公爵令嬢に転生した魔王様の平和を望むセカンドライフ
世界の命運を賭けた死闘に破れた魔王グラムヴァーダは、花が咲いたように赤く染まる床の中心で激しく血を吐きながら、それでも楽しそうに笑っていた。
どうせ助からない。虚しく消えゆくだけの命……だが、このまま大人しく消滅する魔王ではない。足掻くのならば最後までみっともなく足掻いてやる。そう意気込んだ魔王は、長年研究し続けていた究極の魔法『輪廻転生』を発動させ──未来に渡ることを選択した。
残り僅かだった魔力を使い果たした彼は一人、誰にも看取られることなくその生涯を終え、次に目を覚ましたのは淡いピンク色の豪華なベッドの上だった。
状況を理解出来ずに困惑する彼が全身鏡で見たものは、難しい顔で顎に手を置く白髪紅目の可愛らしい少女──
「なぜだぁああああああああ!?」
これは【公爵令嬢】に転生してしまった【魔王】が、様々な問題に巻き込まれながらも、恋と平和と、より良い幸せを手に入れようと奮闘する。──そんな少女の物語。
しかし、ああ、いけないな。アーティファクト製作の技術と知識は公爵家に喧嘩を売ってでも欲しがる奴輩は五万と居そうだ。
王家の庇護を得ても他国が主人公さんを欲して宣戦布告してきそう。魔導師ギルドが裏からちょっかいかけてきそう。教会が聖女認定して身柄寄越せとか言ってきそう。
剣聖さん。ふむ、剣聖さん自体は生きていないかもしれない。けど愛用の剣は現代に伝わっているかもしれない。長く愛用したモノには残留思念も強く残っているんでしょうね。魔王様の魔法で擬似人格を形成できるくらい濃い思念やもしれない?
モノが剣だけに剣技に関する残留思念なのかな。
剣聖さん。愛用の剣。残留思念。剣術指南。
そういう展開も魔王様なら実現してしまうのか。
13 やんちゃはお方 なお方
14 コンコッドか昔 が昔
35 油断されてしまう 侮られるとか、なめられる?
(敵の油断は困らない気がするー)
騎士さまは魔王さまが女性と迷う中性的な美形ぢゃないですかー。だいじょぶだいじょぶ。
……魔王さま、魔術触媒作っとくの忘れてますよ!?
(いやま、へたに作ってもクレクレが出るか……)
(魔力が多くて、でいくしかないかー)
どうなるのかなー面倒見の鬼な魔王様は不死者が訳ありなら赦して懐に入れてしまう展開もありかもしれないけど、可愛いモフ姉妹を実験体にしようとする、魔王の心核を奪っていくという二つの逆鱗撫で回した奴ですしね。普通にぶっ飛ばされるかもしれない。
魔王様がどんどん魔王っぽくなっていくw
しかしなんかなー何だかんだ面倒見のいい魔王様だなー。前世の魔王稼業、魔王軍的なものも始まりは迫害されてた魔族を助けた所から始まっているのかもと妄想してしまった。
ふむー。人攫いが言ってた「最悪な状態」とは精神的なモノの事でしたか。じゃ、あの三馬鹿も心を壊してやらなくては逝けなかったのですね。魔王様がスッカリ甘くなられてしまわれたから助かったと。命冥加な奴らだ。
しかし、アサシンギルドの人は慈善事業家か何かなんですかねぇw 魔王様相手にするのにたった三倍程度で請け負うなんて(・ω・)
主人公さんが魔王の転生体だとしたら6歳までの自我は魔王の意識が術式の不備で目覚めなかった為に生まれた仮初めの自我なのだろうか。精神内で対話ができるくらい育ってるんだなあ6歳児。これ人格に統合できるのかなあ
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