19 / 44
王都へお出かけ編
第1話:トリミング店のお金事情・月に一度の王都へ
しおりを挟む
朝霧が、まだ深い藍色を残した森の裾野を白く縁取っていた。
ひんやりとした大気が、開け放した窓から滑り込んでくる。私は小さく身震いしながら、木製のカウンターに置かれた道具たちへ視線を落とした。
山あいにひっそりと佇む私の店、『ミヤコ幻獣トリミング店』。
ここには、街の喧騒も、王都の慌ただしさも届かない。聞こえてくるのは、時折揺れる梢の音と、足元で丸まっている看板犬の寝息だけ。
(さて、今日はお出かけ前に、道具の手入れを済ませてしまわないとね)
私は、使い込まれた猪の毛のブラシを手に取った。
毛の一本一本にまで魔力が馴染んだそのブラシは、朝の光を浴びて、琥珀色に優しく透き通っている。
指先で毛並みをなぞると、しっとりとした弾力が返ってきた。
道具が汚れていては、幻獣たちの命の輝きは磨けない。
それは、私がかつて『幻獣保護センター』の廃棄処理係として働いていた頃から、自分に課している絶対の鉄則だった。
あの場所では、道具も、幻獣たちも、ただの消耗品のように扱われていた。
泥にまみれ、呪いに蝕まれ、ボロ雑巾のように打ち捨てられていく命。
その悲しみを知っているからこそ、私は自分の手に馴染む道具たちを、宝物のように手入れし続けている。
シャッ、シャッ……。
ハサミの刃を研ぐ微かな金属音が、清らかなしじまの中に響く。
仕上げに、特製の椿油のオイルを一滴。
弾けるような酸っぱい香りがふわりと広がり、私の心をぴんと引き締めた。
「よし、これでブラシもハサミも準備万端。あとは、研修で使う石鹸ね」
棚の奥から、真っ白な箱を取り出す。
中には、重曹と濃縮した聖水を混ぜた、私特製の「一点シミ抜きペースト」が整然と並んでいた。
これさえあれば、大抵の汚れは綺麗に洗い流せる。
王都へ行けば、また新しい素材を補充できるはず。そう思うと、少しだけ足取りが軽くなるのを感じた。
「ふあぁ……わふっ」
庭先で、銀色の大きな塊がゆらりと立ち上がった。
看板犬のモップだ。
朝露を纏った彼の白銀の毛並みは、登り始めた太陽の光を浴びて、きらきらと輝いている。
伝説の『終焉の獣――フェンリル・ヴォイド』。
王都の宮廷錬金術師たちが聞けば腰を抜かすようなその正体も、私の前では、ただのブラッシング好きの大型犬でしかない。
「モップ、おはよう。ブラッシングするよー。王都へ行くんだから、看板犬がボサボサじゃ格好がつかないでしょ?」
私が呼びかけると、モップは「わふん」と短く鳴いて、私の足元にドスンと座り込んだ。
大きな頭を私の膝に預け、うっとりと目を細める。
私はミスリル製の大きなスリッカーブラシを構え、彼のふかふかの毛並みに分け入った。
(相変わらず、最高の手触り……。指に絡みつくこの温かさは、どんな高級な絹よりも心地よいわ)
ガシガシと、遠慮のない音を立てて梳いていく。
モップは時折、気持ちよさそうに喉を鳴らし、しっぽでトントンと地面を叩いた。
災禍の幻獣と呼ばれる彼が、私の旅のお供をしてくれるのは安心だ。
ブラッシングを終えると、私は彼専用の、丈夫な革製の鞍と荷物袋を用意した。
モップは自分から首を差し出し、装備を整えるのを手伝ってくれる。
「ありがとう、モップ。今回も荷物持ち、お願いね。……でも、そんなに張り切らなくてもいいのよ? 今回はちょっとした用事と、お給料を貰いに行くだけなんだから」
私の言葉に、モップは「わふぅ……」と、どこか呆れたような溜息をついた。
支度の合間に、私は鞄の奥から一通の書状を取り出した。
差出人は、ノザリア王国の大賢者アルドス様。
