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第一章 願いを叶える星
しおりを挟む「で、マルセリーノ統括教授。今度の辞令は地球や」
「今、何んて言いました?」
「うん、地球やって言うたんやけど」
「またですか!」
「うん、せやで。前回はハワイで、えらいゆっくりしてたそうやない?」
「うっ、それは色々ありまして・・・。」
「君、地球が合うてるんちゃう?」
「いえ、決して、そう言う訳では・・・。」
「長ーいバカンスの写真もタッタリア宇宙医学教授から届いてんねんけど、ブルーハワイって美味しいん? それと人形さん用のサングラス、何処で拾たんか知らんけど、よう似合うとったで」
「あのボケ、何でも包み隠さず報告しよって、せやからエージェントは信用できひんねん」
「マルセリーノ統括教授? 今のは独り言やんな?」
「はい、何も言ってません!」
「ま、断る理由はないと思うねんけど、まさか、嫌、とか言わへんやんな?」
「勿論です、謹んでお受け致します」
「やんな。ほな、早速、準備、な」
「はい、承知しました」
「あ、そうそう。前任の所長知ってる?」
「はい、私がまだ教授職だった頃の、ですね?」
「うん、君に宜しゅう、て言うとったで」
「え?」
「前所長な、以前にな、エージェントとして地球に行ってた事あるらしいわ。そん時に世話になった学生さん達がおってな、そのグループの一人、いや、最終的には二人になったんやけど、その子らの願い叶えたんが君らしいわ。前所長、えらい喜んでたで。感謝状送ろかな、って言うてはってんけどな、そういう私的な事情で公的機関を動かすのは良くないのではないですかって、ワシが止めたんや」
「何となく、地球へ行く事情が分かってきました」
「ま、それはまた違う話や思うて、踏ん張ってきてぇな」
「はい」
「あ、そうそう、ひとつ言い忘れててんけどな、今、全宇宙星間翻訳装置が出払っててな、中古品しかないねん。一応、宇宙電子工学部の連中が応急処置はしてくれてんけど、マルセリーノ統括教授やったら、どこ行っても直ぐに其の星の言葉を話せるようになるんちゃいますか、って言うとったで。実際、地球の日本いう国に行った時は、折角の全宇宙星間翻訳装置を秘密基地の古本屋に放ったらかしにしてたらしいやん。そういう事で宜しゅう」
「あ、はい、承知しました」
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