どういう訳か過去の人達と異世界に飛ばされた話

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恩人の正体

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「シアを倒したようだな」
「はい、でもサラが…」
「吉沢が相手なら仕方がない。
俺が2人にもっと使いやすい能力を与えてやればよかった」
「いえ、私達の実力不足なので…」
私は恩人に膝をつきシアを倒したこと、サラを失ったことを話した。
「しかし、招かねざるやつが来るとはな」
「え?」
「お前のことじゃない、能力で隠れてはいるが気配がするんでな」


・・・・・・・

「バレてたか」
「当たり前だ」
「なるほど、1つ聞かせろ、なんのつもりで俺達をこの世界に集めた。
サラもセーラも俺達も竜一の野郎たちも、あの2人も!
なぜこんな世界に集めやがった!『瑠璃川勝』!」
「なぜ、俺だと気付いた」
「舐めてんのか!」
俺は勝の顔を拳で叩いた。
「サラもセーラもあそこまで忠誠を誓うのはお前以外考えられないんだよ!」 
「そうだな、確かにそうだ」
俺の拳は効かなかったのかいつも通りすました顔でそう言った。
「お前、なんのつもりでこんなことをしやがった。竜一達への恨みのためか?それとも俺たちへの恨みか?
というかお前死んだはずッ!」
「お前は昔からごちゃごちゃうるせぇんだよ。
順番に説明するから黙ってろ」
勝は俺の腹に向かって拳を叩き込んできた。
一瞬息ができなくなるほどの強さで。
「確かに俺は死んだ。
それは確実だ、お前達の世界ではな」
「なに?それはどういうことだ」
「この世界は数えられないほどある。
まぁパラレルワールドとでも言おうか。
俺はその1つの世界から来た。俺の世界では空城の件で誰も死ぬことはなく生き残った。
しかし俺は空城の能力を受け継いでしまった。
そして俺は知ったのさ、この世界の闇について。俺たちではどうしようもないほど腐っていると。
だから俺は俺の世界を滅ぼした」
「つまり、お前は俺たちとは違う世界の勝ということか。
そして空城の能力を受け継いだお前は自分の世界を滅ぼした…
なぜそんなことを!」
「腐った野菜はどうする?捨てるしかない、それと一緒だよ」
「そうか…」
俺は能力を発動し右腕を巨大ロボのように纏わせそれで勝を殴った。
「ならお前も捨てるしかないなっ!」
しかし俺が叩き込んだ攻撃はどういう訳か透明なバリアでも貼られたかのように勝の顔面より前で止まった。
「くそっ」
「お前がやろうとしたのはこれか?」
勝はそう言って拳を握り俺の腹へと叩き込んだ。
「がはっ!」
その衝撃で俺は何枚もの壁をぶち抜き勝が居た部屋からかなり離れたところで止まった。
「…あいつ、俺が拳を叩き込む寸前に能力で防ぎやがった…」
「勝、私はどうすればいい?」
「あぁ、お前には中田竜一の始末を頼みたい。
あと分かってるとは思うが無能力者の2人には手を出すなよ。どんな小さい怪我でも負わせたら俺がお前を殺す」
「了解」
セーラは俺がぶち抜いた壁を通って中田竜一を探しに行った。
「ねぇ、1つ確かめたいことがあるの」
「なんだ」
吉沢との小競り合いの間隠れていた楓恋が姿を表しその確かめたいことを言うのだった………
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