【実話】私は人生を諦めた〜教育委員会の対応〜

大学卒業、教員免許を手にする

教育実習を終えた私は、無事に単位を修得する事ができました。そして、大学4回生の冬、全ての試験に合格をして、晴れて卒業を決める事ができました。

在学中に教員採用試験を受験していました。結果は惨敗。自分自身の勉強不足が身に染みる結果でした。

正直、自分は学力に自信がない。実力もない。来年度も受験はするものの、現職講師枠を狙う事は視野に入れていました。

教員採用試験は、条件を満たす事によって、一般教養が免除されるなどの制度がありますので、講師として働きながら条件を満たそうと思っていました。

卒業も近づき、○○県に提出していた講師登録の効果が表れてきます。様々な学校から電話が来る。通勤時間等を考慮して、断ったり、話を聞きに行ったり。本当に忙しくなりました。

その中で、当時の校長から話を聞くと、非常に優秀な情報科の教員が在籍している学校であり、その方から指導を受けられる。担当授業コマ数も文句なし。魅力的な条件がありました。情報科の教員免許も取得していたので、そこで情報科教員として働こうと決めました。

その後は、今まで話を聞かせてくれた学校にお礼とお断りの電話を。講師の依頼の電話は止まらないので、丁寧にお断り。そうして、内定ではありませんが、非常勤講師として働ける場所を確保して、大学卒業をする事ができました。

卒業式では、思わず自分は頑張ってきた。誇りに思い涙を流しそうになりました。同じ志を持った仲間と最後の時間を過ごし、別れていきました。

私は、大学卒業の最終学歴と同時に、目標であった教員免許を手に入れる事ができた。夢であった教壇に、非常勤ではあるけれど、立つ事ができる。

希望を持って卒業をして、新年度を楽しみにする事ができた。