国のブレーンであり、かつて不遇の身だった私を今の『宮廷幻獣飼育官』へと引き上げてくれた、恩人でもある。
書状には、今回の給料の内訳が流麗な文字で記されていた。
自然幻獣の保護に対する手当て、銀貨1,000枚。
希少種の生態調査、銀貨1,000枚。
若手やベテラン飼育官への講習、銀貨300枚。
そして、私の役職給が銀貨500枚。
合計、銀貨2,800枚。……金貨に直せば、ちょうど28枚。
(金貨28枚……。銀貨にしたら、2,800枚分のお仕事かぁ)
一般の騎士の年俸をゆうに数倍は超えるその額面を見ても、私にはあまり実感が湧かない。
金貨28枚。
それは私にとって、新しいトリミングの道具、最高級の薬草オイルを仕入れ、モップに美味しいお肉を奮発してもお釣りがくる、そんな「たっぷりのお小遣い」という感覚だった。
「お掃除の仕方を教えるだけで、こんなにたくさんお金をいただけるなんて、ありがたいわ。王都の幻獣たちも綺麗になるし、一石二鳥ね」
私はふふ、と独り言を漏らしながら、金貨数枚を小銭入れに移した。
私が研修で教える知識。それは、幻獣を「兵器」や「家畜」として飼育するだけではなく、心を持った「家族」として扱うための、ささやかな工夫の積み重ね。
けれど、そのささやかな知識を喉から手が出るほど欲しがっている飼育官たちが、王都には何百人も待っている。
(みんな、ちゃんとブラシを洗っているかしら。毛玉をそのままにして、幻獣たちが痒い思いをしていないかしら……)
一度心配し始めると、居ても立ってもいられなくなる。
私にとって、王都遠征の真の目的は、給料よりもむしろ、彼らのお世話環境をチェックすることにあるのかもしれなかった。
太陽が完全に稜線を越え、山あいの景色を眩しい黄金色に塗り替えた。
私は店の戸締まりを慎重に行い、看板を軽く拭ってから、モップの背を叩いた。
「さあ、行きましょうか、モップ!」
「わふっ!」
モップが力強く地面を蹴り、私たちは山道を下り始めた。
空はどこまでも高く、澄み渡っている。
ひんやりとした朝の風が頬を撫で、旅の始まりを祝福してくれているようだった。
足取りの軽いモップの後を追いながら、私は遥か遠くに見える王都の尖塔を見つめた。
一ヶ月に一度の、賑やかな都。
そこには、私を待っている幻獣たちと、私の話に目を輝かせる飼育官たちがいる。
もちろん、道中で美味しいスイーツを見つけるのも忘れてはいけない。
お給料を貰ったら、モップと一緒に、市場で一番の贅沢をするつもりだ。
「今回はどんな幻獣に会えるかしら。……みんな、ピカピカにしてあげなくちゃね」
私は鼻歌を口ずさみながら、軽やかなステップで坂道を下っていく。
これから王都で、国の均衡を揺るがすような恐ろしい事態が待ち受けているなんて。
今の私は、これっぽっちも思っていなかった。
ただ、目の前の美しい森と、相棒の銀色の背中だけを見つめて、私は一歩を踏み出す。
山あいに響く二つの足音は、朝の光の中に溶けて消えていった。
――――――ଘ(੭ˊウˋ)੭✧あとがき✧――――――
少し時間が開いてしまいました。
あと25話くらい書き溜めておりますので、コツコツと毎日投稿していきます♪
ひんやりとした大気が、開け放した窓から滑り込んでくる。私は小さく身震いしながら、木製のカウンターに置かれた道具たちへ視線を落とした。
山あいにひっそりと佇む私の店、『ミヤコ幻獣トリミング店』。
ここには、街の喧騒も、王都の慌ただしさも届かない。聞こえてくるのは、時折揺れる梢の音と、足元で丸まっている看板犬の寝息だけ。
(さて、今日はお出かけ前に、道具の手入れを済ませてしまわないとね)
私は、使い込まれた猪の毛のブラシを手に取った。
