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第2章
戻ってきた日常
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──バァァァン!
「リーフィア! 今日という今日はいい加減働いてもらうぞ!」
「…………ん、んぅ……なんれすか……?」
急に騒がしくなったことで私は目を覚まし、むくりと体を起こします。
……まだ、眠い。寝起きだからか、頭がボーッとします。
ミリアさんは相変わらず元気なようで何よりですが……もう少し騒音問題というものを考えてほしいですね。勝手に部屋に入ってきて、耳元で騒がれては……ゆっくりと眠ることができません。
「何ですか、ではない! もうあれから一ヶ月だ。ずっと引き篭もって眠りおって……!」
「まだ一ヶ月ではないですか……」
「一ヶ月も眠り続ける奴がおるかっ!」
「ここにいますよぉ~」
「お前だけだ!」
どうやらボルゴース王国が崩壊した事件から、一ヶ月が経ったようです。
あの後、私は魔王城に戻り、簡単な事後報告を済ませました。そして休暇をいただき、自分の部屋に帰りました。
それからは寝て起きて、また眠って起きての繰り返しをしていました。時々、ウンディーネが遊びにやって来ましたが、私は動くことをせず、ウンディーネの話を聞くだけでした。そして眠くなれば彼女も一緒に横になり、共に微睡みの底に沈みました。
目を覚ませば、ウンディーネは帰っています。
上位精霊なだけあって、実体化するのはかなりの魔力を消費します。それは私から供給されているのですが、ウンディーネは私に迷惑を掛けたくないと、自分からはあまり実体化をしません。
私の魔力はほぼ無尽蔵と言ってもいいほどあるので、ずっと実体化して側に居てくれてもいいのですが……彼女には森の守護もあるのでそうはいきません。
なので彼女は、定期的に私の様子を見に来て、少し経ったら森に帰るという繰り返しをしています。心配ならそう言えばいいのに、ほんと健気で可愛い子ですよね。
「聞いているのかお前ぇ!」
「あ、聞いていませんでした。それで何です? どうしてミリアさんの胸が無いかですか?」
「何でそうなる!?」
「諦めてください」
「諦めないし! まだ余は成長段階だ。将来が楽しみですね……って言われるレベルだ!」
「でも、ボインは絶対に無いですよ」
「うっさい!」
ミリアさんの拳を、寝返りを打って回避します。衝撃が強すぎて若干バウンドしましたが、無傷でした。
「危ないですねぇ……今の当たったら痛かったですよ?」
「話を逸らすお前が悪い!」
「乗ってきたミリアさんもどうかと思いますが?」
「うっさい!」
再び拳が降ってきました。
私は寝転がり、それを避けます。
ですが、ベッドの端に追いやられてしまいました。
また拳が降ってきたら、避けられません。
「まぁまぁ……そんなことよりミリアさんも一緒に眠りましょう?」
私はベッドをポンポンと叩き、ミリアさんを誘います。
「余はまだ仕事が残っているのだ。そんな誘惑は……って、抱きつくな持ち上げるな! や、やめろ! 余をベッドに持ち上げるでは──あああああぁ!」
何かを喚いているミリアさんを抱き上げ、そのまま一緒に横になります。
「やめろぉ……余は、こんな誘惑に負けないぃぃ……」
「一緒に眠りましょう? ほら、あなたはだんだん眠くなーる」
「ぁあああ……余は、よはぁああ」
口では抵抗しているミリアさんも、体には力が入っていません。
魔王としてのプライドだけが、彼女の邪魔をしているのでしょう。それでも必死なのが大変可愛らしいですが、もう後一押しで落とせそうです。
「ふふっ、ミリアさんは本当に抱き心地が良いです。ずっと抱きしめていたいくらい、柔らかくて、温かくて……」
「ぅ……うう……」
抱きついていると、ミリアさんの良い匂いが鼻腔をくすぐります。
ミリアさんの頭を撫でると、こちらも穏やかな気持ちになり……余計に眠気が襲ってきます。
「一生このまま二人で眠ってしまいましょう?」
「余は魔王なの、だ……こんなのでは、みなに、示しがつかない……」
「ここは私の部屋です。誰も覗きませんよ。……さぁ、抗わないで……ゆっくりと目を閉じましょう」
「……う、む……」
ミリアさんはゆっくりと瞼を閉じ────
「そうはさせるかぁ!」
「──っ、何事だ!?」
バゴォォォン! という破壊音が部屋中に鳴り響きます。
