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第10話 次にやること
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月日は流れ、二ヶ月。
魔王との融合の影響で体の調子が戻らず、一日のほとんどを自室のベッドの上で過ごしていた私も、ようやく少しは動けるようになっていた。
リハビリも兼ねてちょっとの自由を許されるようになり、私は毎日とある場所を訪れていた。
それは──書庫だ。
アトラフィード公爵家の書庫には、それはそれは沢山の本が並んでいる。
魔道書や歴史の本、錬金や魔工術が記されている本と種類が様々だ。
我は魔王であるために全ての知識を得ていたが、300百年の時が経てば新たな発見もあるのではないかと思い、私は毎日のように書庫へ通っていた。
私の部屋から書庫のある場所までは若干遠い。
リハビリのための良い運動に加え、ついでに知識を得る。
一石二鳥というやつだ。
「お嬢様は本当に勉強熱心ですね」
「……そろそろ勉学に励みたいと思っていたから、その予習よ」
予習のためだと公爵家にある全ての本を読破する6歳の少女が居てたまるかと、自分で言っておいてそう思ったのだが、エルシアはそれに感動した様子で目をキラキラさせた。
「素晴らしいですお嬢様!」
彼女からは親馬鹿に似ている何かを感じたが、私はそれにあえて突っ込まず、褒められたことに「ありがとう」とだけ言った。
「では私は入り口で待機してますね」
「ええ、何かあったら呼ぶわ」
書庫には私一人で入るようにしている。
私は一度集中したら周りが見えなくなってしまう癖があった。魔王をしていた時は、配下達からは「ブツブツと独り言が怖いです」とよく注意されたものだ。
しかし当の本人である私は、その独り言の内容を覚えていない。
もしかしたら変なことを言っているのではないか? と考え、本を読む時は一人になった時だと決めているのだ。
そして今では更に注意を払っていた。
エルシアや他の者に独り言を聞かれるというのもそうだが、その内容が『魔王に関する何か』だった場合を考えたのだ。
独り言というのは、無意識に思ったことを口に出してしまう行為だ。
私は魔王として新たな知識を得るため、本を読んでいる。ふとした時にポロッとそれを口にしてしまい、怪しまれたらマズい。
何度も言うが私は6歳の少女だ。
その内『英才教育』というものを受けるのだろうが、貴族の子供が勉強を始めるのはほとんどが7歳になってからだ。しかもその勉強は何も基本的な学問だけではない。貴族の社交会に必要な品のあるマナー、人を魅了させる音楽等、貴族の娘には学ぶべきものが沢山ある。
だが6歳からそれらを学ぶ者は、まず居ない。
普通ならシェラローズのように何も考えず、ただ遊ぶことを楽しんでいる年齢だ。
なのに私は、すでに6歳の身でその知識を得ていて、ついでにボソボソと難しい言葉を呟いている。
怪しまない者がいるのなら、そいつこそが本物の『唐変木』だ。
ちなみにエルシアには「一人の方が集中出来るから」と言い訳している。
馬鹿正直に「独り言が多いから」とは流石に言わない。
それを言った時こそ彼女の頭には「?」が浮かび上がることだろう。
「…………さて、今日は何を読もうか」
私は並ぶ本達を眺め、その中から適当に一冊取り出した。
「ふむ……『魔法陣』か」
魔法陣は『魔紋』を扱う魔術の一種だ。
魔法は体内に宿る魔力や、大気中の魔素に呼び掛けて現象を引き起こすものだ。
それに対して魔術は、特殊な手段を用いて現象を引き起こす。魔法陣の場合は『魔紋』がそれに値する。
それぞれに長所と短所があるのだが、今一般的となっているのは魔法のようだ。
魔術はあまり使われていない。
それは単に手間が掛かるからだろう。
複雑な魔法を引き起こす『魔紋』を正確に描くという面倒な手順を踏む必要があり、一瞬も気を抜けない戦闘の最中で紋を描くというのは、かなり危険な行為だ。
