力してくれる人ー!!」
そうじゃないんだ! 慌てて見渡せば、幸い手を挙げている者は…………いた。よく見ると多くの者が、目立たないように小さく、それでいて確実に挙げている。
「うんうん、女の人も大丈夫ですよー! 私くらいになると、男女問いませんからね」
それじゃあと選び始める前に、シェナが口を出した。
「もう大丈夫ですよ~。実力は皆さんに十分伝わったと思います。――ほらほら、皆さん聖職者なんですからね~。あからさまにガッカリしなーい」
審査員である神官達のテンションが駄々下がりになった。
「それでは、ディフェンディングチャンピオン暫定聖女であるゾーイさん、お願いします!」
「え? 今?」
奇しくもリナと全く同じ台詞から、完全にアウェーなゾーイの挑戦が始まった。
彼女は全く悪くないのに、神官のジト目が刺さる。だが、ここで棄権するのも違う気がする。第一流されてここまで来ただけなので、失う物はない。まだ一度も貰ったことのない聖女の給金だけだ。結構な提示額だったので、正直惜しいが仕方がない。
最後に一花咲かせて見せる!
ゾーイは正面にスックと立った。
左手で鼻を摘み、握った右手を頭の天辺に。息を詰め、フンっと気合を入れる。
ググッと右手に力が込められていく。
「ハッ!!」
右手がパッと開かれると彼女の頭に見事な大輪の花が咲いた――。
ゾーイは負けた。
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