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第28話 4人で文字狼さん対戦配信。前半戦!
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時間は夜の19時40分。今日は週末で、予定していた文字狼さん対戦配信をやる日がやって来たわ。
私は準備をするために、色々と配信準備をしていた。今日はそれぞれのチャンネルで同時配信をする予定なので、視聴者さんは分散すると思う。それでもある程度知名度が上がるのは確かだし、私は楽しみにしながら配信する準備をしているってわけね。
通話チャットアプリはもう全員繋がっているので、朱里の声が聞こえてくる。
「やほー。みんなもう配信の準備は整ってる感じかな?」
その質問に対して、
「大丈夫よ、ゲームアプリも起動しているし、すぐにでも配信出来るわ」
「わたくしもさっき準備は終えましたの」
朱里も彩夏ちゃんも準備が終わったようね。しかし兄貴は久しぶりに配信するからなのか、少しもたついているみたい。
「ちょっと待ってくれ。俺はもう少しで調整終わるから」
「まだ少し時間あるし焦らなくても大丈夫だから、赤坂君」
まぁ配信頻度は私達と比べて凄く少ないし、これは仕方ないよね。それから兄貴は大体10分程で配信準備を終えたみたい。後は各々が配信時の音量調整をやれば大丈夫かな。
「しかしさー、4人でコラボ配信をする日が来るなんて、個人勢の私がやるとは思ってなかったよ」
「そうだね。有名な企業さんなら同じ所属している人たちでよくやってるからね。こうやって朱里や彩夏ちゃんに兄貴まで混ざってやるとは、過去の私が見たらびっくりしてるわ」
「これからもわたくしは、この4人でコラボ配信をたくさんやりたいですの」
こうして配信前の準備で雑談するなんて、1人でやっていた時とは何かやっぱりわくわくが違う。少し前は無言でチェックして、喉の調子を整えるだけだったからね。こうやって喋ってると、だんだんとテンションが上がっちゃう。
ふと、パソコンの時間を見るとそろそろ時間が迫っていた。
「あ、そろそろ配信時間だね。兄貴、緊張してない?」
「ちょっと緊張しているな。いや、毎回1人でやるのも緊張するけどな」
私はスマホの文字狼さんアプリを確認する。そしてWEBカメラに専用ソフトで星野宮きらりの動作をチェック。笑顔のチェック、動きのチェック。うん、問題はなさそうね。
「よし、じゃあそろそろ時間だね。最初の挨拶はきらりの方からでよろしくね」
「おっけー。じゃあ行きまーす!」
配信時間になったので、それぞれのチャンネルで予約していた配信を開始した。私のチャンネルも配信が始まる。4人でそれぞれやるのに、こっちで待機していた人もかなりいる。そう思うと今日も頑張ろうって私は思いながら、第一声を発した。
「こんきらり~。星野宮きらりです。今日はなんと、この4人で文字狼さん対戦配信をやっていきまーす! ではそれぞれ自己紹介をお願いします~。まずはこの方!」
私は右下にきらりを置いて、その横に静止画のみんなのイラストを並べていく。
『待ってましたー!』、『きらりん待ってたよー!』、『こんきらりー!』、『今日はこのために早く帰って来たんだ俺はー!』、『三窓で見てますよー!』。みんな今日の配信を凄く楽しみにしていたみたいで、メッセージが怒涛の勢いで流れていく。
「皆様こんつば~。雷桜つばきです。今日は私が騙しあいと言うものを、小娘と執事たちに教えてあげるから、そこんとこよろしく! 次はこの人!」
『つばきちゃんは強そう』、『つばきは強い(確信)』、『こんつばー。』、『今日は熱い戦いになりそうだなー』。
「みんな、こんばんはーですのっ! 今日も元気いっぱい、夢坂リリムですの。わたくしが辱めに遭わない様に、頑張りますの。練習では痛い目にあってまして。ラストはセバスチャンですの」
『これはリリムちゃん弱そうだなぁ』、『うわっ、もう三窓で見てると重い~』、『お嬢は負けそうだなぁ』、『初めて見るけど、リリムちゃん可愛い~』。
「皆様こんばんは。セバスチャン渉です。本日は楽しくやらせてもらいます」
『お、前にリリムちゃんとコラボした執事だ』、『お嬢にボコられた執事さんじゃん。頑張ってー』。