毛の一本一本にまで魔力が馴染んだそのブラシは、朝の光を浴びて、琥珀色に優しく透き通っている。
指先で毛並みをなぞると、しっとりとした弾力が返ってきた。
道具が汚れていては、幻獣たちの命の輝きは磨けない。
それは、私がかつて『幻獣保護センター』の廃棄処理係として働いていた頃から、自分に課している絶対の鉄則だった。
あの場所では、道具も、幻獣たちも、ただの消耗品のように扱われていた。
泥にまみれ、呪いに蝕まれ、ボロ雑巾のように打ち捨てられていく命。
その悲しみを知っているからこそ、私は自分の手に馴染む道具たちを、宝物のように手入れし続けている。
シャッ、シャッ……。
ハサミの刃を研ぐ微かな金属音が、清らかなしじまの中に響く。
仕上げに、特製の椿油のオイルを一滴。
弾けるような酸っぱい香りがふわりと広がり、私の心をぴんと引き締めた。
「よし、これでブラシもハサミも準備万端。あとは、研修で使う石鹸ね」
棚の奥から、真っ白な箱を取り出す。
中には、重曹と濃縮した聖水を混ぜた、私特製の「一点シミ抜きペースト」が整然と並んでいた。
これさえあれば、大抵の汚れは綺麗に洗い流せる。
王都へ行けば、また新しい素材を補充できるはず。そう思うと、少しだけ足取りが軽くなるのを感じた。
「ふあぁ……わふっ」
庭先で、銀色の大きな塊がゆらりと立ち上がった。
看板犬のモップだ。
朝露を纏った彼の白銀の毛並みは、登り始めた太陽の光を浴びて、きらきらと輝いている。
伝説の『終焉の獣――フェンリル・ヴォイド』。
王都の宮廷錬金術師たちが聞けば腰を抜かすようなその正体も、私の前では、ただのブラッシング好きの大型犬でしかない。
「モップ、おはよう。ブラッシングするよー。王都へ行くんだから、看板犬がボサボサじゃ格好がつかないでしょ?」
私が呼びかけると、モップは「わふん」と短く鳴いて、私の足元にドスンと座り込んだ。
大きな頭を私の膝に預け、うっとりと目を細める。
私はミスリル製の大きなスリッカーブラシを構え、彼のふかふかの毛並みに分け入った。
(相変わらず、最高の手触り……。指に絡みつくこの温かさは、どんな高級な絹よりも心地よいわ)
ガシガシと、遠慮のない音を立てて梳いていく。
モップは時折、気持ちよさそうに喉を鳴らし、しっぽでトントンと地面を叩いた。
災禍の幻獣と呼ばれる彼が、私の旅のお供をしてくれるのは安心だ。
ブラッシングを終えると、私は彼専用の、丈夫な革製の鞍と荷物袋を用意した。
モップは自分から首を差し出し、装備を整えるのを手伝ってくれる。
「ありがとう、モップ。今回も荷物持ち、お願いね。……でも、そんなに張り切らなくてもいいのよ? 今回はちょっとした用事と、お給料を貰いに行くだけなんだから」
私の言葉に、モップは「わふぅ……」と、どこか呆れたような溜息をついた。
支度の合間に、私は鞄の奥から一通の書状を取り出した。
差出人は、ノザリア王国の大賢者アルドス様。
国のブレーンであり、かつて不遇の身だった私を今の『宮廷幻獣飼育官』へと引き上げてくれた、恩人でもある。
書状には、今回の給料の内訳が流麗な文字で記されていた。
自然幻獣の保護に対する手当て、銀貨1,000枚。
希少種の生態調査、銀貨1,000枚。
若手やベテラン飼育官への講習、銀貨300枚。
そして、私の役職給が銀貨500枚。
合計、銀貨2,800枚。……金貨に直せば、ちょうど28枚。
(金貨28枚……。銀貨にしたら、2,800枚分のお仕事かぁ)
一般の騎士の年俸をゆうに数倍は超えるその額面を見ても、私にはあまり実感が湧かない。
金貨28枚。
