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呪いを解く方法
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sideリラ
信じられないくらい自分が大胆になれた。
呪いの解き方が知りたいからか、キスしたかったからかはもう私自身も分からない。
このまま溶けてしまいそう……。
ライアス様は私を抱えたままソファーに腰掛けた。
この格好は、まるで私からライアス様の膝の上に乗っかったみたいだ。
またキスしようとしたら、トントンと場違いな音が響く。
「ドア閉めるだろ、普通。」
ドアを叩いたのはルシアス様だった。
開けっぱなしのドアに寄りかかり私をまっすぐ見つめてる。
濡れた前髪から見えた瞳は血のように赤い。
そして冷たかった。
「別に見られても困らないけど?」
ライアス様がそう言い終わる頃には、ルシアス様が私の顎を後ろから掴み上を向かせていた。
「奇遇だな、俺も見られても困らない。」
何のことかと思いきや…
「きゃっ!!」
首筋に一瞬痛みが走る。
噛まれたと理解する前にルシアス様がいきなり私にキスをした。
恥ずかしくて、体中の血が沸騰しそうだ。
「ンンッ/////」
無理矢理、上を向かされていて苦しい。
「ンンッ////」
このキスが嫌じゃない。
むしろ………
「んっ…はぁ…はぁ…////」
感じてしまう自分は何なんだろう。
きっと噛まれたからだ、毒のせいだよ、きっと…。
体温が上がって、息も上がる。
ルシアス様の指が私の輪郭を少し撫でるだけで、私はどうにかなりそうだった。
「ルシアス様…////離して…////」
この毒は私をおかしくさせる。
私を捉えている手を退けようと、ルシアス様の手に触れたら赤い瞳が私を逃さない。
「離さない。この表情は俺だけが知っていればいい。」
心臓が壊れそうだ。
こんなに早く動くなんて、私死んじゃうよ。
「でも…呪い…呪いの解き方……教えてくれるって…」
だからルシアス様。
何をされても私は帰れないよ。
「俺がお前を抱けばその呪いは解ける。」
「え?」
ルシアス様が私を抱く?
「どこで仕入れて来たの?」
ライアス様は焦る様子もなくルシアス様に聞いた。
「俺にもそっち方面の情報屋はいる。かなり時間はかかったがちゃんと見つけた。」
ルシアス様、私の呪いを解く方法を探してくれていたんだ。
そんなの少しも知らなかった。
「この呪いは惨い。解こうと決心できたとしても心底愛した男以外に抱かれなきゃいけないんだからな。」
この呪いを解きたいけど、まさかそんな解き方だったなんて。
じゃあ、私はライアス様以外の人にこの身を捧げるの?
愛した人以外に……?
本当にライアス様は残酷な事をする。
「リラ、僕は全て知っていてこの呪いをかけた。でもね、1つだけわかって欲しいのはどこの誰にもこの呪いを解かせる気がなかったからだよ。他の男に抱かせる気なんて微塵もない。」
ライアス様の表情が見えないから嘘が本当かわからない。
涙が出た。
「俺がリラの呪いを解く。リラに恨まれても、憎まれても必ず呪いを解いてお前の呪縛から引きずり離してやる。後悔しろ、リラを傷つけたのも、泣かせたのも、大事に出来なかったのもお前だ。」
ルシアス様の声は怒りに満ちていた。
私はすぐにライアス様から引き離されて、ルシアス様に抱き上げられる。
そこで見たライアス様の表情は悲しそうだ。
「リラはこの呪いを解きたいんだね。」
ライアス様のそんな顔は見た事ない。
そんな顔、まるで私を…
「最後のキスはリラからしてくれたから嬉しかったよ。」
最後…?