「というわけで今日はこの4人でやっていくからよろしくなー。じゃあ早速だけど文字狼さんをやっていきましょう!」
つばきが元気よく生配信開始のコールを出し、私が念のため注意する事を言っていくわ。
「じゃあアプリでそれぞれお題が出るので、各自自分のワードをそれぞれのチャンネルの画面に出します。だからみんなはメッセージで教えちゃ駄目よ」
SNSとかにもバラし厳禁の注意書きをしたけど、見ていない人向けに再度言っておかないとね。分かってしまえば、つまらないから。それとこのゲームのルールは配信の説明欄にも詳細に書いておいてあるわ。
『おっけー。もちろんだよ』、『了解!』と、きちんと返事のメッセージが流れる。どうやら心配なさそうかな。
軽く今つばきがゲームのルールを説明していく。有名なゲームだから知っている人は多いけど、知らない人もいるからね。つばきはこんな時の説明は上手で、サクサク話し終える。
「――と、ゲームのルールは以上です。ではレッツプレイ!」
そうして私のアプリで出た最初のワードは、『手紙で告白』だった。
私が狼さんなのかはまだ当然分からない。これからこの話題に対して3分間4人で話し、狼さんを探っていくのだ。もしかしたら私が狼さんかも知れないから、慎重に話さないといけない。でもまずは攻めてみようと思う。
ここは私が狼さんじゃないと思ったから。まず私がためしに聞いてみる。
「えーと、みんなってこれされた事ある? ちなみに私はあります」
手紙で告白。前に大量にもらった記憶を思い出す。これは兄貴や朱里も知ってるから、共感されるはずね。
「俺はないですね。他の2人は?」
「んー、私はあるね。直接は恥ずかしいからだと思う。間接的にってやつだよね」
「わたくしもありますの。でも直接言ってこない方には全く興味ありませんの」
兄貴は無し、つばきはあり、リリムちゃんもあり。
う~ん。兄貴は無いのは分かるが、他の2人は何らあってもおかしくないし、不自然な点はない。今の所まだまだ情報が足りないわ。もっと3人から情報を出させないと、どんな感じなのかすら分からないし。
「でもさー、私こういうのってリリムちゃんが言うように、直接が良いよね」
「ですの。これじゃ誠意が足りませんの」
「え、誠意? そんなに悪いと私は思わないけど」
私はリリムちゃんの発言に少し疑問が出てくる。誠意か……。
「人によりますの。今の時代はそうですの。昔の事情は分かりませんが……」
「てか全員あって、俺にはないのは、みんなモテるってわけだな。悲しい……」
兄貴のぼやきは放っておいて。
私のお題と一体どう違うのかな。う~ん。手紙で告白って以外の告白を考えてみよう。まず直接よね。デート中に言ってくるの。それにこうやって通話、ビテオ通話告白。あとは、SNSツールで告白。あとは電話で告白。これが予想できそうね。
そこで私はちょっと積極的に言ってみようと思うわ。
「え~と、みんなは自分でしたことある? 私はないんだけど」
そう聞くと、全員「なし」と返事が返ってきた。誰も手紙で告白をした事はナシかな。う~ん。お題結構微妙に難しい気がするわね。反対は直接だと予想してたけど、どうも違うらしい。しかし他の人が適当に合わせてるかも知れないのだけど。
「その昔はよくあったって聞くよな。学校とかの連絡網とかあるって俺はテレビで見た事あるし」
「あ~、そっちね。確かに昔の、昭和の時代だよね。私達の親の世代とかね」
セバスチャンとつばきが話しているけど、私も聞いた事はある。
親の世代。学校の連絡網。少し何か違和感を覚えた。でも確かに普通は中々しないよね、手紙で告白は。
「あ~。昭和って昔なので、本当にそんなふうにしてたのか疑わしいですの」
「でも今もやる人もいたけどなぁ。私は経験したし」
つい体験した事を思い出して、私は無意識に言っていた。
「おや、最初言ってたけど、きらりったら墓穴ほったんじゃないの。それ。何か怪しいぞ~」
つばきが見逃さず突っ込んでくる。
え、私やらかした? でも昔の世代なら手紙を使うのは違和感ないと思うけどなぁ。もしかして、朱里が言っているのは、前に大量のラブレターを貰った事言っているのかな。となると、やはり私が狼さんの可能性が。その事に気付いて思ったのかな。
