金になるなら何でも売ってやるー元公爵令嬢、娼婦になって復讐しますー

だんだん

文字の大きさ
85 / 136

リリスとしての仕事 勇者結城の場合3

しおりを挟む






彼の肩にそっと触れる。



熱くなった彼の熱が指先から伝わってきて、体の奥がモゾモゾしてきた。



彼の手が、私の手の上にそっと重なった。緊張しているのだろう、ふるふると震えている。





「大丈夫ですよ。無理をしなくても。」





と言えば首を横に振られる。





「こんなチャンス、きっともうないから。」





緊張をほぐそうと、彼の唇に自分のそれを重ね、舌を絡ませた。

小さな水音と彼の荒い息の音が脳裏に響いた。若い男の汗の匂いがして、それが何とも言えない興奮を煽った。





「リリスさん…おっぱいが見たいです。」





照れたように言われて、面白くなって





「手伝ってください。」





と服を脱ぐのを手伝って貰う。別に自分で脱げないことも無いのだが、相手が緊張してるのもあっていきなり始めるのではなくもう少しお互いを知る時間を作りたかった。



彼も頷いて私の服に手を掛けた。





「これは…何だ?」





色々紐を引っ張ったりしながら苦戦している様子に可愛らしいなと笑みが浮かぶ。





「難しいです。」





甘えたような声を出されるが、





「頑張ってみてください。」





と手伝わない。その代わり、彼が引っ張ったり絡ませたりとグシャグシャになったドレスの紐を整えた。

暫く苦戦して、私の下着が顕になった。





「…………綺麗ですね。」





まじまじと見られた後にそんな風に言われる。





「ありがとうございます。」





そう返しつつも相手の服を脱がせる。



少年らしい細身の体に、日焼けの少ない肌が見えた。年老いた貴族とは違うそれに、若いなあと思う。



相手がこの後どうするのか、と戸惑っているのを感じてまた苦笑いが浮かぶ。

彼の初心な様子が何とも言えない気持ちにさせた。



私にもこんな風に戸惑いを覚えるような時期があっただろうか…。仕方なく娼婦になってからというもの、戸惑いよりも諦めの気持ちの方が大きかったように思う。





「緊張してます?」





敢えて聞けば声も出さずに頷く。

コルセットは震える手で外すのは難しかろうと自分で脱いだ。







「すご…」







感嘆するような声が室内に響く。 

何が凄いのかは分からないが、取り敢えず微笑んでおく。



既に大きくなっている彼の物を口に含み、しごいていく。いきなり激しくしては勿体ない。

ゆっくり動かす。





「はぁ、はぁ。」





荒い息遣いが聞こえる。





「出そうっ。」







そう言われたので口を外す。少し残念そうにしているのが可愛らしい。





「お楽しみはこれからですよ。」





彼の上にまたがって、ゆっくりと挿入する。ぬるりとした感覚と、ゆっくりと入ってくるその感覚に背中をそわそわさせる。





「何これ。きもちいー…。」





ゆっくり上で動いていると、物足りなくなったのか勇者が腰を動かし始めた。

乱暴な動きに驚いて背中が跳ねる。



少しだけ痛みが出てきたので止める。





「優しくしてくれた方が気持ち良いです。」





はっとした顔をした勇者がごめんなさいと素直に謝ってきた。

一瞬、中に入っている物が小さくなったが、キスを落としながら少し腰を振ってやれば元に戻る。



その様に若いって凄いな…なんて思う。すぐに大きくなるのでちょっとしたことで小さくなってしまうおじ様方より気を使わなくて楽だ。





「上になってみたいです。」





その言葉に少し考えた後頷いた。

椅子の上から移動して、床に敷かれた布団の上へと移動する。



戦場だから仕方ないとは言えベッドも無いのは矢張り不便だなと思う。

寝転がって脚を広げると彼がゆっくり押し当ててくる。





「ここですか?」



ツンツンと突かれた穴が違ったので首を振る。





「その上ですね。」





「ごめんなさい!」





慣れてない男子特有の間違えは有りつつも、仕方ないと微笑ましく思える。別に出来ないことも無いが…痛みが強いので余り好きではない。



戸惑っている様子なので、脚を更に広げて彼の物を持ち自分で当てる。





「ここですよ。」





ここか。と独り言ちた後にドンっという衝撃と共に彼の物が入ってくる。





「んっ!!」





思わず声が漏れた。

若さに任せた勢いで突かれ、仰け反ってしまう。



じんわりと自分も汗が滲む。



ポタリ、ポタリと彼の汗が私の肌を伝っては落ちていく。





「んっ!あっ…!」





少し雑な動きに慣れない思いがして声が出てしまう。それを快感と思った勇者は





「もっと声聞かせてください。」





と言ってくる。

ここは人がいないとはいえ、戦場の天幕の中だ。

天幕の外には護衛や従者がいるだろう。慣れてるとはいえ、見知らぬ男に声を聞かれるのは恥ずかしい。



フルフルと首を振る。





「気持ちよく、無いですか?」





不安そうな彼の首に腕を回し口付けをして、





「気持ち良い。」





と言ってやる。



益々早くなる動きに合わせて私も腰を動かす。



彼の顔がまた徐々に歪んでいく。





「リリスさん…もう…。」





「良いですよ。」





そう言えば動きが早くなって、すぐに中で果てた。



ドロリとした感覚を感じながら、私の肩に顔を埋める彼の頭をそっと撫でた。



しばらくして起き上がった彼に不安そうに、





「どうでした?」





と聞かれ、





「気持ち良かったですよ。」





と答える。

まだまだだが、初めてなのだからこんなものだろうとは思う。

それよりも、まだまだ落ち着かなさそうな彼の下腹部の方が気になった。





「もう一回、したい。」





その後、彼が疲れるまでした。



回数にして9回。



若いって凄いなと思いつつ、最後の方はかなり股間が痛くて困った。

彼も痛い痛いと言いながら何故か止めないものだから困る。





やっと彼が疲れ切って眠ったのは朝方だった。



またルイに怒られそうだな。眠る彼を見て何故かそんなことを思ったのだった
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

金髪女騎士の♥♥♥な舞台裏

AIに♥♥♥な質問
ファンタジー
高貴な金髪女騎士、身体強化魔法、ふたなり化。何も起きないはずがなく…。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【完結】愛する夫の務めとは

Ringo
恋愛
アンダーソン侯爵家のひとり娘レイチェルと結婚し婿入りした第二王子セドリック。 政略結婚ながら確かな愛情を育んだふたりは仲睦まじく過ごし、跡継ぎも生まれて順風満帆。 しかし突然王家から呼び出しを受けたセドリックは“伝統”の遂行を命じられ、断れば妻子の命はないと脅され受け入れることに。 その後…… 城に滞在するセドリックは妻ではない女性を何度も抱いて子種を注いでいた。 ※完結予約済み ※全6話+おまけ2話 ※ご都合主義の創作ファンタジー ※ヒーローがヒロイン以外と致す描写がございます ※ヒーローは変態です ※セカンドヒーロー、途中まで空気です

処理中です...