そんなのわからないよ。
「呪いを解いたらまた来るよ…。どんな気持ちになっても絶対ライアス様に会いにくるね。」
私の気持ちがどうなったとしても、これが最後になるのは嫌だ。
「ルシアスが、それを許してくれたらいいけど。」
ライアス様はルシアス様に視線を移した。
「もちろん、会わせない。」
ルシアス様がそう言って景色が変わった。
もうここはライアス様の屋敷の門の外だった。
「ルシアス様…あの……」
体が熱い、ふわふわする、くすぐったい…
そう思っていたらルシアス様が私を抱く力を強くした。
「ひっ//////」
「一瞬噛んだだけでこうなるなんてな。何度も噛み続けたらお前はどうなる?」
私ですら想像がつかない。
ルシアス様の毒は本当に私の体によく馴染む。
「わからない…から、噛まないでください…」
体中に走る快感で声が震える。
「今夜分かる、楽しみにしてろ。」
だけど、ルシアス様は容赦ない。
きっと、私を狂わせて楽しむんだ。
返事の代わりに鼓動が早くなった。
ルシアス様は再び移動して、私を驚かせる。
ここはもう暗い部屋の中。
私が突き落とされたのは、
「きゃっ////」
ルシアス様のベッドの上だ。
信じられないくらい自分が大胆になれた。
呪いの解き方が知りたいからか、キスしたかったからかはもう私自身も分からない。
このまま溶けてしまいそう……。
ライアス様は私を抱えたままソファーに腰掛けた。
この格好は、まるで私からライアス様の膝の上に乗っかったみたいだ。
またキスしようとしたら、トントンと場違いな音が響く。
「ドア閉めるだろ、普通。」
ドアを叩いたのはルシアス様だった。
開けっぱなしのドアに寄りかかり私をまっすぐ見つめてる。
濡れた前髪から見えた瞳は血のように赤い。
そして冷たかった。
「別に見られても困らないけど?」
ライアス様がそう言い終わる頃には、ルシアス様が私の顎を後ろから掴み上を向かせていた。
「奇遇だな、俺も見られても困らない。」
何のことかと思いきや…
「きゃっ!!」
首筋に一瞬痛みが走る。
噛まれたと理解する前にルシアス様がいきなり私にキスをした。
恥ずかしくて、体中の血が沸騰しそうだ。
「ンンッ/////」
無理矢理、上を向かされていて苦しい。
「ンンッ////」
このキスが嫌じゃない。
むしろ………
「んっ…はぁ…はぁ…////」
感じてしまう自分は何なんだろう。
きっと噛まれたからだ、毒のせいだよ、きっと…。
体温が上がって、息も上がる。
ルシアス様の指が私の輪郭を少し撫でるだけで、私はどうにかなりそうだった。
「ルシアス様…////離して…////」
この毒は私をおかしくさせる。
私を捉えている手を退けようと、ルシアス様の手に触れたら赤い瞳が私を逃さない。
「離さない。この表情は俺だけが知っていればいい。」
心臓が壊れそうだ。
こんなに早く動くなんて、私死んじゃうよ。
「でも…呪い…呪いの解き方……教えてくれるって…」
だからルシアス様。
何をされても私は帰れないよ。
「俺がお前を抱けばその呪いは解ける。」
「え?」
ルシアス様が私を抱く?
「どこで仕入れて来たの?」
ライアス様は焦る様子もなくルシアス様に聞いた。
「俺にもそっち方面の情報屋はいる。かなり時間はかかったがちゃんと見つけた。」
ルシアス様、私の呪いを解く方法を探してくれていたんだ。
そんなの少しも知らなかった。
「この呪いは惨い。解こうと決心できたとしても心底愛した男以外に抱かれなきゃいけないんだからな。」
この呪いを解きたいけど、まさかそんな解き方だったなんて。
じゃあ、私はライアス様以外の人にこの身を捧げるの?
愛した人以外に……?
本当にライアス様は残酷な事をする。
「リラ、僕は全て知っていてこの呪いをかけた。でもね、1つだけわかって欲しいのはどこの誰にもこの呪いを解かせる気がなかったからだよ。他の男に抱かせる気なんて微塵もない。」
ライアス様の表情が見えないから嘘が本当かわからない。
涙が出た。
「俺がリラの呪いを解く。リラに恨まれても、憎まれても必ず呪いを解いてお前の呪縛から引きずり離してやる。後悔しろ、リラを傷つけたのも、泣かせたのも、大事に出来なかったのもお前だ。」
ルシアス様の声は怒りに満ちていた。
私はすぐにライアス様から引き離されて、ルシアス様に抱き上げられる。
そこで見たライアス様の表情は悲しそうだ。
「リラはこの呪いを解きたいんだね。」
ライアス様のそんな顔は見た事ない。
そんな顔、まるで私を…
「最後のキスはリラからしてくれたから嬉しかったよ。」
最後…?
そんなのわからないよ。
「呪いを解いたらまた来るよ…。どんな気持ちになっても絶対ライアス様に会いにくるね。」
私の気持ちがどうなったとしても、これが最後になるのは嫌だ。
「ルシアスが、それを許してくれたらいいけど。」
ライアス様はルシアス様に視線を移した。
「もちろん、会わせない。」
ルシアス様がそう言って景色が変わった。
もうここはライアス様の屋敷の門の外だった。
「ルシアス様…あの……」
体が熱い、ふわふわする、くすぐったい…
そう思っていたらルシアス様が私を抱く力を強くした。
「ひっ//////」
「一瞬噛んだだけでこうなるなんてな。何度も噛み続けたらお前はどうなる?」
私ですら想像がつかない。
ルシアス様の毒は本当に私の体によく馴染む。
「わからない…から、噛まないでください…」
体中に走る快感で声が震える。
「今夜分かる、楽しみにしてろ。」
だけど、ルシアス様は容赦ない。
きっと、私を狂わせて楽しむんだ。
返事の代わりに鼓動が早くなった。
ルシアス様は再び移動して、私を驚かせる。
ここはもう暗い部屋の中。
私が突き落とされたのは、
「きゃっ////」
ルシアス様のベッドの上だ。
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