「どうも俺はつばきさんとは同じ気がするな。ただやる人は一定数いると思うんだよなぁ」
その時アラームの音が鳴りだした。そろそろ狼さんを絞らなければならない時がきたみたい。私達は自分たちのための用意した、チャットにそれぞれ狼さんの名前を入力した。つばきが結果を公開していく。
「はい、時間になりましたので、全員集計をしたら、きらり以外の3人で3票、きらりはリリムちゃんに1票となりました。と言う事で、きらりが狼さんか確認します。ではお題を言ってください」
『これはきらりんアウトだな』、『これ難しいよね』、『これはきらりん、ぼろ出したしね』。どうやら私は明らかにおかしな事を言っちゃったみたい。
「手紙で告白です」
私がお題を言うとつばきが結果を公開してくれる。
「きらりは手紙で告白は――、狼さんでした! ですがきらりが逆に民の私達のお題を当てたら逆転となります。さぁ当てられるかな~?」
「しまったなぁ。3人のお題ね。ちょっと待って」
当てられたのは悔しいが今は考えよう。私は今までの短い会話での違和感を思い出す。親の世代。学校の連絡網。手紙じゃない昔の告白方法を考えれば良いわけよね。直接言って欲しいって事は、直接告白じゃない。そしてビテオ通話告白。あとは、SNSツールは、そこまで昔の世代じゃない。
となれば何かほかに告白する方法は。
そうだ。電話だ。昔の世代は電話でやってた話だと聞く。となれば電話で告白が、3人の共通のお題と結論が出るわ!
「さぁ、きらりさん。答えをお願いしますの」
リリムちゃんが最後の結果を促してくる。
「ずばり『電話で告白』じゃないかしら」
私の推理から出した答えは当たってるのか、ドキドキする。
『おお、これはもしかして!?』、『逆転となるか!?』、『悪くない線だと思う』。視聴者さんの反応も期待に膨らんでいく。そしてつばきが結果を発表してくれる。
「……何と、答えの電話で告白は当たりです! きらりが逆転勝利となり少数派の勝利でした~」
『さすがきらりん!』、『きらりんよく当てたなぁ』、『墓穴ほった時はひやっとしたよ』。
今回はまさか私が狼さんだったとは。始めから自分が多数派だと思い込んでたけど、運よく他の人がヒントを落した事によって私が勝利出来たと思う。
さて、まだこの狼さんゲームはまだ第2ラウンドがある予定ね。次はどんなお題が来るのかしら。
私は準備をするために、色々と配信準備をしていた。今日はそれぞれのチャンネルで同時配信をする予定なので、視聴者さんは分散すると思う。それでもある程度知名度が上がるのは確かだし、私は楽しみにしながら配信する準備をしているってわけね。
通話チャットアプリはもう全員繋がっているので、朱里の声が聞こえてくる。
「やほー。みんなもう配信の準備は整ってる感じかな?」
その質問に対して、
「大丈夫よ、ゲームアプリも起動しているし、すぐにでも配信出来るわ」
「わたくしもさっき準備は終えましたの」
朱里も彩夏ちゃんも準備が終わったようね。しかし兄貴は久しぶりに配信するからなのか、少しもたついているみたい。
「ちょっと待ってくれ。俺はもう少しで調整終わるから」
「まだ少し時間あるし焦らなくても大丈夫だから、赤坂君」
まぁ配信頻度は私達と比べて凄く少ないし、これは仕方ないよね。それから兄貴は大体10分程で配信準備を終えたみたい。後は各々が配信時の音量調整をやれば大丈夫かな。
「しかしさー、4人でコラボ配信をする日が来るなんて、個人勢の私がやるとは思ってなかったよ」
「そうだね。有名な企業さんなら同じ所属している人たちでよくやってるからね。こうやって朱里や彩夏ちゃんに兄貴まで混ざってやるとは、過去の私が見たらびっくりしてるわ」
「これからもわたくしは、この4人でコラボ配信をたくさんやりたいですの」
こうして配信前の準備で雑談するなんて、1人でやっていた時とは何かやっぱりわくわくが違う。少し前は無言でチェックして、喉の調子を整えるだけだったからね。こうやって喋ってると、だんだんとテンションが上がっちゃう。
ふと、パソコンの時間を見るとそろそろ時間が迫っていた。
「あ、そろそろ配信時間だね。兄貴、緊張してない?」
「ちょっと緊張しているな。いや、毎回1人でやるのも緊張するけどな」
