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第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから
第179話 ついに完成した薬
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ゲートを通り抜ければ、事前にシアから連絡を受け取っていたようでナタさんが待ってくれていた。
「こんにちはナタさん、お久しぶりです」
「ん、ノヴァさん久しぶり」
背後にユティさんやオーロラちゃんがゲートを通り抜けて移動してくる気配を感じながら挨拶をすると、ナタさんはいつもの無表情で返してくれた。
そして俺はその隣に立つ男性に対しても挨拶をする。
「テイラーさんもお元気そうで」
ナタさんの隣に立つ男性の名前はテイラー・クローラーさん。クローラー家の三男で、少し前にこの研究所へと異動してきた研究者だ。ナタさんの後輩にあたる人で、貴族ながら研究が大好きという、少し変わった人だとナタさんは自分を棚に上げてそう評していた。
「の、ノヴァ様、お久しぶりです! 自分の事を覚えていてくださるなんて……」
感動したように震えるテイラーさんに苦笑いする。親睦会の日に初めて挨拶を交わした後は、何度か会話をしている。同じ三男という事で話が盛り上がるかと思いきや、なぜかかなり委縮されてしまい、あまり仲良くなっていなかったりする。
というか、なんかすごく尊敬されているみたいで少し戸惑うくらいだ。
そんな事を思っていると、ユティさんが前に進み出て、ナタさんの隣に並んだ。
「ご存じかもしれませんが、テイラーさんは今回の薬を完成させるのに貢献して頂きまして、彼が居なければ完成は遅れていたかもしれないんです」
へえ、そうだったのか。やっぱり王都の研究所に引き抜かれるくらいだから優秀なのかと思っていたけど、実際そうだったらしい。
けれどテイラーさんはユティさんの説明を受けて、首を激しく横に振る。
「い、いえいえ、自分は少しだけおかしいと思ったところを指摘しただけで、それがなくてもほんの僅かにスケジュールがずれるだけだったと思います。なのでそんな大それたことは……」
「テイラー君、ユティさんからの言葉は正直に受け取るべき。私達はあなたを正しく評価していると自負している」
「せ、先輩……感動です。こんなことを言われるなんて……」
「だから君はいったい今までどんな環境で過ごしてきたの……」
以前ナタさんから聞いたけれど、テイラーさんはかつての職場では上手く行っていなかったらしい。それをたまたま訪れていたナタさんがテイラーさんに目をつけて引き抜いたんだとか。王都の研究所に異動できるテイラーさんも凄いけど、そもそも異動させられるナタさんも凄いな、なんてことを改めて思ったりした。
「ナターシャさん、そろそろ」
ユティさんに促されて、ナタさんは頷く。そして背後にある机に置かれた二つの小瓶を手で指し示した。
「これらが完成した薬」
机の上に置かれていた二つの小瓶の内、俺から見て右にあるのは透明な液体に満たされた小瓶。見かけだけなら水が入っているように見えるが、よく見てみると光を反射してかうっすらと赤みを帯びているように見える。
そしてもう一つは青い液体が満たされた小瓶だった。
ナタさんは透明な液体が入った小瓶と青い液体が入った小瓶を順に手で示して説明する。
「こっちはフォルスの覇気に作用する薬。でこっちがアークゲート家の魔力に作用する薬。これら二つはどちらの力も持たない人には既に服薬してもらっていて、その場合は何の効果もないことは実証済み」
ナタさんの言葉に、隣に立っていたテイラーさんが紙をめくって説明を開始する。
「どちらの薬も30人ほどに服薬して頂き、数日の期間健康状態の観察を行いましたが、今のところ問題は一件も報告されていません」
「ん……」
テイラーさんの言葉を聞いて、思わず声を上げてしまった。緊張しているからか、かなりの早口になっている。聞き取れはするけど、理解に少し時間がかかる形だ。
それにナタさんも気づいたのか、テイラーさんの腕に優しく触れて注意を促した。
「テイラー君、落ち着いて。ノヴァさんも当主様も優しい方だから、緊張しなくて平気。いつものテイラー君で、大丈夫」
「せ、先輩、すみません。……皆さんも申し訳ありませんでした、もう一度報告します。両方の薬は30人ほどに服薬して頂き、数日の間、協力してくださった方々の健康状態の観察を行いました。今のところ問題は一件も報告されておらず、服薬による悪影響はないものとされます」
先ほどよりも詳しく、聞き取りやすく説明してくれて、俺は小さな声でありがとうと告げる。するとテイラーさんは少しだけ笑みを浮かべて、いえ、と返してくれた。少しだけ緊張が解れたようで、なによりだ。
「アークゲート家の魔力に作用する薬については既に私とシスティで服薬実験を済ませています。こちらに関しても、私もシスティも魔法の行使に今のところ何の問題もありません」
ユティさんが続けてくれた。少なくとも今の段階で、アークゲート家の魔力に作用する薬は何の問題もないことが証明されている。つまり、後は。
「……そうなると後は、フォルス家の覇気に作用する薬を誰かに飲んでもらって、ユティさんと反発が起こるか見ればいい、ってことですよね?」
「その通り」
ナタさんが肯定して頷いてくれる。隣に立つシアが、俺に声をかけた。
「確か、ギリアムさんが協力してくれる予定でしたよね?」
「うん、その筈だよ。屋敷に戻ったらすぐに手紙を出して、大丈夫な時間を確認してみる」
本当なら俺が薬の効果を実証したいところだけど、残念ながら俺は一切覇気を持っていない。なので薬の効果を実証できる他の人に依頼する必要がある。ギリアムさんは親睦会の時に自ら手を挙げてくれたので、本当に助かる。
「それでは日程が分かったら教えてください。ギリアムさんが薬を服用した合図を受け取ったら、当主様にお願いしてゲートを繋いでもらいます。私のみがそちらへ向かい、ギリアムさんと私が少しも嫌悪や違和感、体調不良がないかを確認する流れで行きましょう」
ユティさんの提案に俺は、はい、と返事をする。彼女の提案はギリアムさんの事も思ってくれている内容で、優しさが十分に伝わった。
「念のために私やテイラー君達も現場に居合わせる。実際に反発を受けていないかを、確認したい」
ナタさんからの提案はありがたいもので断る理由はない。お願いします、と返せば、ナタさんも頷いてくれた。
俺達はその後、シアと一緒にゲートでまずはフォルスの屋敷へ戻る。そしてその後、シアはユティさんを連れてアークゲートの屋敷へと戻っていった。
俺は俺ですぐにギリアムさんに手紙を送り、日程を決める。数日で返事が帰ってきて、いつでも構わないが、なるべく早い方が良いかと、と書かれていた。
それから数日後に、俺の屋敷で行われることが決定した。参加者は俺にギリアムさん、ナタさんを初めとする王都の研究所の人達。
そしてあとから参加する、ユティさんというメンバーだ。
「こんにちはナタさん、お久しぶりです」
「ん、ノヴァさん久しぶり」
背後にユティさんやオーロラちゃんがゲートを通り抜けて移動してくる気配を感じながら挨拶をすると、ナタさんはいつもの無表情で返してくれた。
そして俺はその隣に立つ男性に対しても挨拶をする。
「テイラーさんもお元気そうで」
ナタさんの隣に立つ男性の名前はテイラー・クローラーさん。クローラー家の三男で、少し前にこの研究所へと異動してきた研究者だ。ナタさんの後輩にあたる人で、貴族ながら研究が大好きという、少し変わった人だとナタさんは自分を棚に上げてそう評していた。
「の、ノヴァ様、お久しぶりです! 自分の事を覚えていてくださるなんて……」
感動したように震えるテイラーさんに苦笑いする。親睦会の日に初めて挨拶を交わした後は、何度か会話をしている。同じ三男という事で話が盛り上がるかと思いきや、なぜかかなり委縮されてしまい、あまり仲良くなっていなかったりする。
というか、なんかすごく尊敬されているみたいで少し戸惑うくらいだ。
そんな事を思っていると、ユティさんが前に進み出て、ナタさんの隣に並んだ。
「ご存じかもしれませんが、テイラーさんは今回の薬を完成させるのに貢献して頂きまして、彼が居なければ完成は遅れていたかもしれないんです」
へえ、そうだったのか。やっぱり王都の研究所に引き抜かれるくらいだから優秀なのかと思っていたけど、実際そうだったらしい。
けれどテイラーさんはユティさんの説明を受けて、首を激しく横に振る。
「い、いえいえ、自分は少しだけおかしいと思ったところを指摘しただけで、それがなくてもほんの僅かにスケジュールがずれるだけだったと思います。なのでそんな大それたことは……」
「テイラー君、ユティさんからの言葉は正直に受け取るべき。私達はあなたを正しく評価していると自負している」
「せ、先輩……感動です。こんなことを言われるなんて……」
「だから君はいったい今までどんな環境で過ごしてきたの……」
以前ナタさんから聞いたけれど、テイラーさんはかつての職場では上手く行っていなかったらしい。それをたまたま訪れていたナタさんがテイラーさんに目をつけて引き抜いたんだとか。王都の研究所に異動できるテイラーさんも凄いけど、そもそも異動させられるナタさんも凄いな、なんてことを改めて思ったりした。
「ナターシャさん、そろそろ」
ユティさんに促されて、ナタさんは頷く。そして背後にある机に置かれた二つの小瓶を手で指し示した。
「これらが完成した薬」
机の上に置かれていた二つの小瓶の内、俺から見て右にあるのは透明な液体に満たされた小瓶。見かけだけなら水が入っているように見えるが、よく見てみると光を反射してかうっすらと赤みを帯びているように見える。
そしてもう一つは青い液体が満たされた小瓶だった。
ナタさんは透明な液体が入った小瓶と青い液体が入った小瓶を順に手で示して説明する。
「こっちはフォルスの覇気に作用する薬。でこっちがアークゲート家の魔力に作用する薬。これら二つはどちらの力も持たない人には既に服薬してもらっていて、その場合は何の効果もないことは実証済み」
ナタさんの言葉に、隣に立っていたテイラーさんが紙をめくって説明を開始する。
「どちらの薬も30人ほどに服薬して頂き、数日の期間健康状態の観察を行いましたが、今のところ問題は一件も報告されていません」
「ん……」
テイラーさんの言葉を聞いて、思わず声を上げてしまった。緊張しているからか、かなりの早口になっている。聞き取れはするけど、理解に少し時間がかかる形だ。
それにナタさんも気づいたのか、テイラーさんの腕に優しく触れて注意を促した。
「テイラー君、落ち着いて。ノヴァさんも当主様も優しい方だから、緊張しなくて平気。いつものテイラー君で、大丈夫」
「せ、先輩、すみません。……皆さんも申し訳ありませんでした、もう一度報告します。両方の薬は30人ほどに服薬して頂き、数日の間、協力してくださった方々の健康状態の観察を行いました。今のところ問題は一件も報告されておらず、服薬による悪影響はないものとされます」
先ほどよりも詳しく、聞き取りやすく説明してくれて、俺は小さな声でありがとうと告げる。するとテイラーさんは少しだけ笑みを浮かべて、いえ、と返してくれた。少しだけ緊張が解れたようで、なによりだ。
「アークゲート家の魔力に作用する薬については既に私とシスティで服薬実験を済ませています。こちらに関しても、私もシスティも魔法の行使に今のところ何の問題もありません」
ユティさんが続けてくれた。少なくとも今の段階で、アークゲート家の魔力に作用する薬は何の問題もないことが証明されている。つまり、後は。
「……そうなると後は、フォルス家の覇気に作用する薬を誰かに飲んでもらって、ユティさんと反発が起こるか見ればいい、ってことですよね?」
「その通り」
ナタさんが肯定して頷いてくれる。隣に立つシアが、俺に声をかけた。
「確か、ギリアムさんが協力してくれる予定でしたよね?」
「うん、その筈だよ。屋敷に戻ったらすぐに手紙を出して、大丈夫な時間を確認してみる」
本当なら俺が薬の効果を実証したいところだけど、残念ながら俺は一切覇気を持っていない。なので薬の効果を実証できる他の人に依頼する必要がある。ギリアムさんは親睦会の時に自ら手を挙げてくれたので、本当に助かる。
「それでは日程が分かったら教えてください。ギリアムさんが薬を服用した合図を受け取ったら、当主様にお願いしてゲートを繋いでもらいます。私のみがそちらへ向かい、ギリアムさんと私が少しも嫌悪や違和感、体調不良がないかを確認する流れで行きましょう」
ユティさんの提案に俺は、はい、と返事をする。彼女の提案はギリアムさんの事も思ってくれている内容で、優しさが十分に伝わった。
「念のために私やテイラー君達も現場に居合わせる。実際に反発を受けていないかを、確認したい」
ナタさんからの提案はありがたいもので断る理由はない。お願いします、と返せば、ナタさんも頷いてくれた。
俺達はその後、シアと一緒にゲートでまずはフォルスの屋敷へ戻る。そしてその後、シアはユティさんを連れてアークゲートの屋敷へと戻っていった。
俺は俺ですぐにギリアムさんに手紙を送り、日程を決める。数日で返事が帰ってきて、いつでも構わないが、なるべく早い方が良いかと、と書かれていた。
それから数日後に、俺の屋敷で行われることが決定した。参加者は俺にギリアムさん、ナタさんを初めとする王都の研究所の人達。
そしてあとから参加する、ユティさんというメンバーだ。
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