能力が基本となった世界4

文字の大きさ
上 下
38 / 58

星野の推測

しおりを挟む
「なるほど、確かにそれは厄介だな。敵は数え切れない程の能力を持っていてそれを他人に付与、そして奪った能力の1つで洗脳紛いなことができると」
「あぁ、かなりややこしい。あとこれはあいつらには絶対言うなよ?言うなら俺から言う」
「…なんだ」
俺は1泊を置いて言う。
「そいつが、カイリ、そして楓恋の母親を殺したやつだ」
「…なるほどな、楓恋さんの母親の能力が欲しかったため殺し、そして奪ったと」
「そう言っていた。そして楓恋も殺すと」
星野は椅子の背もたれに持たれかかりながら言う。
「なるほど、そうやって色んな能力を奪って来たと言うことか」
そして星野は背中にあったガラスの方に椅子を回転させた。
「なぁ勝」
「なんだよ」
「その敵、俺達で倒そう。
アイリにも吉沢にも姫野にも未来さんにも楓恋さんにも伝えずに俺達2人だけで」
背中だけでも分かる、こいつの思いが。
空城や北野によって身内を、仲間を殺されたやつは多い。だから俺とこいつだけなのだろう。
「そうだな、お前の場合は攻撃を無効化したり重症を負わせられる能力だもんな」
「そしてお前の…いやカイリさんの能力、『潜在能力、戦闘力をあげる能力』があれば勝てる」
「そうだな」
そして俺達は敵の居所を掴むためその能力に特化した人に探るように頼むのだった。…
しおりを挟む

処理中です...