招き猫のまー君と癒しのマスター

マスターとまー君

「にゃー」

今日は招き猫としてお休み。のんびりマスターに甘えさせてもらう日だ。

いつもは僕がお客様を店内まで案内する、キャッチのような存在だけど、たまには休ませてもらおう。

マスターの膝の上でのんびり欠伸をしながらくつろぐ。

僕はまー君と名前をつけてもらって、ずっとこのバーのマスコットとして看板ボーイをしている猫だ。

マスターは普段は無口だけど、接客をする時には、まるで別人のようによく喋る。勿論、基本は聞き役に徹しているけれど。

そんなマスターとの出会いは、もうずっと昔。まだ彼がバーを開いて間もない頃。繁華街の中で野良猫として生きている僕に優しくしてくれた。

ご飯をくれたり、名前をくれたり、居場所をくれたり。

そんなマスターの役に立ちたい。そんな気持ちで招き猫をやらせてもらっています。