それは私にとって、新しいトリミングの道具、最高級の薬草オイルを仕入れ、モップに美味しいお肉を奮発してもお釣りがくる、そんな「たっぷりのお小遣い」という感覚だった。
「お掃除の仕方を教えるだけで、こんなにたくさんお金をいただけるなんて、ありがたいわ。王都の幻獣たちも綺麗になるし、一石二鳥ね」
私はふふ、と独り言を漏らしながら、金貨数枚を小銭入れに移した。
私が研修で教える知識。それは、幻獣を「兵器」や「家畜」として飼育するだけではなく、心を持った「家族」として扱うための、ささやかな工夫の積み重ね。
けれど、そのささやかな知識を喉から手が出るほど欲しがっている飼育官たちが、王都には何百人も待っている。
(みんな、ちゃんとブラシを洗っているかしら。毛玉をそのままにして、幻獣たちが痒い思いをしていないかしら……)
一度心配し始めると、居ても立ってもいられなくなる。
私にとって、王都遠征の真の目的は、給料よりもむしろ、彼らのお世話環境をチェックすることにあるのかもしれなかった。
太陽が完全に稜線を越え、山あいの景色を眩しい黄金色に塗り替えた。
私は店の戸締まりを慎重に行い、看板を軽く拭ってから、モップの背を叩いた。
「さあ、行きましょうか、モップ!」
「わふっ!」
モップが力強く地面を蹴り、私たちは山道を下り始めた。
空はどこまでも高く、澄み渡っている。
ひんやりとした朝の風が頬を撫で、旅の始まりを祝福してくれているようだった。
足取りの軽いモップの後を追いながら、私は遥か遠くに見える王都の尖塔を見つめた。
一ヶ月に一度の、賑やかな都。
そこには、私を待っている幻獣たちと、私の話に目を輝かせる飼育官たちがいる。
もちろん、道中で美味しいスイーツを見つけるのも忘れてはいけない。
お給料を貰ったら、モップと一緒に、市場で一番の贅沢をするつもりだ。
「今回はどんな幻獣に会えるかしら。……みんな、ピカピカにしてあげなくちゃね」
私は鼻歌を口ずさみながら、軽やかなステップで坂道を下っていく。
これから王都で、国の均衡を揺るがすような恐ろしい事態が待ち受けているなんて。
今の私は、これっぽっちも思っていなかった。
ただ、目の前の美しい森と、相棒の銀色の背中だけを見つめて、私は一歩を踏み出す。
山あいに響く二つの足音は、朝の光の中に溶けて消えていった。
――――――ଘ(੭ˊウˋ)੭✧あとがき✧――――――
少し時間が開いてしまいました。
あと25話くらい書き溜めておりますので、コツコツと毎日投稿していきます♪
352
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、隠していた聖女の力で聖樹を咲かせてみました
Megumi
恋愛
偽聖女と蔑まれ、婚約破棄されたイザベラ。
「お前は地味で、暗くて、何の取り柄もない」
元婚約者である王子はそう言い放った。
十年間、寡黙な令嬢を演じ続けた彼女。
その沈黙には、理由があった。
その夜、王都を照らす奇跡の光。
枯れた聖樹が満開に咲き誇り、人々は囁いた。
「真の聖女が目覚めた」と——
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
ヒロインと結婚したメインヒーローの側妃にされてしまいましたが、そんなことより好きに生きます。
下菊みこと
恋愛
主人公も割といい性格してます。
アルファポリス様で10話以上に肉付けしたものを読みたいとのリクエストいただき大変嬉しかったので調子に乗ってやってみました。
小説家になろう様でも投稿しています。
年増令嬢と記憶喪失
くきの助
恋愛
「お前みたいな年増に迫られても気持ち悪いだけなんだよ!」