音のした方を向くと、部屋の扉が破壊されていました。
──私の部屋の扉、壊されすぎ問題。
「…………何するんですか、ヴィエラさん」
私は燃える双剣を手にする魔族、ヴィエラさんを睨みます。
「何をする、はこっちのセリフだ。なにミリア様を籠絡させようとしているんだ」
「籠絡なんてとんでもない。私はただ、一緒に寝ましょうと誘っただけです」
「それを籠絡していると言っているんだ。ミリア様は子供だけど、あまり甘やかさないでくれ」
「余は子供ではない!」
「それはできません。私が安眠するため、ミリアさんを抱き枕にすると決めたのです」
「抱き枕!? 余はただの抱き枕なのか!?」
「「ちょっと黙っていてください」」
「…………すまん……」
同時に怒られたミリアさんは、申し訳なさそうに萎縮しました。
怒った一人である私が言うのも何ですが、それで良いのですか魔王様。
「…………はぁ、このままでは平行線だね」
「……ええ、そうですね」
ヴィエラさんは二対の剣を構えます。
「やろうか」
短い言葉。しかし、それには全ての感情が籠っていました。
「……この前、負けたことを忘れたのですか?」
「この私が何もせずにいたとでも? あの結果が悔しくてずっと私は修練を続けてきた。この前の私だと思っていたら、痛い目にあうよ」
「ふふっ、面白い。では、やりましょうか」
私は久方ぶりの『マジックウェポン』を発動し、魔力で剣を形取りました。
「──いざ!」
私達は同時に地を蹴りました。
「──あっ」
そこで悲劇が起きました。
私は一ヶ月も寝たままで、しかも蹴った場所はベッドの上。
見事に足が滑り、私は前のめりになってベッドに頭からぶつかりました。
「そこだぁああああ!」
ヴィエラさんはすぐさま剣を鞘に仕舞い、右手で私を、左手でミリアさんの首根っこを掴みました。
「ほら、仕事に行きますよ!」
「あーーーれーーー」
「何で余まで!?」
私達はズルズルと廊下を引きずられます。
もちろん、そこには魔王城で働いている使用人の方々が歩いています。そんな中を無抵抗で引きずられるのは、かなり恥ずかしいです。
「ヴィエラさん、ちょっとこれ恥ずかしいんですけど……」
「何で余も巻き込まれているのだ! 一人で歩ける!」
「私も歩けます。ヴィエラさんのお手を煩わせるわけにはいきません」
「……手を離したら、逃げるだろう?」
──チッ、よくおわかりで。
「リーフィア! 今日という今日はいい加減働いてもらうぞ!」
「…………ん、んぅ……なんれすか……?」
急に騒がしくなったことで私は目を覚まし、むくりと体を起こします。
……まだ、眠い。寝起きだからか、頭がボーッとします。
ミリアさんは相変わらず元気なようで何よりですが……もう少し騒音問題というものを考えてほしいですね。勝手に部屋に入ってきて、耳元で騒がれては……ゆっくりと眠ることができません。
「何ですか、ではない! もうあれから一ヶ月だ。ずっと引き篭もって眠りおって……!」
「まだ一ヶ月ではないですか……」
「一ヶ月も眠り続ける奴がおるかっ!」
「ここにいますよぉ~」
「お前だけだ!」
どうやらボルゴース王国が崩壊した事件から、一ヶ月が経ったようです。
あの後、私は魔王城に戻り、簡単な事後報告を済ませました。そして休暇をいただき、自分の部屋に帰りました。
それからは寝て起きて、また眠って起きての繰り返しをしていました。時々、ウンディーネが遊びにやって来ましたが、私は動くことをせず、ウンディーネの話を聞くだけでした。そして眠くなれば彼女も一緒に横になり、共に微睡みの底に沈みました。
目を覚ませば、ウンディーネは帰っています。
上位精霊なだけあって、実体化するのはかなりの魔力を消費します。それは私から供給されているのですが、ウンディーネは私に迷惑を掛けたくないと、自分からはあまり実体化をしません。
私の魔力はほぼ無尽蔵と言ってもいいほどあるので、ずっと実体化して側に居てくれてもいいのですが……彼女には森の守護もあるのでそうはいきません。
なので彼女は、定期的に私の様子を見に来て、少し経ったら森に帰るという繰り返しをしています。心配ならそう言えばいいのに、ほんと健気で可愛い子ですよね。
「聞いているのかお前ぇ!」
「あ、聞いていませんでした。それで何です? どうしてミリアさんの胸が無いかですか?」
「何でそうなる!?」
「諦めてください」
「諦めないし! まだ余は成長段階だ。将来が楽しみですね……って言われるレベルだ!」
「でも、ボインは絶対に無いですよ」
「うっさい!」
ミリアさんの拳を、寝返りを打って回避します。衝撃が強すぎて若干バウンドしましたが、無傷でした。
「危ないですねぇ……今の当たったら痛かったですよ?」
「話を逸らすお前が悪い!」
「乗ってきたミリアさんもどうかと思いますが?」
「うっさい!」
再び拳が降ってきました。
私は寝転がり、それを避けます。
ですが、ベッドの端に追いやられてしまいました。
また拳が降ってきたら、避けられません。
「まぁまぁ……そんなことよりミリアさんも一緒に眠りましょう?」
私はベッドをポンポンと叩き、ミリアさんを誘います。
「余はまだ仕事が残っているのだ。そんな誘惑は……って、抱きつくな持ち上げるな! や、やめろ! 余をベッドに持ち上げるでは──あああああぁ!」
何かを喚いているミリアさんを抱き上げ、そのまま一緒に横になります。
「やめろぉ……余は、こんな誘惑に負けないぃぃ……」
「一緒に眠りましょう? ほら、あなたはだんだん眠くなーる」
「ぁあああ……余は、よはぁああ」
口では抵抗しているミリアさんも、体には力が入っていません。
魔王としてのプライドだけが、彼女の邪魔をしているのでしょう。それでも必死なのが大変可愛らしいですが、もう後一押しで落とせそうです。
「ふふっ、ミリアさんは本当に抱き心地が良いです。ずっと抱きしめていたいくらい、柔らかくて、温かくて……」
「ぅ……うう……」
抱きついていると、ミリアさんの良い匂いが鼻腔をくすぐります。
ミリアさんの頭を撫でると、こちらも穏やかな気持ちになり……余計に眠気が襲ってきます。
「一生このまま二人で眠ってしまいましょう?」
「余は魔王なの、だ……こんなのでは、みなに、示しがつかない……」
「ここは私の部屋です。誰も覗きませんよ。……さぁ、抗わないで……ゆっくりと目を閉じましょう」
「……う、む……」
ミリアさんはゆっくりと瞼を閉じ────
「そうはさせるかぁ!」
「──っ、何事だ!?」
バゴォォォン! という破壊音が部屋中に鳴り響きます。
音のした方を向くと、部屋の扉が破壊されていました。
──私の部屋の扉、壊されすぎ問題。
「…………何するんですか、ヴィエラさん」
私は燃える双剣を手にする魔族、ヴィエラさんを睨みます。
「何をする、はこっちのセリフだ。なにミリア様を籠絡させようとしているんだ」
「籠絡なんてとんでもない。私はただ、一緒に寝ましょうと誘っただけです」
「それを籠絡していると言っているんだ。ミリア様は子供だけど、あまり甘やかさないでくれ」
「余は子供ではない!」
「それはできません。私が安眠するため、ミリアさんを抱き枕にすると決めたのです」
「抱き枕!? 余はただの抱き枕なのか!?」
「「ちょっと黙っていてください」」
「…………すまん……」
同時に怒られたミリアさんは、申し訳なさそうに萎縮しました。
怒った一人である私が言うのも何ですが、それで良いのですか魔王様。
「…………はぁ、このままでは平行線だね」
「……ええ、そうですね」
ヴィエラさんは二対の剣を構えます。
「やろうか」
短い言葉。しかし、それには全ての感情が籠っていました。
「……この前、負けたことを忘れたのですか?」
「この私が何もせずにいたとでも? あの結果が悔しくてずっと私は修練を続けてきた。この前の私だと思っていたら、痛い目にあうよ」
「ふふっ、面白い。では、やりましょうか」
私は久方ぶりの『マジックウェポン』を発動し、魔力で剣を形取りました。
「──いざ!」
私達は同時に地を蹴りました。
「──あっ」
そこで悲劇が起きました。
私は一ヶ月も寝たままで、しかも蹴った場所はベッドの上。
見事に足が滑り、私は前のめりになってベッドに頭からぶつかりました。
「そこだぁああああ!」
ヴィエラさんはすぐさま剣を鞘に仕舞い、右手で私を、左手でミリアさんの首根っこを掴みました。
「ほら、仕事に行きますよ!」
「あーーーれーーー」
「何で余まで!?」
私達はズルズルと廊下を引きずられます。
もちろん、そこには魔王城で働いている使用人の方々が歩いています。そんな中を無抵抗で引きずられるのは、かなり恥ずかしいです。
「ヴィエラさん、ちょっとこれ恥ずかしいんですけど……」
「何で余も巻き込まれているのだ! 一人で歩ける!」
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