私はスマホの文字狼さんアプリを確認する。そしてWEBカメラに専用ソフトで星野宮きらりの動作をチェック。笑顔のチェック、動きのチェック。うん、問題はなさそうね。
「よし、じゃあそろそろ時間だね。最初の挨拶はきらりの方からでよろしくね」
「おっけー。じゃあ行きまーす!」
配信時間になったので、それぞれのチャンネルで予約していた配信を開始した。私のチャンネルも配信が始まる。4人でそれぞれやるのに、こっちで待機していた人もかなりいる。そう思うと今日も頑張ろうって私は思いながら、第一声を発した。
「こんきらり~。星野宮きらりです。今日はなんと、この4人で文字狼さん対戦配信をやっていきまーす! ではそれぞれ自己紹介をお願いします~。まずはこの方!」
私は右下にきらりを置いて、その横に静止画のみんなのイラストを並べていく。
『待ってましたー!』、『きらりん待ってたよー!』、『こんきらりー!』、『今日はこのために早く帰って来たんだ俺はー!』、『三窓で見てますよー!』。みんな今日の配信を凄く楽しみにしていたみたいで、メッセージが怒涛の勢いで流れていく。
「皆様こんつば~。雷桜つばきです。今日は私が騙しあいと言うものを、小娘と執事たちに教えてあげるから、そこんとこよろしく! 次はこの人!」
『つばきちゃんは強そう』、『つばきは強い(確信)』、『こんつばー。』、『今日は熱い戦いになりそうだなー』。
「みんな、こんばんはーですのっ! 今日も元気いっぱい、夢坂リリムですの。わたくしが辱めに遭わない様に、頑張りますの。練習では痛い目にあってまして。ラストはセバスチャンですの」
『これはリリムちゃん弱そうだなぁ』、『うわっ、もう三窓で見てると重い~』、『お嬢は負けそうだなぁ』、『初めて見るけど、リリムちゃん可愛い~』。
「皆様こんばんは。セバスチャン渉です。本日は楽しくやらせてもらいます」
『お、前にリリムちゃんとコラボした執事だ』、『お嬢にボコられた執事さんじゃん。頑張ってー』。
「というわけで今日はこの4人でやっていくからよろしくなー。じゃあ早速だけど文字狼さんをやっていきましょう!」
つばきが元気よく生配信開始のコールを出し、私が念のため注意する事を言っていくわ。
「じゃあアプリでそれぞれお題が出るので、各自自分のワードをそれぞれのチャンネルの画面に出します。だからみんなはメッセージで教えちゃ駄目よ」
SNSとかにもバラし厳禁の注意書きをしたけど、見ていない人向けに再度言っておかないとね。分かってしまえば、つまらないから。それとこのゲームのルールは配信の説明欄にも詳細に書いておいてあるわ。
『おっけー。もちろんだよ』、『了解!』と、きちんと返事のメッセージが流れる。どうやら心配なさそうかな。
軽く今つばきがゲームのルールを説明していく。有名なゲームだから知っている人は多いけど、知らない人もいるからね。つばきはこんな時の説明は上手で、サクサク話し終える。
「――と、ゲームのルールは以上です。ではレッツプレイ!」
そうして私のアプリで出た最初のワードは、『手紙で告白』だった。
私が狼さんなのかはまだ当然分からない。これからこの話題に対して3分間4人で話し、狼さんを探っていくのだ。もしかしたら私が狼さんかも知れないから、慎重に話さないといけない。でもまずは攻めてみようと思う。
ここは私が狼さんじゃないと思ったから。まず私がためしに聞いてみる。
「えーと、みんなってこれされた事ある? ちなみに私はあります」
手紙で告白。前に大量にもらった記憶を思い出す。これは兄貴や朱里も知ってるから、共感されるはずね。
「俺はないですね。他の2人は?」
「んー、私はあるね。直接は恥ずかしいからだと思う。間接的にってやつだよね」
「わたくしもありますの。でも直接言ってこない方には全く興味ありませんの」
兄貴は無し、つばきはあり、リリムちゃんもあり。
う~ん。兄貴は無いのは分かるが、他の2人は何らあってもおかしくないし、不自然な点はない。今の所まだまだ情報が足りないわ。もっと3人から情報を出させないと、どんな感じなのかすら分からないし。
「でもさー、私こういうのってリリムちゃんが言うように、直接が良いよね」
「ですの。これじゃ誠意が足りませんの」
「え、誠意? そんなに悪いと私は思わないけど」
私はリリムちゃんの発言に少し疑問が出てくる。誠意か……。
「人によりますの。今の時代はそうですの。昔の事情は分かりませんが……」
「てか全員あって、俺にはないのは、みんなモテるってわけだな。悲しい……」
兄貴のぼやきは放っておいて。
私のお題と一体どう違うのかな。う~ん。手紙で告白って以外の告白を考えてみよう。まず直接よね。デート中に言ってくるの。それにこうやって通話、ビテオ通話告白。あとは、SNSツールで告白。あとは電話で告白。これが予想できそうね。
そこで私はちょっと積極的に言ってみようと思うわ。
「え~と、みんなは自分でしたことある? 私はないんだけど」
そう聞くと、全員「なし」と返事が返ってきた。誰も手紙で告白をした事はナシかな。う~ん。お題結構微妙に難しい気がするわね。反対は直接だと予想してたけど、どうも違うらしい。しかし他の人が適当に合わせてるかも知れないのだけど。
「その昔はよくあったって聞くよな。学校とかの連絡網とかあるって俺はテレビで見た事あるし」
「あ~、そっちね。確かに昔の、昭和の時代だよね。私達の親の世代とかね」
セバスチャンとつばきが話しているけど、私も聞いた事はある。
親の世代。学校の連絡網。少し何か違和感を覚えた。でも確かに普通は中々しないよね、手紙で告白は。
「あ~。昭和って昔なので、本当にそんなふうにしてたのか疑わしいですの」
「でも今もやる人もいたけどなぁ。私は経験したし」
つい体験した事を思い出して、私は無意識に言っていた。
「おや、最初言ってたけど、きらりったら墓穴ほったんじゃないの。それ。何か怪しいぞ~」
つばきが見逃さず突っ込んでくる。
え、私やらかした? でも昔の世代なら手紙を使うのは違和感ないと思うけどなぁ。もしかして、朱里が言っているのは、前に大量のラブレターを貰った事言っているのかな。となると、やはり私が狼さんの可能性が。その事に気付いて思ったのかな。
「どうも俺はつばきさんとは同じ気がするな。ただやる人は一定数いると思うんだよなぁ」
その時アラームの音が鳴りだした。そろそろ狼さんを絞らなければならない時がきたみたい。私達は自分たちのための用意した、チャットにそれぞれ狼さんの名前を入力した。つばきが結果を公開していく。
「はい、時間になりましたので、全員集計をしたら、きらり以外の3人で3票、きらりはリリムちゃんに1票となりました。と言う事で、きらりが狼さんか確認します。ではお題を言ってください」
『これはきらりんアウトだな』、『これ難しいよね』、『これはきらりん、ぼろ出したしね』。どうやら私は明らかにおかしな事を言っちゃったみたい。
「手紙で告白です」
私がお題を言うとつばきが結果を公開してくれる。
「きらりは手紙で告白は――、狼さんでした! ですがきらりが逆に民の私達のお題を当てたら逆転となります。さぁ当てられるかな~?」
「しまったなぁ。3人のお題ね。ちょっと待って」
当てられたのは悔しいが今は考えよう。私は今までの短い会話での違和感を思い出す。親の世代。学校の連絡網。手紙じゃない昔の告白方法を考えれば良いわけよね。直接言って欲しいって事は、直接告白じゃない。そしてビテオ通話告白。あとは、SNSツールは、そこまで昔の世代じゃない。
となれば何かほかに告白する方法は。
そうだ。電話だ。昔の世代は電話でやってた話だと聞く。となれば電話で告白が、3人の共通のお題と結論が出るわ!
「さぁ、きらりさん。答えをお願いしますの」
リリムちゃんが最後の結果を促してくる。
「ずばり『電話で告白』じゃないかしら」
私の推理から出した答えは当たってるのか、ドキドキする。
『おお、これはもしかして!?』、『逆転となるか!?』、『悪くない線だと思う』。視聴者さんの反応も期待に膨らんでいく。そしてつばきが結果を発表してくれる。
「……何と、答えの電話で告白は当たりです! きらりが逆転勝利となり少数派の勝利でした~」
『さすがきらりん!』、『きらりんよく当てたなぁ』、『墓穴ほった時はひやっとしたよ』。
今回はまさか私が狼さんだったとは。始めから自分が多数派だと思い込んでたけど、運よく他の人がヒントを落した事によって私が勝利出来たと思う。
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