そう言って思い切りローズを突き飛ばしてきたのは今日夫となったばかりのエリックである。
ちなみにベッドに座っていただけで迫ってはいない。
「吐き気がする!」と言いながら自室の扉を音を立てて開けて出ていった。
年増か……仕方がない……。
なぜなら彼は5才も年下。加えて付き合いの長い年下の恋人がいるのだから。
次の日事故で頭を強く打ち記憶が混濁したのを記憶喪失と間違われた。
なんとか誤解と言おうとするも、今までとは違う彼の態度になかなか言い出せず……
「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と私を嫌う夫に言われましたので、素直に従った結果……
ぽんた
恋愛
「おれがおまえの姉ディアーヌといい仲だということは知っているよな?ディアーヌの離縁の決着がついた。だからやっと、彼女を妻に迎えられる。というわけで、おまえはもう用済みだ。そうだな。どうせだから、異母弟のところに行くといい。もともと、あいつはディアーヌと結婚するはずだったんだ。妹のおまえでもかまわないだろう」
この日、リン・オリヴィエは夫であるバロワン王国の第一王子マリユス・ノディエに告げられた。
選択肢のないリンは、「ひきこもり王子」と名高いクロード・ノディエのいる辺境の地へ向かう。
そこで彼女が会ったのは、噂の「ひきこもり王子」とはまったく違う気性が荒く傲慢な将軍だった。
クロードは、幼少の頃から自分や弟を守る為に「ひきこもり王子」を演じていたのである。その彼は、以前リンの姉ディアーヌに手痛い目にあったことがあった。その為、人間不信、とくに女性を敵視している。彼は、ディアーヌの妹であるリンを憎み、侍女扱いする。
しかし、あることがきっかけで二人の距離が急激に狭まる。が、それも束の間、王都が隣国のスパイの工作により、壊滅状態になっているいう報が入る。しかも、そのスパイの正体は、リンの知る人だった。
※全三十九話。ハッピーエンドっぽく完結します。ゆるゆる設定です。ご容赦ください。
行き遅れ王女、重すぎる軍団長に肉で釣られる
春月もも
恋愛
25歳、独身、第四王女システィーナ。
夜会でも放置されがちな行き遅れ王女の前に、ある夜突然現れたのは、ローストビーフを差し出す重すぎる第三軍団長だった。
形のない愛は信じない。
でも、出来立ての肉は信じてしまう。
肉に釣られ、距離を詰められ、気づけば下賜され、そして初夜へ。
これは、行き遅れ王女が重たい愛で満たされるまでの、ちょっとおかしなお話。
後妻の条件を出したら……
しゃーりん
恋愛
妻と離婚した伯爵令息アークライトは、友人に聞かれて自分が後妻に望む条件をいくつか挙げた。
格上の貴族から厄介な女性を押しつけられることを危惧し、友人の勧めで伯爵令嬢マデリーンと結婚することになった。
だがこのマデリーン、アークライトの出した条件にそれほどズレてはいないが、貴族令嬢としての教育を受けていないという驚きの事実が発覚したのだ。
しかし、明るく真面目なマデリーンをアークライトはすぐに好きになるというお話です。
さよなら王子、古い聖女は去るものなのです
唯崎りいち
恋愛
元聖女の私は、自分が無能だと思い、有能な新しい聖女に任せるために王都を去ることを選んだ。しかし幼なじみの王子は、私を追いかけてくる。王子の真剣な想いと、自分の無自覚な力が国や人々に影響を与えていることに気づき、私は王都へ戻る決意をする。こうして二人は互いの気持ちを確かめ合い、結ばれる――自己評価の低い少女が本当の価値と愛に気づく、ハッピーラブファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる