4 / 29
ちょっとした手合わせ
しおりを挟む
「ありえない……」
レーナは大の字になって、地面に倒れこんでいた。
淑女としてみっともない格好だ。座るくらいはしようと思うが、体は本人の意思に反して、全く動かなかった。
「──大丈夫ですか?」
そんなレーナの顔を見下ろして、声をかけて心配する女性がいた。
その人は、灰のような髪色と赤色の瞳が特徴的だった。
全身から汗を流して疲れ果てているレーナに対し、その女性は爽やかな笑みを浮かべている。疲れていなさそうに見えるその様子に、レーナは自分に不甲斐なさを感じた。
彼女の名はシエラ。
ただのよろず屋の店主──のはずだ。
「……シエラ」
「はい? どうしました?」
「……いや、何でもない」
「……? そうですか。無理は禁物ですよー?」
誰のせいでこうなっていると思っている。
そう言いたげに睨むも、シエラは気づいていないのか、あえて無視しているのか、不思議そうに首を傾げるだけだった。
「はぁ……」
「おや、お疲れですか?」
「…………ああ、自分が不甲斐ない」
「仕方ないですよ。まだまだレーナさんは弱いですからね」
「…………」
「ま、それを鍛えるのが、今回のお仕事です。焦らずにゆっくりやりましょう」
お茶を持ってきますね。と、シエラは走って行った。
「はぁ……」
二度目の溜息。
本当に、自分が情けない。
シエラに負けたことにではない。
彼女の力量を測れなかった自分にだ。
「日差しが、暖かいな……」
雲一つない晴天を見上げながら、一時間前のことをレーナは思い出す。
それはまだ彼女が、シエラという規格外な人物を知らなかった時のことだ。
◆◇◆
「では、好きなタイミングで攻撃していいですよ」
裏庭は建物に囲まれた場所だった。
だからって狭い訳ではない。二人で戦う場所だと思えば、十分に動ける範囲だ。
そこに着くなり、シエラは適当に体を動かしながら、そう言った。
「……あの、もう一度言うが、私は真剣を使うぞ」
「はい。知っていますよ?」
それがどうしました? と、シエラは首を傾げて問う。
「武器は、持たないのか?」
「え? 必要ですか?」
「それはまるで、私との戦いでは必要がないと言っているように聞こえるが?」
「その通りですが?」
ここまではっきり言われるとは思っていなかったレーナは、怒りよりも呆れの感情の方が大きかった。
「ああ、すいません。私って嘘を付けない性格なのです。……直せとスラにも言われているのですが、どうにも癖で」
使い魔のスライムにも注意をされるレベルの性格だが、その本人はそれに悩んではいなかった。
別に嘘を言っている訳ではないのだ。それを信じてもらえないのであれば、実際に戦って証明すればいいだけのこと。今までそうしてやってきた。
「大丈夫ですって。ほら、世の中には素手で戦う人もいるでしょう?」
「あなたもそうだと?」
「いいえ? 私は大剣使いですよ?」
「……そうか」
話していると疲れる。
ならば、もう始めよう。
お互いの意見は『さっさと勝負をしよう』だ。
「本気で行く」
「はいどうぞー、本気で来てもらわないと困ります」
「……行くぞ!」
大きく離れた距離を感じさせない踏み込み。
ほとんどの予備動作なしで繰り出されたそれは、戦場を駆ける一本の矢のように、鋭く突き出される。
殺す気ではいかない。
だが、それくらい本気で攻撃したつもりだった。
「ふむ……」
シエラは避けなかった。
反応出来なかった訳ではない。
避ける必要がなかったのだ。
──ガキンッ。
鋼鉄同士がぶつかったような音。
それはおかしいとレーナは冷静になる。
なぜなら、シエラは何も持っていないのだ。
そんな音、鳴る訳がない。
だが、現実はそう聞こえた。
「──なっ!?」
そして、レーナは見た。
本気で放った一撃が、シエラの胸元で止まっているのを。
あり得ない。
そう驚愕している冒険者に、いつもの笑みを崩さない店主は、手をパチパチと叩く。
「中々いい突きです」
褒められている感覚がしない。
むしろ馬鹿にされているように、レーナは受け取った。
「ですが、もっと本気を出してください」
シエラは人差し指を立て、胸に当たっている剣先を払った。
虫を追い払うような軽い動作。
しかし、強大な力で払われたように、レーナの剣は吹き飛んだ。
バランスを崩してしまうが、そこは冒険者。すぐに追撃を恐れて体勢を立て直す。
「……剣を拾わなくていいのですか?」
追撃が来ることはなかった。
むしろ、なんで拾わないのです? と言われてしまう。
そのことに屈辱を覚えながら、大人しく剣を拾う。やはり、追撃は来なかった。
「一つ、いいか?」
「はい、どうしました?」
「あなたは、何者だ?」
神速の突きを無抵抗で受け止めるなんて、今でも信じられない。
実際にどんな人にも魔物にも、この攻撃を防がれたことはあっても、無傷ということはなかった。
「なんででしょうね。私と手合わせした人は皆、そのような質問をしてくるんです」
「当然だろう。これを見せ付けられたら、誰だってそう思う」
「でも、私はただのよろず屋ですよ」
「そう、か……世界は広いのだな」
「? そうですね。世界旅行しようと思ったら、何年掛かるのでしょうね」
微妙に話が通じていない気がレーナだが、気にしないことにした。
「次こそ──殺すつもりで行く」
「どうぞー」
殺気を込めて剣を構えても、シエラは表情を崩さない。
……本当に意味がわからない。
この人の底が、今になって見えなくなった。
だが、次こそはその顔を少しでも驚かせてやる。
彼女は精神を集中し、シエラただ一人を見つめる。
全ての神経を注ぎ込み、他の光景を一切考えない。
「おっと、雰囲気が変わりましたね」
剣を上に構える。
上段の構えと言われるものだ。
脳天を叩き割るため、レーナは全てを賭けた。
それを見ても、やはり余裕の表情を崩さないシエラ。
むしろ、これから何が来るのだろうと、目をキラキラさせていた。
呆れる。ただただ呆れる。
この人は、こちらを馬鹿にしていたのではない。
彼女が言っていた通り、本気でこちらを脅威と感じていなかったのだと、レーナは悟った。
だからと言って、ここで引く訳にはいかない。
──その時、大地が揺れた。
地面を砕くほど勢いよく踏み込まれたそれは先程より速く、剣の軌道を残しながら振り下ろされた一撃は、完全に標的の脳天を捉えた──はずだった。
「思ったよりも力強い一撃ですね」
「…………は?」
それを、シエラは二つの指で摘んでいた。
「誇っていいですよ。私の予想を裏切ったことを」
『私は強いですよ。あなたとなら……そうですねぇ。指一本で十分でしょうか』
シエラは彼女がどんなに頑張っても、その程度だろうと判断していた。
しかし、豪剣を極めた一撃を前にして、咄嗟に二本使ってしまった。
これは予想外だ。
そして、面白いとシエラは笑う。
いつも浮かべている人受けの良い笑顔ではなく、まだ成長余地のある強者を前にした時の──獰猛な笑みだ。
「さぁ、もう一回」
「──へ?」
「何を呆けているのですか。もう一回ですよ。先ほどの技をもっと私に打ち込んでください。大丈夫、あなたの攻撃で私が死ぬことはありません。なので遠慮なく、満足するまでやりましょう」
今ので限界に近い。とは言えなかった。
それを言わせない迫力が、彼女の言葉にあった。
「時間は有限ですが、今日は何も予定が入っていません。運がいい。さぁ、時間はたっぷりとあります」
だから、構えてください?
正真正銘の怪物を前にしたレーナは、これが真なる恐怖なのかと体が震わせ、強めの口調には似合わないか弱い悲鳴を上げたのだった。
レーナは大の字になって、地面に倒れこんでいた。
淑女としてみっともない格好だ。座るくらいはしようと思うが、体は本人の意思に反して、全く動かなかった。
「──大丈夫ですか?」
そんなレーナの顔を見下ろして、声をかけて心配する女性がいた。
その人は、灰のような髪色と赤色の瞳が特徴的だった。
全身から汗を流して疲れ果てているレーナに対し、その女性は爽やかな笑みを浮かべている。疲れていなさそうに見えるその様子に、レーナは自分に不甲斐なさを感じた。
彼女の名はシエラ。
ただのよろず屋の店主──のはずだ。
「……シエラ」
「はい? どうしました?」
「……いや、何でもない」
「……? そうですか。無理は禁物ですよー?」
誰のせいでこうなっていると思っている。
そう言いたげに睨むも、シエラは気づいていないのか、あえて無視しているのか、不思議そうに首を傾げるだけだった。
「はぁ……」
「おや、お疲れですか?」
「…………ああ、自分が不甲斐ない」
「仕方ないですよ。まだまだレーナさんは弱いですからね」
「…………」
「ま、それを鍛えるのが、今回のお仕事です。焦らずにゆっくりやりましょう」
お茶を持ってきますね。と、シエラは走って行った。
「はぁ……」
二度目の溜息。
本当に、自分が情けない。
シエラに負けたことにではない。
彼女の力量を測れなかった自分にだ。
「日差しが、暖かいな……」
雲一つない晴天を見上げながら、一時間前のことをレーナは思い出す。
それはまだ彼女が、シエラという規格外な人物を知らなかった時のことだ。
◆◇◆
「では、好きなタイミングで攻撃していいですよ」
裏庭は建物に囲まれた場所だった。
だからって狭い訳ではない。二人で戦う場所だと思えば、十分に動ける範囲だ。
そこに着くなり、シエラは適当に体を動かしながら、そう言った。
「……あの、もう一度言うが、私は真剣を使うぞ」
「はい。知っていますよ?」
それがどうしました? と、シエラは首を傾げて問う。
「武器は、持たないのか?」
「え? 必要ですか?」
「それはまるで、私との戦いでは必要がないと言っているように聞こえるが?」
「その通りですが?」
ここまではっきり言われるとは思っていなかったレーナは、怒りよりも呆れの感情の方が大きかった。
「ああ、すいません。私って嘘を付けない性格なのです。……直せとスラにも言われているのですが、どうにも癖で」
使い魔のスライムにも注意をされるレベルの性格だが、その本人はそれに悩んではいなかった。
別に嘘を言っている訳ではないのだ。それを信じてもらえないのであれば、実際に戦って証明すればいいだけのこと。今までそうしてやってきた。
「大丈夫ですって。ほら、世の中には素手で戦う人もいるでしょう?」
「あなたもそうだと?」
「いいえ? 私は大剣使いですよ?」
「……そうか」
話していると疲れる。
ならば、もう始めよう。
お互いの意見は『さっさと勝負をしよう』だ。
「本気で行く」
「はいどうぞー、本気で来てもらわないと困ります」
「……行くぞ!」
大きく離れた距離を感じさせない踏み込み。
ほとんどの予備動作なしで繰り出されたそれは、戦場を駆ける一本の矢のように、鋭く突き出される。
殺す気ではいかない。
だが、それくらい本気で攻撃したつもりだった。
「ふむ……」
シエラは避けなかった。
反応出来なかった訳ではない。
避ける必要がなかったのだ。
──ガキンッ。
鋼鉄同士がぶつかったような音。
それはおかしいとレーナは冷静になる。
なぜなら、シエラは何も持っていないのだ。
そんな音、鳴る訳がない。
だが、現実はそう聞こえた。
「──なっ!?」
そして、レーナは見た。
本気で放った一撃が、シエラの胸元で止まっているのを。
あり得ない。
そう驚愕している冒険者に、いつもの笑みを崩さない店主は、手をパチパチと叩く。
「中々いい突きです」
褒められている感覚がしない。
むしろ馬鹿にされているように、レーナは受け取った。
「ですが、もっと本気を出してください」
シエラは人差し指を立て、胸に当たっている剣先を払った。
虫を追い払うような軽い動作。
しかし、強大な力で払われたように、レーナの剣は吹き飛んだ。
バランスを崩してしまうが、そこは冒険者。すぐに追撃を恐れて体勢を立て直す。
「……剣を拾わなくていいのですか?」
追撃が来ることはなかった。
むしろ、なんで拾わないのです? と言われてしまう。
そのことに屈辱を覚えながら、大人しく剣を拾う。やはり、追撃は来なかった。
「一つ、いいか?」
「はい、どうしました?」
「あなたは、何者だ?」
神速の突きを無抵抗で受け止めるなんて、今でも信じられない。
実際にどんな人にも魔物にも、この攻撃を防がれたことはあっても、無傷ということはなかった。
「なんででしょうね。私と手合わせした人は皆、そのような質問をしてくるんです」
「当然だろう。これを見せ付けられたら、誰だってそう思う」
「でも、私はただのよろず屋ですよ」
「そう、か……世界は広いのだな」
「? そうですね。世界旅行しようと思ったら、何年掛かるのでしょうね」
微妙に話が通じていない気がレーナだが、気にしないことにした。
「次こそ──殺すつもりで行く」
「どうぞー」
殺気を込めて剣を構えても、シエラは表情を崩さない。
……本当に意味がわからない。
この人の底が、今になって見えなくなった。
だが、次こそはその顔を少しでも驚かせてやる。
彼女は精神を集中し、シエラただ一人を見つめる。
全ての神経を注ぎ込み、他の光景を一切考えない。
「おっと、雰囲気が変わりましたね」
剣を上に構える。
上段の構えと言われるものだ。
脳天を叩き割るため、レーナは全てを賭けた。
それを見ても、やはり余裕の表情を崩さないシエラ。
むしろ、これから何が来るのだろうと、目をキラキラさせていた。
呆れる。ただただ呆れる。
この人は、こちらを馬鹿にしていたのではない。
彼女が言っていた通り、本気でこちらを脅威と感じていなかったのだと、レーナは悟った。
だからと言って、ここで引く訳にはいかない。
──その時、大地が揺れた。
地面を砕くほど勢いよく踏み込まれたそれは先程より速く、剣の軌道を残しながら振り下ろされた一撃は、完全に標的の脳天を捉えた──はずだった。
「思ったよりも力強い一撃ですね」
「…………は?」
それを、シエラは二つの指で摘んでいた。
「誇っていいですよ。私の予想を裏切ったことを」
『私は強いですよ。あなたとなら……そうですねぇ。指一本で十分でしょうか』
シエラは彼女がどんなに頑張っても、その程度だろうと判断していた。
しかし、豪剣を極めた一撃を前にして、咄嗟に二本使ってしまった。
これは予想外だ。
そして、面白いとシエラは笑う。
いつも浮かべている人受けの良い笑顔ではなく、まだ成長余地のある強者を前にした時の──獰猛な笑みだ。
「さぁ、もう一回」
「──へ?」
「何を呆けているのですか。もう一回ですよ。先ほどの技をもっと私に打ち込んでください。大丈夫、あなたの攻撃で私が死ぬことはありません。なので遠慮なく、満足するまでやりましょう」
今ので限界に近い。とは言えなかった。
それを言わせない迫力が、彼女の言葉にあった。
「時間は有限ですが、今日は何も予定が入っていません。運がいい。さぁ、時間はたっぷりとあります」
だから、構えてください?
正真正銘の怪物を前にしたレーナは、これが真なる恐怖なのかと体が震わせ、強めの口調には似合わないか弱い悲鳴を上げたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
私は私で幸せになりますので
あんど もあ
ファンタジー
子爵家令嬢オーレリーの両親は、六歳年下の可憐で病弱なクラリスにかかりっきりだった。
ある日、クラリスが「オーレリーが池に落ちる夢を見た」と予言をした。
それから三年。今日オーレリーは、クラリスの予言に従い、北の果ての領地に住む伯爵令息と結婚する。
最後にオーレリーが皆に告げた真実とは。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる