11 / 15
楓恋と勝
しおりを挟む
「あなた、さっきの話本当なの?
あなたは私たちとは違う世界の勝だって」
「……あぁ」
「それであなたの世界で私達を殺したってのも本当?」
楓恋は俺の目をじっと見ながら1つ1つ確認をしてくる。
「くどいぞ、全て本当だ」
「絶対うそ、じゃあなんで私をすぐに殺さないの?
なんで私達をこの世界に集めたの?
しかもあなたサラって子が負けるって分かってて吉沢と闘わせたでしょ。そしてセーラって子がシアに絶対勝てるって分かってた、違う?」
「確かに、吉沢は勝つしシアが負けるだろうとは思ってた。
それに俺は嘘なんてついてない、ただ1人1人殺すより全員の前で殺した方が良い、そう思っただけだ」
「それがほんとでこの世界を壊そうとしてるのならなんであなたの心は嬉しさ、喜びの幸せな気持ちで溢れてるの?」
「ッ!」
「私ね、わかるようになったの。
能力の都合上相手がどんな気持ちなのか。
怒ってる時は怒ってるって分かるし悲しんでる時はそうやって伝わってくる。
だから分かるの、勝は私たちに出会えて喜んでるって。
それはまた会えたからじゃない?
あなたは私達にまた会いたいと思ってこんなことをしたんじゃ」
「さぁな」
胸ポケットからタバコとライターを出し1本やりながら楓恋の質問を訊く。
「それにあなたはこんなことを起こした理由に「寂しかったから」といった。
あなたは本当に私たちとは違う世界の勝なのかもしれない。
でもそれはあなただけが生き残ってしまった世界の勝で私たちともう一度会いたいから勝が死んでしまった私たちを選んだ。
違う?」
………違うさ、楓恋。全て間違っている。
俺はお前たちと同じ世界の瑠璃川勝だ。
無能力者で子供の頃祖父から虐待を受け、北野を殺して海外に逃げて日本に帰ってきて空城との戦いに負けて死んだ瑠璃川勝だ。
俺は確かに死んだ。死んだことには死んだが何故か俺はその記憶、能力を持ったまま全国民が能力を持った世界に生まれ変わった。
そこはもちろん星野や吉沢、アイリ達なんて居なかった。
でも楓恋だけは何故かどの世界でも俺の近い立場の人間だった。
俺はいくつもの世界で死にその全ての記憶を持ったまま産まれるのを繰り返した。
まるで星野達との記憶が夢だったみたいに…
そして俺は思った。この能力で星野たちを呼び出しそこで誰も死なない永久に生きる事ができる所で生きたいと。
この世界は喉が乾いたりお腹が減っても老いはしない。その空間でかつての仲間と暮らし中田竜一達には色々文句を言い、榊原と柊には元の世界で生きるかこの世界で老いもせずずっとこの世界で暮らすかを聞きたかった。
それが2人の意見ならどんな意見でも尊重するつもりで…
俺が仲間を殺すわけなんてない。
「勝?」
ぼーっとしていると気付けば楓恋は俺の膝の上に座っていた。
「やっぱり、勝は怒ってなんかない。
それよりも…」
「わかった、もうそれでいい」
何故か楓恋には嘘はつけない。
この楓恋にも、俺が他に生きた世界の楓恋にも、嘘なんめ付けなかった。…
「楓恋には、正直に話す。
俺は、お前達と同じ世界の瑠璃川勝だ。
つまり一緒に空城と闘い命を落とした俺だ」
俺が両手を軽くあげながら言うと楓恋はそっと抱きしめてきた。
「勝…」
「ごめん、俺の身勝手に巻き込んで…」
「ううん、あなたのやる事なんだから何かしら意味はあると思う。
それに元の世界に帰ったらこの世界で死んでも元の世界に行きた状態で戻れるんでしょ?
ならサラもシアも完全に死んでない」
「そうだな」
俺はどの世界でも楓恋と一緒になることを拒んだ。
俺が好きだったのはこの楓恋だから。
自分と同じ境遇でもあるけど復讐を誓迷いながらも決めたことは曲げない強さ。
俺はそんな楓恋が……
「かれ…ん」
「ごめん、俺」
「うん、うん」
俺は確かに嬉しかった。
俺が死んだあと仲間達は世界をより良くするために必死になって動いてくれた。
そんな奴らに少し休息を与えたかった。
その世界で平和に、伸び伸びと生きてまたくだらない会話をしながら酒を飲んだりしたかった。
「ねぇ勝、なんでこんなことをしたか教えてくれる?」
俺の心を落ち着かせながら言う楓恋に俺は全ての理由を楓恋に話すのだった・・・・・・
あなたは私たちとは違う世界の勝だって」
「……あぁ」
「それであなたの世界で私達を殺したってのも本当?」
楓恋は俺の目をじっと見ながら1つ1つ確認をしてくる。
「くどいぞ、全て本当だ」
「絶対うそ、じゃあなんで私をすぐに殺さないの?
なんで私達をこの世界に集めたの?
しかもあなたサラって子が負けるって分かってて吉沢と闘わせたでしょ。そしてセーラって子がシアに絶対勝てるって分かってた、違う?」
「確かに、吉沢は勝つしシアが負けるだろうとは思ってた。
それに俺は嘘なんてついてない、ただ1人1人殺すより全員の前で殺した方が良い、そう思っただけだ」
「それがほんとでこの世界を壊そうとしてるのならなんであなたの心は嬉しさ、喜びの幸せな気持ちで溢れてるの?」
「ッ!」
「私ね、わかるようになったの。
能力の都合上相手がどんな気持ちなのか。
怒ってる時は怒ってるって分かるし悲しんでる時はそうやって伝わってくる。
だから分かるの、勝は私たちに出会えて喜んでるって。
それはまた会えたからじゃない?
あなたは私達にまた会いたいと思ってこんなことをしたんじゃ」
「さぁな」
胸ポケットからタバコとライターを出し1本やりながら楓恋の質問を訊く。
「それにあなたはこんなことを起こした理由に「寂しかったから」といった。
あなたは本当に私たちとは違う世界の勝なのかもしれない。
でもそれはあなただけが生き残ってしまった世界の勝で私たちともう一度会いたいから勝が死んでしまった私たちを選んだ。
違う?」
………違うさ、楓恋。全て間違っている。
俺はお前たちと同じ世界の瑠璃川勝だ。
無能力者で子供の頃祖父から虐待を受け、北野を殺して海外に逃げて日本に帰ってきて空城との戦いに負けて死んだ瑠璃川勝だ。
俺は確かに死んだ。死んだことには死んだが何故か俺はその記憶、能力を持ったまま全国民が能力を持った世界に生まれ変わった。
そこはもちろん星野や吉沢、アイリ達なんて居なかった。
でも楓恋だけは何故かどの世界でも俺の近い立場の人間だった。
俺はいくつもの世界で死にその全ての記憶を持ったまま産まれるのを繰り返した。
まるで星野達との記憶が夢だったみたいに…
そして俺は思った。この能力で星野たちを呼び出しそこで誰も死なない永久に生きる事ができる所で生きたいと。
この世界は喉が乾いたりお腹が減っても老いはしない。その空間でかつての仲間と暮らし中田竜一達には色々文句を言い、榊原と柊には元の世界で生きるかこの世界で老いもせずずっとこの世界で暮らすかを聞きたかった。
それが2人の意見ならどんな意見でも尊重するつもりで…
俺が仲間を殺すわけなんてない。
「勝?」
ぼーっとしていると気付けば楓恋は俺の膝の上に座っていた。
「やっぱり、勝は怒ってなんかない。
それよりも…」
「わかった、もうそれでいい」
何故か楓恋には嘘はつけない。
この楓恋にも、俺が他に生きた世界の楓恋にも、嘘なんめ付けなかった。…
「楓恋には、正直に話す。
俺は、お前達と同じ世界の瑠璃川勝だ。
つまり一緒に空城と闘い命を落とした俺だ」
俺が両手を軽くあげながら言うと楓恋はそっと抱きしめてきた。
「勝…」
「ごめん、俺の身勝手に巻き込んで…」
「ううん、あなたのやる事なんだから何かしら意味はあると思う。
それに元の世界に帰ったらこの世界で死んでも元の世界に行きた状態で戻れるんでしょ?
ならサラもシアも完全に死んでない」
「そうだな」
俺はどの世界でも楓恋と一緒になることを拒んだ。
俺が好きだったのはこの楓恋だから。
自分と同じ境遇でもあるけど復讐を誓迷いながらも決めたことは曲げない強さ。
俺はそんな楓恋が……
「かれ…ん」
「ごめん、俺」
「うん、うん」
俺は確かに嬉しかった。
俺が死んだあと仲間達は世界をより良くするために必死になって動いてくれた。
そんな奴らに少し休息を与えたかった。
その世界で平和に、伸び伸びと生きてまたくだらない会話をしながら酒を飲んだりしたかった。
「ねぇ勝、なんでこんなことをしたか教えてくれる?」
俺の心を落ち着かせながら言う楓恋に俺は全ての理由を楓恋に話すのだった・・・・・・
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる