私の恋が実るまで

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勉強会

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私は今榊原くんを部屋に入れ勉強会をしている。
その理由はと言えば今日の授業で歴史の先生が来週テストをするとのことで、点数が悪い生徒にはペナルティがあるということで榊原くんが勉強を教えて欲しいとお願いしてきたためやることになった。
「それで、分からないところどこ?
歴史は得意だからある程度は教えられるけど」
教科書を並べ向かい側に座る榊原くんを見ながら言う。
「全般…なかなか覚えれなくて」
「まぁ歴史は覚えること多いからね仕方ないよ」
「うん」 
榊原くんは頷きながらシャーペンを手に取った。
「じゃ、始めるよ。私も勉強するからわかんないとこあったら言ってね。教えたげるから」
「わかった」
そう言ってお互いにノートと教科書に目を移す。
歴史はたしかに覚えることは多いけど流れとして捉えればそんなに難しくはない。
しばらくたった時、外が暗くなっていることに気付いた。
「あ、もうこんな時間」
時間を見れば夜の7時になっていた。
「つ、疲れた」
そう言って榊原くんは倒れるように横になった。
「一回も質問来なかったけどちゃんとできたの?」
倒れる榊原くんに言いながら榊原くんのノートを手に取る。
そこには先生が出ると言った所を分かりやすくノートに書かれておりお手本のような綺麗なノートだった。
「これ榊原くんが作ったの?」
「うん」
これで勉強が出来ないとは思えないくらいには分かりやすいノートのため疑ってしまう。
「榊原くんは前の学校でどれくらい点数とってたの?」
今1番気になっていることを質問する。
「まぁ、7割くらいは」
「榊原くん勉強が出来ないとか言いながら結構できるじゃん」
コップに冷えたお茶を注ぎ榊原くんの前に置きながら言う。
「前までお世話になってた親戚の人の子供がめっちゃ勉強出来て点数も良くて、
いつも7、80点しか取れない俺は勉強ができないって言われ続けてたからかな」
「普通、7、80点も取れたら十分だと思うけど」
「まぁ、俺は実の子供じゃなかったから、それもあるのかもしれない」
「大人って勝手よね、大人の事情で私たち子供が振り回されて、場合によっては邪魔者扱い。
そういった点では私たち似た者同士なのかもね」
そう言って畳んであるエプロンを着ながら言う。
「夜も作ってあげるね」
「俺も、手伝っていいかな」
オドオドしながら言う榊原くんに
「いいよ、じゃまず手を洗って、その後に冷蔵庫からお魚出してもらえる?
今日はお魚だから」
「うん」
手を洗う榊原くんの横で魚焼き器の電源を入れ、余熱で温め始めるのだった。
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