それなら少しの詠唱のみで扱える魔法を使えば良い……となるのは当然のことだろう。
しかし、魔法紋を事前に用意して戦うことで、臨機応変に戦いを進めることが可能というのが魔術の利点だ。
魔法陣を描いた紙か何かに魔力を込めておけば、直前に『リリース』と唱えるだけで魔力消費無しで使うことが出来る。
結果的に消費する量は同じでも、事前に消費するのとそのタイミングで消費するのとでは、どちらが良いかなんて考えずともわかるだろう。
──それに私は魔王だ。
見た目は6歳の少女でも、中には魔王の力が宿っている。
普通の魔法──例えば魔法使いの誰もが扱えるような『初級魔法』を唱えるだけで、私は天変地異を起こすことが可能だ。極限まで力を抑えても、その上である『中級魔法』くらいの威力になってしまうだろう。魔法は己の力が作用するので、魔法を使ったら一発で怪しまれる。
だが魔術ならば魔法陣の効果だと言い切ることが可能だ。だって私がやったのではなくて、魔法陣に描かれている魔紋がやったのだ。私は悪くない。そう言える。
つまりどんな規格外の力を見られてしまっても、言い訳出来るということだ。
「だからってすぐに魔法陣を使いこなすのも、怪しまれるか……」
魔法の本を見ました。という言い訳でも、流石に怪しまれるだろう。
6歳とはそういうものなのだ。難しい言葉を覚えるだけで、めちゃくちゃく褒められる年齢だ。それが一人で魔法陣を理解したとなれば……あの親馬鹿がどのような反応をするかなんて容易に想像が付く。
まずは「うちの子は秀才だ!」と騒ぐだろう。
それから他の貴族に自慢しまくるだろう。
間違いなく私は目立つ。
「……却下だな」
だが、いつか来るべき戦いのため、手段は用意しておかないといけない。
今は魔王が存在しなくても、その配下である魔物は数多く存在する。しかも公爵令嬢であるこの身に危険はつきものだろう。今のうちに手数を増やしておいて損は無い。
「お父様に頼んでみるか」
家庭教師あたりを雇ってもらい、魔法の勉強をするその過程で力を付ければ問題ないだろう。
それでも少女にしては異常な力を持つことにはなるだろうが、そこは天才の領域を超えない程度に抑えれば怪しまれない。
父親に「お前にはまだ早い」と言われる未来が思い浮かぶが、そこは娘の上目遣いでどうにかなる。
「しかし……思ったよりも情報が少ないな」
今私が読んでいる魔法陣の本には、あまり望んでいた情報は載っていなかった。
300年前にはなかった新たな魔法陣が編み出されていると思ったのだが、むしろ魔法陣に関しての技術は衰退しているように感じられた。
だが、それは仕方のないことなのかもしれない。
勇者によって魔王は討たれた。それは最大の脅威が去ったということであり、その機会に剣を捨てた者も少なくはなかっただろう。
そのため強さを磨く者は減少し続け、技術は衰退してしまった。
「……とまぁ、そんなところであろうな」
そのように推測した私は一度本を閉じて虚空を眺め、深い溜め息を吐いた。
この感情は──呆れだ。
「なんと勿体無いことであろうか……」
魔法も魔術も常に技を磨き続けていれば、様々な用途に使用出来る便利な術となっていただろう。
しかし、人間は魔王を倒したことで満足してしまい、二つの技術は進歩を止めた。
まだ脅威は過ぎ去っていない。むしろ魔王という絶対王者がいなくなったせいで、残された魔物が自由に動き回るようになってしまうのだ。
「……実際、魔物による被害は拡大しているらしい」
書庫にある歴史の本の内容に、そのような記述があったのを思い出す。
今では貴族だろうと武器を取って戦うのが普通になっているらしいが、技術が衰退している今、人間は無数に湧き出る魔物相手にどう抗うというのか。
……いつもならば「我しらーん。我悪くないもーん。悪いのは無能な魔物だもーん」で状況を無視していたのだが、現状そのようにしらばっくれることは不可能だ。
公爵令嬢に産まれてしまったがために、魔物との衝突は避けられないだろう。
「だからこそ、父親に教師を雇ってもらうのが良いか」
考えは纏まった。
私は本を元あった場所に戻し、書庫を出る。
「お嬢様? もうよろしいのですか?」
「……お父様への用事を思い出したの。急ぎの用事よ」
魔王との融合の影響で体の調子が戻らず、一日のほとんどを自室のベッドの上で過ごしていた私も、ようやく少しは動けるようになっていた。
リハビリも兼ねてちょっとの自由を許されるようになり、私は毎日とある場所を訪れていた。
それは──書庫だ。
アトラフィード公爵家の書庫には、それはそれは沢山の本が並んでいる。
魔道書や歴史の本、錬金や魔工術が記されている本と種類が様々だ。
我は魔王であるために全ての知識を得ていたが、300百年の時が経てば新たな発見もあるのではないかと思い、私は毎日のように書庫へ通っていた。
私の部屋から書庫のある場所までは若干遠い。
リハビリのための良い運動に加え、ついでに知識を得る。
一石二鳥というやつだ。
「お嬢様は本当に勉強熱心ですね」
「……そろそろ勉学に励みたいと思っていたから、その予習よ」
予習のためだと公爵家にある全ての本を読破する6歳の少女が居てたまるかと、自分で言っておいてそう思ったのだが、エルシアはそれに感動した様子で目をキラキラさせた。
「素晴らしいですお嬢様!」
彼女からは親馬鹿に似ている何かを感じたが、私はそれにあえて突っ込まず、褒められたことに「ありがとう」とだけ言った。
「では私は入り口で待機してますね」
「ええ、何かあったら呼ぶわ」
書庫には私一人で入るようにしている。
私は一度集中したら周りが見えなくなってしまう癖があった。魔王をしていた時は、配下達からは「ブツブツと独り言が怖いです」とよく注意されたものだ。
しかし当の本人である私は、その独り言の内容を覚えていない。
もしかしたら変なことを言っているのではないか? と考え、本を読む時は一人になった時だと決めているのだ。
そして今では更に注意を払っていた。
エルシアや他の者に独り言を聞かれるというのもそうだが、その内容が『魔王に関する何か』だった場合を考えたのだ。
独り言というのは、無意識に思ったことを口に出してしまう行為だ。
私は魔王として新たな知識を得るため、本を読んでいる。ふとした時にポロッとそれを口にしてしまい、怪しまれたらマズい。
何度も言うが私は6歳の少女だ。
その内『英才教育』というものを受けるのだろうが、貴族の子供が勉強を始めるのはほとんどが7歳になってからだ。しかもその勉強は何も基本的な学問だけではない。貴族の社交会に必要な品のあるマナー、人を魅了させる音楽等、貴族の娘には学ぶべきものが沢山ある。
だが6歳からそれらを学ぶ者は、まず居ない。
普通ならシェラローズのように何も考えず、ただ遊ぶことを楽しんでいる年齢だ。
なのに私は、すでに6歳の身でその知識を得ていて、ついでにボソボソと難しい言葉を呟いている。
怪しまない者がいるのなら、そいつこそが本物の『唐変木』だ。
ちなみにエルシアには「一人の方が集中出来るから」と言い訳している。
馬鹿正直に「独り言が多いから」とは流石に言わない。
それを言った時こそ彼女の頭には「?」が浮かび上がることだろう。
「…………さて、今日は何を読もうか」
私は並ぶ本達を眺め、その中から適当に一冊取り出した。
「ふむ……『魔法陣』か」
魔法陣は『魔紋』を扱う魔術の一種だ。
魔法は体内に宿る魔力や、大気中の魔素に呼び掛けて現象を引き起こすものだ。
それに対して魔術は、特殊な手段を用いて現象を引き起こす。魔法陣の場合は『魔紋』がそれに値する。
それぞれに長所と短所があるのだが、今一般的となっているのは魔法のようだ。
魔術はあまり使われていない。
それは単に手間が掛かるからだろう。
複雑な魔法を引き起こす『魔紋』を正確に描くという面倒な手順を踏む必要があり、一瞬も気を抜けない戦闘の最中で紋を描くというのは、かなり危険な行為だ。
それなら少しの詠唱のみで扱える魔法を使えば良い……となるのは当然のことだろう。
しかし、魔法紋を事前に用意して戦うことで、臨機応変に戦いを進めることが可能というのが魔術の利点だ。
魔法陣を描いた紙か何かに魔力を込めておけば、直前に『リリース』と唱えるだけで魔力消費無しで使うことが出来る。
結果的に消費する量は同じでも、事前に消費するのとそのタイミングで消費するのとでは、どちらが良いかなんて考えずともわかるだろう。
──それに私は魔王だ。
見た目は6歳の少女でも、中には魔王の力が宿っている。
普通の魔法──例えば魔法使いの誰もが扱えるような『初級魔法』を唱えるだけで、私は天変地異を起こすことが可能だ。極限まで力を抑えても、その上である『中級魔法』くらいの威力になってしまうだろう。魔法は己の力が作用するので、魔法を使ったら一発で怪しまれる。
だが魔術ならば魔法陣の効果だと言い切ることが可能だ。だって私がやったのではなくて、魔法陣に描かれている魔紋がやったのだ。私は悪くない。そう言える。
つまりどんな規格外の力を見られてしまっても、言い訳出来るということだ。
「だからってすぐに魔法陣を使いこなすのも、怪しまれるか……」
魔法の本を見ました。という言い訳でも、流石に怪しまれるだろう。
6歳とはそういうものなのだ。難しい言葉を覚えるだけで、めちゃくちゃく褒められる年齢だ。それが一人で魔法陣を理解したとなれば……あの親馬鹿がどのような反応をするかなんて容易に想像が付く。
まずは「うちの子は秀才だ!」と騒ぐだろう。
それから他の貴族に自慢しまくるだろう。
間違いなく私は目立つ。
「……却下だな」
だが、いつか来るべき戦いのため、手段は用意しておかないといけない。
今は魔王が存在しなくても、その配下である魔物は数多く存在する。しかも公爵令嬢であるこの身に危険はつきものだろう。今のうちに手数を増やしておいて損は無い。
「お父様に頼んでみるか」
家庭教師あたりを雇ってもらい、魔法の勉強をするその過程で力を付ければ問題ないだろう。
それでも少女にしては異常な力を持つことにはなるだろうが、そこは天才の領域を超えない程度に抑えれば怪しまれない。
父親に「お前にはまだ早い」と言われる未来が思い浮かぶが、そこは娘の上目遣いでどうにかなる。
「しかし……思ったよりも情報が少ないな」
今私が読んでいる魔法陣の本には、あまり望んでいた情報は載っていなかった。
300年前にはなかった新たな魔法陣が編み出されていると思ったのだが、むしろ魔法陣に関しての技術は衰退しているように感じられた。
だが、それは仕方のないことなのかもしれない。
勇者によって魔王は討たれた。それは最大の脅威が去ったということであり、その機会に剣を捨てた者も少なくはなかっただろう。
そのため強さを磨く者は減少し続け、技術は衰退してしまった。
「……とまぁ、そんなところであろうな」
そのように推測した私は一度本を閉じて虚空を眺め、深い溜め息を吐いた。
この感情は──呆れだ。
「なんと勿体無いことであろうか……」
魔法も魔術も常に技を磨き続けていれば、様々な用途に使用出来る便利な術となっていただろう。
しかし、人間は魔王を倒したことで満足してしまい、二つの技術は進歩を止めた。
まだ脅威は過ぎ去っていない。むしろ魔王という絶対王者がいなくなったせいで、残された魔物が自由に動き回るようになってしまうのだ。
「……実際、魔物による被害は拡大しているらしい」
書庫にある歴史の本の内容に、そのような記述があったのを思い出す。
今では貴族だろうと武器を取って戦うのが普通になっているらしいが、技術が衰退している今、人間は無数に湧き出る魔物相手にどう抗うというのか。
……いつもならば「我しらーん。我悪くないもーん。悪いのは無能な魔物だもーん」で状況を無視していたのだが、現状そのようにしらばっくれることは不可能だ。
公爵令嬢に産まれてしまったがために、魔物との衝突は避けられないだろう。
「だからこそ、父親に教師を雇ってもらうのが良いか」
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